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くめ納豆の話

2021-03-27 03:00:00 | 雑記

最近、茨城県の納豆を色々調べていまして、『くめ納豆』に関しては避けては通れない話題です。
そして、一般には判りづらいので、まとめてみました。

1951年6月創業
1972年2月「有限会社くめ納豆店」を設立
1984年9月「有限会社くめ納豆店」が、「有限会社くめ食品工業」に商号(社名)変更。
販売部門を別会社とし、「株式会社くめ納豆店」を設立
1987年 「株式会社くめ納豆店」が、「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」と商号変更
1993年7月 「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」が、「有限会社くめ食品工業」の製造部門を吸収
2009年8月25日 民事再生手続の開始を申し立て、負債110億円
2009年8月25日「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」が「ミツカン」に事業譲渡に関する基本合意
       この合意で新会社で事業継続を決定
2009年9月1日「金砂郷食品」設立
2009年9月15日「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」が「ミツカン」に事業譲渡する契約を締結
2009年9月24日債権者説明会で、数年に渡っての粉飾決算が判明
2009年10月9日「金砂郷食品」操業開始


「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」は、本社が常陸太田市大里町にあり、大里工場と高柿工場を所有。
「金砂郷食品」は、この工場をそのまま受け継ぎ、本社を常陸太田市高柿町に置き、高柿工場と大里工場と保有となった。

「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」の資本金は最終的には4千万円。「金砂郷食品」は300万円。「金砂郷食品」は、
「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」の元社員による出資で、いわゆるEBO(従業員買収)


「くめ納豆」の営業権、商標権は「ミツカン」にあり、「金砂郷食品」には無い。『くめ納豆』『丹精』に変わるブランドが『粢(しとぎ)』になるようだ。

 

「くめ・クオリティ・プロダクツ株式会社」
1995年 北海道函館市(日産10万パック)
1997年 高柿工場(日産10万パック)
1998年 和歌山県和歌山市(日産30万パック)
2004年 那珂工場
2005年 笠間工場
2008年 大阪府堺工場

ミツカンの金砂郷食品のサイトでは、高柿工場と大里工場以外の工場には触れられていない。こちらはwikiではなく、帝国データバンクの記事から。

和歌山の工場は、同年創業の豆紀になったのかな?函館工場は「北海道・くめ・クオリティプロダクツ」を経て「ヤマダイフーズプロセシング」に。

他は情報不足で追えなかった。

 

wikiの記事なんだけど、後日談に触れられていない模様。

近所のスーパーで、「くめ納豆」を買ってきた。写真を見れば一目瞭然。

製造者がミツカンになっている。金砂郷食品では無い。販売者では無いんだよね。製造所固有記号から、ミツカン館林工場です。

ミツカンのサイトに製造所固有記号の一覧があって、ここに金砂郷食品は未掲載。驚いたのは、取手のオーサトが入っている。オーサトに委託した製品もあるようだ。

実は茨城ではタカノフーズとオーサトが大手と言った規模の企業だったりする。

くめ納豆のパッケージは、ミツカン譲渡前には無かったキャッチコピーが書き加えられている。「本場「水戸」で人気の納豆」。もはや水戸納豆では無くなっていた。

現在では、ミツカンと金砂郷食品の関連は切れているということなのか?ご存じの方居ませんか?

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2 コメント

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Unknown (通りすがり)
2021-03-29 14:38:59
小見川の香湯ラーメンさんが自家製麺切り替えの為に製麺所兼餃子工場作るそうです
場所は元ショコラの森跡地です
直売するかの情報は得られませんでした
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Unknown (管理人(赤飯))
2021-03-29 21:31:53
情報有り難うございます。
亀屋、いつの間にか辞めちゃってたんですね。銚子に行った帰りに356沿いに餃子の直売所があったんだけど、東庄かな?調べ直しているんだけど判らない。
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