Hiro*のStarlight Note

デジタル天体写真初心者の奮闘を綴る備忘録です
2013年春ポタ赤で再発し14年秋オートガイド導入、装備だけ完全再発!

もっと楽しむために

2019年02月27日 | 機材備品・撮影技法など
長年の趣味ですが、ずっと、ず~~と天体写真一筋。しかも星野写真ばかりでした。ふと気が付けば喜寿まで十んん年となって、欲が出てきました。
もっと星を楽しみたい。
そう言えば観望もしていません。写真も星野写真の500mm域まででしたのでもっとアップも撮りたい、惑星&月も楽しみたい、・・・・・ちょっと焦っています。
そんな訳で先ずは長い焦点距離の撮影への挑戦となりました。


前回投稿と同じ対象のM95・M96でテスト撮影。
(ノートリミング)


(拡大して)
M95(NGC 3351) 視等級:9.7m 視直径 :4.7' × 4.2'


M96(NGC 3368)視等級:9.2m 視直径 :4.1' × 2.7'

2019.02.24 撮影  
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai Trading GS-200RC 直焦点(D203mm f1618mm F8)
カ メ ラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso6400  露出:300秒(5分) × 8枚(40分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(TOMITA D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング    導入:starbookTENまたはStellanavigator10
処理:DNGonverter   CameraRAW    RAP2    Stellaimage8   Adobe Photoshop cc
  

フラットナーも用意できてないが直焦点でのテスト撮影でした。
この写真で見ると中央だけまずまずでやはりフラットナーは必須のアイテムのようです。


8枚しかない撮影なのに5コマ目から中央に”ゴミ”が潜入、モニターでフラット作成して対処しました。

待ちに待った試運転。このシステムで運用できるのか、他にも試さないといけないことが多くあります。
当日は日没前に現地に入りして設営を行いました。明るいのはとても楽です。


夜を待つ新しい鏡筒                ご一緒した星友Yさんも設営中
   
気温は23時月の出時、約▲1℃と思ったほど下がりませんでした。
結果、いろいろですが、今までと違う画角での対象選びも楽しいです。楽しみたいと思います。




・・・・・  自分メモ  ・・・・・

今までの撮影での課題も改善しないとなりません。
○冷えたコードやケーブル類が固まって絡まり、そのテンションが鏡筒を引っ張りガイドの邪魔する。


コイルチューブをケーブル類へ巻きました。当日は氷点下になりましたが絡まりにくく効果があるようです。

○三脚周りで各ケーブルが絡まり危険。starbookTENの取り廻しのルール化を図る。
(※starbookTENは南側に設置し北側を回らない。ケーブルは下から。)
(※電源DC12VコードとSR232C駆動制御ケーブルは北側をまっすぐ降りてstarbookTENへ)
(※ノートパソコンも南側へ設置、鏡筒下部(接眼部カメラ・CCDガイダー)からの各ケーブルは鏡筒の東天・西天へ切り替えで南側を左右に振れ、そこから降りてノートパソコンへ繋ぐ。Stellanavigator10用のクロスLANケーブルもstarbookTENから南側をノートパソコンへ。)
鏡筒周りのケーブル類は接眼部下まで張り出したアリ型レールへひっかけている(写真参照)。
そのため離れたノートパソコンから自動導入にて鏡筒の向きを東天・西天へ切り替えてもケーブル配線は大廻りして絡まないことを確認できた。



今回の新鏡筒Kasai Trading GS-200RCを運用するための確認。とりあえず以下①~③。

①SXP赤道儀に積載、全体のバランスを構築する
接眼側への繰り出しが長くてバランス調整が大変との評価が多数あります。確かにそうです。手前が重すぎる。
自作厚紙フード(重さ0.75㎏)を作成した。接眼部に大型リング(50mm+25mm+25mm)最延長+V-POWER接眼部+EOS6Dを組んでみた。写真参照。
念のため準備した、アリ型レールによる積載方法で対応が可能となりバランスは取れた。(鏡筒付属固定のビクセン規格アリ型をAstrostreetのアリ溝2個を介してK-Astec 3インチインチアリ型レールに搭載する、2段方式にした。不動点から遠くなるので不利ですが手前が重すぎるケースに対処するため採用した。)


