まさかこれほどの作品展をデパートの催事場で見られるとは思いませんでした。
『没後20年・マダム荻須監修』、荻須高徳全版画展と称した展示即売会がここ仙台の藤崎デパートで開催されています。
この作家に関してはパリの風景画を描いた人くらいしか予備知識はありませんでした。しかし、版画を一目見て思い出したのは、佐伯祐三のパリの風景画でした。同時代に生き、共にパリで過ごした2人が、パリの同じ風景を描いたのも単なる偶然ではなかったわけです。
全版画166点と油彩画、水彩画数点の大がかりな展示には感激しました。できるなら1点ぐらい絵を購入したかったのですが、値段を見てやはりちょっと手が出ませんでした。そのかわりレストランやカフェの街並みを描いた絵はがきを10枚、1500円で買いました。
パリの風景画が好きな人にはお勧めの展示です。