
わが家の庭隅に、先日から見慣れない花が咲いている。よそさんからいただいて植えた記憶もないのに、いつの間にか咲いているのである。
どこかで見たような、聞いたような、かすかな記憶がある。「ナツズイセン」と言ったような気がする。あるいは花の名前も違うかもしれない。事実は、わが家の庭に咲いていることである。
彼岸花のように、葉がなくて1本の茎に花だけがいくつか咲いている。残念ながら、まだ1本だけである。増えてくれればよいが――と秘かに祈っている。
それはそうと、先日から塗装屋さんが入っているが、雨続きで思うように進まない。トタン部分の屋根と雨どい、外壁塗装だ。
前回は10年ぐらい前であろうか。年数が経ちすぎてしまったので、トタン屋根にサビが目立ってきた。いくらボロ家でも雨漏りしてはかなわないので依頼したのだ。
秋になってからとお願いしたのだが、塗装屋の社長が「梅雨も明けたし、天気が続いているのでどうですか?」と言ってきたので「お願いします」となったのだが、いよいよ始まったら台風は来るは前線が居座るはで、このところ雨が降ったり止んだりと雨模様続き。外仕事だけになかなか進まない。先ほども聞いたのだが、どうも今月中には終わらないようだ。
現在、壁塗装のために、家全体の窓半分が養生されてビニールシートに囲われている。この蒸し暑いときにかなわないが、じっと我慢する以外ない。
女房と話しているのだが、今回が今生最後の塗装になるかもしれない。10年後とすれば、80台も後半に入ってしまうので、あんがい正解かもしれない。
だとすれば、あまり急いで塗装工事をしなくともよろしいような気がしてくる。まあ、あわてず、いそがず、ゆっくりと――かな!