現代日本人文芸

現代に生きる日本人の文芸です。小説、エッセイ、俳句、短歌、川柳、現代詩、日本の伝統文芸を愛し新しい日本の文芸を創作

現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第137回:フィクション

2017-03-18 06:24:16 | 日記

Nの仲間が心配そうにNにこう呟いた。

「Nさんがあんまり『次の都議選は自民の惨敗だ』こう言うからとうとう自民党本部が東京都議選に本腰を入れ始めたよ。大丈夫かい」

 Nはニヤリと笑って、

「面白うじゃない。都議選が盛り上がるよ」

 自信たっぷりにこう言うのだった。

そして、

「まずは石原慎太郎元東京都知事の百条委委員会での発言に注目しよう」

 こうも言った。

「地方の自民党は近代化をしないと生きていけないよな」

 Nの仲間がこう言葉を添えた。

「小池百合子都知事の腕の見せどころだ、次の都議選は。彼女は人々が思う以上に選挙に強いからなあ」

 Nはまたニヤリと笑った。


現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第136回:フィクション

2017-03-17 04:40:50 | 日記

「おれは小池百合子東京都知事に頼みたい事がある」

 Nは仲間の顔を見てこう言った。

「何なのNさん、聞かせてよ」

「語っていいか」

「いいよ」

 Nは仲間を見て微笑んだ。

「今から韓国では反日感情が高まるだろうな。日韓の国家レベルの交渉では緊密な関係を構築するのは難しいと思うよ。そこで小池東京都知事に都市レベルで日韓の絆を深めて欲しいと思っている。東京とソウルとの緊密な関係が構築ができれば、日韓の将来に大いにプラスになる」

 Nのこの言葉に仲間は、

「難しい仕事だが、成功すればアジアの安定につながる」

 こう言うのだった。

「アジアを戦場にするわけにはいかないんだ」

 Nのこの言葉に、仲間は黙って頷いた。


現代日本人芸」二宮正治小説:ひとりで小池百合子を歩かせてはならない:第135回:フィクション

2017-03-16 12:18:28 | 日記

「石原慎太郎氏は誰かをかばっているのはないだろうか」

 Nはこう言って仲間の顔を見た。

「Nさんもそう思うかい。おれも前からそう思っていた」

 仲間が相槌を打つ。

「Nさんは豊洲移転に関しての黒幕は誰だと思うかい」

 Nはこの言葉を聞いて大きなため息を付いて、

「歴史にその名を残すような超大物だと思うよおれは」

 こう言うのだった。

「おっかねえなあ、ビビれるよ」

 仲間がびっくりしたようにこう言った。

「だから小池百合子がいいんだよ。超大物でも誰でもビビらないんだあの人は」

「すげえなあ。期待するよな小池氏に」

「そうだ、東京都が抱えている問題は小池百合子じゃないと解決できないよ」

 Nはこう言って仲間を見た。


現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第134回:フィクション

2017-03-15 06:42:47 | 日記

「今日15日の読売新聞に「自民都議選で強気姿勢』こう書いてあるよ、Nさん」

 Nの仲間がNにこう言った。

「ああオレも読んだよ。自民党は判断を誤ったら致命的なダメージを受ける事になる」

 Nのこの言葉に、

「もう誰も小池都知事の勢いを止められないよ。はやく七月が来ないかな」

 仲間もこう言う。

「東京都民のみならず日本国民は小池都知事による『変革』これを求めているのだ」

 Nはこう言って仲間を見た。

そしてこうも言う。

「世の中は新しい時代に突入している。自民党が旧態依然とした体質を改めない時は、人々の心は自民党から離れていくだろう。自民党議員特に地方議員は、自分の事として考えていかないとその議席を失う」

 Nは仲間を見た。

「自民党議員にどこまで危機感があるかだ」

 仲間が言葉を添える。


現代日本人文芸:二宮正治小説:小池百合子をひとりで歩かせてはならない:第133回:フィクション

2017-03-13 08:08:47 | 日記

「百条委員会の証言でだんだん石原慎太郎さんの本当の行動が明らかになってきたねNさん」

「そうだなあ、本当の事を言って責任逃れをせず、自分の責任を認めて欲しいよな」

 Nはこう言葉を返した。

「天国にいる石原慎太郎さんの弟で大スターだった石原慎裕次郎さんは何と言葉をかけるだろうか」

 Nの仲間がNを見る。

「うんこう言うだろう。『見苦しいぜ兄貴、男らしくしろよ』まず間違いない」

 Nは仲間を見渡した。

「まあ七月の都議選が見ものだな」

 Nのこの言葉に、

「自民党の苦戦は免れないだろう」

「苦戦どころか惨敗だろう」

 仲間のこれらの言葉に、

「小池百合子は日本を変えるのだ」

 Nは力を込めてこう言った。