この3連休中に、新国立美術館とサントリー美術館で開催されている、ピカソ展を見てきた。
久しぶりに魂を揺さぶられる思いがした。 一つ一つの作品が衝撃的だった。 自分が絵画を見て、こんなにも感動できることが素直にうれしい。
ピカソの作品を、こんなにたくさん一度に見たのは初めてだ。ピカソの生きた証が、数千点の絵画として残されており、展示されていた作品はほんの一部ではあったものの、この中に凝縮されている。
妻オルガを描いた作品は、キュビズムの手法によらない古典主義絵画であるが、「ドラ・マールの肖像」のような作品の方がピカソの絵画というイメージが強い。本質を見抜いて、その力で描かれた作品だからだろうか。今、わたしは「肘掛け椅子に座るオルガ」も素敵だとは思うが、「ドラ・マールの肖像」の方がより美しく感じる。
20才の自画像は老成した画家の姿に似ている。ピカソが20才の自分をこう表現したのだから、きっと20才で彼はこのような境地に達したのだと思う。
11月にピカソ展を見てきた。今年1番の感動だった。