マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

ホトトギスと我妹子(わぎもこ)

2006年04月30日 18時22分06秒 | 藤 - 4月
卯月 ひのき繰り返し話題にしてますように藤のタネ札に描かれているホトトギスは、爽やかな初夏を告げる鳥として多くの和歌に詠まれてきました。
ところが、この和歌に詠まれたホトトギスをとんでもない意味に解釈している奇書があるのです。
「『ホト』とkiss」だなんて。いやはや、とんでもない…
意味は詳しく述べません、ええ、一応はエロ厳禁のgooブログですから。

この奇書の名は『家畜人ヤプー』といいます。皆さん名前は聞いたことありますよねえ。何せ『"マゾヒズム"に花札を!』を読んでいる人たちなんですから。
ご存知のとおり、和歌の独自解釈の出てくる後半加筆部分は評判が芳しくありません。特にマゾ男を自負する人たちからは、もう散々に言われています。

でもねえ、僕はこれでいいと思っているんですよ。
日本の文化を徹底的に貶める、その屈辱に昂ぶりたいなら昂ぶるものよし、反英感情を抱くもまたよし。
書物をどう読むかは、それぞれの感性次第、これでなければいけないという決まりなどありません。
というよりは、たとえあったとしても、(そう)思わないものは思わないんですから仕方ないですもんね。

ということで、同書からもう一個、『ワギモコ』をみてみましょうか。
投稿日付では後日ですけど、前に話した、我妹子(わぎもこ)です。

   ワギモカは 常世の国に 住みけらし 昔見しより 変若(おち)ましにけり

この直後に、「わぎもこ」に関する注がついてますので掲載しておきます。

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**「ワギモカ(wagimoka<vagimocker<vagim-mocker<vagin mocker<vagina mocker)セッチンは女体に奉仕する場合、排泄孔に隣る膣孔(Vagina)を意識しないわけにはいかない。特に、貴族邸勤務で少数の貴婦人に接するうち、特定の女性に感情傾斜したセッチンは、そのレディすなわち〈心のドミナ〉の股間部に顔を押し当てながら、女陰にかかわるといっても排泄両孔だけて、「女体の本義」ともいうべきVaginaにかかわる資格のないことを膣孔から嘲笑されているように感じるもののようだ。彼らはそれをvagina mocker(膣=嘲笑者、潮る膣口)と呼び、ヴァジは次第にワギの音に変わって、やがてwagimokaワギモカの語を生じた。そして、セッチンにとって女体とのかかわりは局部だけなのだから当然のことだが、ワギモカの語はその局部の持ち主である当の女性をも指すことになり、やがて、セッチンに限らず、ヤプー一般の《心のドミナ》を指す言葉になった。更に、男神を『心のドミナス』とするヤプーのための語wagimokoワギモコも生じた。古代家畜語の『わぎもこ』(吾妹子)は、『恋人である女性』を意味する。イースのワギモカの語の遡時訛伝に間違いないが、男を指す語を用いているのは、滑稽な誤りである」S・マックレーン『語源考証』

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…まあねえ。
日本伝統文化をここまで貶めてるということには、触れないでおきますか。
ここでは、『イース人』社会が徹底した女尊男卑であることに注目しましょう。

『家畜人ヤプー』の世界で人と呼べるのは『イース人』という白人だけ。
黒人は奴隷、そして日本人(であった)『ヤプー』は道具という設定です。
勘違いしないでください。これは解釈の類ではありません、全編を通じて繰り返し明言されている設定です。

時々いるんですよねえ、『イース女権社会』を「白人女性が女性上位思想の元、日本男性を組み敷いている社会」だ、なんてとんでもないことをいう人が。
どこをどう読んだら…

うーん、これも某ビデオ製作会社からの連想ですかねえ。
憎むべきは商業主義。。。

と、この言い回し、



マゾサイトではあまり評判の高くないこの奇書

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


みどりの日

2006年04月29日 20時22分53秒 | 藤 - 4月
朝鮮藤さてさて投稿日付を見るに4/29、みどりの日ではありませんか。
『目に青葉 山ほととぎす 初鰹』、朔で触れた山口素堂の句。
花札4月の種札に相応しい祝日がやってまいりました。

ところが、ご存知のとおりです。みどりの日は5月に移っちゃうんですよねえ。
夏だか春だか判らない花札の4&5月に引きずられたわけでもないでしょうが。
軽口です。昭和の日になるわけですよね。そもそも昭和天皇崩御に際して、4/29・天皇誕生日をどう扱うか余り考えることなくして推移してきたことなのですから。

昭和天皇と言えば、今ちょっとした波乱になってますよねえ。あっと、この実際にこの原稿を書いているのは投稿日付より少し、というかだいぶ後です。
何も今更…
件のメモの当事者は、とっくの昔に死んでいる人たち。
もう、神様のままでいいじゃないですか?

