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2008年12月(舞ちゃん22才)
航空学校を卒業して東大阪に帰省した舞ちゃんは「うめづ」へお土産を持っていく。そこで貴司くんの母親から悠人くんの記事が掲載された雑誌を見せられる。悠人くんはリーマンショックを予測した投資家として、大々的に取りあげられていた。浩太さんもその記事を読み、悠人くんを複雑な気持ちで見つめていた。
リーマンショック以降、IWAKURAに逆風が吹き続けました。新しい工場が開始した矢先のことでした。仕事が激減、売上は不足、従業員の給料を岩倉家の貯蓄から捻出しなければならないほどの苦境に陥ります。浩太さんは仕事を得るべく客先を周り続けていた。
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2009年1月
年明け、リーマンショックの影響で博多エアラインから入社一年延期の知らせが舞ちゃんに届く。そんな中、舞ちゃんは捻挫した祥子さんの手伝いに行くことになり、4年ぶりに五島に向かう。不安に押しつぶされそうな舞ちゃんは、祥子さんに入社が延期になったことを打ち明けた。祥子さんは「ばんばの船はな、出せん日も多か。嵐の日や家でじーっとしとるしかなかとさ。じゃばってん、そいや無駄な時間とは思わん。嵐の日やけんでくっこともある」と話し「いつかは空も晴れる。」と優しく励ましてくれました。
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信吾さんの役場が始めた五島への留学体験の試みで、舞ちゃんは祥子さんの家に滞在する森重親子と対面。舞ちゃんは息子の朝陽くんに優しく接しようとしますが、彼は気難しい態度をとり続けます。困惑する舞ちゃんと祥子さんは、信吾さんから朝陽くんは都会の学校に馴染めず環境を変えようと五島に来たと聞かされる。そんな時、舞ちゃんは久しぶりに祥子さんを訪ねてきた貴司くんと再会します。
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貴司くん、航空学校卒業祝いの短歌を紙飛行機にして舞ちゃんにプレゼント。粋なサプライズをして現れる…なんて恐ろしい子。笑 柏木くんから「舞は僕が支える」と釘を刺されていたのに…全く気にしてない。笑 二人の距離は変わってません!むしろ五島で距離がもっと近づいているような…。舞ちゃんと貴司くんがまるで夫婦のようです。
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舞ちゃんと貴司くんはお互いの近況を語り合って、朝陽くんを見つめながら、舞ちゃんと貴司くんはかつての自分を重ねていた。二人は朝陽くんと仲良くしたいと思うようになる。家の縁側で南天の実を並べる朝陽くん。南天の実は星を表わしていた。昼でも星はあると言う朝陽くん。舞ちゃんに星のことを嬉しそうに話してくれました。そこへ貴司くんがやってきて土星を…笑 いえ、みかんを差し入れしてくれました。朝陽くんは、舞ちゃんと貴司くんに心を開いていきます。
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舞ちゃんは、朝陽くんは星が好きだから、星を見るのに一番良い場所はどこか木戸さんや一太くんに聞く。すると、さくらさんの夫のむっちゃんも星が好きで「星空クラブ」を作ったと聞かされる。チラシをもらった舞ちゃんは、朝陽くんの母に勧めてみる。朝陽くんは初日に行くのは拒んだものの、舞ちゃんと貴司くんに素直な気持ちを言葉にして書いてごらんと勧められ、気持ちを打ち明けたことで星空教室に通えるようになります。
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朝陽くんが明るくなって、皆が喜んでいる頃、浩太さんが救急車で運ばれたという知らせを受け、舞ちゃんは東大阪に帰り、浩太さんが入院している病院へ向かう。
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五島に残った貴司くんは朝陽くんと一緒に過ごしてしました。
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舞ちゃんが病院に駆けつけると、めぐみさんに付き添われながら、ベッドで浩太さんは元気そうにしていました。舞ちゃんは安堵します。胃潰瘍で一週間の入院と医師から言われました。浩太さんはすぐに退院したいと言いますが、めぐみさんにたしなめられます。
