月刊「祭御宅(祭オタク)」

一番後を行くマツオタ月刊誌

253.人文科学分野(民俗、民族、文学、歴史学)の論文の引用を含む間違いの対処について(月刊「祭」2020.1月4号)

2020-01-13 18:23:00 | ブログ運営など
 今現在、管理人の文章が、違う方のお名前で出回っており、書き直しを交渉しています(ToT)。正直なところ、かなり腹も立ててしまいました。が、自分の身を振り返ってみると、間違いの総合デパートといえる状況です。そこで、人文学系の論文の間違いについて、自分なりの意見をまとめたいと思います。


↑「播磨鑑」にあった間違って記述されている三木市細川町三坂神社

 
●間違いはあって当たり前の分野
 この分野は、間違いはあって当たり前だとつくづく感じます。もちろん、間違いがないように細心の注意を払うのがプロなのかも知れません。でも、例えば民俗学の分野で明石町の太鼓がアソーラサシーマショ、ドンドンデドンのあとドンドンではじまるかドンデドンではじまるかの「間違いをするな」とプロの民俗学者に求めるのもかなり酷です。
 例えば、兵庫県であげた報告書などでも屋台の祭に関しては、屋台にたずさわったことのない方ゆえの間違いがあったり、逆に屋台に携わっていても古文書の知識がなかったりすることによる間違いが出てきたりするものです。

●査読者の困難
 このような中で論文を査読される方のご苦労は想像を絶するものです。日本の西から東まで、北から南まで、場合によってはの地方文献や現在の状況に精通するのは不可能です。しかし、論文の査読というのは限られたメンバーでそれをすることを求められます。
 当然、一切の間違いのない査読は不可能です。

●執筆者の困難
 もちろん執筆者にも困難がつきまといます。決められた仕事を行いながら調査・執筆をします。まさに「合間を縫って」の執筆となることが多くなり、どうしても、書き間違い、資料の捏造はなくとも誤解は多々起こります。まだ見ぬ資料もありながら、論を進めると、新たな資料の出現で論が180度変わることもあり得ます。

●してはならない間違い
 してはならない間違いもあります。①希望しない個人情報の漏洩 ②他人の文章を自分のもののようにして書いてしまう(悪意のない注釈の付け忘れ、間違いなど)でしょうか。①についての対処は今のところ管理人には分からず、また、このようなことを扱う文章を今のところ書かないので、それは置いておきます。
 ②については、あってはならないことですが、やはり、間違いもあるし、査読の見落としもあります。このような時どうすればいいのでしょうか。

●間違えたら認めて直すのがプロ
 管理人は、上の一言に尽きると思います。「ごめんなさい」をしっかり言って正せばいいと思います。ただ、特許などが絡んでいるものの場合、この限りではないかもしれませんが。。

●懲戒よりも権利の回復を
 やはり、疑わしきや、疑わしきもない場合は罰せずでしょう。それよりも、「無断引用されてしまった人の名誉を回復してくれー」と管理人は叫びたいのです。
 個人的には悪意のあるもののみ懲戒を加えればいいと思ってあります。管理人の文章が名前なしにコピペされていたこともありましたが、悪意はなかったと思っています。

●言語道断
 いくつかのニュースでみましたが、盗用した側が、盗用された学生を逆に訴えるというケースもあるそうです。その学生がウソを言っていないのであれば、言語道断です。
 カッコ悪い大人にはなりたくないものですね。


 




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