コバルトブルーのような風に包まれて

俳優の赤楚衛二くん、ミュージシャンの藤井風くん、好きなドラマについて、日常生活などを中心に書いてます。

ドラマ『Re:リベンジ』を総括

2024年08月16日 | 赤楚衛二くん関連

木曜劇場『Re:リベンジ』が終わってから約1か月半以上が経ちました。ドラマを総括する時期が今になるとは……。遅っ!汗

今は『もしも徳川家康が総理大臣になれたら』が絶賛公開中なので赤楚龍馬が話題になってますね。いいタイミングで公開を迎えられてよかったです。まぁ今更ですが……。『Re:リベンジ』のことで思ったことを書こうと思います。

その前に……私の感想は読む人によっては不快な気持ちになってしまうと思いますが、赤楚くんとドラマの主人公の天堂海斗は別人です。だから決して赤楚くんの悪口を言ってませんので、そこは誤解せずに読んでもらいたいです。

『Re:リベンジ』の現場はSNSを見ていると和気藹々のようでしたが、カメラで映らない場面ではピーンと張り詰めるような緊張感が多々あったと思います。そんな中で赤楚くんは座長として現場を盛り上げていただろうし、海斗という難役は相当の覚悟を持って挑んだと思います。

とはいえ、『Re:リベンジ』だけが特別ではありません。どのドラマの現場もいい作品を作ろうとする思いは同じです。そして役者とスタッフが苦労をして作りあげた渾身作であっても評価するのは視聴者です。

「面白い」なら見るし「イマイチ」なら見ない。残酷ですが視聴者によって作品の良し悪しが数字で振り分けられてしまいます。視聴率だったり、TVerの再生回数やお気に入り登録者だったり。業界側の人間なら(赤楚くんもその中に入るでしょう)もちろんその数字は把握しています。正直私は『Re:リベンジ』は主演の赤楚くんが頑張ったものの、数字的には評判が低かったと判断しました。

制作陣は堕ちていく赤楚くんを描きたかったと思いますが……やっぱり海斗を主人公らしい主人公にしてもらいたかったです。キャストは実力派で揃えていたし、撮影技術も素晴らしく、劇伴もすごくいい。でも企画と脚本が今までのドラマの概念を逆手にとって攻めすぎた感じがしました。

従来のドラマだったら主人公の海斗が天堂記念病院に入って、悪と立ち向かい、失ったものを取り戻す復讐劇になってたと思います。視聴者はそんな海斗だったら共感を持つようになっていきますよ。ところが『Re:リベンジ』はその逆の流れになってしまいました。主人公は病院の権力争いに巻き込まれ、悪と立ち向かうどころか、悪にそそのかされ、欲望に飲み込まれ保身に走った結果、大切なものを失ってしまいました。ここは従来のドラマの流れを逆手にしてほしくなかったなー。

逆手にしてしまったことで、大友先生がこのドラマの生命線……命綱になっていきました。回を追うごとに大友先生に共感していた視聴者は多かったと思います。とにかくこのドラマは主人公に共感できませんでした。天堂海斗って人物がどんどん不快に感じてしまう。この人何とかしてほしい、何とかするのは大友先生しかいないだろ。「大友先生、頑張れー!」ですよ。

主演:赤楚衛二となっているけど、最終的に主人公のリベンジではなく大友先生のリベンジとして着地して終わったので、いやぁこれは錦戸くんとのW主演でしょう。終わって見ればポスタービジュアルがそれを示していましたね。『Re:リベンジ』のタイトルも海斗ではなく大友先生の復讐劇だったとしか定義付けが出来なかったです。

ドラマの意図としては正義感が強く誠実な青年であっても、社会的な権力を手にすれば、悪い意味で豹変してしまうことを描いていて「欲を持つのはほどほどにしてね。海斗みたいになっちゃうよ。」と伝えたかったのでしょうか?

しかし主人公は、理事長になってから責任転嫁するし、美咲ちゃんの手術も大友先生への敵対心で大友先生の助言を聞かない。病院の信頼を回復させるため執刀医をリストから選んで手術を強行。成功したら記事にして欲しいと後輩に頼む。そう言ってたら医療過誤で美咲ちゃんが亡くなってしまってテンパってしまう。会長のおじいちゃんに加担して医療過誤を隠蔽することを決断し、医療過誤だと申し出た若林先生には先生の家族を巻き込んで脅す、自分に好意のある後輩に隠蔽していないと言って彼女と寝る、名医である大友先生を権力で排除しようとする。この一連の行動があまりにもダサすぎる。どうしてもこの主人公の残念感が否めない。

理事長になってから雰囲気も変わっていますが……何をやっても裏目に出てしまう海斗。

大友先生は隠蔽する海斗と会長をジリジリと追い詰めていきました。大友先生は確かにズル賢いところがありました。もともと海斗を権力争いに巻き込んだのは大友先生のせいだし、利用するところは利用する手段を選んできたから、善人とは思えないところが確かにあります。しかし大友先生なりの正義は貫いていたと思います。彼は医療過誤で母を失っているから、天堂記念病院に辿り着くまでに相当な苦労と努力を重ねてきたわけだし。このドラマっていい人がほぼいないですよね。笑 そこに踏み込んでいくのだからズル賢くなければやっていけないということは想定内だったと思います。

大友先生に医療過誤の指摘を受けて怒りが爆発する海斗。海斗が逆ギレしても大友先生は冷静です。海斗に「理事長の座を降りろ。もはやおまえに人の上に立つ資格はない。」ビシッと言ってくれてスカッとしました。

海斗が悔しがる表情で終わりましたが、じゃあ海斗は悔しくて大友先生にリベンジするのか?いやー無理でしょ。大友理事長の方が何枚も上手です。

最終話のラストは、大友先生が理事長の椅子に座って病院を手にしました。まさに「サヨナラ満塁ホームラーン!!」お見事!大友先生すごくかっこよかったです。最後の最後まで錦戸亮くんの演技には痺れました。

もちろん赤楚くんも名演技してました。赤楚くんは海斗という全く共感できない嫌われ主人公をちゃんと演じたのだから。この役を演じきった赤楚くんには脱帽です。『SUPER RICH』の頃よりも格段に演技が上手くなってるし表現力の幅が広くなったと思いました。

……というわけで『Re:リベンジ』についての感想でした。私は赤楚くん出演のドラマや映画をたくさん見ましたが『Re:リベンジ』は正直イマイチなドラマでしたが、新たな作品に出演する赤楚くんに期待したいところです。楽しみにしてますし見守っていきたいと思います。

そういえば町田啓太くんがインタビューで一番怖いものは「権力」だと言ってました。権力で悪いことはやっちゃだめですねー。

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