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ゆったり、いそがず、あわてず、おだやかに…

毎日の生活の中で感じる森羅万象を、自分の想いとして文字・写真で表現する。

感動をありがとう! ~高校吹奏楽演奏会を聴いて~

2008年06月09日 21時34分19秒 | 音楽


心地よい「音楽」にとっぷりと浸かってきた。妻とふたりで4時間近くも吹奏楽を聴いてきたのだ。しかも高校生の力強くて雄大な音楽である。

知り合いから「ぜひ行ってください」と入場券をいただいたのだ。某高校吹奏楽班の定期演奏会である。寡聞にして、このような定期演奏会があるとは知らなかった。券を見れば「第36回」とある。もうずいぶんと昔から開催していたのに、初めての演奏鑑賞であった。

某高校は私の母校でもある。当時から吹奏楽班が活躍していたのか記憶にない。管弦楽班はあったようにも思うが、記憶力減退のボケ老人には定かではない。50年以上も昔のことである。しかも当時、私は音楽に全く関心がなかったのだから、覚えていないのも無理はない。であるから、今回演奏した高校生は後輩になるが、自分の孫と同じ世代の若者たちである。

会場に入って、まずびっくりした。たかが高校生(失礼の段はお許しいただきたい)の演奏会であると思っていたのに、会場は超満員であったのだ。当然に中高校生も多かったが、老人たちも目立った。お隣の席にも、私らと同じぐらいの年代の老夫婦が座っていた。

演奏が始まってまたびっくりだ。高校生の演奏とは思えないすばらしい演奏であった。高校3年生であっても、入学してまだ2年ちょっとしか経っていない。それなのに――。ましては2年生、1年生のみなさんも混じっているのだから、これは驚きだ。ずいぶんと練習されたことだと感心しきりである。

演奏は、「交響曲「海」~3つの交響曲的スケッチより」「歌劇「ラ・ボエーム」より」など、ふだんあまり耳にしない曲を聴かせてもらった。もう感激の一語に尽きる。心まで揺さぶられるような感動を覚えたのだ。音楽って、これほど素晴らしかったのかと再認識させられたほどである。

演奏会の中では、オリジナルダンスを交えたり、唱を交えたりとずいぶん工夫された構成になっていて、少しも飽きさせなかった。終り頃に時計を見て「あれ、もう5時近くになるのだ!」と気づいたぐらいだ。

若者たちから、いっぱい、いっぱいの感動と生きる勇気をもらった。楽しい時間を過ごすことができたことを本当に感謝したい。

たかが高校生とはしたないことを口にしたが、「ひたむきに情熱を持って、自分の命を吹き込んで演奏する」人たちこそが「感動を与えられる人たち」であり、まったく年齢には関係がないと悟ったことであった。

すばらしかった演奏をありがとう! 感動を与えてくれてありがとう! 心豊かになり、さらに元気が湧いてきた。彼らに大きな拍手を贈りたい。そして、感謝!

中学生の吹奏楽演奏でもらった感動

2008年05月11日 21時52分12秒 | 音楽


地域の芸能祭が開かれた。いろいろな団体が、日々研鑽を積んできての舞台発表があったのである。都合で全部を観ることはできなかったが、多くの感激をもらってきた。プログラムを見ても、一番多いのが「舞踊」、次いで「詩吟」、あとは「コーラス」「大正琴」「オカリナ」などなどと盛りだくさんの演目だ。

おおかたシニアの皆さんが習っているものの発表であるだけに、舞台は真剣そのものだ。大きな拍手をもらって引き上げていく。そんな姿を見て、それぞれの内容で生きがいを見出しているのだなあと大きな拍手を送った。

そうした演目の中で、待ち望んでいたものがある。昨年、同じ芸能祭での演奏に感激したので、今年もぜひ聴きたいと願っていたもの。それは特別出演である中学校吹奏楽部の演奏である。

40人前後の大所帯が奏でる吹奏楽に身も心も酔いしれた。すばらしい音楽を聴くことができた。吹奏楽の技能がどうであるかは、門外漢の私にはわからない。でも、今日の演奏は技能がどうのという次元を超えたところにあると思っている。彼らの純真さと真剣な演奏が、感激を増幅させてくれたので心に響いたのだ。本当の話、涙が出てきてしまい、そっと拭ったほどである。

彼らの演奏パワーが大きかっただけに、シニアのみなさんの踊りやコーラスがいささか霞んでしまったようにも感じた。仕方があるまい。なんといっても若さにはかなわない。あふれるエネルギーにシニアが敵うはずがないのだから――。

私の拙い絵も展覧会場の隅に飾らせてもらったが、来場者の目にどう映ったであろうか。吹奏楽部の子どもたちからもらった感動と同じようなパワーがにじみ出るよう絵を、将来は描いてみたいと思った一日であった。