Hiro*のStarlight Note

デジタル天体写真初心者の奮闘を綴る備忘録です
2013年春ポタ赤で再発し14年秋オートガイド導入、装備だけ完全再発!

NGC2170付近を見て

2018年01月11日 | 画像処理あれこれ
撮影は昨年10月26日の深夜。トリミングは↓の通りです。横構図で右上がバーナードループのこのエリアは

良く観察すると分子雲は上半分にも薄く点在しているのが判り、どれも小振りですがマゼンタ色や色々な星雲や恒星もあり、
とてもカラフルで美しい領域であることが判ります。

前回、昨年の10月30日アップでは、撮影は2時間露出では全く歯の立たない対象であることが判ったと書いています。
処理はNik collectionのSilver efer Proの高ストラクチャー(強)で無理やりの荒れた仕上げでしたが、修正です。今回はViveza2のストラクチャーを弱めにかけてみました。

追加露出は叶っていませんが、丁寧に再度処理をして分子雲の分布濃淡や星の色彩を楽しんでいます。これはこれでいいかもしれません。
小さいですが青色の反射星雲が美しくアクセントになっています。


2017.10.27 01:44~撮影  撮影地:seranisutyou 光学系:ε130D 430mm F3.3 + EOS6D SEO SP4
露出:6分×20コマ(120分) 感度:iso1600 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング


今朝は久し振りの3㎝の雪化粧でした。そして本日は”鏡開き”健康でありますように!!パンパン👏




晴れないし・・・・・



なんとなく後回しにしていたM42・M43

2018年01月08日 | 画像処理あれこれ
オリオン座大星雲は時期のものですし、やはりいつかは”完成”と言えそうなところまで処理してみたい代表格です。
しかし
2015年10月14日にNGC1999付近と題して一緒に撮影して以来撮影していない対象です。輝度差がネックとなってHDR処理が上手くいかずに放置しています。
今シーズンは何とかリベンジたいところですが、天候不順でチャンスは当分望めそうもがありません。仕方なく過去画像をどうにかならないかといじってみました。

オリジナルはFSQ106ED + 645RD-QE0.72Xで( 380mm F3.6).+ EOS6D SEO SP4、iso1600の組合せの撮影です。
縦構図で右上に写っていますので、下のようにフルサイズ焦点距離約800mm弱相当にトリミングです。


撮影は①(15秒×4コマ)と②(30秒×4コマ)と③(5分×12コマ)で合計63分露出です。
トラぺジュームが見えるようにするには、15秒より短い露出が必要のようです。たぶん5秒以下。この時点で結果は見えていますがやってみた。



まずはカブリのバラついた各コマに対して、RAW現像を済ませ、各コマをStellaimage7で合成を行っています。
始めに①②③ともそれぞれトーナメント合成します。
①と②は中心部が飛ばないように色調とレベル調整を完成させた上、加重平均30%で合成を行い。
③のレベル調整はデジタル現像を想定して周辺の淡い部分が浮き上がるまで中心を飛ばすコントラスト調整をします。
その③と①②の合成を加重平均30%で合成を行って階調復元のためデジタル現像処理へ持込んでいます。
ここからはPhotoshop ccにて輝度マスクレイヤーを2~3重ね、カラーバランス調整はRGBの山を重ねるためトーンカーブレイヤーの各入出力値等を各色ヒストグラムを見ながら調整していきます。
後はコントラスト調整や色彩調整など微調整のために必要なコマンドを使っています。今回は最後にディテール強調のためViveza2のストラクチャーを30%に頼っています。

中心分は確実に飽和しています。自然な感じと言えばそうですが、もうちょっと中心部を透かせたい思いです。無理です(笑)もともと15秒でも飽和していますから、再処理するまでもなく無理だったのです(笑)。
Photoshopでレイヤーを使って合成する方法でも試してみましたが不透明度で調整しても同じ位にしかなりませんでした。やはり、もっと短い露出の撮影からやり直しです。
皆さんHDR処理はどうされていますでしょうか?