万葉集は万葉集でもいつもとは違う昭和万葉集より。

 八月十五日 正座して

  戦いに果てし我子も聴けよかし 
  かなしき詔旨(みこと)くだし賜(たぶ)なり
                  釈迢空

  三人(みたり)の子 国に捧げて哭かざりし
  母とふ人の号泣を聞く
                二上範子

  あなたは勝つものとおもってゐましたかと 
  老いたる妻のさびしげにいふ
               土岐善磨

皆戦ったんですよ、その時は。
首都圏にも爆弾は降ったんですよねえ。
一番大規模だったのが、3/10の東京大空襲。
同居の年寄りからよく聴かされる話があります。

昭和20年。
疎開先にいた当時少女は、よく畑を荒らす浮浪児を追っ払ったそうなのです。
それはそうでしょう。貴重な食料品ですからねえ。
石を投げつけ、それでも去らないときは棒で叩く…
食料品だけは確保しなければならなかったから、と回顧します。

そしてあとから考えてみると、あれは空襲で焼け出された孤児だったに違いないと。
直線距離で100km以上離れた場所まで流れてきてたのです。
頭から血を流し、口にしていたトマトを吐き出して嗚咽していた姿が今でも目に焼きついている、とか。

と、この言い回し、



偶には私の能書き抜きで
敢えて演説をぶつような真似はしませんが

を丸写ししました。
…うーん…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



夏は来ぬ

2006年04月27日 20時51分01秒 | 藤 - 4月
卯月さて今日は趣向を変えまして、実際の日付で書いてみましょう。
僕の住んでる地方は、なんか肌寒くて空もどんより、雨がパラパラ落ちてくる一日でした。

花札の4月は藤、さわやかな初夏の光景なのにねえ。
ちょうど、この唱歌のような。

  夏は来ぬ 佐々木信綱作詞・小山作之助作曲

 1. 卯の花の、匂う垣根に
    時鳥、早も来鳴きて
     忍音もらす、夏は来ぬ

残念ながら藤ではなくて卯の花でした。
しかたありません。旧暦4月の異称は卯月ですもの。
でも、ほら、ちゃんとホトトギスが登場してますよ。

 2. さみだれの、そそぐ山田に
    早乙女が、裳裾ぬらして
     玉苗植うる、夏は来ぬ

おやおや、さつきあめになってしまいましたかあ。
まあいい、続けましょう。

   みめぐりに 早苗とりゐの 乙女子が 笠着ぞ夏の しるしなりける

百人一首98番をもじったパロ狂歌ですね。

ちょうど唱歌2番の歌詞のような光景ですか。
早乙女、こうした軽作業は若い♀の領分だったんですね。

ところでです。
田んぼに入るんですから丈の長い着物は着られませんでしょう。
そして、前屈みになる。さらにさらに昔の女性は下着をつけてない…
畦で遊んでる男の子たちは大儲けだったわけですね。

某巨大掲示板群で以前、初体験年齢の話の流れになっていた折です。
都会部よりもむしろ(昔の)農村部の方が性に関する情報が得られやすかった、だから昔の方が早かった、という結論の論拠になっていたことがありました。

と、この言い回し、



私、ホント、親父くさい発想だよね、あはっ!

を丸写ししました。
だ、だって僕、40を少し出たばかりですよ!
白木屋の火事なんか知るわけないじゃないですか?…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!

