マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

鳴門海峡

2006年11月20日 14時31分10秒 | 柳 - 11月
金時柳既に何度か話してますように、11月柳(雨)のカス札は大きな特徴があります。
鬼札でしたよねえ。
して、今日の話は「ところが調べてみるに」なんです。

はい、調べてみるに、札によっては柳の素札とは全く別の鬼札があったものも少なくないようでして。
どんな札か? 文字通り鬼の札だったり、商標札だったり、地蔵や実日付で昨日話した幽霊の札だったり…
ジョーカー札ですね。
トランプの代替品である花札にジョーカーがないという不思議の答えを見たような気がします。
そして、ここらの札がいつの間にか11月カス札に使われるようになっていったんでしょう、鬼札の名称は尾骶骨みたいなものだったんですね。

本日掲げましたのは金時花或いは阿波花と呼ばれる四国地方で使われていた札です。
ねえ、ちゃんと真っ当な柳の素札があったでしょう?
そしてもう一枚、金時の鬼札がセットになっています。

花札というのは、畿内から四国へと渡っていたのですね。
うん、ルートは幾つか考えられるけどともかく難波の海に出て一旦淡路へと上陸し、再び海路鳴門海峡を越えて四国へと伝わったんです。

 大阪から徳島に渡ってもう早2年!!

あっと、あっといけません! また、この話になってしまったらぶち壊しものです。
とはいうものの、実際この稿を書いている今、大フィーバーしてるかのお方は、投稿日付のころは一体どうなってることやら…
うっ、うん! 無理やりにでも、元に戻しますよ。
「かのお方」の出身校が旧制堺中なら、堺女学校出身といえばこの人、ともに鳴門海峡を越え阿波の地に思いをはせてみましょう。

  ああ胸は 君にどよみぬ 紀の海を 淡路のかたへ 潮わしる時

えーっと、明治の歌人・与謝野晶子は、考えられるルートの一つである和歌浦をこう詠んでますね。
ん? 違うかな? これでなくて他にあるのかな?
ま、ともかく「与謝野晶子」「紀の海」の2語検索にはかかるでしょう。

青空文庫に多数収録されている作家です。

と、この言い回し、



和歌浦の積み残し

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


柳の花

2006年11月19日 19時10分08秒 | 柳 - 11月
ame繰り返しているとおり、花札11月は柳、雨と言うのは俗称です。
ところで、よく考えてみればこの11月、花札なのに花が描かれてませんね。
柳はちゃんと花が咲くのに。ええ、ええ、春の季語にもなってますとも。

ということは、11月は柳と言うよりも、むしろ俗称の雨と呼んだほうがよいのかも知れませんね。
いくらなんでも、春の季語が旧暦11月のテーマでは不自然ですもの。
「柳散る」が秋の季語となってることから逆算して、柳とは春夏秋・3シーズンの植物として楽しまれていたのでしょう。

と、いうものの。
冬、旧暦11月にだって柳はあるんですよねえ。冬眠するわけではないのですから。
これを雅と受け取ったって。

ってことで、こんなのは如何?

   なおあゆみ さくらなみきを まなにみゆ きりなきこみち あきあかねまい

表向きは、

 尚歩み、桜並木を眼に見ゆ。きり(霧&切り)無き小径、アキアカネ舞い。

そして、その実はとあるサイトの小説に登場するキャラクターを。

 「奈央」「亜由美」「さくら」な「未来」を「真奈」に「美由紀」「里奈」きこみ「ちあき」「茜」「舞」

やった! 蜀山人の近江『八』景の上をいったゾ!!!
と、叫びたいとこですが、相変わらず季節感がまちまち。

うーん、どうして桜というと春のイメージになってしまうのでしょうねえ?
春夏秋冬、桜並木はあるのに。
『秋野さくら』じゃ、そのまんま、

と、この言い回し、



こうなると日本の四季がうらめしくなっちゃうよ

を丸写ししました。
でも、でも!
この間の加筆部を紹介してあげるという効果…が…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!

