マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

二た八 (ふたはち)

2007年04月21日 23時34分26秒 | 雑の話題
手書き今日はまた、八八競技の出来役を話題にしましょう。

それ自体が出来役になるだけでなく、既に出来上がっている手役を吹き消してしまうものが全部で3つあります。
八八競技だけあっていずれも八に縁のある名前なのですが、そのうちの1つ『二た八 (ふたはち)』。
その回の得点が基準値の88点を引いても尚80点以上あるという出来役です。
つまり、得点168点以上の大勝ということですね。

ふたはち、洒落た言い方です。語呂がいいですよ。
フナヒトハチフチハチ、どっかにありますよねえ。
「にっぱち」でもいいですよ。
商売のさびれ時の2月と8月も、こう呼べば多少は景気もよくなるというものです。

このように、「にっぱち」は響きがいいので、他の意味でもよく使われますよね。
昭和28年(生まれ)が「花のニッパチ」なんて言われてた時代もあったようで。

では、つまらないで「にはち」と読んだ場合は?
今度は掛け算です。二十八ではなく、十六という意味になりますよね。
二八蕎麦、二八の乙女…

水滸伝にも登場しますよね。「花のかんばせ・二八の乙女」瓊矢鏃・瓊英。
好漢の一人である石つぶての張清の妻になる瓊英ですが、石つぶてバカの夫と違い接近戦もOK。
108星の女傑・扈三娘と顧大嫂が束になって掛かって負けるんですよね。

まあ、講談としては後から加筆させた部分ですので、聞き手を飽きさせないためにこうしたスーパーアイドルを登場させる必要があったのでしょう。

と、この言い回し、



さて、この稿をお読みになってる皆さんの地方は?

を丸写ししました。
そういえば彼女も「にっく(2×9)き乙女」プラス1の中年増になったん…だな…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


待ち人来るや?

2007年04月14日 22時13分03秒 | 雑の話題
妖怪札今日はまた競技の話をしましょう。

手順として、先ずは麻雀の『包』(パオ)の説明をお読みください。
ごらんのとおり、役満を確定させる鳴きを許したプレイヤーに対する罰則です。

これに相当する罰則が花札にもあるんですよ。
法度札といいます。
まあ花札も麻雀も、囲碁や将棋のようにトゥーパーソンズゲームではありませんよねえ。
ですから、くみインチキめいたものが出てくる可能性も生まれます。それを防止するためにこのようなルールが設けられているわけです。

ついでですから、もうひとつ花札(競技)と囲碁・将棋との違いを。
いわずもがな、偶発性に左右されるということです。だからこそ熱中できる訳でしてる
欲しいな札がくるかハラハラしながら待ち続けるあのときの気持ちは、デートの相手を待つときのあの気持ちにも似ます。

それは、昔も今と同じ。万葉集は大伴坂上郎女の歌を見ましょう。

  来むというも 来ぬ時あるを 来じというを 来むとは待たじ 来じというものを

なかなかやって来ない待ち人に、じりじりする♀の気持ちがよくでてますねえ。
「来るってったって来ないときがあんじゃない。それをアータ、来ないって言ってんだから、来ると思っては待たないわよ。だって来ないって言ってんだから。」
ここで、ギリギリギリとハンカチを噛みしめるのだそうです。
やってきたって絶対に許すモンですか!
音的にも、お、お、お、の繰り返しで重苦しい感じを醸し出す…『歌は心の音楽』。

さてさて、なかなか来なかった待ち人がやってきたとき、郎女は本当になじったのでしょうか?
愚問ですよね。そんな訳ないじゃないですか。
皆様がたには当然お分かりのことと思います。

と、この言い回し、



カウンターを付けてみました

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



十三番目の月

2007年04月05日 16時05分25秒 | 雑の話題
竹花札は十二ヶ月各月4枚ずつの構成。
今更言うまでもありませんね。
12×4の12に1を足して13×4にしたらば…
何か思い出しませんか?
そうです。トランプです。
前にお話したように、意外にも花札のルーツはトランプにあるようなのです。

で、十三ヶ月の花札があるんですよ。
十三番目の月は、竹だったり雪だったり。
4枚の札の種類は、光札、種札、短冊札、素札。
現在の花札でこの構成は11月・柳(雨)だけです。
こうしてみると、元々は他の十一ヶ月にも4種類全ての札があったのかも知れませんね。
少なくてもそうでなくては、トランプの代用品にはなりません。

トランプを禁制品にした徳川幕府とカードゲームに魅せられた江戸庶民との知恵比べ。
それによって、トランプとは全く別の花札が出来上がっていったのです。
似たような話がありますよねえ。
ご存知ですか、マリア観音?

江戸時代のキリシタンたちによって作られた聖母像の代用品です。
さされた時に、これは観音像だと主張しようとしたわけですね。
ところが。
時代が立つにつれて、拝んでる本人たちも段々どちらを拝んでいるのか分からなくなっていったようですよ。

そんなこともあってかなくてか、現在でも親しまれている観音様です。
東京・浅草は浅草寺といえば観音様。
江戸情緒豊かな名刹ですよね。
それから、何度か話題にしている西遊記の世界。
某民放のテレビドラマでは出演機会がなかったものの、原作では重要脇役の一人ですよ。

観音様、観音菩薩、正しくは観世音菩薩。
もっとも人気の高い仏様と言えるでしょう。
もとい、仏様ではありません。仏となるために修行をしている者、梵語でいえばボーディサットヴァです。
漢語にいれる際に、菩薩、と音訳したわけですね。

人間の男女は勿論のこと、馬や時にはハマグリの姿になって登場する観音様。
西遊記では、女性のイメージかな?
やんちゃ坊主の悟空もたじたじのお転婆な姉、という感じで。

そうそう、「観音様」「ご開帳」というのは一部符牒で、とんでもない意味に使われる…

と、この言い回し、



もう一丁いきましょうか

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!