マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

なんぞなんぞ

2007年02月25日 21時13分19秒 | 雑の話題
おいちょかぶ今日はまた『カブ』の話を。

カブ競技を下世話には『おいちょかぶ』と呼びます。
おいちょとは8のこと、かぶとは9のことですよね。

おいちょ=8、これ英語のeightなんですよ。
花札の起源は意外にもトランプ、前に書きました。
ここらあたりにも、室町のポルトガル宣教師が持ち込んだという名残があります。

ときにこんなのを知ってますか?
「サイボーグ009とエイトマンがおいちょかぶをした。どっちが勝ったか?」
答え - サイボーグ009
 
種明かしはいいでしょう。
ともかく、これもまた古典です。

春は曙。

「清少納言が夜中に寝床でシコシコやるもの、なーんだ?」

「枕のソージ」

ってね、

と、この言い回し、



これも古典(?)

を丸写ししました。
しかも全くひねり…なし…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



 

猪鹿蝶

2007年02月22日 19時35分59秒 | 雑の話題
猪鹿蝶お待たせしました。
今日はかの有名な『猪鹿蝶』の話を。
もはや、説明は不要でしょう。花札競技において、牡丹・萩・紅葉の10点札を揃える出来役ですね。
これもある種、「花札といえば~」の口で、前にお話したセガ『サクラ大戦』でも猪・鹿・蝶の敵ボスが登場します。

でも、これ、何かの法則性なり関連性なりがありますか?
『X光』のように同点(高点)札を揃えたてるわけでもないし、『のみ』のように雅な趣があるものでもない、
猪と鹿だけならば微かに共通点があるものの、そこに昆虫である蝶が入ったことで『微かな法則』すらもぶち壊しているし、牡丹・萩・紅葉にも何らの共通点も見出せません。
ただ、「いのしかちょう」という響きが語呂がいい、ってことだけじゃないんですか?

正直僕は詳細は知りませんから、上に書いたことは間違ってるかもしれません。
ですが話しかけたことです。続けてみましょう。
音の響き・語呂のよさというのは和歌の世界では重要なファクターです。
歌は心の音楽ですからねえ。例によって万葉集からです。

 よき人の よしとよく見て よしといいし 吉野よく見よ よき人よくみつ

聞いたことのある方もおありかと。これ、万葉集の天武天皇の歌なんですね。
吉野僥倖のおり、「おお、できたぞ」とニコニコしながら披露する天武帝の姿が浮かんできます。
奥さんの持統天皇にもこんな歌があるんですよ。

 否と言へど 強ふる志斐のが 強ひ語り このころ聞かずて 我恋ひにけり

「志斐の」とは「志斐(シヒ)の嫗(オミナ)」の略。
ほら、あるでしよう? 「清水の」とか「黒門町の」とか、こういう略し方することがよく。
つまりは、側近の老女を親しみをこめて軽くからかった歌ですね。
それを受けて、志斐の嫗もこう詠みます。

 否と言へど 語れ語れと 詔らせこそ 志斐いは申せ 強ひ語りと詔る

(いなといへどかたれかたれとのらせこそしひいはまをせしひがたりとのる)
話すのはいやだと申すのに、語れ語れとおっしゃるからこそ志斐はお話し申すのです。それを帝(ミカド)は強(シ)い語りだとおっしゃる。

お見事! 天皇の歌に音的にも似せたパロで、即カウンターを喰わせたわけですね。
ま、どちらが話しかけてるということでもなかった模様。
この主従がよきお喋り友達だったということが真相でしょう。

と、この言い回し、



この人の政治手腕も
似た者主従

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


 

賭け事とファーストフード

2007年02月21日 19時21分04秒 | 雑の話題
花札賭博花札の話をするなら、好むと好まざるに拘わらず賭博のことにも触れざるをえないでしょう。
座布団の上に札が舞い跳ぶあの光景、やはり連想してしまいます。
本ブログといたしましては本筋からはずれないよう、言葉の成り立ちから切り込んでみることにします。

博打場、別名鉄火場。
これは、元々鉄を打つ場所のことですよねえ。
それに比することが出来るほど熱い場所ということで博打場という意味になったことは想像に固くありません。
鉄火肌、鉄火打ち、そして鉄火丼、色々に凡例が生まれます。

鉄火丼は何で鉄火丼なのか?
一つには、マグロの切り身の赤い色が焼けた鉄に似ているからという説がありますけど、もう一つ別の説があります。
博打場でよく出された食事だから、という説です。
江戸時代は湾でもよくマグロがとれましたよねえ。
品川あたりの飯屋は地場産物を使った、この丼物を賭場に出前していたようです。
早くかっ込むことが出来るのが、博徒たちに好まれたのですね。

ヨーロッパの事情と全く同じですよ。
ほら、サンドイッチ伯爵がポーカーを休むことなく食事できるよう考えたのが…
ファーストフードは博打打たちの必要のために生まれるもののようです。

