次の日精神科の予約を取ってもらって受診することになりました。
「パパには入院が長くなっているから、精神的に疲れてきているみたいだって先生心配してたよ。精神科のプロの先生に話を聞いてもらうだけで気分が楽になることもあるってよ。」と言いました。
嫌がるかと思ったパパは以外にもあっさり
「そうしてみるよ。と言いました。
精神科の先生は一人ずつの話を聞きたい。と言いました。
まずパパから診察室に入りました。
10分ほどして診察室から出てきました。
次は私の番です。心配な事を手短に話し説明を受けました。
「おそらく発作の影響で脳の皮質の問題だろう。」と言うことでした。精神的なものが原因ではないように思う。大きな痙攣の後に感情の抑制がきかなくなることはわりとよくあることですよ。ということでした。
少し安心したところに、診察室のドアをガンガン叩く音が聞こえました。
パパがドアを開け
「まだ??早く部屋に帰りたい。早く帰りたい。なんか目の前が暗くなってきた。
視野が狭くなったみたいだ。早く帰る。早く帰る!」と叫んでいます。
私はあわてて病棟に連絡し、お迎えに来てもらえるように頼みました。
迎えの看護助手さんが来るまでの間、待合室のソファに横になるパパの手を握り
「大丈夫だょ。私がそばにいるから。」と繰り返し言い聞かせました。
病室に着くと落ち着きを取り戻したパパは「目はもう大丈夫だ」と言いました。
今思うとあの時パパはやはり精神科という場所にいることが耐えられなかったのではないかと思います。「目の前が暗くなった。」と言うのも嘘だったかもしれないとさえ思います。
だってその事をその後彼は主治医に隠し通したんですから・・・
主治医の先生と話をしました。
「もう早めに退院した方がいい。化学療法の1回目が終わったらすぐ退院することにしよう。」と言いました。
「そのあいだも奥さんが病院に来たらなるべく外に連れ出すようにしてください。病室にずっといるストレスが取り除ければずいぶん違ってくると思うから。」
と言うことでした。
「確かに発作の後で興奮しているということはあるけど、精神的にもかなり追い詰められていると僕は思います。同室の人も仲良くしてた人はみんな退院しちゃって、今は割と状態の良くない人が多いから、話相手もいないんだよね。本当は心の中を全部話せるカウンセラーがついていてくれるといいんだけど、今この病院にはそういうのが得意な精神科医がいないんです。」
「彼が一番信頼しているのは奥さんと僕です。でも僕も病棟にいける時間はほとんどないし、話を聞いてあげることができない。退院していい空気を吸って家でのんびりすれば大丈夫、よくなりますよ。」と先生は言いました。
「退院後も2週間ごとに通院はするし2ヶ月に一回くらいはゆっくり雑談できる時間をとるようにします。」と先生は言ってくださいました。
それから退院まではなるべく子供達を病院に連れて行くことにして、みんなでお茶を飲みに行ったり、スーパーに買物に行ったり、病院の外で食事をしたり、とにかく病室にいる時間を少なくするように心がけました。
退院が決まったこともありパパは見る見る元気を取り戻しました。
「パパには入院が長くなっているから、精神的に疲れてきているみたいだって先生心配してたよ。精神科のプロの先生に話を聞いてもらうだけで気分が楽になることもあるってよ。」と言いました。
嫌がるかと思ったパパは以外にもあっさり
「そうしてみるよ。と言いました。
精神科の先生は一人ずつの話を聞きたい。と言いました。
まずパパから診察室に入りました。
10分ほどして診察室から出てきました。
次は私の番です。心配な事を手短に話し説明を受けました。
「おそらく発作の影響で脳の皮質の問題だろう。」と言うことでした。精神的なものが原因ではないように思う。大きな痙攣の後に感情の抑制がきかなくなることはわりとよくあることですよ。ということでした。
少し安心したところに、診察室のドアをガンガン叩く音が聞こえました。
パパがドアを開け
「まだ??早く部屋に帰りたい。早く帰りたい。なんか目の前が暗くなってきた。
視野が狭くなったみたいだ。早く帰る。早く帰る!」と叫んでいます。
私はあわてて病棟に連絡し、お迎えに来てもらえるように頼みました。
迎えの看護助手さんが来るまでの間、待合室のソファに横になるパパの手を握り
「大丈夫だょ。私がそばにいるから。」と繰り返し言い聞かせました。
病室に着くと落ち着きを取り戻したパパは「目はもう大丈夫だ」と言いました。
今思うとあの時パパはやはり精神科という場所にいることが耐えられなかったのではないかと思います。「目の前が暗くなった。」と言うのも嘘だったかもしれないとさえ思います。
だってその事をその後彼は主治医に隠し通したんですから・・・
主治医の先生と話をしました。
「もう早めに退院した方がいい。化学療法の1回目が終わったらすぐ退院することにしよう。」と言いました。
「そのあいだも奥さんが病院に来たらなるべく外に連れ出すようにしてください。病室にずっといるストレスが取り除ければずいぶん違ってくると思うから。」
と言うことでした。
「確かに発作の後で興奮しているということはあるけど、精神的にもかなり追い詰められていると僕は思います。同室の人も仲良くしてた人はみんな退院しちゃって、今は割と状態の良くない人が多いから、話相手もいないんだよね。本当は心の中を全部話せるカウンセラーがついていてくれるといいんだけど、今この病院にはそういうのが得意な精神科医がいないんです。」
「彼が一番信頼しているのは奥さんと僕です。でも僕も病棟にいける時間はほとんどないし、話を聞いてあげることができない。退院していい空気を吸って家でのんびりすれば大丈夫、よくなりますよ。」と先生は言いました。
「退院後も2週間ごとに通院はするし2ヶ月に一回くらいはゆっくり雑談できる時間をとるようにします。」と先生は言ってくださいました。
それから退院まではなるべく子供達を病院に連れて行くことにして、みんなでお茶を飲みに行ったり、スーパーに買物に行ったり、病院の外で食事をしたり、とにかく病室にいる時間を少なくするように心がけました。
退院が決まったこともありパパは見る見る元気を取り戻しました。