マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

六法

2007年03月30日 17時09分56秒 | 雑の話題
カブ札今日はまたカブのお話を。
カブ競技には、数を表す独特の言い回しがある、8がオイチョで9がカブ、いつか話題にしました。
続けて言うと、7は七ケンまたはナキ、6は六法です。

六法、あの六法と字まで同じですよ。
風雅を扱ったこのプログの対象外の言葉ですが、世俗の話も一興。
少々触れておきましましよう。

投稿日付に拘らずつい二三日前ですか。
六法の専門家もなんだかなあ、と感じさせられるニュースが飛び込んできましたよねえ。
オウム事件・麻原被告の裁判のことです。

ひとことで括ってしまえば、法曹界とは浮世離れした世界、って感想になりますか。
要するにこういう人たちってのは、法律を絶対的なものだと思ってるんですよ。
何かといえば、「人の性は善だから」
いいですか? 法律なんてものは、ちっとも性善説などにたってません。

法という字はなぜさんずいなのか?
これは、水の中に羊を囲い込んだ図なのです。
羊を放牧するなら、湖の中の小島に放せ、
さもなければ、どこに逃げていってしまうか分からないから。
中国の昔の人たちは、法というものの本質をよく理解していたようです。

諸子百家の話から、老子に振りましょう。
同じ諸子百家の孔孟が学問化し儒学になったのと対し、どちらかというば老子は宗教化しましたよね。
老子(人)自身も太上老君なんて神様になっちゃったり。

ほら、あれです。
某民放のドラマ『西遊記』で大倉孝ニがやっていたあれ。
徹底的なマヌケ役でしたよねえ。

いやいや、あれでいいんですぞ。
西遊記というのは、そもそもが仏教の啓蒙書ですから、原作でも道教関係はマヌケ役に徹します。

例えば、ほら、あの金角銀角の章。
孫悟空が須弥山、峨眉山、泰山の下敷きになって動けなくなってしまう場面があったでしょう?
三山の土地神は、悟空に呼びつけられさんざんに叱り付けられることになるんですが。
大和三山と違ってここの三山の土地神はみなロートル。
「(いくら老いぼれでも)神が化け物にこき使われるとは世も末」と、ブツブツ言う悟空もまた化け物、笑えます。

と、この言い回し、



こんどは本場の…

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



下克上

2007年03月24日 21時48分28秒 | 雑の話題
都の花今日はまたひとつ、花札競技をご紹介しましょう。
『すだおし』、合わせ系の競技なのですけど、少し特異な存在です。
その一番の特徴は、札の点数が今までのものと大きく異なることでしょう。
こう数えます。

10点札 - カス札全部と絵札二枚(桜に幔幕、桐に鳳凰)の二十六枚
5点札 - 上記を除く絵札全部の十二枚  
1点札 - 短冊札全部の十枚

ね? 全く違うでしょう?
カス札が高点札になっているあたり、さながら花札の世界でも下克上が起こっているようで。
奇しくも花札の原型が出来だしたのは下克上に明け暮れていた戦国時代、
ってことで、最強の戦国大名は? というお馴染みのお遊びでもしましょうか。

関東管領・上杉政虎、のちに輝虎と改名、さらに出家して謙信 (何たる改名マニア!) を押す声が強いようで。
そもそも謙信は越後の長尾氏の血筋でした。

広く関東に覇を唱えていた上杉氏には、道灌の主家である扇谷家ほかいくつかの家系がありました。
その上杉氏の越後守護代を代々つとめていたのが長尾氏です。
謙信の家は長尾氏の中では決して主流に属する部類ではありませんでした。

と、まで言ったところで、急にはしょって結論。
謙信は、関東管領家からみれば、分家の家来のそのまた分家の出、それも長子にあらず、ということになるのです。

うーん、実力主義の好例。
思えば実力主義なるものが機能するのは、戦乱時のみかもしれません。
 
と、この言い回し、



最強の戦国大名は?