舞「あんま無理せんといてな。」
浩太「わかってる。けど今が正念場やってな、飛行機の部品も作れる大きい工場立てたいってずっと思ってて。やっとその入り口に立てたとこなんや。今はきついけどな、ここを乗り越えたらぐっと夢に近づけるわ。」
そこへ悠人くんが、浩太さんを心配してお見舞にやってきます。
浩太「東京からわざわざ来てくれたんかぁ」久しぶりの再会に嬉しそうな浩太さんです。
悠人「大阪の会社リサーチしに来てんねん。そのついで。確実に成長する会社探しにきてんねん。」
浩太「お前がやってるヘッジファンドってなのは、そういう仕事なんか?」
悠人「そうや、特にうちは、徹底した調査と分析が売りでなぁ、儲けるタイミングを見逃さへん。リーマンショックも、俺にとってら絶好の稼ぎ時やったわ。」
浩太「(苦笑いする)悠人、みんなしんどい思いしてんのにそんな言い方あれへんやんか。」
悠人「そりゃ、ここらの町工場は痛い目見てるやろな、まぁでも、ちゃんとしてるところは生き残るし、そうやないところは潰れる。それだけの話やろ。」
浩太「どういう意味や。」
悠人「どういう意味って…。この仕事で見てきた現実やん。ほな行くわ、待ち合わせあるから。」
いつものように浩太さんを心配しつつも、冷たい口調の悠人くんでしたが、舞ちゃんに呼び止められます。舞ちゃんは「ノーサイド」でIWAKURAが経営難だと悠人くんに伝えます。
舞「あんなお兄ちゃん、お父ちゃんの会社大変やねん。」悠人「大変て?」
舞「借金あんのに売上減ってて、みんなのお給料も貯金から出して。」悠人「そこまでいってんのか?」
舞「お父ちゃん何とかせなって無理して倒れてしもた。会社とかお金のこと詳しいやろ?お父ちゃんが会社立て直すの手伝ってくれへん?」
退院した浩太さんは職場に復帰。そこへ経理課長がやって来ます。経費削減のために人員整理をしてほしいと言いますが、浩太さんは頑なに拒みます。
また笠巻さんの一番弟子だった結城章兄ちゃんは、他社から引き抜きの話が出ていました。結婚してもうすぐ三人目の子供が生まれる家庭事情を抱えていた矢先のことでした。章兄ちゃんは悩んだ末に転職を決意しIWAKURAを退職します。
IWAKURAは信用金庫から融資の返済、会社の抜本的な立て直しを迫られます。舞ちゃんはIWAKURAの苦境を知って工場の仕事を手伝うと申し出ます。浩太さんは、苦渋の決断でパート従業員のリストラを断行。
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舞ちゃんが工場を手伝い始めてひと月。浩太さんは社員たちに経営状態が改善していないことを説明し、皆にコストを下げて利益をどう上げるか知恵を貸して欲しいと頼むが、会議室はそれぞれの部署の言い分がぶつかり合い険悪な雰囲気になる。
舞ちゃんは不良品のチェックを行いながら商品梱包の仕事を責任を持って頑張っていた。10000本以上のネジを見てて不良品がたった一本。舞ちゃんはIWAKURAの品質の良さを改めて実感します。浩太さんは、舞ちゃんに「お前はパイロットに集中しろ」と言いますが、舞ちゃんはお父ちゃんやお母ちゃんが大変な時に出来ないと伝えました
舞「私なぁここで働いてたらなぁ、お父ちゃんパイロットみたいやなって思うねん。工場のみんな乗せてるから飛び続けなあかん。そう思て頑張ってるパイロット。責任が重くて大変やけど、仲間がおるから頑張れるんやろ?みんなで乗り越えられたらええな。」
浩太「ああ。そのためには何でもやるで。」
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IWAKURAに新規の太陽光発電の話が出た矢先に、悠人くんが珍しく工場にやってきて、工場内の機械を物色するように一回りする。
悠人「さて。この工場、なんぼになるやろか。」
その夜、久々に家族4人が食卓を囲む。いつもクールな悠人くんが舞ちゃんが作った豚丼をおいしそうに食べてご機嫌でした。そんな悠人くんの様子に浩太さんとめぐみさんも嬉しそうだった。
悠人「へぇあれまだ飾ってんねや」悠人くんがプレゼントした謎の宇宙人の置物だった。笑
悠人「売ったらええのに。今プレミアついて俺がこうた時の10倍以上の値段すんで。」
めぐみ「せっかくもろたもん、売られへんやん。」悠人「やせ我慢せんと売ったらええのに。工場も。」
