
仕事が終わってから、上映が終わらないうちに観ておかねば、と写真の「ラ・ラ・ランド」を観て帰ったのだった。
そう、先日のアカデミー賞で司会者が作品名を読み間違えたアレである。
もっとも、アレも一種の炎上商法という見方もあるが(笑)…
これからご覧になられる方もいらっしゃると思うので詳述は避けるが、確かによく出来た娯楽映画ではあるがアカデミーを取るタイプの映画ではないかもしれない、というのが率直な感想だ。
音楽は素晴らしいし、ミュージカルの躍動感はバタ臭いもの大嫌いな私にさえもスッと入ってくる。
男優のピアノも吹き替えなしの本人演奏との事で、恐れ入る。日本で言うと星野源みたいなもんだろうか?
ただアカデミー賞となると、やはり社会の病巣をえぐり出すようなタイプの映画になってくるのだろう、その意味でこの映画は明るすぎるのかもしれない。
アメリカンドリーム実現の映画と言う割には、努力している彼らが全く見えない。
特にヒロインなど、カフェでバイトしながらオーディションを受けてはスベッているだけで、努力している様子が見えない。
私なんぞ、
「オーディションを受ける前に、真面目に仕事しろよ」
と冷静にツッコんでしまう。
ま、努力しなくてもある日突然玉の輿に乗れるのは「プリティウーマン」から変わっていないのだが…
ものすごく縮めて言えば、
「夢を実現するためには、何かが犠牲になる。でもそれさえ分かっていれば、何らかの形で夢は叶う場合がある」
という映画か(笑)…