を丸写ししました。
全くもって丸々でごじゃりまするぅ…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


うらす

2007年03月16日 18時23分17秒 | 雑の話題
うらすふたたび『赤短』の話をしましょう。

花札の5点札は全て短冊が配置された図柄、そして1月から3月までの3枚はいずれも赤地に文字が書かれている、
そうでしたね。
競技において、これら3枚を集めると、その名のとおり『赤短』という出来役になります。
赤短、別名『うらす』、『裏菅原』ということですね。1月~3月の10点札3枚で『表菅原』でした。

裏と表。
『裏』というのは差別用語的だから使うな! という意見の人もいますよねえ。例『裏日本』。
でも考えてください。
表千家より裏千家の方が格上ですよ。
それから、裏技なんてのも。
『裏』を上位におくあたりに、日本人の奥ゆかしさを感じないでしょうか?

  人の行く 裏に道あり 吉野山

古今東西、都には人をひきつける魔力があるようです。
奢る平家久しからず、平家の面々をはじめ、義仲も義経も、みな都の魔力にしてやられ滅びていきました。
で、結局勝ち残ったのが、都に積極的に近づかない、(行かなければならないときも)用がすんだらさっさと鎌倉に引き上げてしまう、のポリシーを貫き通した頼朝です。

同じような例がのちにもあったでしょう?
信長・秀吉はどんどん都に近づき、一代限りで終わった、
逆に家康は、三河、遠江、駿河、江戸とどんどん都から遠ざかり最終勝者になった。

やはり、へそ曲がりが生き延びるようで、


と、この言い回し、



人の行く 裏に道あり 吉野山

を丸写ししました。
しかも『ぜんぶん』(全文&前文)…

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!




あそびごころ

2007年03月15日 21時46分49秒 | 雑の話題
花述べてきましたように、花札は長い間日本人に愛されてきました。
その証拠に呼び名も、花札、花カルタ、花、花合わせ、と多く、単に自分の鼻を指してみれば「花札をやろう」というこころが通じてしまうほどです。

言うまでもありませんが、鼻→花 という暗号ですね。
これもまた、日本人流の遊び心の顕例といえるでしょう。
同音意義の言葉のダブルメッセージを送る、

 花の色は うつりにけりな いたづらに 我身世にふる ながめせしまに

和歌の技法に多くありますよねえ。

ではお隣の中国では? 
漢字の発祥地に相応しく、漢字をくっつけたり分解したりが同流のお遊びのようです。

漠然としましたか。具体的に。
くっつけるほうを言えば、『幼婦』はイコール少女だから『妙』の字という具合に。
これは、三国志・曹操&楊脩のお話です。
では、同じキャストで、分解するほうを。

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ある人が魂の武帝(曹操)に一杯の酪乳を贈った。
武帝は、「おお、これはめずらしいものだ」といい、少しばかり飲んでから、器の蓋に「合」という字を書き、
「みんなにまわせ」
といった。一同は何のことかわからず、つぎつぎに器をまわした。順番が楊脩のところにきたとき、楊脩が蓋を取って一口飲むと、武帝はうなずいて、
「さすがに知恵者だ」
といった。
「合」という字を分解すると、「人、一口」となる。各人一口ずつ飲めという意だったのである。

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演義における楊脩の最期もこんな感じですよねえ。
舞台は曹操の漢中攻略の段。
思うに任せず攻めあぐんでいた、その日の曹操の夕食が鶏料理だったんです。

指令を聞きに来た伝令が聴いたのは、曹操の「鶏肋…鶏肋…」のつぶやき。
意味が解らない伝令は楊脩に相談します。
そして、楊脩は即全軍に退却を命じるのです。

鶏肋、ほらフライドチキンでもそうでしょう?
肋部分って全然食べられる部分がないでしょうが。そのくせ何か捨てるのは惜しいような気がしますよね。
ちょうど、そのときの戦況がそうでした。
別に戦いを続けても大した成果も期待できない、そのくせ転進も小癪だ、
いつもの通りいつものごとく楊脩は主人曹操の気持ちを読み取って行動を起こしたのです。