浩太「工場って、お前なんの話や?」
悠人「まだ新しいし、機械もきれいや。今やったら買い手もつくやろうし。リーマンショックの後、倒産していく会社いっぱい見てきた。ここらの工場もいっぱい潰れてんのやろ?親父、損切って知ってる?値下りした株、見限って売ることなんやけど。」
浩太「それがどないしたん?」
悠人「大抵の人間がこの損切が下手でなぁ、損失が出てるのにいつか巻き返せるはずや思うて自分を信じて売ろうとせえへん。ほんで損失が膨らんでくんねん。な、親父。借金増えてってんのやろ?傷が浅いうちに工場売んの考えた方がええんちゃう?」
浩太「悠人も知ってるはずや、うちの工場は長い時間をかけて、ちょっとずつ大きくしてきたんや。従業員と力合わせてな。一人一人が経験積んで、技術磨いて、みんなで一歩ずつ進んできたから今のIWAKURAがあんねん。それを売るやて、お前、簡単にゆうてくれるな。お金なんかには変えられへんのじゃ。」
悠人「わからん親父やなぁ。」浩太「お前こそなんでわからへんねん。」
悠人「何でみんな損切出来んか教えたろうか?自分の失敗認めんのが怖いからや。」浩太「何!?」
悠人「そやから親父も現実と向き合って、工場売んの考えたらどうや。」
浩太「株なんかと一緒にすんな。」悠人くんは投資家を侮辱するようなことを言われ腹を立てます。
悠人「話にならん。金に変えられへんと甘いことゆうて。結局、親父は現実見る気ないねん。」
舞「お兄ちゃんやめて!」めぐみ「お父ちゃんの気持ち考え!」
悠人「はぁ俺が悪いん?心配してゆうたってんねん!」浩太「いらんお世話や。帰れ!」
悠人「言わんくても帰るわ!」
浩太さんに怒号を返し、ケンカしたまま悠人くんは実家を後にしました。それが浩太さんとの最後の別れとなりました。後日、舞ちゃんは悠人くんと会って話しあうことに。
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舞「こないだは話す時間なかったやんか、お父ちゃんとケンカしてすぐ帰ってしもて。」
悠人「俺のせいちゃう。」
舞「お兄ちゃんも心配して来てくれたんやろ?力になりたいってちゃんと伝わるようにゆうたらええやん。(帰ろうとする悠人くん)待って!あんなお兄ちゃん、一緒に考えて欲しいねん。工場立て直す方法。」
悠人「断る。親父が今やらなあかんのは被害を最小限に食い止めることや。これ以上借金が増えんうちに工場を売んのが一番や。」
舞「私ら小っちゃい頃からお父ちゃんずっと工場で働いてたやろ?そうやって工場ちょっとずつ大きくしていつか飛行機の部品作るっていう夢に一歩ずつ近づいて。その大事な工場売れって言われてもお父ちゃんは売れへんと思う。それだけやないで、お父ちゃんは工場で働いてくれはる人らのこと考えて、何とかこのピンチ乗り切ろうとしてんねん。売ってしもたらみんな働くとこなくなるやん。」
悠人「甘いな。親父がどんだけ工場のこと大事に思てようが関係ない。利益が出されへん会社は潰れるしかない。」
舞「なんでそんなに冷たいんよ。他人事みたいに。」悠人「お前にとっても他人事やろ?」
舞「ちゃうよ、工場の為に出来ること何でもやりたい思うてる。そやから商品梱包の仕事始めて…」
悠人「それは、お前の自己満足やろ、お前、来年にはパイロットになって家出て行くんやろ?その後、工場がどうなんのか考えたことあるのか?お前のやってることはその場しのぎの親切やねん。どうせ手離すんやったら鼻から助けん方がええ。無責任やぞ。」
現実に目を向けて話している悠人くんの言葉に何も答えられない舞ちゃんでした。
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舞ちゃんは久しぶりに恋人の柏木くんと電話で話します。実家の工場が大変で手伝っていることを伝えると「パイロットにはなるんだよな?」と柏木くんからも尋ねられ、歯切れ悪そうに来年にはなると答えました。舞ちゃんは、状況でパイロットになることに集中することなんてできません。
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浩太さんは、会社の立て直しに奔走し、工場では新たな大口発注が見込めそうな太陽光発電機に使うネジの試作品が完成。IWAKURAの各部署の代表を集め、試作で合格をもらったネジが100万本以上の大量発注を受けることになるが、納期期限は2週間後かもしれないと説明する。
