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茨城のスローフード

常総地域の食に関する情報。ホームページも見てね。

水府食品製造本舗の『シャーベットパン』

2021-06-26 03:00:00 | 茨城のスローフード

水府食品製造本舗(常陸太田市中染町3497)は、現在は「自然パン製造本舗」のブランドで展開しています。この会社は、「シャーベットパン」の製造元として知られています。直売はやらず、市内の小売店に卸しています。読売新聞の6月2日付のタウンニュースによると、昭和38年(1963年)頃、当時の水府村では3県ほどのパン店で製造販売されていたものの、現在ではこの地区では、この会社一軒。「シャーベットパン」は、カップ型に焼いたパンの中央にバタークリームを入れて、イチゴジャム(昔はベクチンゼリー?)をのせたパン。パンをちぎって、クリームやジャムをつけながら食べるもの。記事で紹介されたものは水府食品製造本舗ですが、大子町の山林堂菓子店など今も作り続けている老舗パン店が、数は少ないものの残っており、オリヂナルが、どこかは不明なようです。

常陸太田市の金砂郷地区、全日食チェーン金砂郷久米店は、金砂郷ブランドのパン、特にあんパンが有名なスーパーマーケットですが、水府食品製造本舗が「シャーベットパン」を卸している店の一つだったので、あんパンには目もくれずに、本製品をゲット。山崎パンなどがパンの納品に使う灰色のメッシュのプラスチックケース、3つ分を使った売場で、昼前に残りわずか。ギリギリ購入できました。2個入りを2パック購入。

税込み280円。賞味期限は3日ほど。原材料はにパン酵母とあり、本当に昔ながらの製造のようですね。「シャーベットパン」全制覇を狙う人もあるようで、なかなか奥の深い食べ物のようです。末永く語り継いで欲しいです。

 

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伝統料理の危機

2021-06-10 03:00:00 | 茨城のスローフード

6月1日発行の鹿嶋市の広報、ちょっと珍しい企画をやっていました。

鹿嶋市内の中学生475名に対しての郷土料理の認知度アンケートというもので、エントリーされていたのは、①がりがりなます②海藻よせ③ごさい漬け④けんちん汁の4種類。

①は調理器具に由来していて、「鬼おろし」というものを使う。一般的な料理器具。木枠または竹枠の中に、山型の突起に加工した竹製の刃で、大根や人参を摺り下ろす。一般的な大根おろし器より、水分の流失が少ない。これを使った大根と、蛸などの魚介類を刻んだものを酢で和えたもの。これは郷土料理なのかねぇ。一般的には見かけると思うけど、知らないが91.8%。

②は、単に「かいそう」、「海藻こんにゃく」とも呼ばれるが、コトジツノマタという海藻を煮込んでドロドロになったものを、冷やして固めたもの。鰹節や唐辛子、醤油を掛けて戴く。ただ、これは千葉県の銚子の郷土料理だと思う。ちなみに銚子では「ケーソー」とよばれることもある。記憶が定かでは無いけど、品種が複数あって、安いもの高い物があったと記憶する。これも、知らないが91.8%。山田海藻店などの市販品もあるのだけど。

③は鹿島郡全般に見られるもので、秋口に大根のスライスと、秋刀魚や鰯の生の切り身を交互に重ねて保存したもの。風味付けに刻んだ唐辛子(「天井てっぺん」という品種?)と柚子を使う。これは、知らないが89.1%。

④知らないが6.1%。本当に?。言わずと知れた、根菜を主体とした汁物。基本的に精進料理なので、生臭物は使わない。出汁は椎茸など。

この中で、本当に鹿嶋市(鹿島郡)の郷土料理と言えるのは③の「ごさい漬け」だけだと思うのだけど、合併前の鹿島郡大洋村(現在の鉾田市)で、町興しに使おうという動きはあったけど、頓挫したようです。昔からやっている飲食店では、冬期に料理やお通しで登場するし、10年以上前の記憶だけど、一部の漬物メーカーが年末に販売するので、認知度がここまで低い理由はわからない。いや、簡単なことか。まず、子供は食べないだろう。好んで食べるなら将来が心配になる。どう見ても酒のツマミ。個人的には、生臭いし、生の魚の切り身の食感があまり良くない。鮪や鰹並みに弾力があれば気にならないんだが。