花札と歌舞伎と市川昭介と

2006年11月18日 18時54分16秒 | 柳 - 11月
越後大石番傘11月柳(雨)の20点札。あのお馴染みの小野道風は明治になって採用された図柄で、元々は雨に番傘だった…
前に話しましたね。

では、この番傘を差しているのは?
胴体も顔も描かれていませんが、妖怪変化の類ではありません。
斧定九郎という名の立派な人間です。

斧定九郎とは?
高名な歌舞伎役者ですよ。そう、名場面である"雨の中の浪人"…
うん、やっぱり48枚中、唯一実在の人物の描かれた札だったんですね。

さて、歌舞伎といっても今の感覚で考えては間違います。
大衆芸能として庶民の娯楽であった、当時、江戸時代に戻して考えないと。
そうですねえ。
今の人間が、歌謡曲を聞きカラオケで歌う、こんなあたりをイメージするといいでしょう。
ですから、同じく庶民の娯楽である花札の絵としては、道風よりも定九郎のほうがふさわしかったのかもしれませんね。

歌謡曲…
大物歌謡曲作曲家の訃報が、投稿日付ではなく実日付の方の昨日、9/26に飛び込んできました。
これも因縁でしょうかねえ? 奇しくも前に同じ「雨に番傘」の記事で紹介した市川昭介さんです。
ですから、今日は是非とも市川さんの話題で進めていきたいと思うんです。

伊豆の雨もいいですけど、冬の花・さざんかの宿も旧暦11月に相応しい。
うーん、色々目移りしますけど、やっぱり市川さんといえば、アンコ椿は恋の花ですね、僕的には。
見てみます? いや、曲を聴いて見ましょう。


 アンコ椿は恋の花 

      作詞 星野哲郎   作曲 市川昭介 唄 都はるみ

 三日おくれの 便りをのせて
 船が行く行く 波浮港
 いくら好きでも あなたは遠い
 波の彼方へ いったきり
 あんこ便りは あんこ便りは
 あ・・・・あ 片便り

 三原山から 吹き出す煙
 北へなびけば 思いだす
 惚れちゃならない 都の人に
 よせる思いが 灯ともえて
 あんこ椿は あんこ椿は
 あ・・・・あ すすり泣き

 風にひらひら かすりの裾が
 舞えばはずかし 十六の
 長い黒髪 プッツリ切って
 かえるカモメに たくしたや
 あんこつぼみは あんこつぼみは
 あ・・・・あ 恋の花


昭和39年(1964)、この歌で一躍スターダムにのし上がったのが、都はるみさん。
市川さんの内弟子ですよねえ。
ああ、さわりの部分なら、ここで聞けますか。

そして、詞は星野哲郎さんですよね。
星野さんは、当初あまり乗り気でなかったと聞きます。
ところが、市川さんにこの天才少女を紹介され歌唱を聴くや一発で閃いて、この歌詞(佳詞)を書き上げたといいます。
うん1番だけでなく、2番・3番もいいんだなあ。
 
歌枕を悉く入れているだけじゃない、ちゃんと歌唱者の芸名や年齢 (当時はるみさんは、歌詞どおり本当に16歳。尚、市川昭介作詞作曲『はるみの三度笠』における「笠に隠した19のつぼみ」には若干の誇張があり) まで入れてますよ。
なんていうか、一番から三番までで全体ひとつの物語をつくるとでも言いましょうか。
その証拠に、よく見ると題名「アンコ椿は恋の花」は歌詞のどこにも出てこない。
ねえ、よく見てください。「アンコ便りは片便り」「アンコ椿はすすり泣き」「アンコつぼみは恋の花」
当時はEPレコード容量の制約のため、今みたいな長い歌謡曲を作ることはできませんでした。
その制約がために逆に生まれた『3分ちょっとの大歌劇』です。