ホトトキズに蔓とヒモと

2006年04月16日 17時54分58秒 | 藤 - 4月
かわり藤えーっと、花札は4月藤の種札に描かれているホトトギスについての面白い習性を書いたのは。
投稿日付でこそ幾日も離れていないものの、実際は随分前です。
自分では巣を作らず他の鳥の巣に卵を産み、ちゃっかりその鳥に雛を育てさせる…
こうでしたよねえ。

ふと、考えてみるにですよ。
藤という植物は蔓性で、他の木に巻きつかなければ自分では立つことができません。
いやあ、この花にして、この鳥あり! 見事なちゃっかりものどおしをカップリングした4月の10点札です。

まあ、ちゃっかりものというならちゃっかりものなんですが。
他者にばかり依存してるのは、あまり共感を覚えませんね。
言葉にもあるじゃないですか。ヒモ、女の稼ぎをあてにしている男を侮蔑的に称する俗語が。

あれ? 変態マゾ男の僕がそんな言葉を吐くとは意外?
いやいや、これでも案外古風な男女観の持ち主なんですよ。
そうですねえ。時々話にあげる三国志の中では袁紹のような。

つーことで、ここでまた三国志エピソードから、お話にあがってる袁紹の名言を。
公孫讚との戦いの折といいますから演義とすればかなり初期。
そうそう、この公孫氏はいつぞや話題にした公孫氏とは全くの縁もゆかりもなし、マイナーな方が先にでてきちゃいましたね。記事とすれば後の月になりますので探して見てください。

さて、その公孫軍に勝利した袁紹はふと気が緩み、周りを手薄にしてしまいました。
そこに撃ちかかってきたのが逃走途中の公孫軍二千余、わずか百騎余の袁紹本体を十重二十重に取り囲み、雨あられと射掛けます。
袁紹、絶体絶命!
傍にいた側近・田豊は土塀のかげに紹を隠そうとしました。
すると、紹、かぶとを地面に叩きつけ、

「ええい、めめしいぞ! 戦って死ぬのが男だ。
 土塀に隠れてまで生き延びようとは思わぬ」

ちょっくら突拍子もなかったかもしれませんが、男児たるもの、この気概ですよー。
現代に目を転じれば、♂はどんどん女性的に、♀はどんどん男性的に。このままでは、みーんな中性になっちまう。
戦いがなくなってしまったことの悪弊でしょうか?

と、この言い回し、



そして、男たるものは

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


鳴かぬなら

2006年04月15日 18時22分02秒 | 藤 - 4月
たばこホトトギスさて今日はまた、花札や原型となった花鳥合わせで、藤の花と合わせものとなる鳥・ホトトギスの話をしましょう。
とは言っても、詩歌に詠まれたホトトギスです。
投稿日付では先月になるものの実は昨日、国営放送大河ドラマ『功名が辻』で秀吉の死を放映していた話をしました。
その続編として本稿。
つーことで、秀吉とホトトギスのカップリングです。

タイトルを見てピンと来た人も多いでしょう。
鳴かないホトトギスをどうするんでしたっけね?

 鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス 【織田信長】

 鳴かぬなら 鳴かせてみしょう ホトトギス 【豊臣秀吉】

 鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス 【徳川家康】

そうでしたねえ。三将自身の口を借りての後世評です。
かつては、これ、秀吉を評価する材料として使われていました。
つまり、超越的放棄の信長、他力本願の家康に比べて、アイデアマンの秀吉。流石のこと百姓から関白にまで上り詰めた人物、てな感じで。

ところが、価値観などというものは時代とともに変わるものです。現在は秀吉の「鳴かせてみしょう」が必ずしも優れているいう評価ではない、少なくてもピカ一ではありません。
いや、むしろ家康の「鳴くまで待とう」の方がいいんじゃないか、って意見もあるくらいです。つまり、殺して~はヒステリー、鳴かせて~は断絶ノイローゼ、ってことで。
まあ、これもまた太閤記・出世物語が昔ほど大衆受けしないことに連動してのことでしょう。

もう一つ、どっちにせよ最下位の汚名を着せられている信長の名誉回復のために紹介するなら。
決して、信長だけが短気者の人殺しだったわけではありません。
史実は調べれば、むしろ秀吉の方がひどかったのではないかと思えるくらいです。

まあ、世の東西を問わず権力者たちに纏わるサディズム残酷憚は、枚挙に暇がありませんよね。
ローマ皇帝ネロ、お隣の国の紂王&姐己…
万葉集開巻一番に登場する雄略天皇もそのケがあり、の生爪を剥がし、その手で土堀をさせたという話を聞いたことがあります。
そしてなんといっても一番逸話の多いのは、秀吉でしょう。

悪口を書いたという罪で捕らえた8人を、第一日目には鼻を削り、二日目には耳をそぎ、そして三日目に逆さ磔にする…

  まつせとは べちにあらじ 木の下の さる関白を みるにつけても

この落首の作者がどうかは知りませんが。

大体「成り上がり者」に該当する歴史上の人物は、悪口に敏感ですね。
他にも清盛、それからヒットラーあたりも。
悪口の中にこそ真実がある、これを知り尽くしていたためでしょうか?

