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ロースクール留学(していた)日記

米国ロースクールLLM卒業生の日常→アメリカ駐在員の日常

例えば、こんな感じ?

2014-09-30 22:36:24 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
もう下半期ですね。早いものです。

キリもいいので、完全に思いつきですが、ロースクール&インターン先で感じたことを一枚にしてみました。ご意見大いに色々あるところかと思います。(私も気分次第で違うまとめ方になるかもしれません(笑))


あまり国内外で構造は変わりないかもしれません。唯一の差分として光るのが真ん中の”言語・異文化理解”ですので、ここをとらえてグローバル人材の教育ポイントとしてフォーカスすることも多いと思います(TOEICの点数とか)。汎用性も比較的高いので集合的な教育にも適しているんだろうと思います。

”話す内容を思いつく段階”から”説得”するまでの各段階の品質がかけ合わさってコミュニケーションの成否が決まるかと思います。したがって、例えば外国法をベースにした議論が必要なら最初の段階も補う必要があるわけで、そこで一例としてロースクール留学というソリューションも出てくるのかと思います。他方、普遍的な法概念やトピックであれば日本で培った知識や経験でも通用すると思います。

それはそれとして、うまくコミュニケーションが成立しているなーと思う人はどこがすごいかというと、最後の”相手個人に対する理解”のレベルに他の人と大いに差があると思いました。案外、そういう人は専門知識や英語力自体が取り立ててすごいわけではないですが、相手方に関心を持つ力や相手にぐいぐい入り込んでいくところに差があるような気がします。

ついつい汎用性の高い投資効率の高いところにフォーカスしてしまいがちですが、こういう泥臭いところも逃げてはいけないなぁと改めて反省。


メモ

2014-09-29 19:35:16 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
今週見つけた便利そうなサイト
World Legal Information Institute

A Selective List of Guides to Foreign Legal Research

今週見つけた興味深いデータ
企業内弁護士を多く抱える企業ランキング

ベーコン

2014-09-24 20:23:49 | アメリカ生活関連
こんにちは。秋になりました。
つい先日まで30度越えたりしていたのに、今日は最高気温24度まで下がりまして、半そででは歩けない感じになりました。寒くなると鍋とか食べたくなりますね。アメリカ生活も1年を超えたのですが、やはり日本食が恋しくなります。

さて、アメリカの食べ物と言えばハンバーガーというイメージがある方も多いと思いますが(あるいはピザ?、ホットドッグ?、マッシュポテト?、ステーキ?)、私の中では圧倒的に「アメリカ=ベーコン」です。

どんぐらいベーコンかというと…

ベーコンカレンダーを作っちゃったり、


ベーコンチョコを作っちゃったり、


ベーコンリップクリームにベーコンキャンディーにベーコンデンタルフロスにベーコンミントにベーコンガムにベーコン爪楊枝にベーコンジェリービーンズを作っちゃったり、


ベーコンフェスティバルを開催しちゃうくらいベーコンです。

ご紹介しきれませんが、ほかにもベーコングッズはいたるところで見つけることができます。ちなみにウィキペディアにはベーコンマニアなる項目までありました。



世界平和への道は遠いななんて思ってしまいます。

法務部のグローバル連携

2014-09-22 11:38:53 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
いくつか興味深い情報を見つけたのでシェアします。

1.某日系企業の法務部体制(pdf)
慶応ローで実施した説明会の資料だそうです。
この手の情報はなかなかオープンになっていることも少ないので大変興味深いです。

2.KPMGのリサーチ資料(pdf)
その1
その2
各社のジェネラルカウンセルへの聞き取りを通して法務体制、コントラクトマネジメントその他法務の役割や業務のトレンドを分析しています。


3.アメリカのAssociation of Corporate Counselの資料(pdf) ←おすすめ資料
・こちら

少し古い資料ですが、BMW、コカ・コーラ、ソニーといったグローバル企業がどのようなグローバル法務体制を敷いているかについて書いてあります。その他体制構築にあたっての思考整理に役立つ事項も書いてあります。


いずれにせよ我々の問題意識や対策の方向性と大きく異なるものではないと感じます。
どの業務分野でも”コスト削減”と”高付加価値領域へのシフト”は声高に叫ばれていますけども、我々の仕事の場合の”高付加価値”とは何になるんでしょうね。紹介した資料でもそのような悩みが感じられます。


人生楽しみたいですし、我々がやりたい仕事を高付加価値と言い切ってもいい気もします(笑。
(我々の仕事は外からはよくわからないので、それなりに論理武装していれば文句をつけてくる人がいないんじゃないかと…)


先日、とあるローファームには従前存在しなかったプラクティス領域を自分で作り出して、かつ、それを一つのグループになるまで拡大した人に出会ったのですが、その人なんかは自分がやりたい仕事を周りに認めさせた事例になるんじゃないかと。

Same Language

2014-09-21 21:35:01 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
こんにちは。

少し前ですが、いわゆるビッグローでグローバル案件をずっとやってきたアメリカ人弁護士と話す機会がありました。そこでグローバル案件を行うにあたって、言葉の問題はどうしているのかと聞いてみました。

彼自身は仕事レベルで使える言語は英語だけとのことでしたが、相手方は大抵英語をしゃべってくれる(あるいは通訳をつける)ので問題がないとのことでした。

やはり英語の国際公用語としてのポジションは非常に有利なものがあります。逆にいえば、日本語の壁がある日本語環境と違って、世界中の英語をしゃべる人が競争相手になるので大変といえば大変ですが。とはいえ、法律関係の仕事はその性質上ローカル色が非常に強いので、そういった競争もないといえばないし、いいとこどりができているのかもしれませんね。

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そのほか、とある外国人弁護士×2と話した時に「君たち(私と他の弁護士)は同じ言語を話すから話が通じるよね」といったことを言われました。もちろん、その時は私を含めて3人とも英語を話していたのですが、ここでいう「同じ言語」は「英語」ではなく、同じ業界や経験を経ているという意味での「同じ言語」という意味でした。


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とかく”グローバル”となると英語をはじめとする語学力にフォーカスしがちで、それはそれで間違ってはいないと思いますが、別の意味でも「同じ言語」を話せないとコミュニケーションは上手く成立しないんじゃないかなと思います。(言い尽くされたことですが。)


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企業の社風なんてのも広い意味では「同じ言語」なんてものに入るのかもしれませんが、だいたいどこの会社にも”とりあえず”定めてあるモットーやスローガンなんてのも普段はそんなに重要視されていないことが多いんじゃないかなーと思ったり。


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ところで、日本人の場合、自分がうまく英語を話せないと、とかく自分側の未熟さを嘆いてしまいがちですが、とある知り合いは外人に英語力を批判されたとき、それに対してこんなことを言っていたそうです。

「英語を話せるお前の方がこちらがわかるように話すべきだ」

言われてみて、妙に納得してしまったのは私だけでしょうか。