浩太さんの工場で一日に作れるのは5万本ほど。すぐにフル稼働で作り始めないと納期に間に合わすことが出来ない。しかし、まだ正式な本発注は受けていない。浩太さんは、本発注の前にネジの生産を始めるか決断を迫られ量産を開始をすることに。
しかし取引先から急な設計変更の通知があり、IWAKURAのネジ本注文が立ち消えになってしまう。たくさんの在庫をかかえてしまったIWAKURAは最大のピンチを迎え、浩太さんは工場の中で途方にくれていた。
舞「発注なくなってしもてんやな。」
浩太「今までで一番しんどいわ。けどな、ここを無くすわけにはいけへん。ここはな、おじいちゃんの代からIWAKURAで働いてきた全員で作り上げた工場なんや。工場が潰れてしもたら、全部散り散りになってしまう。二度と作られへんネジが出てくる。ここには全部詰まってる。従業員で力合わせて進んでた。これまでの思い出も、これからの夢もや。」
舞「お父ちゃん!私も手伝いたい!もっとお母ちゃんみたいに工場を支えたい。」
浩太「舞、お父ちゃんはな、舞が自分の夢に向かって頑張っているのが嬉しいんやで。悠人もいつかホンマの自分の夢見つけてくれるって信じてるわ。舞、パイロット目指して頑張ったらええねん。」
浩太さんは衝突している悠人くんのことも気にかけていて、舞ちゃんの夢も応援してくれました。それが舞ちゃんと浩太さんとの最後の会話となってしまいました。その後、浩太さんは心筋梗塞を起こして亡くなります。
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祥子さんは浩太さんの突然の訃報を受け、貴司くんと共に急いで東大阪へ向かう。浩太さんの葬儀を終え、憔悴した岩倉家に貴司くんの両親が気遣います。貴司くんは憔悴した舞ちゃんをとても心配していました。
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浩太さんが亡くなってから落ち着く間もなく、IWAKURAのこれからを家族で話し合います。舞ちゃんは工場を続けたいと悠人くんに話します。しかし悠人くんは工場を早く売ることが一番いいと提案します。投資家としての冷静な判断です。
めぐみ「せやけどな悠人、お父ちゃんは工場売るつもりなかった。立て直すことだけ考えてた。そのお父ちゃんの気持ち大事にしたいねん。」
舞「なんか続けられる方法ない?」悠人「親父がおらんようになった今、状況前より悪なってんねん。」
めぐみ「もうちょっとだけ考えさして。」
めぐみさん、心の整理をする間もなく決断を迫られます。今、工場を売れば融資の返済ができる。めぐみさんは笠巻さんに相談します。笠巻さんは、浩太さんの慰労をたたえIWAKURAのことでめぐみさんと舞ちゃんに無理してもらいたくないと言いました。訃報を知った章兄ちゃんが弔問に訪れます。
結城「これからIWAKURAはどないなるんですか?」めぐみ「たたむわ。」
めぐみさんは、悩み抜いて工場をたたむことを決断しました。
舞「お母ちゃん、ホンマに工場やめんの?なんで?まだ助かる方法あるかもしれへんやん。」
めぐみ「お父ちゃんやったら、せやなぁ工場立て直せたかもわかれへんな。でもお母ちゃんには無理や。時間が経つにつれて、状況が悪なる一方やろ?悠人がゆうたみたいに今売っといたら何人かでも会社残れるかもわかれんしな。」
舞「ずっと…ずっと工場守ろうって頑張ってきたやん。今売ってしまったら…。」
めぐみ「他に方法があれへん。」舞「私も手伝うから!」めぐみ「無理やて。」
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めぐみ「IWAKURAをたたむことに決めました。この会社を丸ごと引き受けてくれる所を探しています。」
IWAKURAをたたむことを社員に告げためぐみさんは、信用金庫が資産価値の視察に来るので、いつも通り仕事をするように頼みます。
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「ええ仕事は機械の手入れから始まる」という浩太さんの思いはみんなに届いていました。浩太さんが元気だった頃のように、工場は活気あふれていました。「IWAKURAのプライド」を胸に動く従業員たち。従業員たちのIWAKURAへの愛情を目の当たりにしためぐみさんは、IWAKURAを続けることに決めました。
