バスの中。
なぜか周りのお客は同級生の女性とか、詳しくは思い出せないが女性ばかりの
知り合い達である。
その知り合い達というのは顔は覚えているのだが、大して私と仲が良かった訳ではないのだ。
だからだろうか、私はその雰囲気が好きではない。
そしてここは北海道。
なぜか私は江別市内を走るバスに乗っている。
交差点の手前右側に、ある農家のような家があって大きなガラスの引き戸が見える。
ガラス戸は曇りがなくて、そこを通してこたつに入っている私の母親が見える。
交差点を曲がってしばらく行ったバスの中で、私は中でも年配? の女性に
「~なので、私は下車します」と告げる。
実家に行くとは言わない。
どうやら私は、実家の存在は隠したいようだ。
あっさりと許可をもらい、私はバスを降りる。
所がすぐ近くにあるはずの実家に行く方向を間違って、札幌に出てしまう。
江別 とか 札幌 とか地名が出ていても、本物の町の様子とは程遠くて(江別には
行ったことさえない気がする)何だか一昔前みたいな雰囲気だ。
人も少なくて、霞が漂う様な・・・ ノスタルジックな雰囲気の町だ。
駅に行き、構内をうろうろする私に鳥を連れた親子3人が親切にしてくれる。
ホームの端や線路に降りて、鳥と共に私の帰りたい方向を一生懸命に探してくれる。
その親子にお礼を言って私は歩き始める。
いつの間にか私は友人と共に、別の友人の家にいる。
その友人にはいつの間にか子供がおり、歳は3~4歳だろうか。
私の周りにまとわりつく子供。
髪の毛をリボンで結んで可愛いらしい洋服を着ている。
まさに可愛い女の子だが、私はふとした事でこの女の子が 実は男の子 だと知って
衝撃を受ける。
口に出していいものか迷い、動揺する。
この子は男の子だ・・・ 男の子だ・・・
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