さらさら

なーんにもない、平凡な日常です。

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2004’ 小学校の思い出 鼓笛隊

2008年06月06日 12時11分44秒 | 過去のお気楽日記&過去の日記

小学校5年生の頃、鼓笛隊が結成された。


何かの行事で生徒達の行進が有ると、いつも一番先を行きながら演奏する、あれだ。

私は立候補をした。
動機は不純で、近づく運動会の


笛の練習が嫌だった


のだ。
笛を吹きながら何度も行進の練習をするのは、かったるいと子供ながらにサボッたのだ。
嫌な子供だ(笑)


鼓笛隊なら、皆が練習しているのを 休みながら見学出来る と言う事を私は知っていた。
担当する楽器は何でも良かった。
確率を考えて皆が立候補していない楽器をばーっと見たら、 小太鼓 と 中太鼓が 有った。
すかさず、私は小太鼓に立候補した。

立候補数が少なくてラッキーだった。
私は小太鼓の担当になれた。


しかし、ここからが辛かった。
初めての 6年生鼓笛隊 との引継ぎ練習の時だ。
男女数が合わず、私は 男の先輩 から引き継ぐ事になった。
しかし、その子が私には 


一切教えてくれようとしない


近寄ってもこない。
女なんか教えられるかよ、と言う態度だったのだ(涙) 


周りは先輩から後輩への指導が始まっている。
私はその時、一人ぽつーん状態だ。
どうしよう・・・ と言う思いで悲しくなったが、仕方が無いので
他の女子の先輩に自分も教えてもらえる様に頼んだのだった。
その先輩は快く、二人の5年生に教えてくれた。
そして何回かの指導の後、今度は自分達で練習を続けた。


気が重かったのは 本番当日 だ。
引継ぎ式の時、私はどうなるのだろう。
みじめな思いをするのではないだろうかと、気になっていた。
段々、日が近づくにつれて気が重くなって来る。


案の定、リハーサルもひどかった(涙)


校庭の真ん中で、6年生から5年生に楽器を渡して引継ぎをする。
何とその男の先輩は、ぽいぽいと私に投げるように楽器を渡して来た。
もう私は諦めていた。
引継ぎ式は一瞬の事だし、仕方が無いかな・・・ と。

今思うと・・・ 大した事では無いとも思うのだが、その時の私にとっては
結構な問題だった。


当日。
いよいよ 式の本番 になった。
演奏は大丈夫。
演奏と言っても小太鼓だから、 タンタカ タンタカ とリズム良く叩くだけだ(笑)

引継ぎ式 が来た。
ちょっと気が重い私は 恐る恐る 先輩に近づいて行った。


ほんの一瞬、嫌な思いをするだけだ


と自分に言い聞かせた。


しかし、その日の先輩は違っていた。
自分の体から小太鼓を外し、バンドを持って何と小太鼓を


私にかけてくれた


のだ。


ほら・・・


そう言ってかけてくれた。
びっくりしている私に更に


頑張れよ


そう言って バチ を渡してくれた。


嬉しかった。
恥ずかしい年頃だし、本当は男の子の後輩に教えたかったのだろうけれど、
最後は私に 思いやり をくれた。
私も単純なので、それまでの嫌な思いは


一瞬で吹き飛んだ(笑)


翌年、今度は私が5年生の 男の子 に引き継ぎをする事になった。
すごく大人しい子で演奏に苦労もしていた様だが、私が 


手取り足取り 親切丁寧 に


教えたのは言うまでもない(笑)


本番の引継ぎ式、私は去年自分が先輩から声をかけてもらった様に、
その後輩にも声をかけた。



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