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仕事に復帰した悠人くんのところへ舞ちゃんが訪ねてきました。
舞「IWAKURAに投資してください。」
悠人「断る。会社続けるんやったら経営者になんのは、おふくろや。無理や。」舞「私がそばで支える。」
悠人「あんな小っちゃい工場の為にパイロット辞めるとかアホなんか?」
舞「工場無くなってしもうたら、もう二度と取り戻されへんねんで。」悠人「それがどないしたん。」
舞「後から悔やんでも遅いんやで。ケンカしたまま二度と会われへんようになったのとおんなじで。」
悠人「はよ帰れ!」
投資家として冷静な判断をしてきた悠人くんですが、浩太さんとの別れには冷静ではいられず、ケンカ別れしたまま会えなくなってしまったことをずっと引きずってました。
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舞ちゃんは、貴司くんと久留美ちゃんに正直に今の気持ちを打ち明けます。
舞「私はお母ちゃんを助けたい…工場無くなんのも嫌や。今はそれしか考えられへん。」
柏木くんは「パイロットになって、親孝行すればいい」と言いました。舞ちゃんが頑張ってきたから諦めて欲しくないと思ったのです。しかし貴司くんは頑張ってきたことを肯定しつつ、舞ちゃんの進みたい方向に行くことを勧めます。
貴司「ほな、そないしたらええやん。誰かのために頑張ってる時の舞ちゃん幸せそうやし。」
久留美「ちょっとそんな簡単にゆうて。」久留美ちゃんはパイロットを諦めて欲しくない考えでした。
貴司「あんな、トビウオは、水の中におってもトビウオや。」
貴司くんの言葉は、いつも説得力があって安心させられます。貴司くんのような人がそばにいてくれると、舞ちゃんは心強いです。舞ちゃんのやりたいことを応援して、舞ちゃんのことをトビウオに例える貴司くん。いつの間にか頼もしい青年に成長していました。余裕すら感じられます。(日本中旅したおかげ?)この頃の貴司くんには、舞ちゃんへの恋心が芽生えていたんでしょうね。
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2009年8月(舞ちゃん23才)
突然、舞ちゃんの元へ恋人の柏木くんが現れます。柏木「ちゃんと話したくて。」
柏木「工場を続ける…?」舞「…。」柏木「博多エアラインどうするんだ?」舞「内定…辞退する。」
柏木「どうして??あんなにがんばったじゃないか。パイロットになるために一生懸命勉強して、訓練して誰よりも飛びたがってた。今、パイロット諦めたらきっと後悔する。違うかな?」
舞「今、ここ離れたら絶対後悔する。お母ちゃん助けて工場立て直したい。それが今の私にとっての一番大事なことや。」
柏木「本当に決めたんだな。」舞ちゃんは頷きました。
柏木「ホントはさ、かすかにそんな気がしてた。でもそういう舞だから好きだった。短い間でも一緒に空を目指せて幸せだった。」
柏木くんはその場から去っていき、舞ちゃんと柏木くんは別れました。二人は一緒に空を飛びたいと言っていたし、同じ道に進んで支え合っていきたいという思いもあった。でも舞ちゃんからパイロットを諦めることを聞いた時に、柏木くんは一緒に空を飛べない=舞ちゃんの支えになれないと思ったのかなぁ。IWAKURAを再建する道を選んだ舞ちゃんとパイロットの柏木くんの距離は、物理的な距離以上に心の距離の方がもっと遠くになってしまう…。舞ちゃんは別れることになると覚悟していたけれど、初恋の人・柏木くんとの別れは辛く悲しい別れになりました。柏木くんは舞ちゃんの気持ちを尊重したけれど、最後までパイロットを諦めて欲しくなかったと思う。
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めぐみ「柏木さんと何かあったんやな。」舞「別れた。目指すもんが違ってしもて。」
舞ちゃんは柏木くんとの別れを乗り越えて、めぐみさんを支えるため、博多エアラインの内定を辞退。IWAKURAの仕事をやっていくことを決断します。
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融資を受けている信用金庫の支店長に、めぐみさんは再建を告げる。めぐみさんと舞ちゃんはIWAKURAの再建に向けて、いったい何が出来るのか策をめぐらす。会社では、めぐみさんが社員に在庫処理、経費削減、リストラを終えたことで信用金庫の信頼を得て、融資への返済期限が半年延長されたことを報告する。めぐみさんは営業に注力するとし、新しい仕事を獲得するために、舞ちゃんがそのメンバーになることを発表する。