本来のサイクルは、秋口に銚子や大洗で水揚げされた秋刀魚や鰯が地域に運ばれてきて、保存食として加工する。大根と塩?と一緒に漬け込んで、数ヶ月掛けて乳酸菌作用で骨まで柔らかくして、正月に出されるといった感じ。だから、漬物メーカーは年末の限られた期間限定の製造販売。「ごさい」の由来は、はっきりしないものの、公報に書かれた記事によると、秋刀魚、大根、唐辛子、柚子、塩の5彩(菜)を使うことからというものがあるようだ。

余談だけど、獲れたての鮮魚を食べる地域と、加工保存をした魚を食べる地域は、鰹の叩きなどの食べ方で別けられそう。皮を食べるか残すかってことで。

それにしても、この認知度だと、残念ながら、近い未来に完全消滅しそうですね・・・

 

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塩切り納豆

2021-05-29 03:00:00 | 茨城のスローフード

桜川市の直売所では唐辛子の他に、もう一品購入しました。

『味付け塩きり納豆』です。私、これ知らなかったのですが・・・

製造者は、横山食品です。常総市の干し納豆のメーカーという認識でしたので、こんな物作っているのか。『味付け塩きり納豆』は、八千代町の横島醤油納豆、下妻市の道の駅しもつまと併せて、3つの納豆製造者が製造販売している商品のようです。これらの会社では。そぼろ納豆もあるので、北部のそぼろ、西部の塩切りとは分けられません。

 

材料としては、大豆、納豆菌、青海苔、塩、砂糖、調味料ですね。私見ですが美味しい物では無いと思う。単品で食べたくない納豆は初めて。ただ炒飯のような炒め物との相性は良いのではと思います。青海苔はもっと欲しいな。この納豆の最大の特徴は、糸を引かないこと。納豆菌を入れているのに糸を引かない。謎。干し納豆ではありません。生です。それで大豆がモソモソする。

170g、170円でした。

 

今回の遠征の収穫はここまでです。

 

 

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桜川の福来みかん

2021-05-28 03:00:00 | 茨城のスローフード

22日の遠征は、つくば市から、下妻市を経由して、筑西市ときて、最後に桜川市へ。

桜川市に来たら、猪瀬製麺で生ラーメンを買うのは外せない。税別で3種類の太さの麺が5食で税別400円。スープは別で60円(税別)~。ヤクルトのだぶついたスープを使うので、麺だけ。

今回は、猪瀬製麺はサブで、メインは『福来みかん』の七味唐辛子をGetすること。

『福来みかん』は、筑波山周辺、つくば市や桜川市の特産品で、小ぶりで、酸味が強い蜜柑です。七味唐辛子に入れる、陳皮という材料があります。これは、日本では主に温州蜜柑の皮を乾燥させて刻んだ物です。名前の通り漢方薬でもあり、本場の中国では異なる柑橘系が使われます。

つくば市や桜川市などで、これを加工した物を特産品にしようという動きがあり、桜川市では「福来みかん入り七味唐辛子」が販売されています。

実は、つくば市の栗原製麺の「あんだ堂」で、ソフトめんのカレーうどんを啜っているときに、店内で販売していましたが、これから桜川に行くからとスルーしていました。当然、蕎麦・うどん用の七味もこれでした。

 

そして、これの製造販売元である桜川市の市村商店という場所で直売があるような感じだったのですが、門前払いを食らいました(笑)担当者がいないので判らないから直売所行ってと言われたけど、ホームページに営業日も時間も書いてあったのだけど。

当然、土地勘が無いので、突然、直売所池って言われても・・・なんとか、消防署近くの「さわやか直売所」を見つけて買うことが出来ました。

 

直売所には、複数の生産者によって、「福来みかん入り七味唐辛子」が販売されていました。せっかくだからと、市村商店のものを買いましたが、拘る理由は無かったです。20gのプラスチックボトル450円でした。詰め替え用にと袋タイプも購入、20gで330円。差額が120円って事は、100均ショップで探しても良かったですね。

もう一つ記事を書いて、今回の遠征は、おしまいです。

 