ガイド鏡の搭載は親亀方式にした。コバンザメ方式でぶら下げた方が加重負荷が軽減されるが、ガイド鏡(約1㎏)が子午線越えした辺りでバランスが不安定に感じるので選択しなかった。


各重さを計量した。
(ガイド鏡+正立ファインダー=1.5㎏  GS-200RC+接眼部セット+EOS6D=8.3㎏   アリ型レール+アリ溝+紙フード=2.2㎏)=約12㎏ ← 不動点から27㎝  なんと12㎏もの重さとなった。
(必要なウエイト  X   ) ←不動点から45㎝※2個のウエイトの中央と仮定した。

12㎏×27㎝=324 =( X ㎏)×45㎝     必要なウエイト X=7.2㎏
バランスウエイトは3.7㎏2個 7.4㎏でバランスは図れた。3.7㎏1個を購入した。



②新ガイド鏡とQHY5L-Ⅱ、 PHDガイディングによるガイド精度の確認。
現在はコーワの100mmのミニレンズでガイド(ε130D 430mm)していました。今度は1600mmもあるので240mmで試してみることにしました。
造りはしっかりとしているD60mmf240mmF4.0のガイド鏡で接眼部最繰り出し+直進ヘリコイド半分の繰り出しで合焦点出来た。星像も良くQHY5L-Ⅱ1秒露出中、視野内のM95とM96もモニタリングできた。
PHDガイディングは当日無風の好条件であったが、順調なガイドグラフを見せていた。
これによるミスはなかった。1600mmがガイドできたことはオフアキは考えないで良さそう。風があるときはどうかである。



③純正の0.75×レデューサーの写りとフラットの確認。

あちゃ~!噂には聞いていましたが、これです。ハズレを引いてしまったと思いたい。もう少しバックフォーカスを探ってみます。今回は75mmで試写です。
星野のアップ写真が目標でもあったので、フラット補正の確認が優先テーマであったが、それ以前に周辺星像がこれでは問題外の結果であった。中心も鋭くない。
金魚鉢の底のようなこれは再検証課題です。



今回のまとめ。
そんな訳で、直焦点に切り替えてテスト撮影となったが露出は40分分しか確保できなかった。
しかし、1600mmのオートガイドが上手く行き、このサイズのアップは今後を期待するものがあります。正直、楽しみである。
ε130D用のキャリーハンドルを取り付けることができました。抱えにくい鏡筒を安全に載せるためですが爺様にはとても助かります。今回整備の隠れたヒット部品だと思います。

それと露出300秒でiso6400ですがヒストグラムで50%辺りです。基準になりそうです。心配していたアンプノイズも無いようで安心、dalk減算処理も綺麗です。あとは周辺星像です。flat対応はたぶん大丈夫と思います。
道のりは長そう!ですが楽しいです。








ZWO ASI 294MC Proのその後②

2019年01月09日 | 機材備品・撮影技法など
中央部切り出し(約800mm相当)

2019.01.03  23:54~撮影  撮影地:uneyama 光学系:ε130D 430mm F3.3 + ZWO ASI 294MC Pro
Colour Space:RGB24   Output Format:FITS   Binning:1  Cooler Temperature:▲15℃
Gain:180  Exposure:180s(3m)×21Frame(63m) 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング

dalk処理 flat処理は試していない。Stellaimage8  Adobe Photoshop CC 画像処理

ZWO ASI 294MC Proが届いてから50日余り、撮影に向けた演習らしきは3回ほど、星雲星団撮影パラメータ探しが続きます。
やっとここまでの感じです。


・・・・以下は自分メモ・独り言・・・・
このカメラは感度が高いとかの印象を聞きますが、そうかもしれません。
SharpCap簡単操作マニュアルがあって基本操作と目安としての撮影パラメータが記載されていて初心者マークの私にはありがたやぁ!

