引越とネットの工事が終わりようやく一息。本日はアンテナ設置工事(地上波)のお話。
アンテナ工事は結構高い。昔アマチュア無線をかじった人間なので、テレビが映る程度の品質ならDIYでも問題なかろうと判断。以下にそのやり方を書いてみる。
その1:屋根裏設置で移るかどうか事前調査
ネットで自分の住んでいる市町村名とアンテナと屋根裏設置で検索して、設置して映るような情報をとって大まかに判断(業者のサイトで市内での設置事例紹介を確認)。
更にダメ押しで送信設備(我が家はスカイツリーの区域)までの距離と障害物(受信を妨げるような高層建築)が無いか確認。
スカイツリーまでの距離は
このサイトがラクチン。
ちなみに我が家からはスカイツリーが見通し距離なので、これで映らなかったら作業員の腕が悪いということだ。
その2:設置するアンテナの選定
安価で受信性能が高い(高利得)のは、八木アンテナだと思う。しかしながら八木アンテナは指向性が鋭いので、向きの調整が素人工事だと大変と判断(シグナル測定器があれば無問題だが)。方向調整を簡単にすべく選んだのは最近流行の平面アンテナ(DXアンテナのUAH910、スカイツリーまでの距離が約20kmと近いのでブースター無しモデル)。ちなみに平面アンテナだと屋根裏設置が駄目だった場合に、外壁に設置しても外観上綺麗に見えるので、保険としてお勧め。
その3:同軸ケーブルの取り回し
建物完成後に情報盤まで同軸ケーブルを自分でアンテナから引き廻すのは難しい。そこで電気系統の打ち合わせの際に設置したいアンテナが収まる屋根裏(屋根裏内の高さが低いと作業性が悪く、更にアンテナそのものも搬入・設置できない)を教えてもらい、そこから情報盤までPF管(掃除機の蛇腹のホースをもうちょっと細くしたもの、ケーブルを通す管)を使って同軸ケーブル(S-5C-FB)を設置しておいて貰った。
ちなみにBSはベランダに設置すべく、ベランダ近傍の外壁に防雨入線カバーをつけてもらった上で、ベランダから情報盤まで同様にPF管と同軸ケーブルを設置(地上波アンテナが屋根裏設置失敗だった場合には、BSと一緒にこっちのケーブルを使うつもり。
その4:簡易チェッカーの購入
独りで工事を行うには信号強度の測定装置があった方がラク。そこでお値段の安い日本アンテナのBS/UHFチェッカー NL-30Sを購入(3000円未満)。
家族の助けが期待できるならTVに張り付いてもらって、電話でやり取りという技もある。それか小型TVの屋根裏持ち込み。
その5:屋根裏での設置場所の選択
アンテナとBS/UHFチェッカーを屋根裏に上げて、シグナル強度を幾つかの場所で確認。NL-30Sはシグナル強度を数字ではなく、LEDの点灯数で示すという簡易タイプではあるものの、結構使いやすい。確認した測定箇所の中で一番シグナル強度の高い場所をアンテナ設置場所とした(我が家は壁面近傍で最高部)。
その6:アンテナ台座取り付け
11上旬というのに暑い。ついに上着を脱ぐ。真夏の工事だと、部材と工具だけでなくペットボトルの持ち込みも必要だ。
その7:アンテナ取り付け
取り付け台座にアンテナを設置し、シグナルチェッカーで測定しながら方向調整。ベストの角度でアンテナ固定ボルトを締めこみ、更に情報盤につながる同軸ケーブルをアンテナにつないで屋根裏工事は完了。最後にゴミと工具を忘れないで屋根裏から撤収。
その8:情報盤のマルチブースターの設定。
入力シグナルが弱い場合には、情報盤内のマルチブースターでシグナルを増幅してやることが必要だ。とりあえずそのままの状況(増幅無し)で強度がどんなものかとTVをつけると、
いきなり明瞭に映っていた。
そんなわけでTVの確認画面でシグナル強度を見ることなくアンテナ工事は無事終わってしまった。因みに移りが悪い場合にはブースターのボリュームを調整する必要がある。
ここまでの作業(事前準備除く)で、約2時間。かかった費用は約1万円(アンテナ+簡易チェッカー)。