そして、そして、何といっても、市川さんの曲&プロデュースですよ。
こんな明るくて元気な「悲恋の歌」が他にありましょうか?
再三お伝えしている万葉集の屈託のない明るさにも似ます。
うん、だからこそ、時間を越えて世代を超えて共感を生み、歌い継がれていくのでしょうね。

明るくて元気な「悲恋の歌」、アンコ椿は恋の花…
それを生んだ市川昭介さんを送るべく、明るいお悔やみにしてみました。合掌。

と、この言い回し、



歩いてったり、泳いでったり、歌って本当に

につい今しがた追加された部分を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


霜置きまよふ

2006年11月17日 19時09分55秒 | 柳 - 11月
アニメ雨11月の異称は霜月、今日の話題はこれです。
予め手品師が手品のネタをばらすような真似をするなら。
霜と柳の別名である雨を書こうとしたのですが、どうもうまくない。
やっぱ、花札11月は季節感のない月ということで、札からは離れます。

さてさて、霜月の語源はと言えば、朔に書いたように「霜降り月・霜降月(しもふりつき)」とストレートに読む説が有力ですが、少数説も無きにしも非ずのようです。
十は満ちた数で一区切りなので上月になり、それに対して下月で「霜月」になったとする説や、「神無月」を「上な月」と考えて「下な月」で「霜月」になったとする説など、上下の「下」とみる説。
「食物月(をしものつき)」の略とする説や、「摺籾月(すりもみづき)」の意味等々。

いや、僕は「下」の方を支持したいですね。
というのは、元々が旧暦であるということです。
霜が降るということが、ものめずらしい月でもないでしょう?
それならば、バックにある花は菊あたり、花札でいえば2タ月も前です。

  心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花

該当月に書きました。
そして、明治の正岡子規がボロクソに評していることと、その子規に反発評を感じていることも。

あれだけ露骨に名指し辛評しときながら、子規は手本を併記してません。
それとは対照的なのが、定家です。

小倉山百人一首3、人麻呂の歌、


  あし曳の 山どりの尾の しだりをの ながながし夜を 独りかもねむ

の序はまわりっくどいとし、この歌を本歌取りして


  独りぬる 山鳥の尾の しだり尾に 霜置きまよふ 床の月影

と模範歌に創り代えてます。

反対するなら代案用意しろ、批判するなら手本を示せ、ってね、

と、この言い回し、



私が「歌よみに与ふる書」に反感を覚えるもうひとつの理由  

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

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雨上がりと日照りと

2006年11月16日 16時56分17秒 | 柳 - 11月
たばこ雨そうそう、もうひとつです。
11月・柳(雨)には2種類の動物が登場しますよねえ。
20点札の蛙と10点札の燕、例外的です。
そして、この例外が出来た原因は、明治になって光札の図柄を変えた(元々は番傘だった)ため、話してきました。

今日は、言わば花札新メンバーである蛙の話です。
気持ち悪い姿ながら、どことなく愛嬌があって可愛らしくもある。
僕は好きなほうですね。
それこそ雨の翌日です。
垣根の竹筒のてっぺんに一匹ずつ、小さな青い蛙が入っていて。
ご幼少の頃の僕は、それを観るのが好きで雨を期待したものでしたっけ。

キングサイズの蛙と言えば、ガマですか?
人間を背中に乗せるくらいの大きい。
いやいや、まだまだ「ちいせえ、ちいせえ」
お隣の国・中国の伝説によれば、なんと、月面の大きさ相当の蛙がいるということに。

日本では、月の中でうさぎが餅をついているんですよね。
これが、お隣の国ではヒキガエルがいるってことになっているのです。
まあ、月面の模様が何に見えるかってことなんですけど、これには以下のような逸話があります。
ということで、芒 - 8月 カテゴリ、十五夜お月様の続きの始まり、始まり。


中国の神話。
天の神様、天帝ってのがいるアレななんですけど、あまり知られていないですよねえ。
兎も角、その神話の中に、弓の達人・后笄って人、うーん神かな? がいるんです。
その妻が嫦娥と言いまして、彼女がこのお話のヒロインです。