Gainは通常120前後と書かれてあります。海外サイトの作例などを見ると確かにGain120での撮影が多く見られます。
マニュアルの「星雲星団撮影の項」にはGain200、Exposure:30s~1mで!
光学系のF値にもよると思いますが、星の色情報が引き出せないのはオーバーなのか?ε130DのF3.3でGainとExposureのパラメータの組合わせが掴めません。
次回はGain:120、Exposure:120sで試行かな。
しかし、国内のブログを見るとGain:300位、Exposure:300s位で撮影されている方も結構いらっしゃるのですが・・・・・
あのブロガーさん「ぴんたんさん」の天文ガイド1月号入選作品M42オリオン大星雲は同じカメラ F2.2 露出2分 Gain不明?、参考に。

今はちょっと後悔、デジカメ処理に慣れているので、これはえらいものに手を出してしまったと・・・・・
冷却モノクロCMOSカメラでLRGBだったらもっと大変なことだと。でも使い熟したら凄いのが撮れそうです。


は撮り込まれた画像
デジカメのように星雲が見えない。デジカメで撮影、DPPでモニターするような訳に行きません。
SharpCapのヒストグラムで確認できてもパラメータの基準値が判らないので良く撮れているのやら判断できません。



中間調をシャドウ側へ2.0にしてみた。少し浮き出た。


輝度マスクやらでどんどん炙り。色調も輝度も調整は今一、これで像も色も出るのか?
ここから、いろいろとやあれやこれやと調整し真ん中だけ切り取ってみたのが始めのカットです。
少しずつですが先は長い。
確かにデジカメ6Dで撮った12/15投稿写真より星雲のウネウネは良く出ているように思う。しかし輝度部の飽和で色飛びが酷い。



色々な方のサイトなどを参考に撮影データなど見ていますが、パラメータや処理が非公開(笑)で。
だれか~「おしえちぃ、くれ~~(爆)」
上手いことにならんので爺様の嘆きでした。
年明けそうそう失礼!元気に行こう!



・・・・・



ZWO ASI 294MC Proのその後①

2018年12月14日 | 機材備品・撮影技法など
ZWO ASI 294MC Proが届いてから1ヶ月を超えました。
たまに晴れても、彗星撮影を優先したりでテスト撮影・練習は後回しになっています。

当夜(12/10)はウイルタネン彗星を撮った後、練習のテーマはピント出しとgainとExposure(露出)でした。

先に結果。

ε130D 430mm F3.3 + ZWO ASI 294MC Pro  冷却はなし、ただ当夜の気温はマイナス4度でした。
gain300で,Exposure(露出)は300sを3カット合成=15分露出です。PSccとStellaimageで画像処理しましたが、ダーク・フラット処理はなしです

操作練習で、ファーストライトと言うことに・・・・評価するレベルでありません。

デジカメとは勝手が違う操作。慣れるのに相当に時間がかかりそうです。書くには恥ずかしい備忘録ですのでご容赦(笑)
では
・・・・・備忘録その①・・・・・

このてのカメラはデジカメのようにファインダーを覗けたり、カメラボディーのライブビューで確認できないだけで、妙に不安なのです。
カメラボディで単独操作が出来なくて、パソコン上のソフトでないと操作できないところに違和感を感じるのでしょうか?
月や惑星・星雲など対象により感度や露出時間などパラメータの設定値を変えないといけないのは同じなのですが!

協栄産業さんの添付マニュアル「Sharp Cap簡単操作マニュアル(by KYOEI)」を頼りにして・・・・
まずピント出しをします。ツールのFocusアシスタントでバーディノフマスクを選択

半端な設定値ですがgain295です。露出は512ms/1000msですから約1/2秒。
ライブスタックで操作中、グラフの赤い棒グラフはピントがずれています。時系列は右へ経過しています。
画面右上のズームで拡大をすれば見やすかったのですが・・・・・出来たのかどうか今一の感覚です。

こんな調子です。やれやれ!慣れないといけない!