ところが、後ほど曹操がやってきて、何だこれは?! となるのです。
明朗に応対する楊脩。苦りきる曹操。
曹操にすれば、そんなことをつぶやいたことも意識下になかったのです。
それを内心の本音まで完璧に読まれてしまったので、薄気味悪さ爆発、楊脩を処刑していまうというお話になるのですが。

まー、いつものことでこれも史実からは遠いお話、

と、この言い回し、



こ、このIME・・。漢字を知りませんナ(`ε´)

を丸写ししました。

………
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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


無の境地

2007年03月05日 18時33分49秒 | 雑の話題
白少し前の投稿で触れましたが、花札には12ヶ月48枚のほかにもう一枚、何も描かれてないこの札が入ります。
予告したとおり、今日はこの札の話をしましょう。

これもまた、花札のルーツがトランプにあることの傍証でしょう。
トランプのジョーカーを見て48枚に加えられたものと思われます。
事実、欧米あたりには「日本のカードのジョーカーだ」として伝わっている向きもありますし。
ただ、ご存知のとおり、この札にはジョーカー的効力はありません。

さて、『何もないもの』。
これもまた、風情があるものです。
オリエンタル的な情緒。仏教では有よりも無の方がはるかに上位ですね。
そういえば数字の零を発見したのは印度人、っとそらさずに仏教関係者の和歌を紹介しましょう。
作者はおのずと判ります。

  うろじより むろじへ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け


ね、ちゃんと名前が入ってるでしょ? 一休さん。
後小松天皇の御落胤でありながら、母が南朝ゆかりのものであったため、室町幕府によって僧籍に入ることを余儀なくされたのですよね。

うろじ = 有漏地 とは、煩悩多きもののいる世界ということで、この世のこと。
むろじ = 無漏地 とは、煩悩の穢れなき世界ということで、平たく云えば極楽浄土のこと。
仏教修行もあせらずたゆまずやりましょうということでしょう。

と、この言い回し、



なにがいいたいか、お分かりですよね?

を巧みに丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


霞立つ

2007年03月02日 19時00分27秒 | 雑の話題
札一覧今日はまた、八八(合わせ)競技の手役を一つ紹介しましょう。

三本。配られた七枚のうちに同月の札が三枚あるというものです。
七枚のうちに3/4を揃えるというわけで、確率的に出来にくいということですね。
三本のうち特に、藤・菖蒲・萩の三枚、あと桐に限ってはカス札限定で三枚揃った場合は、立三本 と呼び一段上の役になります。

まあ、法則性はよく分かりませんが、『立』というのは「主席、主流の」という意味なんでしょうね。
立女形、立三味線… この亜流です。

さて考えてみれば、『立』という字はホント色々な意味がありますよねえ。
『たつ』を掛詞にした和歌でも詠んでみるかなあ、
時は3月、ほとんど形式的な投稿日付だけでなく実日付も…

  春霞 たつみの山の 桜花 …

っと下の句が続かない、、、

三十一文字すべて出来なければ和歌になりませんね。
ということですので、古典から引きましょう。

  都をば 霞とともに 立ちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関

後拾遺和歌集<羇旅・五一八>より能因法師の歌を。
これも初秋の名歌ですね。
今見た解説書によると、

> 立ち=「春霞が立つ」と「旅に立つ」との掛詞
とありますが、僕はその説には与しません。
「立つ」は全く同じ意味の立つですもの。
霞が立つ + 私も(旅に)立つ → ab+ac=a(b+c)
こんな言い方でお分かりですか?

> 「白河の関」の「白」は「秋風」の「秋」と縁語。
これは同意です。
白秋、前にとりあげた中国五行思想。

と、この言い回し、



今度は足フェチスト殿方ではなく豚マゾ紳士のお心を乱してしまいますかねえ…

を丸写ししました。
「尿飲奉仕」しますから許して…なんて書いたら余計怒らせ…ちゃう…

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………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!