
「24万語」という項目数を誇る国語辞典のDVDが手元に届いた。父の日に息子夫婦からギフト券をもらったので、前から欲しかった『広辞苑 第六版 DVD版』を購入したのだ。
早速、パソコンにDVD全部をインストールした。パソコンの中に、こんな膨大な辞典が内蔵されたと思うと感無量である。
今までにも辞書を使う頻度はけっこう多かった。今、愛用していているのは、岩波『国語辞典』第五版である。このハンディー版の辞典は、今から40年近くも前からの愛読書(?)であるから、奥付を見れば、第二版から買い替えながら愛用していたことになる。
現在の第五版は、10数年前に某社の創立記念にいただいたものだ。もう10数年も座右の書として使っているのだ。今度新しくパソコンの中に膨大な辞典が鎮座することになったが、私は根っからの活字人間であるので、紙に印刷され本になっているハンディー版国語辞典も使うであろう。手放すことはできない。デジタル辞書とアナログ辞書の使い分け、う~ん、これも面白かろうと思う。
ただ、24万語もの項目、図・表は2800点、写真5000点などが収録されていると、さてさて年月をかけても全部を見ることはとてもできないであろう。本になっている辞書だと、つれづれなるままにパラパラと見ることができる。だが、デジタルでパソコンに入っている辞書では、パラパラと眺めるわけにはいかない。これがデジタル辞書の欠点でもあろう。
まだ、DVD版を検索したりして点検したわけではないので、使い勝手はまだ理解できていない。これから楽しみながらも少しずつ使っていこうと思っている。もちろん長年の座右の書――いやいや座右のデジタル辞典として私を助けてくれるに違いない。
今年の父の日は、ずいぶんと文化的な贈り物をもらった。ありがたいことである。