で、対象を自動導入して撮影したのはこれです。
gain300で,Exposure(露出)は300sですから5分です。
Cclour SpaceはRGB24を選択。Output FormatはTIFFに設定しました。



「一応、撮れたぁ~」って感じです。目標達成です。もう2カット撮って本日終了。
ご覧の通り、輝星は飽和しています。明らかに露出オーバーです。飽和だけは回避しないと色表現ができません。
適正なgainとExposureを探さないとなりません。


同製品を使用中のブロガーさんの記事を拝見させていただいていますが、gainは300~大きい方が多数です。
Exposure(露出)は、数秒の方から300秒の方までいらっしゃいます。
空の状態とF値を考慮して、多数枚スタックなのか?色々やってみるしかないでしょう。

それと、色空間のパラメータは通常「RGB24」とされていますが、これはどう記録されるのか解りません。
アウトプットフォーマットは「TIFF」にしてしまいましたが、Stellaimageを使うことを前提に「FITS」にすべきでした。たぶん。

まだ、dalk処理やflat処理・レベル調整などがあります、処理フローをどうすべきか思案です。


一歩一歩ですがパターンを掴むまで難儀しそうです。
海外のサイトの作例など見ながら夢見て楽しみます。





ノートパソコンへの充電

2018年12月13日 | 機材備品・撮影技法など
先月からDCACコンバータの調子が不調です。ノートパソコンへ充電してくれません
当然、ノートパソコンのバッテリーを使い果たした時点で撮影は終了です。困ったぁ~~

フィールド用のパソコン電源は車のシガーソケットから供給しています。どこに原因があるのか探っていましたが、怪しいのは ①DCACコンバータの故障 ②車載バッテリーの電圧低下、 ③コードリールの不調 など検証したのに判りません。!
車のバッテリーはそろそろ替えてもよいの時期なので交換。
電圧低下が怪しいとみて、DCACコンバータは供給と出力の電圧モニターがある商品をAmazonで探していました。

電気に疎いアナログ人間ですので、購入者のレビューを読みあさっていると、「調整矩形波」?「準正弦波」?「擬似正弦波」?やら専門語!。
レビューは「やはり正弦波だと安心だ」「近年の充電器(ACアダプター)は、スイッチング整流を使ってるため、擬似正弦波は使えないため・・・・」とかが目に停まったのですが、正しく理解出来ません。

そういえば・・・充電してくれなくなった先月、5年間使ったノートPCからSSD搭載のノートPCにバトンタッチしていたことに気付きました。
原因は新ノートPCに付属のACアダプター!ではなかろうか?綺麗な「正弦波」しか食べないjのでは?
ノートパソコンの技術面で時代の要求なのかもしれませんが・・・・怪しい現象です。
で、


Amazonでこれ「BESTEK 純正弦波 カーインバーター 300W 車載充電器」5,679円をポチッとしました。

結果は”ピンポン♪♪”

既存の「調整矩形波」のDCACコンバータではだめだったのです。どんどん充電してくれます。
めでたしめでたし一件落着でした。



すると先週
こんな時に、Amazonでサンデーマンデーが始まり以前から何となく目をつけていた「リチュームイオンバッテリー」高価で止めていましたが、なんと3割引きのタイムセールで「SmartTap ポータブル電源 PowerArQ...」48,600円で正弦波出力!、今年のような災害時でも・・・などとこじつけて、”ポチッ!”としちゃいました。


重量は6㎏、腰に優しい重さです。
冬季、山の上で車のバッテリー切れだけは恐れていましたので、2段構えで良かったような痛いような(笑)出費となりました。
一つ、勉強になっ出来事でした。


明日14日深夜から15日未明にかけての”ふたご座流星群”が気になりますが、天候が残念ぽいです。
GPVにお願いしても無理ですが睨みましょう(笑)