昔、昔、そのまた昔のある日のこと、突如10の太陽が一度に空に現れたことがありました。当然のこと、大地は荒れ果て海は干上がり、人々は暮らしを立てることすらできなくなりますよねえ。
そこで、后笄の出番…、でいいんですけど、少し前提を話しておかなければならないでしょう。
中国神話における太陽ってのは、天帝の息子たちなんですよねえ。金の烏の姿をしているとも。
日本神話では、ご存知テンテルダイシンで主神である女性神が太陽なんですけど、近くても大分差があるようです。
おっと、息子"たち"と言いました。そうなんです、十人の息子たちが十日一勤の交代勤務をする約定となっていたのですけど、悪戯心を出していっぺんに出てきちゃったわけで。
カラスってのは悪戯好き、これは万国共通のことのようですよねえ。

さてさて話を元に戻しまして、人々の苦しみを見かねた后笄は、やむない仕儀と十本の矢を携え、太陽たちを射落としていくことになるのです。
百発百中の腕ですから、十本の矢があったら全部射落としてしまうことになる、こっそり脇から誰が一本抜いたとか。
后笄が九本の矢を放ち終わった時、天上にはたった一つの太陽だけが残り、地上は平和を取り戻しました。
めでたし、めでたし…

でもいいのですが、天帝にすればです。
九人の息子を殺されてしまったんですよねえ。
理屈では后笄が正しいことは分かる、しかし天帝とて、人の子の親、じゃないよ神…、まあ兎も角、親の情としては割り切れないものがあります。
そこで、后笄夫婦を天上から下界へと追放してしまうのです。

ということで、人間界に落とされた后笄&嫦娥夫婦の、天上界復帰のための苦闘が始まるわけです。
幾星霜、夫婦は西の果に住まう西王母をおとがいます。
この西王母は天帝の娘である仙女とも、或いは母である異形の女神とも。ここでは圧倒的に後者なんですけど。
感じ入った西王母は夫婦に霊薬を与えます。効能書は、こう。

「一人でこれを全部飲めば天に戻ることができる。半分ならば(天上に戻れないものの、天上人と同じ)不老不死になれる」

后笄は一人で飲むことなど微塵も考えませんでした。
嫦娥と分け合って、いつまでも二人仲良く暮らそう、としたのです。
彼女も同意したのですが、
が、なんですよ。
やはり、天界での華やかな生活が恋しくてなりません。
邪心に取り付かれた嫦娥は、夫の留守の日に一人でこれを飲んでしまうのです。

西王母の言葉どおり、彼女は天界を目指してどんどん上っていきます。
と、月のあたりをとおりかかったところで、その身体に異変が。
夫を裏切った報いで嫦娥は醜いヒキガエルの姿になってしまうのです。
そして、そのまま月へと引き付けられ、取り込まれることになったのでした。

中国4000年の歴史、シナニャシオクノタミガイル、ってことで、この神話も色々なバージョンがあるようです。
が、私が読んだのは、これです。
そうそう、テーマにした詩もありますよね。

  李商隱「嫦娥」

 雲母の屏風、燭影沈む。
 長河漸く落ちて、暁星沈む。
 嫦娥は応に悔ゆるべし、霊薬を偸みしを、
 碧海、青天夜夜の心

兎も角、嫦娥が月の女神であることだけは共通のようです。
ですから、醜いヒキガエルではなく、美しい女神として描かれることもありますよ。
ねえ、それに横恋慕したのが、天の川水軍を司る天蓬元帥です。
ある晩の酒席の折、すっかり気分が大きくなった元帥は、嫦娥にセクハラをしてしまいます。
その咎により、下界に追放された天蓬元帥が落ちた先は、なんと折り悪くも雌豚の胎!
ご存知、西遊記は猪八戒のエピソードです。

ま、いずれにせよ、女にはご用心、

と、この言い回し、



新暦の、しかも9月の15日ではしかたないでしょうけど 9/2加筆

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!




