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巡礼~プラド美術館展

2006-05-29 21:52:00 | インポート

予想していたほどの大混雑もなく、東京都美術館の館内は落ち着いた雰囲気でした。照明を一段と落とし、わずかなスポットライトで反射して作品がかなりみえにくくなっていました。

まず、入り口のエル・グレコ『十字架を抱くキリスト』。茨の冠を付け十字架を抱きかかえているイエスの目は、神々しく輝いています。比較的高い位置に展示されていましたので、この絵を必死になって下から仰ぎ見る人が、まるで聖地を訪れた巡礼者のような雰囲気になっていました。

果実の輝きを描いたメレンデス・ルイス。空腹だったせいも多少はあったのでしょうが、スイカがリアルですし、バックの風景も単なる静物画とは趣を異にしています。同じ作者のボデゴン、イチジク・パン・小樽・水差しなどの絵もみていて飽きない、一つ一つの存在がとてもリアルでした。

ゴヤの『魔女の飛翔』、魔術や呪術をゴヤはこのようにイメージし表現しました。

エル・グレコ、ベラスケス、ティツィアーノ、ゴヤ・・・

生活に追われ、続きを書けないままブログに下書きとして残してから1週間が過ぎました、日がたって文を読み返すと、読んでいる自分は雑念の方が多くなっている事に気付きました。確かにプラド展をみたという自分の記憶のために記事をアップしようと思います。


初夏の風かおる~練馬区立美術館

2006-05-20 22:12:00 | インポート

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東京に行こうか岩手に行こうか、前日ぎりぎりまで迷ったあげく東京に行きました。

東京は30度近くまで気温が上がると聞いて、今年初めて初夏の服装に。いつも東北との気温の違いに配慮しすぎて、服装面でのずれを感じていました。今回、30度の予報は当たりましたが、初夏の風がさわやかで真夏の気温も苦になりませんでした。

東京での本命は『藤田展』や『プラド展』だったのですが、混雑を考えるとなかなか勇気がわきません。まずはこれまで行ったことのない美術館を訪問して、帰り際に勇気が出れば上野の界隈でどちらかの美術館を訪ねてみることにしました。

出かけるぎりぎりまでネットで検索し、決めたのが練馬区立美術館。予想通りこの美術館はとても静かで、規模からみてもじっくり見たい人向けです。今回は和歌山県立近代美術館展を開催しており、それはラッキーだったものの、この美術館の収蔵品をひとつもみることができませんでした。その代わり、受付カウンター近くのパソコンで検索すると所蔵品をすべてみることができるようにしてありました。

和歌山県立近代美術館展「大正期の異色画家たち」・・・展示品は野長瀬晩花や佐伯祐三、川口軌外など、1930年協会のメンバーと言われる人たちの作品を中心とした126点。

佐伯祐三の『下落合風景』、大正期の作品とはいえ、とても懐かしい感じがしました。この画家の作品からくるイメージは、どこかで出会ったことがある、初対面とは思えない、言葉にすればそんな感じです。

原勝四郎の『画工像』はモデルが萬鐵五郎ではないかと思われるのですが・・・。

この企画展のチケットを飾ってる川口軌外の『少女と貝殻』、丸い卵のようなモチーフがいっぱい描かれていて奇妙ですが、思わず見入ってしまうインパクトのある絵です。

それにしても、和歌山県立美術館は収蔵品が1000点以上とパンフレットにもありますが、どんな美術館なのでしょうか。これまで全く視野に入れていなかった美術館です。とても気になりました。

西武池袋線の中村橋駅から歩いて1分、練馬区立美術館は静かで監視の人の笑顔もいい雰囲気でした。


旅の続き

2006-05-14 22:12:00 | インポート

このごろいろんな夢を見ます。

出たくても出られない落とし穴、もうとっくに亡くなった親戚の叔母さん、姉とケンカをして物置小屋に閉じこめられた古い記憶、どれもが何の脈絡もなく突然夢に現れては現実の私を驚かせます。自分の記憶のどこかでくすぶっていた思いが突然こういう形で現れたのでしょうか。それは単なる過去の記憶が、幾重もの襞から何かの拍子にまるで小さな破片のようにはがれ落ちてこれからも現れるのでしょうか。

思いが詰まっていても、うまく言葉にできなくてブログも書けないでいました。

5月半ば、新緑の美しい季節、そろそろ一人で出かけようという気になっています。