んな訳で「便所の落書き」BBSに張りつくのは大正解、

と、この言い回し、



大特集『知的にSMを語ろう!』積み残しの一稿

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


黒豆

2006年04月14日 16時29分01秒 | 藤 - 4月
越後任天堂藤花札12ヶ月をあげよ、と問われれば大抵の人は、

松、梅、桜、藤、菖蒲、牡丹、萩、坊主、菊、紅葉、雨、桐

と答えると思います。
けど、残念。 坊主は正しくは芒、雨は柳ですよねえ。
日付こそ前後しますが、書き続けてきました。

坊主、雨。
これらは、俗称・符牒・隠語・愛称の類でしょう。
8月と11月に関しては、こっちの方が定着しちゃったんですねえ。
で。
4月藤に関しても、同列の俗称がありますよ。
『黒豆』です。

うん、いいんじゃないんですか?
見た目で判りやすい。ゲームに使う際には肝心な要素となります。
それに、図らずも藤はマメ科。うーん、エデュケイショナル!
そして何よりも、ユーモラスな響きがあそび心を誘います。

黒豆ねえ。
正月料理にもあります。
クロくなれ、マメになれ、ってことで縁起物ものですよねえ。
男は田を作れ、で田作り。
そもそも、男という字は「田の力」と書きます。
田で黙々と力をふるい、ひたすら生産にあたる…
これが男というもので、有り余る攻撃本能を内にだけ向けるマゾなんてのは、男の風上にもおけません。

と、自己批判したとこで、ついでです。7月萩=赤豆にいっちゃいましょう。

   吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山かぜを あらしといふらん

百人一首22番は文屋康秀、出典は古今和歌集<秋下・二四九>です。

…ま、大したことないですよね。
『山』から吹く『風』だから『嵐』で言うんだろう、ミョーに納得!
なーんて、談志師匠曰くの「円鏡程度の駄洒落」ってやつですか。
それこそ、黒豆・赤豆の部類です。
文屋康秀といえば六歌仙の一人。もっといい歌があったと思うんですがねえ。
ホント、不思議な不思議な歌集です。

世の中の評論家と呼ばれる人たちはのたまいますよねえ。資本主義競争社会なんだから、いいものが売れる、そんなのあたりまえじゃないか、と。
うそいってらい!
ある命題が偽であることを演繹的に証明するのは反例をひとつあげればよい。
で、使える反例がこの小倉山です。
どの時代においても辛評され続けたこの小倉山が日本を代表する和歌集ということになってますよねえ。

あっと、和歌集は日本にしかないか、あはっ!
でオトしてもいいのですが続けましょう。

実際、いいものが売れるってのは大嘘ですよ。
見てごらんなさい。
家庭用VTRのベータマックス、PC98、優れていたほうが消えてるじゃないですか。

ベータですよねえ。
カール・ベーム日本公演のテープがあるんですよねえ。
いすに座ったままフィガロの指揮をするマエストロ。
こんな貴重品が今はもう再生することができません、多分。

PC98だって。
ハードで日本語変換、それからどのパーテーションからもブートできること。
第一HDの第一パーテーションからしかブートできないDOS/Vが勝っちまったとは本当に信じられないことです。
 
と、この言い回し、



この取り止めのなさこそが随想でございます  

を丸写ししました。

………
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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


呼子鳥

2006年04月13日 16時43分28秒 | 藤 - 4月
ほとどぎす今日はまた、種札に描かれるホトトギスの話をしましょう。

このホトトギスって鳥は面白い習性がある、自分では巣を作らず他の鳥の巣に卵を産み、ちゃっかりその鳥に雛を育てさせるのです。

 蜥(うぐいす)の卵(かいご)の中の時鳥(ほととぎす)

