とりあえず空が青けりゃ それでいい

筋金入りのパニック障害。
同じ所をグルグルして
生きてます。

白を書く

2016-03-23 19:36:00 | 日記
辻井伸行のCDを聴く。
純白なピアノの音が流れて
スーッと入って

美しい音に引き込まれる。

ヒネクレ者の私は
きっと盲目というハンデを
プラスして聴くから
より美しく感じるのでは?と
初めは思った。

でも、たぶん
心が綺麗なんだよね。
純白な音を奏でることが
できるって事は。

白といえば
毎年、白で表現しようとして
失敗作品になっている。

紙の余白で表現するしか
無いだろうと
分かっているんだけど

余白は書かない部分のわけで
何か書いて埋めなければと
思ってしまう。

二人きりの時に話が
途切れて
気まずい沈黙が広がるのと
同じ感じ。

何か喋らなきゃ。

余白と沈黙は恐れてはいけない。
だけど今年も
白を書こうとしている。
ほぼ・・・見えない。
白に白はダメなんだぞ。






日曜の美の壺

2016-03-23 08:54:43 | 日記
書道家 紫舟さんの
題字で始まる日曜夜の美の壺。

今週のテーマは金継ぎだった。
割れた陶器を
漆と小麦粉、のりを混ぜたもので
くっつけて金粉で装飾する。

え!!
普通は目立たなくしたいよね
割れたところは。

日本人には不完全なものを
好む美学があるらしい。
不完全に侘びを感じる。

陶器だって今や使い捨て
100均で買えばいいじゃんって
時代なんだが

日本では縄文時代の後期より
既に陶器の修復が
行われていたようだ。

私にも割るのが怖くて
使う事ができない
思い出の陶器があるわ。
700円くらいのもんだけど。

そっか、くっ付けられるんだ。

修復して新たなものを作る。
「創」という文字は
キズから新しく作る。
こんな世界があることを知った。

これは完全に不完全な書の一部。
修復不可。