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美浦のすまんじゅうが滅亡の危機

2021-03-18 03:00:00 | 茨城のスローフード

美浦村名物の和菓子『すまんじゅう』。

酒粕を使って膨らました、餡の入ったまんじゅうで、餡の入っていない小麦だけのものは酒の香りがプンプン。車内で食べちゃ駄目なヤツです。

柏餅が終わってから5月から年末まで製造販売している期間限定品。

 

近年まで製造している店が、4~5軒くらいあったようですが、最近は、「くわや」と「梅屋」の二軒のみ。

「梅屋」の方は、最近は閉まっていることが多く、営業状態は不明。「くわや」の方は、店主が体力の限界で今期以降は作らないと決めたそうです。

「梅屋」の方の調査結果次第ですが、またひとつ郷土のスローフードが消滅の危機に瀕しています。

どうにかならないものなのでしょうか・・・。

 

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えびまこの話の続き

2017-01-24 20:32:08 | 茨城のスローフード
2016年5月8日の記事で

「えびまこ」あるいは「えびまご」。
探している人は探して居るみたいですね。
川海老の卵を天日干したもので、味噌汁や漬物にトッピングして食べるものらしい。
霞ケ浦特産品らしいです。取扱店は見たこと無かったのですが、ストリートビューで眺めてたら取扱店を発見。

かけた商店
0291-35-2362
行方市小幡1110-1
ストリートビューで見ると、食料品店となっているけど、水産系の土産物販売と岩盤浴の店らしい。

と言ったものを書いたのですが、かけた商店さんに問い合わせが殺到してしまって、ご迷惑を掛けてしまったようです。
現在は生産を行っていないそうなので、お問い合わせは辞めて貰うようお願いします。

ネット上でヒットする取り扱い店は、かすみがうら市の太田スーパーと土浦のラーメン店ですが、この両者が無くなってしまったので
集中してしまったのかとも思われます。

岩盤浴の営業と、『北浦』という銘柄の日本酒等の物産も取り扱っているそうです。
行方総合病院の近くなので、行方市のお土産に悩んでいたら検討してみては如何でしょうか。


※この記事は2016年5月8日と2017年1月24日に同様の記事を書いておきます。
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えびまこ

2016-05-08 09:04:23 | 茨城のスローフード
「えびまこ」あるいは「えびまご」。
探している人は探して居るみたいですね。
川海老の卵を天日干したもので、味噌汁や漬物にトッピングして食べるものらしい。
霞ケ浦特産品らしいです。取扱店は見たこと無かったのですが、ストリートビューで眺めてたら取扱店を発見。

かけた商店
0291-35-2362
行方市小幡1110-1
ストリートビューで見ると、食料品店となっているけど、水産系の土産物販売と岩盤浴の店らしい。
こんな所で???

2017年1月24日【加筆修正】

かけた商店さんに問い合わせが殺到してしまって、ご迷惑を掛けてしまったようです。
現在は生産を行っていないそうなので、お問い合わせは辞めて貰うようお願いします。

ネット上でヒットする取り扱い店は、かすみがうら市の太田スーパーと土浦のラーメン店ですが、この両者が無くなってしまったので
集中してしまったのかとも思われます。

岩盤浴の営業と、『北浦』という銘柄の日本酒等の物産も取り扱っているそうです。

※この記事は2016年5月8日の日付のままで、2017年1月24日にも同様の記事を書いておきます。
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ハートチップル その2

2013-06-12 18:58:48 | 茨城のスローフード
2006年に一度記事にしています。

久々に買ってきました。うるち米(国産)が主原料のニンニク風味の
スナック菓子、ハート型に整形された、見た目はかわいい、
食べるとヘビーなスナック。
それが、リスカの『スーパーハートチップル』です。

ちょっとダイエットを考えて買ってきました(笑)

Lサイズ一袋で、351kcal。ガーリックライスを食べるより低カロリー。

ロー・カロリーゼリーと組み合わせようと、別の日に買った
イオンのトップバリューのヤツ。たらみのヤツが良いんだけど扱ってないな-。
ミカン味で190gで9kcal。

