「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの教室:今日は、大晦日

2007年12月31日 | 教室の風景
 進学塾では、年末から受験シーズンモードに突入します。したがって、クリスマスもお正月も、その存在はとても小さく、生徒には受験が終わったそのとき、クリスマスもお正月も、そして「みんなの春もやってくるのだ」と教えています。

 12月31日、受験生の正月特訓指導で今年も終わろうとしています。先ほど、小6受験生たちが、やけに元気な「良いお年を」という言葉を残して帰っていきました。生徒たちにとっては、この様な年末年始は一生に幾度も無いことでしょう。しかし近年私は、何の因果か、毎年元旦のみを休みとして、正月中は生徒の学習指導に精を出して過ごします。

 受験生にとって、特に中学受験を目指す小6生にとって、正月の浮かれた雰囲気の中、学習のペースを乱さないよう、頑張ることはとても難しいことです。もちろん、家族の協力なくしては、多分自分でコントロールすることは無理でしょう。

 この冬休みに私の教室では、1日の学習時間10時間の冬期講習と、元旦を除く正月特訓4日間で、受験生としての学習量の確保と、集中力を維持します。

 今の子供たちは、昔の子供たちに比べ、家庭での学習環境がとても悪くなっているように思います。

 たとえば、彼らの周りにはゲーム機があり、漫画の本があり、ともすると自室にテレビがあり、おまけに携帯電話があります。そんな誘惑の多い環境で、自制して学習に取り組むことなど、至難の技といっても言い過ぎではありません。

 おまけに、子供が小学生にもなると、母親が社会に出て働くようになります。そして、子供の世話に関して、母親の目が届かない部分がどんどん増えてきます。

 そういった理由で、学習塾の指導時間が増加傾向にあるように感じます。それが健全な状況なのかは、議論の余地があると思いつつ、生徒の学習の面倒を見る情熱ある塾教師達の評価は、それなりにあってしかるべしと考えます。

 子供を取り巻く環境で、テレビとゲームに費やす時間は、無視できないものです。そもそも、子供を対象とした、ゲームやテレビ番組を提供する企業に、「子供の健全な成長」といった理念が存在するのか疑問です。

 自由な社会では、自由があるからこそ、崩れていく部分もあるのではないかと思います。多くの人たちがそうしたことに関心を持ちつつ、話し合っていく必要があると考えます。

 年末最後のブログ。とても堅い話になりました。それも、私を取り巻く年末風景が、この文の初めにお話したように、普段とあまり変わらないからです。

 もう数時間で、除夜の鐘の音を聞きます。では皆さん、「良いお年を!」


御前山から富士山を望む




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