さらさら

なーんにもない、平凡な日常です。

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2005’ 不思議な交通事故 (野次馬編)

2008年06月09日 23時35分16秒 | 過去のお気楽日記&過去の日記

大分前の話だ。


私がまだ実家にいた時に、夜中に近所で 交通事故 が有った。

寝ていると、いきなり


ドカーン!


と物凄い音がした。
私は思わず飛び起きた。

どうやらその音は車同士が接触した後か、接触を避けたか何かで建物や街路樹に
激突した様な音だ。

当然、近所の家々の人達も飛び起きた事だろう。
私が部屋の雨戸を開けてベランダに出ると、やはり他の家から キョロキョロ と
する人達が見える。

実際は事故の有った通りや現場の様子は、家からは見えない。
しかし、見えなくても外の様子が気になるので皆、


見えないとわかっているのにキョロキョロ


するのだ(笑)
普通ならここで、しばらく経てば救急車のサイレンが聞こえてきそうなものだ。
そして私達は再び眠りにつく・・・。
しかし、今回は違った。

まず、


救急車はまだ来ない


聞こえたのはサイレンの音では無くて、


ガヤガヤと話しながら歩いていく野次馬の声


うわーっ! と私は思った。
だって、あれだけの音がしたのならば車の中の人は相当な怪我をしているだろう。
それをわざわざ見に行くのか・・・ 皆、すごいなあ。
そう思ったのだが、声やら音が続々しだしたのである。

そうなったら私迄気になって来るではないか。


そんなにすごい事故なのか・・・ きっとそうだろう

確かにあんなに大きな音がしたら気にはなる

もしかしたら木も倒れているかもしれない

でもそんな、凄惨な事故を見に行くなんて・・・


私は着替えた(おい)
私も 野次馬に参加 となったのだ。
でも、とても近くでその惨状を見る事は出来ないだろうから、
遠巻きに様子を見て、すぐに帰ろうと思っていた。
他の家からも続々と人が出て来る。

深夜の住宅街には滅多に有り得ない、不思議な雰囲気である。

しばらく歩いて通りに出た。
まず 一台の車 を発見する。
路肩に乗り上げている様だ。

そして もう一台。
離れた反対車線から木にぶつかったまま止まっている。


うわあ、あの車の中の人はきっと辛いに違いない・・・

早く、早く救急車が来ないと大変じゃないの?


私はそんな事を思った。


救急車はまだ来ない。
本当に私は不思議な感覚だった。
家を出て歩き出した時からそうだった。
だって、凄惨な交通事故のはずなのに何だか雰囲気が違うのだ。

見物人達が夜中だと言うのにざわざわと話をしている。
それもみんな、パジャマ姿。
勿論、洋服の人は多いが、パジャマのままの人も多い。
その雰囲気だって、全然事故と言う感じがしない。
おまけに何と 笑い まで交じっているのだ。

これではまるで不謹慎な言い方だが、


真夜中の パジャマパーティー ではないか・・・(汗)


二台の車と、何箇所かの集団、そしてわいわいと話し声。
時折起こる爆笑。


やがて警察がやって来る。
続いて救急車が到着する。
現場には緊張が・・・


走らない


あれ?


走らないのだ。
皆、


あ、ご苦労さまでーす


なんて言っている。


救急隊員の人達が怪我人へと走る。
所が、怪我人が車の中にいない様なのだ。
車から脱出させて、道路に寝かされている気配も無い。


・・・怪我人がいない(汗)


おまわりさんも隊員さんも 狐につままれた感じ がしただろう。
私だって、最初は


一体どこ行っちゃったんだ・・・


と心配になったもの。
と言うか、私も 怪我人はずっと車の中で寝ている とばかり思っていたのだ。
おまわりさんが叫ぶ。


怪我人は・・・ ええと、車に乗っていた人はどこですか?


そりゃ、これだけの人がいたらおまわりさんも探せないだろう。
すると、沢山の人の中から


は~い!


と元気良く手をあげた人が。


げっ、信じられん・・・


あれだけの大激突で、二人共 ぴんぴんしている ではないか。
おまけに警察が来る間、野次馬達と笑いながら話をしていたなんて。

当事者達が呼ばれて、現場は解散となった。
皆、それぞれ自分の家の方向に向かう。
私も家に帰るが、


すごかったですねー


なんて知らない人同士が口々に、穏やかに話なんかしちゃってる。

こんな交通事故があるんだろうか(汗)
まあ、怪我が無かったからではあるが・・・。


今思い出しても、不思議な交通事故だ。 






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