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骨と腰

骨と腰の大冒険
主にクライミングの記録です。
ムーブに言及しているのでオンサイト狙いの人は見ないほうが良いかも。

読書感想

2009-10-25 00:42:43 | 
最近読んだ本

八朔の雪 高田 郁
時代小説。良かった。90点

葉桜の季節に君を想うということ 歌野 晶午
読者を騙す系のミステリー。
作者の意図通り騙された。
全体として面白いか?って言われるとまぁまぁかな。75点

陽気なギャングが地球を回す 伊坂 幸太郎
作品全体のポップな感じの世界観を楽しむ小説?
映画になってる(映画のほうは見てない)けど映画の脚本ぽい感じだった。60点

イニシエーションラブ 乾 くるみ
これも読者を騙す系。
予備知識がなかったので最後は作者の意図通り「やられた」って感じになて、
作者の意図通り読み返した。
舞台が地元静岡で出てくる場所のイメージがよみがえった。80点

ジバク 山田 宗樹
これはどのジャンルなんだろう?
あまり読後感は良くない。60点

あかね空 山本一力
時代小説。
家族ものかな。
久しぶりに良い本を読んだな、と思った。95点。

ダビンチ・コード/凍/幻夜

2006-04-15 01:08:11 | 
最近読んだ本の感想です。

ダビンチ・コード

読ませます。
長い本ですが一気に最後まで。
面白いんだけど、前半で話を盛り上げすぎて
クライマックスが期待はずれな感じもする。

80点



クライマー山野井泰史のギャチュンカンから生還の話。
本人の書いた「垂直の記憶」という本もありますが、
これは「深夜特急」の沢木耕太郎によるもの。
「垂直の記憶」を読んでないので比較できないけど
これはこれでとても面白い。

90点

幻夜

この前ドラマ化されていた「白夜行」の続編。
「白夜行」を読んだのがずいぶん前なので
細かい話を覚えてないで読みました。
「白夜行」を読んでからの方が楽しめるだろうけど、
これだけ読んでも面白い。
東野圭吾だけあって最後まで一息に読ませる。
ただ、「白夜行」の印象が強すぎるのもあって、
読む前に期待しすぎてしまったかも。

90点

最近読んだ本

2005-08-15 13:25:55 | 
少年H 妹尾河童



前に触りだけ読んだことがあった本。
書架の前で読み出したらとまらなくなったので借りて読みました。

戦中を生きた子供の視点で世の中の様子が描写されている。

うちの親父も
「父親の自転車の後ろに乗って空襲から逃げた」
と言ってたので、親父もこんな時代に成長したんだなーと思った。

話も面白いと思う。

偶然だけど、終戦記念日だしタイムリーだ。

85点

壬生義士伝 浅田次郎


映画にもなってました。
新撰組のマイナーな隊士の話です。

浅田次郎作品だと、「蒼穹の昴」なんかは
イマイチ入りきれなかったけど、
この本は面白い。

ちょっと冗長かなーと思った。

70点

天国までの100マイル 浅田次郎


今まで読んだこの人の本の中では
一番面白いと思った。

アマゾンのレビューでもみんな書いてますが泣ける。

お勧め。

90点

時生 東野圭吾


最後まで一気に読ませますが
話全体としては微妙かなー。
読後にあまり残るものがなかった。

この人の本では「白夜行」「秘密」が面白い。

60点




さむらい・遺訓の剣/闇の子供たち

2005-06-12 09:20:56 | 

さむらい・遺訓の剣

仇討ちがテーマの時代小説。
最初から最後まであまりひねりもなく
水戸黄門みたいな感じがした。

読みやすかったし普通に面白かったですけど。

60点


闇の子供たち

梁石日という人は、最近映画化された「血と骨」の原作を書いてるひとです。
「血と骨」なんかもそうだけどかなり描写が強烈。

この本はテーマが児童売春というか、搾取される子供の話で
かなりキツイ内容なので、読むに耐えないというか、ダメな人はダメだと思う。

ただ世界中の貧困を作り出している遠因となっている国で生活している人間として
にこの本に書いてあるようなことが
実際に世界のどこかで起こっているということは知っている義務があると思う。

重いし、救いのない話です。

75点



宮部みゆき

2005-03-11 17:41:11 | 
2冊ほど読みました。

『誰か』
宮部みゆき作品としてはイマイチ。
複数の独立した謎解きが盛り込まれているけど
それぞれがバラバラというか、
全体として話のポイントがぼけてしまってる感じがした。

