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写真家のはなし

2005-07-30 23:46:12 | アート・文化
国際現代美術展「第51回ヴェネチア・ビエンナーレ」の日本館コミッショナーをされた笠原さんという、東京都現代美術館学芸員の方の話を聞いてきました。笠原さんは専門が写真ということで、女性写真家石内都氏をこの国際美術展に選出されたそうです。

写真は全然分かりません。
が、時を同じくして朝日新聞で連載されていた「決める?決めない?‘05選択考」という記事の、不思議な扮装による写真家、澤田知子氏の話も出ていて興味深く聞けました。

新聞では掲載されていなかった澤田氏の作品のひとつ、中学生か高校生ぐらいの学級の集合写真を見せてくれました。そこに写っている30人ぐらいの生徒役を澤田氏がすべて一人で、表情や髪型を微妙に変えて演じています。
これは(おもしろいなあ)と思いました。

笠原さんは彼女の作品が
「一つの群れからはみ出さないように、でも阻害されないような目立ち方をしたい」
という、若い女性や、現代日本人の意識を表しているのではないかと語っていました。
あるいは規格化された学校への揶揄とも。

澤田氏の「お見合い写真」・・・・これもおもしろいです。また一人でいろんな女性に扮装しています。
私もやってみたいなあ(お見合いではなく、扮装の方ですが)・・・。

現代は自分で決めなければならないことが確かに多くなっているようです。
それはいいことだと思うのですが、決めないという選択もまたありなのでしょうね。
決定は時代の流れが何となくやってくれる、そんな感覚でしょうか。
自分もそういう流れに従っているときがあります。
でも、メインはそうではないと思っていますが・・・
自分で選択する、自分で考える・・・一見そのようにみえて実はそうではないことに、時々気付きながら生きています。

もう一つ、このセミナーで笠原さんの話に共感したのが
日本は「ロリータ文化である」ということ。
これまでにも様々な分野で言われてきたことではありますが、自称フェミニストである彼女の語りは痛快でした。
成熟することを怖がる傾向は日本の女性でなくとも男性にもあるように思います。
しかし、年々成熟層が日本の人口比率の中で圧倒的多数を占めてきている現在、逆に若いと言うことはさらに貴重になりつつも、これまでとはちょっと違った成熟層の文化が台頭していくことは必至です。






ミュージックバトン~思い入れのある曲

2005-07-29 21:57:45 | インポート
okiさんからのミュージックバトンにお答えします。

1 コンピュータに入っている音楽ファイルの容量
  ゼロです。

2 今聴いている曲
  通勤時の車の中で:アンドレギャニオン「静かな生活」  寝るときには:時々「グレゴリーチャント」

3,最後に買ったCD
  小田和正「そうかな」
 (小田さんががんばっているので買ってしまいました)

4,よく聴く、または思い入れのある五曲
  これは選びがたかったです。
◎ バッハ「マタイ受難曲」・・・・メンゲルベルグ指揮 アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団他 1939年4月2日 ライブ録音(レコードです。1年に1度しか聞きませんが、背後に人々のすすり泣きが聞こえる何とも言えない録音です。)

◎ シューベルト「即興曲D899」
◎ ミュージカルキャッツの中の「メモリー」・・・ロンドン公演ライブ版(人間になる老猫のソロが好きです。)
◎ ビートルズ「レット・イット・ビー」・・・・ジョン・レノンにしようかどうか迷いましたが、思い出の1曲です。
◎ 新垣勉「出会い~わが心の歌・・・から、戦争は知らない(寺山修司作詞)」・・・この歌声は素敵です。この中のどの曲もいいけれど

5曲以外・・・ジョン・デンバー「アニーズ・ソング」 エルトン・ジョン・・・イエス・イッツ・ミーなどなど。イム・ヒョンジュ「アベ・マリア」 ショパン・・「ノクターン13番」等々あげればきりがありません。

ryoさん、もしよければバトン、引き継いでください。




2005-07-26 23:37:43

2005-07-26 23:37:43 | インポート
「絵は見て分かったり感じたりできるけど音楽はよく分からない。・・だから聴かない。」

学生時代指導教官が何かのおりにそんなことを言いました。
そのときは
(自分とは違う)
と思ったものでした。
そのころは音楽ばかり聴いていました。
クラシックからポピュラーが中心でした。
音楽を聴けない・・・が理解できませんでした。

以前に「音の絵」というタイトルでブログに書いた記憶があるのですが
“音から絵を感じる”ことが自分はできるように思います。
でも、今まで“音がほとばしる絵”に出会ってはいません。
これから出会えるのか
感性の欠如なのか・・・・
よく「音が聞こえてきそうな絵」とか言われますが・・・。
そんな感じがしないわけでもないのですが。

臭いとか肌に感じる感覚は絵から十分伝わりますが・・・。

今年の冬に秋田県立近代美術館へ行ったときに
「ネイチャーサウンズ」(アートが奏でる音のイメージ)
というのを開催していました。

でも、音・・聞こえなかったです。
心のざわめきの音は少しはありました。
半日くらい、寝転がってみていたら聞こえてくるのでしょうか。

音からはすぐに絵がいっぱい広がるのですが・・・。

自分とは反対に“絵から音が溢れる”という人がいたら
聞いてみたいです。




ニホンカモシカ

2005-07-25 10:55:31 | インポート
nihonnkamosika
山で時々出会う“カモシカ”です。
歩道で立ち止まっていた“カモシカ”は、ゆっくり近づいてくる車に気付いて
凛とした姿でまっすぐ見つめてきました。
このときは車を止めて見つめ合うこと数十秒・・(たぶん)

体つきから察すると
前回(たぶん一月前くらい)会ったカモシカと同じようです。
まだけっこう若そうな雌のカモシカです。

目をそらさず見つめ合ったまま、バッグから携帯を取り出そうと左手だけでごそごそやっているうちに
藪の中に入っていきました。
でも、直ぐには立ち去らないで
シャッターチャンスをくれました。

このときは雨上がりの早朝
鬱蒼とした森の中

昨年はイノシシにも出会っています。
まだ出会っていないのはクマぐらいですが
そういう日も遠くない予感がします。

ちなみに
カモシカと向き合っていたとき
なぜか、谷川俊太郎の詩「あしか」を心の中で反芻していました。

     シカはシカだが
        たしか アシカはシカではない(谷川俊太郎)

     カモシカはたしかにシカだった




再生

2005-07-23 09:39:14 | アート・文化
かかりつけの病院の待合室に、いつの頃からか「木」の絵が飾ってあります。
上半身が切られ、切り株から枝が数本伸びている・・そんな絵です。
見るものへ送られてくるメッセージは暗すぎもせず、なかなかいいと思いました。

勝手に「再生」と題を付けました。
元気になったらまたスケッチしようと思うと気分も明るくなりました。

病院やホテルにはいろんな絵が飾られています。

そういえば、子どもの頃両親の寝室に風景画が飾られていました。
いつ、どこで、誰が購入したものなのかは分かりません。
今、あの絵はどうなったのでしょうか。

わたしもいつか、自分のために絵を1点購入してみたいと思います。
できれば風景画がいいです。