サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

箱根駅伝における敗戦を予言した言葉から考える

2017年01月06日 00時47分56秒 | スポーツ

勝った青山学院大学の一方で、負けた大学は19校。
その中で、去年のある大学4年生が、昨年の箱根駅伝の直後に語った言葉が印象的でした。

「今の〇〇〇では、、、、」 ⇒ さて、どんな言葉が入るでしょうか。

答えは「下級生」です。「今の下級生では、(勝てない)」と言いたいのだと思います。

素人判断では、「戦力的に弱い」ということでしょうが、この主将が言いたいことは、それ以上のことだということが、今回の駅伝を見て分かりました。

長距離走というものは、努力に比例して成績が伸びる種目と言われています。つまり、下級生の努力不足で結果が出ないことを予想した言葉だと最初は思ったのですが、実は、それは下級生の意識を不安視した言葉だったということがわかりました。

昨年のいつの時点が不明ですが、その下級生たちはこんな感想を持ったそうです。
「歴代の先輩たちの偉大さがわかった」と。

つまり、去年の駅伝が終わった段階では、この下級生たちは、自分たちの甘さに気づいてはいなかったのですね。

日本人の美徳?とされる協調性が悪い方向に働くと、こういうことが起きることがございます。精神的な支柱となるリーダーがその学年にいれば打開できたかも。ここでは、伝統と言う言葉も古語になってしまったのかもしれません。

3年前、日本体育大学が箱根駅伝に優勝した時の主将は3年生でした。素晴らしい主将でした。
また、今年の箱根には出ませんでしたが、1年生が主将と言う大学もございました。

もう、年功ではないのです。もう少しいうと、若いから良い、高齢だからダメではないのです。
そして単に実力だけでもなさそうです。

勝った青山学院大学から学ぶことは多いのですが、しかし、負けた大学からも学ぶことは多かった今年の箱根駅伝でした。











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