ヒコ札

2006年11月15日 22時16分30秒 | 柳 - 11月
ウルトラ雨さて今更ですが、柳(雨)は20点札と10点札との両方があります。
合わせ競技において、この2枚を合わせると一挙に30点をものにできるわけでして。
30点雨、或いは次月の30坊主、これができると気分いいですよねえ。
でも、これが最高?
考えてみてください。

もし初期の場札に同月の札が3枚でていたとしたら?
残りの札は1枚しかありませんよねえ。その札を手札に持っているか、又はめくり札からめくりとったプレーヤーが4枚とも持ち帰ることができるわけです。
柳の場合なら、20+10+5+1 で36点ですよ~

更に更に。
場札の6枚が柳×3+桐×3だとしたら?
そして、どちらでもいい、手札に持っていて更にめくり札で残りをめくり当てたとしたら?
なんと、なんと、一挙68点!
ご幼少のころの僕は、なんとかこの事象をひきあてられないかと、そればかり考えて合わせ(八八)を遊んでました。

3枚の札と合わせることのできる、この残り一枚のことをヒコ札と呼びます。
なんでヒコ札というのか? わかりません。が。
ヒコ、彦ってのは、男子の美称ですよねえ。姫の反対。
と、言うことで、どこぞの名物助教授の世界紀行句集からです。

    驢馬でゆく メヒコの酒や 鞍の幸

メヒコ…、メキシコの現地読みですか?
『女彦』にかけて、おしどり道中をイメージしているのだそうです。
そして、鞍の両脇にはテキーラ壷が。

実は、うちのすぐ近くに『メキシコ』という屋号の喫茶店がありまして。
よく待ち合わせにつかうのですが、ややこやしくて仕方ないので、我が家ではメキシコ合衆国のことをメヒコと呼んで(読んで?)区別してるのです。

と、この言い回し、



下世話にも耳年増ということがある

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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霰降る

2006年11月14日 06時47分38秒 | 柳 - 11月
越後任天堂柳見かけの投稿日付ではつい昨日、実際の起稿日でもかなり近いところで書いた、雨に番傘の話。
よくよく絵を見れば、どしゃぷり、雅な言い方をすれば篠突く雨ですね。
慕情とは少し距離がありましたか、いやはや。

花札の雨(柳)が11月であることを考えれば、霰交じりなるかも知れません。
雨霰と降る、ここにまた別の成句が浮かびます。

霰降る、とくれば、これは(地名)鹿島の枕詞ですねえ。
何故か? 霰が降るとかしましいから。
ということで、

  霰降り 鹿島の神を 祈りつつ 皇御軍(すめらみくさ)に われは来にしを

えーっと。年配の方にはおなじみの歌とか。
戦争中にスローガン的使われかたをしたそうですね。

霰降りは鹿島の枕詞、鹿島の神はタケミカズチということで軍神ですか。
なるほど、「お国のため」路線の典型例ですね。
作者は那賀郡の大舎人部千文とあります。
那賀郡とは茨城県那珂郡、水戸市の周辺のことです。

さて、この大舎人部千文、実は初登場ではないのです。
前にも、この人の歌は取り上げました。

 筑波峯の さ百合(ゆる)の花の 夜床(ゆとこ)にも 愛(かな)しけ妹ぞ 晝も愛しけ

これがそれです。
なんとなんと。この二首はセットで収録されてるんですよ。
ええ、右の二首、那賀郡の上丁大舎人部千文(防人歌、巻二十-四二六九、四三七〇)と記されてますから。

まあ、防人の歌で「皇御軍に」的なものは、全体の一割程度で、あとは家族等々への愛情を歌ったものです。
千文にしても、「晝も愛しけ」と愛妻への思いを素直に歌った後だから、「皇御軍に」という気持ちになれたのではないでしょうか?
うーん、人間歌謡・万葉集!