宮部みゆき作品らしく最後まで一気に読ませる
話の展開はやっぱりすごいけど、
読後の感想としては話の展開とか描写の仕方とか
テクニック的な部分ではなくて、
どうしても話の核みたいなものだけが残る。

そういった意味で話の核の部分がイマイチだと思った。

60点

『クロスファイア』
これは単純に面白い。
前にも読んだことがあって2度目のはずだけど
話を忘れてしまっていたので、もう一度楽しめた。

この作品は続き物で、確か『鳩笛草』と『燔祭』が前の話としてあるらしいけど、
この二つは読んだことがない。(何故か図書館に置いてないので)
そっちを読まずに読んでこれだけ読んでも面白いと思う。

初めて読んだ宮部みゆきの作品は『龍は眠る』だったのだけど
クロスファイアも似た雰囲気の話。

ちょっと深めなテーマを織り込もうとしてる感じもするけど、
ミステリーだし、あまり考えずに読めば良いんじゃないかと思う。

90点

順番が逆になってしまうけど、
『鳩笛草』と『燔祭』を読みたい。

宮部みゆきとは関係ないけど
紀伊国屋で『父から「外人部隊」の息子へ 』という本が平積みになっていた。
1/4くらい立ち読みで読んだけどかなり面白かった。
ノンフィクションで、ある日突然親になんの相談もせずに
フランスの外人部隊に入ってしまった大学生の息子と
その父親の手紙のやり取りが中心。

やっぱり実話は話に圧倒的な迫力がある。

続きが読みたいけど
まず間違いなく一度しか読まないし、
1470円出す気にはなれないな…

感想文

2005-03-01 11:38:16 | 
最近読んだ本の感想

①ミッドナイトエクスプレス 沢木耕太郎


香港からバスを使ってロンドンを目指すという旅行記。
「バックパッカー」と呼ばれる人たちのバイブルなのか?

行った先々でのイベントや人との交流が淡々と描かれている。

かなりのボリュームがあるが
読んでいて自分が旅をしているかのような興奮があった。

とても憧れるけど、性格的にとても同じような旅は出来ないなーと思う。

予想以上に面白かった。90点

②殺人の門 東野圭吾

図書館で読んでない本を見つけると思わず借りてしまう東野圭吾。
どの作品もとても読みやすくて、単純にエンターテイメントとして面白い。
個人的には「白夜行」がお勧め。

この本も一気に最後まで読ませる。

面白いけど人間のドロドロした部分がテーマ(だと思う)ので
読後、微妙にやりきれなさみたいな感じが残った。

70点

③DARK 桐野夏生


「OUT」が面白かったので第2弾。

この作品もかなりのボリュームだけど
最後まで読ませる勢いがある。

全体として破滅的な話で
ちょっとキルビルみたいな印象。

描写がかなりえげつないところもあるので
ダメな人はダメな作品だと思う。

まぁまぁかな。

60点。

これから読む本:
沢木耕太郎:1960


宮部みゆき:誰か


蒼穹の昴

2004-09-20 04:03:55 | 
便乗して本の感想でも。

未だにお会いしたことはないけど
鶴見ブロガーズからリンクされてる「美味しい生活」で薦められていた
浅田次郎を読んでみた。
「鉄道屋」、「壬生義士伝」とか書いてる人ですね。

この「蒼穹の昴」、清朝末期を舞台とした上下巻2冊の長編である。
きちんと調べてないので正確に分からないけど概ね史実をベースとしている。
あんまり知識がなかったのでこの辺の歴史の流れは単純に面白い。
西太后と、伊藤博文が同じくらいの時代を生きた、って言われると「へー」と思う。
西太后はもっと昔の人かと思ってたよ。

上巻を読んでいて、歴史小説とはちょっと違うな、という印象だったけど、
下巻は上巻と比べて淡々と進行して、結末もあっさりしているように思う。

この人の本は初めて読むけど、
この本に関しては正直メインのテーマが読んでいて良く分からなかった。

西太后とその周辺のドラマなのか、春児と文周の運命の話なのか、
龍玉をめぐるミステリーなのか、はたまた全体なのか。

これだけの長い話を最後まで読ませる面白さはあるけど、
なんとなく最後まで消化不良な感じが残る。

ミステリーとはジャンルが違うし、こういうもんなのか?

というわけで、

60点


現在浅田次郎第2弾、同じ時期、登場人物の「珍妃の井戸」という作品を読んでいるので
また読み終わったらレポートします。



しかし、小学校とか、中学校の時は読書感想文が苦痛で
毎年8月31日に泣きながら書いてた記憶があるけど、
強制されてないのに、こうして感想を書いてるのはなんだか不思議な気分。