”夜遊びが復活の兆し”

2018年11月10日 | 機材備品・撮影技法など
取り扱いの敷居が高く、おまけにお値段も可処分所得が潤沢な方向けの冷却CCDの世界。と思いきや!
チョット2~3年遠ざかっている間に、火星の大接近などイベントもあり、中華製の製品が小さなCMOSチップでお値打ちなお値段で高性能。
あっという間に惑星撮影のトップランナーになって天文雑誌を飾って、新しい分野が形成された感じであります。

CCDカメラやCMOSカメラの進化で目が離せないと感じます。星空観望が電視観望なんて言う趣味の世界になって来ました。
天体写真愛好家の新たな形。オールドファンには何じゃ何じゃの概念崩壊です。

思いたどれば、。サクラカラー1600が高感度で話題になった時代。水素増感テクニカルパンでもっと捉えたいと挑戦したフィルムの時代。気が付けばデジタルカメラが到来してIR改造カメラへ。そして冷却CCDで捉えた宇宙は一昔前の天文台の写真に迫るほど。
こんな回顧をしているようでは爺様です。(笑)
時代はここに来て、動画撮像や処理ソフトの進化で画像表現は止まるところを知らず。観察も電子観望が不思議でない時代になって・・・・・。

火星大接近は済んじゃったけど、月や惑星も撮影も面白そう。
爺様も刺激を求めて新しいことにチャレンジして遊んでみたくなりました。そんな訳で
販売店の方にお聞きし、お勧め頂いたのは、星野写真を現行機材でなら”ZWO ASI 294MC Pro(カラー/冷却モデル) ”ワンショットカラーカメラでした。

思いはやはり”美しい天体写真”を撮りたい。これを叶えてくれそうな商品です。
極めたいと思えばモノクロ冷却CCDでLRGBで撮影、月夜でも撮影チャンスのあるナローバンドで撮ることができる。
冷却があればで夏場でも安心、星野写真も月夜はHαフルターでモノクロで楽しむ選択肢も・・・・

まだまだモノクロCCDが優位と聞きますが、遊び心で気楽にと思えば、動画も撮れるこれかなぁ~CMOSカラーセンサー。


問題はIR改造デジタルカメラとは撮像・画像処理が一風異なること。
パソコンが無ければシャッターも切ることも何もできないカメラ、取り扱いの感覚が違います。しかもソフト頼りで、しかもあちゃら語表記、その他いろいろ。
爺様には、ハードルが高こうございます。が、これも老化防止のためいい刺激なんですが・・・・・戦い。

どうすべか~~!
発注!





なんやぁ~ もう来とるじゃん!
まだ箱から出して取り付けてみただけ!  電源を・・・そしてドライバーをインストールせねばなりません。操作ソフトを入れて、操作マニュアルとにらめっことなるでしょう。
しばらく奮闘でしょうね。




良いこともあります

2017年10月27日 | 機材備品・撮影技法など
10月の遠征は新月の一番良い頃が長雨で、諦めかけていましたが、昨夜は月没が22時過ぎで2時間後に曇りの予報を押して決行しました。
メインの課題は、ε130D+6Dで2時間一対象でいいから撮影をすることです。
併せて念願であった冬季に備えての対策。無線LANにて車内より望遠鏡に設置したメインパソコンを操作するテストです。

そんな事もあり、月没22時過ぎなのに、18時には現地に入り準備、月明かりの中、設営し車内から撮影対象の導入~撮影と撮影状況の確認をやってみました。
助手席に置いたモニター用PC



無線LAN環境の構築と無料ソフトのチームビュワーによるディスクトップリモートは星友yさんの旧ブログブログ夜盗虫の写真帳の記事「天体写真撮影のリモートコントロールその2」の物まねですが、右往左往の末に何とかできました。
やあ~、うまく行きました。車内でぬくぬくと殆んどの作業が出来ちゃいます。冷え込む冬空の下、防寒着姿で座り込み、接眼レンズのガイド星を覗きながらコントローラーをカチカチと叩いてガイドしていた頃が嘘のようです。