と、ここまでは犬養先生の受け売り。
以下、少しオリジナルを加えましょう。

7-8世紀において、今の茨城県から佐賀、果ては長崎県の諸島部ので出向くのは大変なことだったと思いますよ。
今で言えば、スペースシャトルで宇宙空間に飛び立つのにも匹敵するくらいの大事だったと思います。
それを命ずることの出来た当時の大和朝廷の力にも驚愕させられます。

律令国家、天皇を仏に見立てた仏教による宗教統治国家、といういいかたでいいのでしょうか?
かの有名な手塚漫画『火の鳥』のどこかにも出てましたよね。
やはり、人を支配するためには宗教の力を借りるのが一番、否、宗教が不可欠といっても過言でない、そのように思われます。

と、この言い回し、



犬養博士の講義を聞き返しましたゾ

を丸写ししました。
いや、丸写しじゃないっ!
とんでもない誤字があったのを直しといたから、、、

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伊豆の雨

2006年11月13日 07時28分16秒 | 柳 - 11月
番傘柳(雨)の20点札の小野道風、花札48枚中登場する唯一の人間です、前に言いました。
この札もまた、花札名物ですよねえ。
ところがです。図柄が採用されたのは明治になってからだそうです。
それ以前、本来は、雨に番傘という図柄でした。

番傘ですかあ。
太い竹の骨に和紙を張り、その上に油を引いた実用的な雨傘。もと、商家などで番号をつけて客に貸したところからいう。
ふんふん。
こんな歌がありますよねえ。

1 宿の番傘 ふたりでさして
  行けば川面の 灯に泣ける
  愛しあっても どうにもならぬ
  恋のおもさよ せつなさよ
  頬につめたい あゝ 伊豆の雨

と、歌は歌でも昭和歌謡『伊豆の雨』、作詞 たかたかし 作曲 市川昭介 でした。
いいですよねえ。雨に番傘の情緒があります。

 ♪~ あーあぁー いーずのー あ~ーめ~

が『会津の雨』にならないように、ブレスに気をつけて。
伊豆は情緒的風雅漂うご当地です。
その根底にあるのは、やはりノーベル文学賞作家・川端康成『伊豆の踊子』あたり。こー、なんか日本人のDNA情報に刻まれているって感じです。

ところがですよ。
こともあろうに、『伊豆の踊子』を糞だと言った糞坊主がいるのです。
前にも話しましたか? 今東光。
ネット上でもときどき見ますよ。

まあ、それ自体は、ありとあらゆる創作は作者の精神的排泄物、ってまあ、目新しい話でもないのですが、なぜ和尚はこんな汚い言葉を使って人生相談の回答をしたのでしょう?

箇条書きにしてみますか。

① 文学者志望の青年からの相談であったこと。
② 青年がかなり行き詰まりを訴えていたこと。
③ 当時の作X家は(創作の行き詰まりから)自殺することが多かったこと。事実、川端康成も。
④ 東光和尚自身も作家であったこと。
⑤「糞の製造元」康成と和尚は非常に仲が良かったこと。

という理由から、「俺も川端康成も糞を弄んで悦んでるような人種だからあまり有難がるな」の回答がなされたと思われます。
これも再三くりかえしてる、時代と背景を元に戻さなければ正しく理解できない、の一例です。

と、この言い回し、



たまにゃ他ジャンルのテーマに出向くか

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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とけて流れりゃ

2006年11月12日 21時54分35秒 | 柳 - 11月
先斗町今日は、全くの内輪話から始めましょう。
投稿日付は11/12のこの記事、実は旧暦で言えばちょうど半年前くらいに書いてます。
梅雨どき、花札は柳の別名雨の季節ですね。今年の梅雨はよく振るってことで、大雨に見舞われている地方もあるようです。
僕の地方も天気予報では連日雨のはずなんですが。
余り降らないんですよ。いやあ、えらく暑くて。
下手すれば、このまま梅雨明けだった、ってことになってしまうような予感すらします。