でもまあ、3年前の仕上げより格段に精彩になっています。
「勝手に選ぶ2015年ベストショット」の"NGC1999付近"横位置トリミングは差し替えをしました。

最下部に写っているNGC1999の星雲上の黒い点については星友yさんのブログ”夜盗虫の写真帳part2”「星雲に開いた穴」で知りました。

パッパッパッパッと人工衛星が写り込み・・・・・・あ~~

強調処理のお試し

2017年12月28日 | 画像処理あれこれ
色彩の強調は強めがいいか?あっさりとした仕上げがいいか?は好みによりますが
主対象の色調をイメージし過ぎると、全体のバランスを踏み外してしまいます。
星の色も出ていてカブリも補正され、全体のカラーバランスを崩さないことと言い聞かせています(笑)。
でもこれが難しい。
最近は荒れるのを回避する意識から強調処理を避けていましたが、
あの蒼い星基地局”のおりおんさんの”きりん座 vdB14・vdB15付近”の作品に”綺麗だぁ~”と触発されて・・・・
やはり、私も試してみるかと・・・・・
前回投稿のこの対象の撮影はiso3200で撮影していても、露出も不足気味の素材ですが、
この際、カブリ・星像肥大・カラーバランスの崩れは承知の上、ぱっと見重視で処理をしてみました。

Canon DPPで開いてみたヒストグラム



ブログ”蒼い星基地局”のおりおんさんの記事のコメントにありましたスライダー操作
「レベル補正のスライダーのシャドー側とハイライト側の切り詰めを複数回」を参考に、輝度マスクレイヤを重ねて・・・・・・
後はPhotoshop cc2018やStellaimage7を行ったり来たり、
案の定、強調し過ぎで左半分がGカブリ顕著になってしまい踏み外し、輝度とGをカブリ補正。Lab色彩調整でGとYを落とすなど見た目で処理し、
何をどう修正したか覚えていない塩梅で、これではだめですが諦めて一応、出来上がり(笑)。

当たり前ですが、ベテランの”おりおんさん”のように上手くはいきません。

踏み外して荒れが良く分かります。間違いなく画像が痛んでいます(涙)。シャドー側を切り詰め過ぎたのか!ノイジーです。
透明感と同居させる処理はどこだぁ、あるはずです・・・・・・。

そこで思い出したのは星ナビ1月号吉田隆行さんの”宇宙は美しい”に記載されたあったNik Collection のViveza2の処理です。
早速、試してみました。勘(笑)、直感的に操作できるので私のような者には持って来いです。


2017.12.20 19:26~撮影  撮影地:seranisityou 光学系:TAKAHASHI ε130D 430mm F3.3 + EOS6D SEO SP4
露出:3分×29コマ(87分) 感度:iso3200 機材:Vixen SXP赤道儀 + KOWALM100JC+QHY5L-Ⅱ PHDガイディング にてオートガイド 


上:Psccで輝度マスク5回とヒストグラムとトーンカーブを若干の調整。下はViveza2で各スライダーを微調整したものです。


ちょっと露出不足が反省点ですが、「勝手に選ぶ2017年ベストショット」へは中央up部分をこのNik Collection のViveza2でのお試し処理を施して今年4作目としました。
今年最後の画像処理でした。来年も楽しみます




ベストショットに入れなかったカット

2017年11月19日 | 画像処理あれこれ
今日11月19日、”広島県庄原市の県民の森で10㎝の積雪があった”とのニュースが流れました。11月の積雪は5年ぶりとも伝えていました。
今日をピークに22日頃まで冷え込むようです。遠征には冬用タイヤへの履き替えが必要になってきました。
昨年は12月も庄原市へ行っていましたのに今年は厳しい冬になるのでしょうか?

話は変り、「勝手に選ぶ2015年ベストショット」に入れなかったカット”2015年8月16日投稿”のサドル付近、を再処理してみました。
FSQ106ED + 645RDで狙ったカットです。


選ばなかったのですが、今の処理技量で再処理してみると下の写真のようになりました。

2015.08.15 00:58~撮影  撮影地:syoubarasi takanotyou 光学系:FSQ106ED + 645RD-QE0.72X(f380mm F3.6) + EOS6D SEO SP4
露出:5分×24コマ(120分) 感度:iso1600 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング

2年も経過していますので、違って当然と言えばそうですが、全然仕上げが違います。
クレセント星雲辺りのバックの色調などは分からなくて困りますが、やはり再度撮り直しから再挑戦の領域です。
この対象に限らずオリオン座など簡単に写る対象ほど高い技量が要求される気がします。





季節外れの写真ですが・・・

2017年11月07日 | 画像処理あれこれ
下の写真は、昨年6月3日の投稿の写真です。今になってみて、この処理はコントラストを上げ過ぎていたと感じて。



素晴らしい生の写真を見たことのない初心者が、今まで見様見真似でやってきた処理が残念でしたね。と言うことが解って”ガックシ”ですが良かったです。
セオリー通りCaneraRAWの現像とコンポジットにじっくり丁寧に時間をかけて、これだけで随分クオリティーが上がったようです。
再処理で生き返らせそうだった元画像を引っ張り出して来て下処理からやり直ししました。


2016.06.02 21:38~撮影  撮影地:syoubarasi takanotyou 光学系:FSQ106ED + 645RD-QE0.72X(f380mm F3.6) + EOS6D SEO SP4
露出:3分×38コマ(114分) 感度:iso1600 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング


IC4604・4603の西側にもある暗黒部分が判るようになりました。ついつい派手っぽく仕上げる傾向に陥りやすいですが、全体的に階調も保たれてソフトに仕上がったと思います。


何度撮っても気になるケフェウス座付近

2017年11月03日 | 画像処理あれこれ
昨年に再処理をして9月3日にupしていたこの写真
星像が今一「ピリッと」しない上、彩度に頼った処理のためGが目立ってしまっていて全体に派手だった・・・・そんなこともあり


2016.08.31 22:42~撮影  撮影地:seranisityou 光学系:Apo-Sonnar T* 2/135 ZE(絞りF3.5) + EOS6D SEO SP4
露出:3分×55コマ(165分) 感度:iso1600 機材:TOAST Pro にてほったらかし追尾


一からやり直ししてみました。DNGコンバータ⇒RAP2でdalk flat一括処理理⇒cameraRAW現像⇒Stellaimageで2コマづつのトーナメント合成。PhotoshopとStellaimageで処理。
ポタ赤で重いApo-Sonnarを載せてのガイドは荷が重かったのか、途中に触れたのか?追尾がひどく安定していない55コマの内、7コマをポイ!、結果48コマでやり直ししました、合成はソフト任せにしないように、差の絶対値で合成をチェックしながらコンポジットしました。
合計144分にはなりましたが、以前より星像は引き締まり、色調も あっさり基調で、シャドー側の切り詰めは抑えてみました。
Apo-Sonnarのシャープさと星の色味が少し良くなったように思います。再々処理ですので最後になればいいですが(笑)





新月期までの合間のあがきだったかもしれません。しかし、処理のやりようでガラッと変わるものです。
ちょっと前進ということにします。

Photoshopで練習(;^_^A

2017年10月01日 | 画像処理あれこれ
このIC348~NGC1333の領域は2年前の2015/10/14に撮影して10/17に投稿しています。
処理はその年の5月にPhotoshopを初めて導入したものの使えきれず放置していましたが、今回はdalk/flatなど下処理の最初からやり直した上、「輝度マスク処理」等ほぼPhotoshopでやってみました。

仕上げはこってりからあっさりになりましたが、まだまだ、Photoshopは習得不足です。使えていると言う実感がありません。でもまあせっかくやってみたので投稿してみます。
元画については機会があれば今度はε130D(430mm)で再撮影してみたいとも思います。


2015.10.14 22:12~撮影  撮影地:syoubarasi takanotyou 光学系:FSQ106ED + 645RD-QE0.72X( 380mm F3.6 )+EOS6D SEO SP4
露出:5分×38(190分(3時間10分)) 感度:iso1600 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング

長い間投稿を休んでいた間にgooブログの投稿画像のサイズ基準が変わっているようです。これが最大か?(長辺1920)フリーサイズの投稿はできないみたいです。いくつかのサイズに固定されています。





M81・M82の処理を見直してみました。

2017年01月12日 | 画像処理あれこれ
今日は満月です。曇っています。次の遠征時期まで、まだ当分はあります。
投稿した鮮度の落ちた写真を見れば見るほど見直したくなりましたので再び処理です。



ε130D 430mm F3.3
トリミングは同じようにAPScフレームの7割くらいのサイズにしています。

カメラはAPSc。フラットのミラーアップの蹴られが気になっていましたので、昨夜RGB各30のグレー色の設定画面(モニター)にてss2秒、50コマで新フラットを作成。
結果、強調処理に強いフラットになったようです。

手順はコンポジット後、今回は先にステライメージ7に持込みレベル調整・デジタル現像・Lab色彩調整等を処理し、Photoshopで後処理しました。
しかしヒストグラムの山を合わせると前回の色調になります。
色合いはどうもRっぽくもBっぽくもなく、僅かにGっぽいように思います。仕方なくほんの少しのさじ加減ですがお色直しをしてみました。
若干ですが白飛びも締まっています。M82のスターバーストも見え易くなった。

処理手順やパラメータの入力値加減を色々と試していますが、今日のところこれでOKです(笑)。

日々移動する話題の彗星の導入には、ステラナビゲーターのお”力”を借りる必要があります。室内にて久々にクロスLANケーブルで繋いで試運転してみたり、そんな満月期です。





フラット作成の秘策は何処に!「カリフォルニア星雲」

2016年12月20日 | 画像処理あれこれ
天文復活して、デジタル天体写真を始めて早や3年です。写真鏡+赤道儀(オートガイド)は満2年超えとなりました。
そのデジタル画像処理の一つのテーマ、フラットですが今まで見様見真似で曇天フラットや薄明フラットを試してきました。しかし正直言ってフラットの完成を見ていません。今だこのレベルです。