1973年に発売した製品が「ハートチップル」で、その後、リニューアル
された現行品が「スーパーハートチップル」です。

ネット民の多くの意見にあるように、旧製品の方が良かったと記憶して
いる人が多いです。

これは私の記憶違いかもしれませんが、旧製品はガーリックパウダーが
不均等で1枚ごとに味の濃さが違ったような気がする。

現行品は、技術の進歩が、必ずしも良い結果には結びつかないという
事例ですが、均一になっている感じがします。その結果、味が単調に
なってしまい。一袋は苦痛ですね(笑)

昔の方が味が濃かったという意見の人は、この不均等で濃いヤツと
薄いヤツが混ざっていて、濃いヤツの方がインパクトがあったせいでは
ないでしょうか。

それにしても、食後は口の中が荒れます。胃がむかつきます。
アルコールと一緒。食べた後に後悔する。

でも、食後にゼリーを流し込むとスッキリします。
これ、オススメ。
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茨城の焼だんご?

2013-05-20 07:00:00 | 茨城のスローフード
海外の反応サイトにアップされていたYOUTUBEの動画で
日本のまつりの出店の紹介動画があって、長いので(笑)
途中まで見ていたら

「いばらき名産 焼だんご」

といいう暖簾の店が出ていて、ちょっと気になりました。

茨城なのか茨木なのか。私が知らないだけかもしれないけど
佐野ラーメンや仙台牛タン、横手やきそばのように、市町村名を
つけるスローフードは多いです。茨木市って、そういうものに
出るような都市なのかな。

出ないとすれば、茨城だと仮定して、わざわざ茨城を付けるほど
焼きだんごはめずらしいものなのかな。

「焼きだんご」をネット検索すると、東村山や所沢がヒットする。
「だんご」の原材料は、米粉であるので、小麦粉の文化圏の群馬・埼玉
よりも茨城のような米の収量が多い地域の方がスローフードとして定着しそう。

「焼きだんご」と「茨城」のand検索でも、個々の店はヒットするけど
文化圏としては、茨城県内の市町村はヒットしないね。

参考資料として、公益法人・米穀安定供給確保支援機構のサイトで確認すると、
農林水産省「平成24年産水陸稲の収穫量」が載っていて

(1)新潟県65万[61万]トン
(2)北海道64万[60万]トン
(3)秋田県52万[48万]トン
(4)茨城県41万[40万]トン
(5)山形県40万[40万]トン
(6)宮城県39万[40万]トン
(7)福島県36万[44万]トン
(8)栃木県34万[34万]トン
(9)千葉県33万[33万]トン
(10)岩手県30万[31万]トン

[]は震災前の22年産。山形と茨城は拮抗していて、福島以外は順位の変動はなし。
この順位からも、米粉の文化は東日本と考えても良さそう。11位は青森で、
小麦粉の文化圏の群馬埼玉は順位はかなり低い。

茨城の場合、米を使った菓子だと、煎餅や揚げ餅が主流なので、焼だんごに限らず
「だんご」は、新しい視点かもしれない。米=煎餅という概念を捨てないと
何か見落としそうだ。
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一食炊飯食器

2012-02-04 18:54:16 | 茨城のスローフード
食べ物ではありませんが・・・
ちょっと思いついて、私の小中学校時代に使っていた御飯の容器を紹介したいと思います。

私の出身地の古河市役所にメールで問い合わせて、古河市教育委員会学校教育部学校給食保健課課長補佐の方から、お返事を戴きました。有り難うございます。

給食に使われる容器というのは、地域によって様々なことは判っています。
古河市(合併前の旧古河市)では、給食の御飯は、この容器(私もはじめて名前を知りました)、「一食炊飯食器」で配膳されます。

供給元が、カマヤ製パン(古河か栃木県の野木町)で、写真はこちらから、学校給食保健課の方がいただいたようです。この食器は、日本調理機という会社の製造だそうです。

もう少し説明すると、これは一食容器です。洗米と水をひとつずつ入れて、キャンプの飯盒の要領で、炊きあげます。これをクラスごとに大きな発泡スチロールの容器で学校に納品され、給食の時、当番が軍手を付けて、一人一人にわたすのです。今も仕様は変わらないようですが、私が中学を卒業した前後の、約30年前に四角形になったそうです。材質は今も昔もアルマイトです。

いろいろ聞くと、笠間市や鹿嶋市などでは大きな容器で搬入され、茶碗のようなものに盛るそうです。この話もだんだん通じなくなりますね。
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