いや、案外多いんです、このパターン。
実際僕の地方あたりでは、梅雨と夏の境目ってのが曖昧なんですよ。
夏はホントよく降ります。ちょうど、稲光と鬼の手足、鬼札のような光景をよく目にします。
んな意味でも、やっぱり花札11月季節ミス設定ですね。

っと、僕は梅雨のない地方に住んでいるって設定でしたね。
ボロが出ないうちに話を"ふり"ましょう。

雨が降る、雨に流れる、ということで、柳の札4枚を集めた出来役、雨シマは他の役を全部流してしまいます。
とけて流れりゃ 皆同じ ~♪ って、雨が雪に変われば少しは旧11月らしくなりますか?
おっと、お座敷小唄ですね。

♪~富士の高嶺に 降る雪も
  京都先斗(ぽんと)町に 降る雪も
  雪に変わりは ないじゃなし
  とけて流れりゃ 皆同じ

作詞者不詳のこのうた。
3フレーズ目は、「雪に変わりがないじゃなし」「雪に変わりがあるじゃなし」等々別説があるようです。
ふんふん、前後で判断すれば確かに「皆同じ」意味合い…どれで唄っても、変わりがあるじゃなし、いや、ないじゃないし、ですか。

それにしても、おなじ「ある」で正反対の意味になったり、「ある」と「ない」が同じ意味になったり。
ホントに日本語ってガイジン泣かせ、

と、この言い回し、



「ある」なのか「ない」なのか、それが問題だ

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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税を考える週間

2006年11月11日 18時30分22秒 | 柳 - 11月
博打雨もう一稿11日が入ります。
と、今日は久々に実日付にての投稿をしましょう。
雨、おあつらえむきの雨。
僕の住んでいる地方は今現在、花札11月・柳の異称である雨がしとしとと。
そんな中、今年の税を考える週間が本11/11より始まりました。いつぞや話したように今日はこの話題を。

えー、この税を考える週間はそもそもは税を知る週間として昭和49年にスタートしたものなんですよね。
それが経済社会の構造の変化を受け、単に知るだけでは手ぬるい、国民一人一人がより能動的に考えるべきである、とまあこんな意図から改称されたようです。
ということで、本・マゾヒズムに花札を! としては何を考えましょうか?
もうせん、花札にかかる消費税の話はしました。
よし、今日は間接税ならぬ直接税に行きましょうか?

残念だと繰り返してるように、花札といえば博打のイメージから離れることはできません。
で。
賭博で儲けたとしたら、税金を払わなければならないか?
答えはYES。なんと、ちゃんと所得税法に規定されています。
なんか、あんですねえ。息苦しいといおうか、味気ないといおうか。

うん、昔はおおらかでしたよ。
以前話したっけ? 江戸時代の狂歌師・大田蜀山人と駕籠屋の問答。
近江八景を一首の歌に詠めたら、只で乗せてやる、ってあれです。
江戸時代と言わず、少なくても戦前あたりまでは、こんな酔狂な人がいたんですよねえ。
それが、あれですか? 進駐軍の日本支配…
1949年(昭和24年)コロンビア大学アール・シャープ博士を団長とする税制調査団による税制改革案で戦後税制の基礎が固まる。源泉徴収、直接税偏重。
このブログ的には、素直に受け入れられないシャープ勧告です。

うーん、酔狂な人が少なくなってしまった…
洒落くさい言い方をすれば、貨幣経済が過度に進行して銭がなかったらたちどころに干上がってしまうせいもありますか。

税務職員の経験のある池波正太郎さんあたりは、税金のせいだ、との見解のようです。
徴税のために所得(収入)がガラス張りになって、そのせいで「小遣い」がなくなってしまった。
結果、遊び心が減退、っということで。

と、この言い回し、



ミ ユ の 掲 示 板
6月23日(木)12時04分17秒 投稿への管理者返信

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!