さてさて、粋でいなせな博打の話がでたついでに、もうひとつ、江戸っ子言葉に触れましょうか。
オシャカ。
オシャカは何でオシャカなんでしょう?
まあ、単純に考えれば、死んだ人を仏様ということから、ってことになりますけど、これにも別説があります。

鋳物屋だったか、ほかの火を使う職人だったかは忘れましたが、火が強すぎてダメにしてしまった。
ヒガツヨカッタ → シガツヨカッタ → シガツヨウカ
4月8日、花祭、潅仏会、お釈迦様の誕生日、江戸っ子ことばで、「ひ」を「し」と発音するわけで。

と、この言い回し、



東京にも方言があります

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


「来る」「こない」…

2007年02月16日 18時07分38秒 | 雑の話題
占い古今東西カードの類は必ずと言っていいほど、占いに使われるもののようですね。
『花札占い』も、やはりありのようです。
花に花言葉があるように、花札に託して恋や運命や商売の前途を占う…
なんでも、昔から商家や花柳界で歓迎されていたとのこととか。

花を使った占いといえば、ほら、あれ。
ちょっと乱暴な定番があるでしょう?
「来る」「こない」
花びらを一枚づつ抜いて、待ち人が来るか占うってやつが。

好きな男を待つときの女心ですよねえ。
万葉集にある大伴坂上郎女のこの歌が、ちょうどその心情を表しています。

  来むというも 来ぬ時あるを 来じというを
   来むとは待たじ 来じというものを

なかなかやって来ない待ち人に、じりじりする♀の気持ちがよくでてますねえ。
「来るってったって来ないときがあんじゃない。それをアータ、来ないって言ってんだから、来ると思っては待たないわよ。だって来ないって言ってんだから。」
ここで、ギリギリギリとハンカチを噛みしめるのだそうです。
やってきたって絶対に許すモンですか!
音的にも、お、お、お、の繰り返しで重苦しい感じを醸し出す…『歌は心の音楽』。

さてさて、なかなか来なかった待ち人がやってきたとき、郎女は本当になじったのでしょうか?
愚問ですよね。そんな訳ないじゃないですか。
皆様がたには当然お分かりのことと思います。

と、この言い回し、



カウンターを付けてみました

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!

貝合わせ

2007年02月10日 19時21分24秒 | 雑の話題
うんすんかるたここらで花札の歴史を垣間見て見ましょう。
意外なことにルーツはトランプにあるようです。
となると、伝来は室町後期から織豊時代にかけて。
ポルトガル人の宣教師あたりが運んできたものでしょう。

そして、ご存知のように徳川幕府は鎖国政策を採ります。
当然トランプなぞは禁止。
そこで、禁じられた遊びの虜になってしまった人々が、代用品をつくるわけです。
まず最初にできたのが『うんすんかるた』、その後幕府の禁止令と江戸庶民の知恵とのシーソーゲームの中から、札にも改良が加えられ現在の花札へと進化していくのです。

どうです? これまた意外に歴史の新しいものなんですね。
では、室町以前の日本人は、カルタ・絵合わせの類で遊んでなかったか?
そんなことはありませんよねえ。平安貴族のお遊びで『貝合わせ』というのがありますよねえ。

西行の二見賛歌でこんなのがあります。

     今ぞ知る 二見の浦の 蛤を 貝合はせとて おほふなりけり

うーん、貝合わせ、貝合わせ。
昔日本流パズル遊びですか。
そうですよねえ。
二枚貝というのは、どれも似てるようで大きさ形状に微妙な差異があり、2つとして同じものがありません。

…似たような例を現代に引けば。
靴下ですよ。
あれも似てるようで、(同色でも)微妙な差異があるんですよねえ。
一旦バラバラになってしまうと、もータイヘン!

と、この言い回し、



下駄箱をかき回して ← 掲示板を読んでくださった方のみ分るのです

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



虫の声

2007年02月07日 18時07分31秒 | 雑の話題
かぶ札投稿日付にはあまり関係ないところでの今まで、本『マゾヒズムに花札を! 』においては、
花札競技は、大きく分けて『こいこい』と『合わせ(八八)』の2種類があり、
と言及してきました。

疑問をお持ちの方があったと思います。『オイチョカブ』はどうした? と。
確かにカブは花札賭博の代名詞ですね。
しかし、正確に言えばカブは(現在の花札の原型となった)『カブ札』でやるものでして、花札(の一部札)を使ってやるのは代用だ、と考えて触れないでおきました。ここで付け加えておきましょう。

もうひとつ付け加えるとすれば、『合わせ』と『八八』は別物、とする記載もありますよね。
『八八』競技では、出来役ができたところで競技は終了、最後まで札を合わせていかない、とするものです。
後だしジャンケンめきますが、これも含んでました。
合わせ系の競技には、色々なローカルルールあり、それに吸収されてくる問題だと思ったからです。
そんな合わせ系の競技のうちで、あまり有名でないものを紹介しましょう。

