
我が愛してやまないバンド、スターダスト・レビューの昨夏リリースされた39枚目のアルバム「還暦少年」を引っさげての全国ツアーに、ようやく出席出来た。
昨年10月からのツアーなので、私のこれまでの経験からするとかなり遅い参加なのだが関西での公演が全体に遅めに設定しているので仕方ない。
京都は5/12、奈良は6/2まで待たねばならないのだ。
しかし今夜は、ここ数年のツアーの中では記憶にないほどの出色のデキだったように思う。
根本氏を含めたメンバーの調子はもちろん、新曲・旧曲のバランス、構成、笑い、どれもが素晴らしい。
これほどのキャリアとディスコグラフィーになると新譜からの曲を挟みにくいものだが、「還暦少年」からのナンバーは大半を網羅していた。
いつものアコースティック・コーナー、ア・カペラももちろんあり、後半はいわゆるゴーゴータイムで全て期待通りだった。
客も高齢化しており中盤のトイレ休憩を15分設け、メンバーがダラダラしゃべりながらグッズの紹介をするなどのコーナーもあり。
ステージのセットもこれまでのスタレビのレギュラーツアーでは考えなれないほどに豪華であった。
今回最も笑ったのは、
「スタレビは、『木蘭の涙』しか知られていない」
という仮説のもとに作られたコーナーだ(笑)。自虐にも程があるが、その自虐を逆手に取って「もっといい曲あるんですよ」と名曲を次々と披露するコーナーにするあたりが素晴らしい。
しかしそういったライトファンは少数で、客の大半はリピーター。既にこのツアーも何本目かの人や、過去のパターンからしてここで座って、ここで立って、という経験則をほとんどの客が持っている。
そんなヘビーな客に対し、
「出来ればこの曲は、座って聴いてほしいんだよ。で『どうもありがとう!次は○○』と言った瞬間にバーッと立ってくれたら嬉しい。いや、これはあくまでオレの願望であって、みんなが自主的に判断してくれればいいんだけど…」
と指示する根本氏。客も慣れたもので
「そうしろ、という事でしょ?」
と笑いながら従う。なんてよくなついた客なのだろうか…自分も含めて(笑)
今回もツアーではおなじみの「ボタン式投票」があり、「盛り上げラストナンバー」の候補5曲の中から投票するのだが、まさかあのライブでは大・定番のあの曲が候補に入っていたのには、目を疑った。
まさか、選に漏れたらこの曲をやらないつもりだったのか?…やったからよかったけど(笑)