皆さんは何かしかのコツを掴んでいらっしゃって、色々試してみて一番良い結果のものを使っていらっしゃるのだろうと思います。

先般、星友yさんがモニターを光源としたフラットで上手くいたとのこともあり、よっこらせ!(笑)、参考に私もテストです。
強調処理に耐えうるフラットができれば気持ちの良い画像が得られると思うのですが・・・・・

今回のお試しを以下に自分メモとして残します。


今回はFSQ106ED+6Dです。

夜に部屋を暗くしての作業
光源のPCモニターは5,000度Kです。モニターを信用してアクリル板は未使用。
ライト画像のヒストグラムはピークが60%辺りになる濃度を基準に露出時間を決めて撮影をしていますので、フラット作成でも同等のヒストグラムになり、露出は1秒(※)を超える辺りになるようにモニターの背景色をグレーに調整して撮影。(iso100でもPhotoshopのR・G・B各色は”40”とかなり暗めとなった。(FSQ380mmF3.6の場合))
撮影はカメラを45度毎回転させながら5回転の40コマで行った。(※)の1秒のダークも20コマ撮影してフラット用ダークとした。RAP2にてフラットを作成。
1秒辺りが良いとかの根拠はないです。


撮影のライト画像(1枚)露出5分「カリフォルニア星雲」                                     ステライメージの等高度曲線ツールにて見てみた。


作成のフラット(1枚)露出1.3秒。                                                 フラット画像をステライメージの等高度曲線ツールにて


フラット処理済みデジタル現像後画像(1枚)「カリフォルニア星雲」をステライメージの等高度曲線ツールにて見てみた。
ミラーアップの蹴られもなく平坦に見える。


Photoshopにて処理をする。上手くいったと思ったが、ハイパス処理をするとミラー蹴られが見える。中々難しいって事です。
そこでハイパス処理に替えて、Nik CollectionのSilver Efez Proを使い高ストラクチャー(弱)を20→10に抑えて処理したのがこの写真。こちらの方が判りづらい。


カリフォルニア星雲(800×1200)

2016.12.02 19:07~撮影  撮影地:takanotyou 光学系:FSQ106ED + 645RD-QE0.72X( 380mm F3.6)+ EOS6D SEO SP4
露出:5分×10コマ(50分) 感度:iso1600 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング


結果、そう簡単に今以上の良い結果は待っていなかった。
でもかなり良い腺まできているのではないか?FSQはこの辺りでやはり妥協?・・・・・つづく!!
ε130D+フルサイズを何とかしなくては・・・





領域は「オリオン座大星雲の南東部の分子雲とNGC1999」です。

2016年12月12日 | 画像処理あれこれ
昨年の10月15日に投稿の再処理です。
先月中旬に、フォトプランの導入をしましたのでPhotoshop cc2017にてお勉強中であります。題材にしてみました。
正直、扱いは大変に困難で頭を痛めておりますが老化予防には良いだろうと気持ちをなだめながら試行錯誤状態であります。

この対象もバックをGが支配していました。今回はトーンカーブにてRGB・R・G・B各色のハイライトの出力値を大幅に下げる手法でやってみました。
また最後の味付けにステライメージ7のLab色彩調整ツールを使い試してみました。パラメータの数値はお試し中です。


(1500×1000)

2015.10.15 02:09~撮影  撮影地:syoubarasi takanotyou 光学系:FSQ106ED + 645RD-QE0.72X( 380mm F3.6 )+6D SEO SP4
露出:5分×15 + 30秒×4 + 15秒×4(78分) 感度:iso1600 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング
透明度8/10 夜露多し。無風。気温10℃⇒4℃(寒い)。

バックのGのカブリはかなり除去できたと思います。
合計露出は78分ほどです。赤茶の分子雲も赤っぽいところや星雲に照らされた明るいところなどがあり見ごたえがあります。段階露出技法の再検討も含め、やはり更にたっぷり露出の再撮影をしたいところです。

中心部辺りを横構図でトリミング(1000×1500)


追記:後回しにしておりましたパワー強化です。
  無くてはならない画像処理の必需品!そうですパソコン&処理ソフトです。
  ソフトは先般”フォトプラン”Photoshop ccのライセンス契約を取得。結果発生したのは解っていたけどパソコンの力不足でした。
これが入ったタワーにしました。
  それでなくても大きくて増えるRAWファイル、Tiffが詰まったファイルはノートPCの8Gメモリーでは限界でした。引き落としが待っていますが一挙解決(苦涙&笑)