『むし』、関西のほうでよく行われてる合わせ系競技で『大阪むし』ともいいます。
ひとくちで言えば、八八を一回り小さくしたような競技で、牡丹&萩を除いた40枚の札で競技します。
一回り小さくしたのは、簡素化のためですか? 簡素化も賭博では重要な要素ですね。

ところで、なんで『むし』なんでしょうねえ?
勿論僕はしりません。が…
ひょっとして『虫』に関係あるのもしれません。
サイコロ賭博で『ちんちろりん』ってものありますし、
ってのは穿ち過ぎとしても、やっぱ博打には雅に通じるところがある、ってのはあながち荒唐無稽な仮説ではないでしょう。

秋の夜長を鳴き通す虫の声、百人一首にも有名な歌があります。

   きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかもねむ

作者は、後京極摂政前太政大臣こと藤原良経(ヨシツネ)。

きりぎりすとはコオロギのこと、古語と現代語ではキリギリスとコウロギが逆になっている、という話はあまりにも有名ですので、これ以上は触れません。
替りというわけではないですけど、『前(=サキノ)』という言葉から話を膨らませましょう。

前(=サキノ)、前任の、ってことです。
ほらほら、あれです。
「こちらのおわすをどなたと心得る!? 畏れ多くもサキノ副将軍…」
一発でお判りになったでしようから、良経の時代に戻しましょう。

まー、この時代においても定期の人事異動というものがあったようで。
そんな時期になると貴族の家人たちは、ウチの御前が次はどんな役職になるか、そわそわ興味津々待つわけです。
と、届いた速報、
「前(=サキノ)○○になられました」
慶賀慶賀と心にもないことを言いつつ、あからさまにどっちらけ…
あ、割と有名な古典で触れていることなので、お調べの程を。

と、この言い回し、



《出典》俳諧古選(ハイカイコセン) 《作者》来山(ライザン) と偶にはひねりのないタイトルを

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

親の子を思ふ

2007年02月04日 18時37分12秒 | 雑の話題
道具花札セットには、もう一枚、何も書いてない白札が入ってます。
スペア? トランプのジョーカーに相当する札?
ここらの話は折があればということで、ここでは数に注目しましょう。

花札12ヶ月×4に1をプラスすれば49、7×7になりますね。
合わせ競技は参加者7人でやるものだと聞いたことがあります。

まず七枚づづ7人に配るわけです。
この白札を引いたプレーヤーは無条件でオリ、残りの札が6枚の場札になります。
そして親から順に、競技するかオリるかを意思表示していって、3人の競技者が揃ったところでプレーになるわけです。

うーん、親というものは権限を持ってるものですねえ。
『親』という用語概念が用いられるあたりが、いかにも儒教の根付いた日本らしいというか。

なんでも、昔の親、特に父親なんてものは、子供の前では滅多に笑い顔なんか見せなかったもの、よーく聞かされます。
そんな親が何らかの拍子に「子供のためならエーンヤコラ」ってところを見せてしまう、これを称して『親馬鹿』という、
今日日の親たちのように、年がら年中子供の前でヘラヘラしてんのは親馬鹿でなくて『馬鹿親』、

と、この言い回し、



掲示板 5月12日(木)21時43分28秒 を参照してください

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



十一・光一

2007年02月02日 21時13分36秒 | 雑の話題
札例によって投稿日付には拘らず少し前に、合わせ競技の手役のお話をしました。
少し続けてみましょう。

配られた7枚の札が全部カスの役が『からす』。
では宝くじの前後賞よろしく、一枚だけ5点・10点・20点札が入っていた場合は?
これもまた役です。
それぞれ、短一(タンイチ)・十一(トイチ)・光一(ピカイチ)と呼ぶのですが、からすより安いことは言うまでもないでしょう。
そうそう、柳(雨)20 + カス6枚の場合は、雨は全てカス札とみなすことが出来るという特例で、からすにしたほうが得になりますから。

それにしても、十一光一だのどっかで聞いたような響きですよねえ。
そのとおりです。花札の用語がそのまま一般名詞になったわけです。
まあ、博打経由でそうなったのでしょうけど、同様な例を。

二個のサイコロの目の合計の偶奇に賭ける丁半博打これも知らない人はないのではないでしょうか?
時代劇でお馴染みですね。
丁半博打をする場所のことを『盆』と呼びます。
ここから派生した言葉、ぼんくら=盆に暗い、ぼんやり=盆をやり過ごす、等々。
これもまた、「人は(ギョーカイ用語である)隠語を使いたがるもの」の恒例でしょう。

ところで、九半十二丁をご存知ですか?
半の目(奇数)のパターンは九通り、丁の目(偶数)のパターンは十二通り。
だから丁に張るほうが得だと云うのです。
ホント?

ま、こちらをご覧の皆さんにすれば、「あはっ!」ですよね。
と、この言い回し、



九半十二丁とな?

を巧みに丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!