自分の子でありながら自分の子ではないという例えですね。
外つ国の童話にも、醜いアヒルの子なんてのがありましたね。
人間様の感覚からすれば、こんな感じなんでしょうけど、ホトトギスってのは実にちゃっかりもの。
親が親なら子も子、いち早く孵化して(元々巣にあった)他の卵を外に放り出してしまうのです。
爽やかな初夏を告げる鳥の意外な素顔ですね。
この習性は、ホトトギスの属するカッコウ科の鳥に共通するようです。

そうそう、ここで花札に話を戻すなら、藤の札に描かれる鳥は(生物学上の)ホトトギスというよりはカッコウそのものでないかとする説が強いようですね。
もうそうなると、はるか昔より日本では親しまれてきた鳥ということになります。
例によって例のごとく、万葉集は巻八・一四四七、大伴坂上郎女の歌。

  尋常(よのつね)に 聞くは苦しき 呼子鳥 声なつかしき 時にはなりぬ

呼子鳥とは、かっこう、その他鳴き声が人を呼ぶように聞こえる鳥を指します。

それにしても、郎女にかっこうの歌があって良かった、
おかげで、かっこうのかっこう付けができた、

と、この言い回し、



いやいや、なんでこんな間違いをしたのだろう?

を丸写ししました。

………
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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


十二支と序詞

2006年04月12日 19時52分16秒 | 藤 - 4月
たばこ藤さて、花札では藤の月である4月ですが、暦の世界では卯の花の月ですよねえ。
あっと、異称『卯月』のことです。

ところが語源を調べてみると、他にも説があるようですよ。見つけました。
「初」「産」を意味する「う」で、一年の循環の最初を意味したとする説。
稲を植える月で「植月」が転じたとする説。
十二支の四番目が「卯」であることから、干支を月に当てはめたとする説。
そして、この解説によれば、「植月」の説は皐月の語源と似ていること、干支の説は他の月に例がないことを理由に不自然だとし、通例である卯の花説を支持していました。

うーん、引かせてもらった上で反論するのは心苦しいのですが。
まず、「語源が似ていることで考えられない」と言うのは考えられない。なぜなら前に話した如月&弥生の連続があります。
それから、他の月に例がないからの理由で否定するのは、ちょっと。
他月例のない語源の異称は他にもありますし、何より卯の花説自身が他に花のついた月はないことで矛盾しますし。
それこそ、花札のテーマ植物が語源になった月があったもいい位ですよ。
ねえ? 旧暦4月は、卯の花よりも藤の方がよほど似合います。
いやいや、マゾヒズムに花札を! に符合させるために無理やり言っているのではありませんよ。
何をおっしゃるうさぎさん、です。

何をおっしゃるうさぎさん…
結構使います。唄の歌詞からですか。
の例を挙げるとすれば、

来たぞ来たぞ → 来たぞ来たぞアラレちゃん

それがどうした → それがどうした僕ドラえもん

これもある意味言葉の遊び、「これはこれはとばかりに花の吉野山」の亜流でしょう。
某巨大掲示板群においては、このところ「番頭グループはどこまで~」ってのが流行ってますよね。
「花の吉野山」に意味がないのと同じように、この用例の「番頭グループ」には何の意味がないものと見受けます。

「○○なんだ」とストレートに言う代わりに「番頭グループはどこまで姑息で○○なんだ…」とやる。
和歌で言うところの序ですね。

と、この言い回し、



火中の栗を拾う ミユ (深雪) ◆P7xWfy4tj. = ◆MIYU/Cay/Y = ◆MIYU/7A.SM

を丸写ししました。
番頭グループはどこまで姑息で手抜工事業者体質なんだ…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



四谷大木戸と信濃蕎麦

2006年04月11日 21時29分03秒 | 藤 - 4月
ヨツヤさてさて、順不同且つ日付不順で紹介している、カブ競技における独特の数の数え方。
藤の月である4はなんと言うのでしょうか?
『ヨツヤ』です。

ふふん、これ地名ですよ。
花札完成期である江戸時代にはあったはず。四谷怪談なんて。投稿日付では後になるものの前に話しました。
まあ、実際に調べてみても、四谷に関する記録は出てきます。
木戸があったんですよねえ。
当時の四谷は甲州と青梅の二街道と府内を結ぶ出入り口でした。

