月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

315.大村のキリシタン①大名の花押 (月刊「祭」2020.12月3号)

2020-12-12 13:07:00 | 民俗・信仰・文化-伝承・信仰-
 クリスマスも近いということで、キリスト教の話題です。長崎県の大村市歴史資料館の展示を主に参考にして「大村のキリシタン」という題名で、二回に分けて書いていきます。今回は大村純忠の花押についてです。

①キリシタン大名の花押
 大村の君主で、日本初のキリシタン大名として知られているのが大村純忠です。

大村純忠の書状
 大村市の歴史資料館に展示されたものや解説を見ると、その書状にもキリシタンらしさが出ていることがわかります。

国内向けの書状
 まず国内向けの書状です。とはいうものの見たいで書状の名前も内容もメモし忘れてわかりません😭🙇 内容は見る人がみたらキリシタンだとわかるものだそうです。
 その書状の出し主は大村純忠ですが、そこには大村理専と書かれていました。これは、大村市歴史資料館の開設によると、「出家」することでもらった「法名」だそうです。年号も元号を使っていました。表立ってキリシタンだとは言うのが難しかったことが伺えます。

イエズス会あて、天正遣欧少年使節団にたくした書状
 一方、天正遣欧少年使節団の一員で大村純忠の甥の千々石(ちぢわ)ミゲルに持たせたイエズス会にあてた書状では、「千五百八十二年」と西暦が使われていました。

双方に使われた花押

 

 そして興味深いのがその花押です。国内向けのもの、使節団のもの双方に使われました。どことなく、ヨーロッパ感がでているでしょうか??
 そして、最も注目すべきは中心の文様です。「×」印。これは、45度回転させると、十字架になります。俺はキリシタンだ! 強い信仰をもった純忠の意思が表れているようです。



編集後記
 次回は大村のキリシタン2回目。ちょいシリアスな内容になりそうです。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