IWAKURAを再建することを知り、悠人くんは今後のためにIWAKURAの工場を取り壊し、マンションに建て替える計画を提案するが、舞ちゃんとめぐみさんは再建を目指すことを告げ提案を断った。
めぐみ「楽やのうても工場続けたいねん。」舞「私とお母ちゃんな工場立て直すって決めてん。」
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舞ちゃんは営業の担当になり、新しい仕事を得るために客先に営業に向かう。しかし、客先の担当者から知識不足を指摘され、全く仕事を得ることができなかった。そこでIWAKURAのネジがどのように作られているか笠巻さんから講習を受ける。講習を受けながら勉強をして知識をつけ、再度営業に挑戦した。すると薄型テレビに使われるネジの仕事を獲得することに成功した。にわかに沸き立つ社員たち。数量も多く、大きい取引だ。しかし章兄ちゃんがいない中で、その新しいネジの設計を誰がするのかと不安になる。
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舞ちゃんは章兄ちゃんに「新しい仕事を獲得したけど、設計が出来る人がいなくて困っている」と連絡する。章兄ちゃんは転職先の社長の了解を取りIWAKURAを訪問。新製品の設計を手伝う。舞ちゃんに手渡された完成した小さなネジ。IWAKURAの技術と皆の熱意の結晶です。舞ちゃん、よかったね!
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浩太さんが守ってきた、従業員、技術、機械。またひとつ、新しいネジを世に送り出そうとしています。浩太さんの残した「これからの夢」を引き継ぐのは…IWAKURAのみんなです!
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IWAKURAを続ける覚悟を決めためぐみさんは、悠人くんにIWAKURAを買い取って欲しいと依頼。悠人くんは家賃の支払いが滞ったら即座に工場を売却するという条件で受け入れる。悠人くんがIWAKURAの事実上のオーナーとなる。IWAKURAの社長と若き投資家のビジネスは締結。めぐみさんは土地と工場を投資家に買ってもらい、その購入者に家賃を払うことで工場を続けていくことにしたと社員に報告する。
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悠人くんは、困難な道を選んだめぐみさんの幸せを考えていました。やり方は舞ちゃんと違っていても二人は母の幸せを願っていました。めぐみさんは舞ちゃんに、これまでは従業員とその家族の生活に責任があったが投資をしてくれた悠人くんにも責任が生まれたと話します。悠人くんがIWAKURAを買い取ったことで、信金からの融資も完済し、他社に引き抜かれていた章兄ちゃんもIWAKURAに戻り、IWAKURAの復活に希望の光が差しました。浩太さんが大切にしていた工場を守り、めぐみさんを支える未来を選んだ舞ちゃん。二人の挑戦が始まります。
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IWAKURAのために奔走する中、舞ちゃんは五島にいる貴司くんから短歌の絵ハガキをもらいます。舞ちゃんの未来への道標のような、お守りのような素敵な短歌です。
「君が行く 新たな道を照らすよう 千億の星に 頼んでおいた」
舞ちゃんは、順風満帆なことばかりではなく、何度も失敗しながら挑戦を繰り返していました。また悲しみや苦しみにも直面してきました。貴司くんはそんな舞ちゃんを見てきたから、応援したい、幸せになって欲しいと願いを込めて詠んだ一首でした。後にこの短歌は舞ちゃんへの恋心を秘めた情熱的な短歌だったと明らかになりますが、それはまだ先の話です…。
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貴司くんが東大阪に帰ってきて、幼なじみは久々に集結。それぞれが進む道に光りが差して…希望にあふれた乾杯でした。おいしくビールを飲んだ三人の前にあらわれたのは八木のおっちゃん…!貴司くんにデラシネの鍵を預けます。さぁこれから幼なじみ三人はどうなる?舞台は一気に4年後へ向かいます。