gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

甘柿舎(かんししゃ)コレクション~<a href="http://www.dnp.co.jp/art

2004-12-28 23:23:24 | アート・文化
書画を見てきました。
見る目を持たない自分に共感できるものがあるのだろうかと思いつつ、出かけてみました。

伊達家の書状を始め数々の一行書等、当時の和紙や条幅にしたためられた見事な筆致。
手首だけでなく半身を巧みに使った、まるでオーケストラの指揮者のような動きが目に浮かびます。
要所要所に緩急を付け、流暢に操られる筆さばき・・・この世界は現代における孤高の極みでしょう。

山水図も、現代に近づくに連れ色鮮やかになり、仙台画壇、遠藤速雄筆の書画を初めてみました。

時間に余裕があったので心も落ち着いて、書画を十分楽しむことができました。



思いは故郷を~

2004-12-19 19:57:29 | こころ
DSCF0185

小さいころよく風邪をひいて寝込みました。
扁桃炎で数日高熱を出しました。
一人で天井の節穴を見ていると、なぜだか節穴が人の目鼻や口にみえてきます。
布団をかぶって見ないようにしても、決まって夢でうなされました。
大人になって、人は自ずとものを見るときに人の顔を作り上げる習性があるということを知り、納得しました。

最近仕事が忙しくて、美術館へは行けません。

帰宅してからもパソコンへ向かって仕事をしたり、書類をまとめたりしていると寝付きが悪く、そういうときには金縛りにあうことに気付きました。
高校生のころ、受験勉強に明け暮れていたとき以来の金縛り・・・でも今、あのころと違うのは金縛りになりそうな予感がするときには、深呼吸をしたり寝ながらストレッチをします。これで殆ど大丈夫。

その代わりよく夢を見ます。
高熱でうなされたときにみたようなこわい夢ではなく、最近は少し幸せな夢を見ます。
ふるさとの夢・・・
高校時代は汽車通学(電車ではなくディーゼル機関車)をしました。
四季折々に広大な大地が農作物の色を付けて広がり、車窓から眺める風景に見とれました。

これからの時期、北海道は冬が1番すてきです。
風景がすてきです。
きびしく冷たい風や雪が、思い出の中できれいに輝いています。

北海道へ、この冬は行ってみたいと思います。






書けない京都~博物館・美術館

2004-12-12 08:03:12 | アート・文化
10月下旬・・・京都への一人旅をしました。たった半日だけの。
だから何も書けません。
国立近代美術館と、隣り合わせの京都市美術館、京都国立博物館・・それをたった半日では見たに過ぎません。

制限付きの一人歩き・・だからわくわくするのでしょうか。

時間がいくらでも自由に使えたらしたいことはたくさんあります。

心は、いつ頃まで今の状態を維持できるのでしょう。

京都はまだ夢の中のままです。
年が明けて、仕事が一段落したらまた行きたいと思います。




スズランの咲くころ

2004-12-08 22:41:47 | こころ
年を重ねるたびに、子どものころ過ごした故郷を思い出します。
わたしのふるさとは北海道です。

松山千春とはほぼ同郷なので、彼の歌う「帰郷」を聞くと、ふるさとの野山がまぶたにうかびます。

カッコウがなくころ、スズランも咲きました。
スズランは毒をもっているそうですが、あの可憐な花自体からは清楚なイメージしか思い浮かびません。

スズランが咲き乱れる裏山の大きな木の根本に、小学生のころタイムカプセルをうめました。
確か6月ころでした。
そのころ、梅雨がないと言われている北海道にしては珍しく雨が降り続きました。
やっと雨が上がったある日、流されていないかと心配になり、埋めたあたりを掘り起こしてみることにしました。
確かにこの木だ・・・・と埋めたはずの木の根本を何度も掘り返してみましたが、とうとう何も出てきませんでした。当時宝物のように大切にしていたガラス玉のネックレス・・・諦めがつかず、その後も何度も何度も別の木の根本までをも掘り返しましたが、やっぱり見つかりませんでした。

子供心に大きな喪失感だけが残りました。

いまでもときどき、なぜ見つからなかったのだろうかと・・何か捜し物をする度に不思議に思うのです。




ふるさとを夢見て~宮城県美術館 福田豊四郎展

2004-12-06 22:12:10 | アート・文化
DSCF0071

野山は雪景色、なのにカタクリの花が咲いている
田舎道に田植え風景・・・馬そりならぬ馬車が夢野を駆けめぐる

豊四郎の愛した秋田の自然・・どこまでも美しいふるさとの自然が描かれた
「ふるさとへ帰る」が特に心ひかれました。

こんなすてきな自然の世界をふるさとに持つ人間は幸せだと思います。

美術館からの帰り道、青い空の向こうに虹がみえました。
この虹はどこまで続いているのだろう・・・そんなことを考えながらデジカメに収めてみました。
DSCF0078

今この土地に生きているたくさんの子どもたちにとっては、この街並みもきっと思い出のふるさととなって美しく心に焼き付いていくのでしょう。