予想していたほどの大混雑もなく、東京都美術館の館内は落ち着いた雰囲気でした。照明を一段と落とし、わずかなスポットライトで反射して作品がかなりみえにくくなっていました。
まず、入り口のエル・グレコ『十字架を抱くキリスト』。茨の冠を付け十字架を抱きかかえているイエスの目は、神々しく輝いています。比較的高い位置に展示されていましたので、この絵を必死になって下から仰ぎ見る人が、まるで聖地を訪れた巡礼者のような雰囲気になっていました。
果実の輝きを描いたメレンデス・ルイス。空腹だったせいも多少はあったのでしょうが、スイカがリアルですし、バックの風景も単なる静物画とは趣を異にしています。同じ作者のボデゴン、イチジク・パン・小樽・水差しなどの絵もみていて飽きない、一つ一つの存在がとてもリアルでした。
ゴヤの『魔女の飛翔』、魔術や呪術をゴヤはこのようにイメージし表現しました。
エル・グレコ、ベラスケス、ティツィアーノ、ゴヤ・・・
生活に追われ、続きを書けないままブログに下書きとして残してから1週間が過ぎました、日がたって文を読み返すと、読んでいる自分は雑念の方が多くなっている事に気付きました。確かにプラド展をみたという自分の記憶のために記事をアップしようと思います。