四谷名物に『馬方そば』なるものがあったとか。
普通一膳一六文で二八蕎麦と呼ばれる、この田舎蕎麦は四谷では、荷駄馬が頻繁に通ったがためにもっぱらその馬子たちのひいきを得ていたことから『馬方そば』と呼ばれていたとのことです。
そうですよねえ。街道というのは人の往来だけでなく、陸運のためのものでもあります。
当時にすれば、遠い遠い国である信濃からの蕎麦粉も、この四谷大木戸をとおって府内に運び込まれていたことなのでしょう。
 
  信濃では 月と仏と おらが蕎麦 (一茶)

僕が信濃蕎麦から連想するのは、池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』。
はじめてみた鬼平が、『正月四日の客』でした。


毎年、枕橋にある蕎麦屋”さなだや”では、正月四日には、”真田そば”しか出さない。
一般には辛すぎるこのそばを、好んで食いにくる客があった。
その客と店の女房・おこうとの正月四日にだけ会う数年が続く。
ある時、おこうは平蔵から亀の小五郎という盗賊の話を聞いて驚く。
小五郎の腕にある亀の刺青が、正月四日の客にもあったのだ。


(’93年1月13日放映)、何回目の再放送でしたっけねえ。
ラスト、河原崎長一郎さん扮する小五郎が「おかみさん、私をお売りなさったね?」と言い残して引き立てられていって、しばしあっての山田五十鈴さん扮するおこうの台詞。
「ばかにしないでよ。あたしだって綺麗なままじゃいられないよ!」
なんか、これが非常に印象的で、一発で鬼平ファン、池波ファンになってしまったんですよ。

と、この言い回し、



さて、木曽路のトピックスのフィナーレは

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


藤と富士

2006年04月10日 16時14分18秒 | 藤 - 4月
藤と富士花札4月のテーマ植物である藤は、意外且つうれしい事に日本原産であると話しました。
他方、ニッポンと言えば「フジヤマ、ゲイシャガール」、これらについては、ここで改めて話すまでもないでしょう。

藤と富士。語源こそ似ても似つかないものの、現代日本語においては同じ音となるのも何かの巡り合わせですね。
どれ、藤の花咲き誇る旧4月の富士山の光景に思いをはせてみましょう。

 ♪~ 富士の白雪ゃノーエ 富士の白雪ゃノーエ
    富士のサイサイ白雪ゃ朝日でとける

そうですよ。富士山頂の冠雪がとけて流れ出した頃ですよ。
とけて流れて三島に注ぐんでしたね。ご存知、ノーエ節です。
そして、とけてながれりゃみなおなじ、
投稿日付に拘らず前に話したお座敷小唄の文句にありましたね。
そう、あの折の話題についての続報があるんですよ。

ああ、二番の歌詞ですね。

 ♪~ 好きで好きで 大好きで
    死ぬ程好きな お方でも
    妻という字にゃ 勝てやせぬ
    泣いて別れた 河原町

これ、どうもピンとこないんです。
なんか、サビの部分「妻という字にゃ」のために前後がちぐはぐになっているような…
っと、はしょりましたか? 順にいきます。

先ずは、芸妓(♀)と既婚客(♂)の忍ぶ恋が舞台であることは、いいですよねえ。
感覚的には、芸妓視点だ。ならばですよ。
なんで大好きなお方と、「泣いて別れ」なければならないのか? ってことなんですよ。
ねえ? 趣味と実益、これ以上の上得意はありません。

だから、僕は子供の頃は既婚客の視点だと思っていたんですよ。
大好きな芸妓にイレあげたけど、やっぱり女房がかわいい、「妻という字にゃ 勝てやせぬ」、だから「泣いて別れた」…
まあ、デュエットの女性歌唱部であることとは矛盾するものの、言葉とすれば、このほうがしっくりきます。
なんて女々しい男なんだ… なーんて。

とまあ、初めてこの歌を聴いてから10年、ずっと疑問に思い続けていたことを、戦中戦後を女として生き抜いている人物に聞いて見ました。
と、答え。

「だから、妻という字(妻の座)が欲しいわけよ」

うーん。
大好きな男性にして上得意でもある、かの男性の妻になれるわけではない。
なまじっか芸妓として接することができるものだから、妻になれるような、なったような錯覚に陥ってしまう。
このように「妻という字」(の魅力)に「勝て」ない自分であるから「泣いて別れた」ということでしたか。
ようやく、納得。

と、この言い回し、



「ある」なのか「ない」なのか、それが問題だ 8/10加筆部

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!