試運転の為、月明かりの中で撮影した5対象、試しに2対象を処理してみました。


らせん状星雲 NGC7293 は見掛け上、視直径は大きく15'×12'(月の約半分)惑星状星雲では群を抜きますが、ε130Dの430mmにEOS6DEOS6Dでは真ん中にちょびっとです。約4倍にトリミングしてこれです。
光度:は6.5等、上弦の月がありましたが月没40分前からの撮影、30分(3m×10コマ)でした。


以前から気になっていたペガスス座にある銀河群、渦巻銀河NGC 7331とステファンの五つ子銀河。視直径は10.5'×3.7'で視等級は-10.4等級。やはり、ちっちゃ! 最低でも1,000mmの焦点距離が欲しいところです。
月没の約70分まえから24分(3m×8コマ)の撮影。らせん状星雲と同様に約4倍にトリミングしています。

月没後の後半は本チャンの撮影です。予報の雲が・・・・次回。






ε130Dのその後

2017年10月11日 | 機材備品・撮影技法など
購入して3年経つε130DはEOS6Dのflatに困っていて、この1月には迷光現象もあってしばらくの間放置していました。
恥ずかしい話し、使い手の技量が足りないだけのことですが、物にしないといけません。
昨夜は月の出までの2時間ですが運よく晴れそうなので、久し振りに休息で鈍った感を取り戻すためもあり星友yさんを誘って宇根山へプチ遠征してみました。

1月の迷光写真はこれです。縦構図で2対象を撮りましたが同じように発生していました。横位置を試す。カメラのファインダーを遮光するなど試すつもりでした。


そして今回の写真(縦構図と横構図)
   
今回、迷光の発生はありません!原因は判りませんが 結果オーライ。遮光のテストは行いませんでした。

現地で見る生の画像はご覧のように周辺減光やミラーボックスのケラレが顕著です。
そして遠征は短い時間の撮影を楽しんで終了しました。

帰宅後、これを平坦にするための新フラット(2.5秒露出の60コマで縦用と横用を作成)で検証しました。実は昨年末に作っていた、新と言えないフラットです(笑)。
モニターでグレー色の光源を作って夜間に室内で撮影作業を行ったものです。

DNGで書き戻しRAP2の一括処理で撮影時のダークと今回の新フラットにて処理をし、CamwraRawにて現像した結果が次の写真です。

あちゃ~構図は失敗です。縦のものを横にしただけ。ガーネットスターが外れてしまいました。見事に構図のセンターを外しています。
しかし、フレーム全体がフラットです。周辺減光やミラーボックスのケラレは解消されて実に気持ちの良いライト画像が出来ましたやっとこさたどり着いたライト画像です。
月も時期に出てきますしASASSN彗星もついでに撮りたいので露出は30分で終了しましたが、目的の検証が叶いました。

この冬はε130D 430mm F3.3 + EOS6D SEO SP4の組合せの出番が増えそうです。εの鋭い星像がいい感じです。この画角を活かせる対象を狙いたいと思います。

(長辺1920)

2017.10.10 20:08~撮影  撮影地:uneyama 光学系:ε130D 430mm F3.3 + EOS6D SEO SP4
露出:3分×11コマ(33分) 感度:iso1600 機材:Vixen SXP赤道儀 + QHY5L-Ⅱ PHDガイディング





TOAST Pro ほったらかし追尾によるセカンドシステム

2016年08月15日 | 機材備品・撮影技法など
お盆も終わりです。東日本では台風6号も温帯低気圧に変わり、今度は台風7号が伺っています。
西日本では変わらず猛暑の日々が続いてています。もう敵いません。


TOAST Pro ほったらかし追尾の試しは8月5日のロケハンで粗方済んじゃいますが、ネタもないのでこだわってその思いは!

昨今の散光星雲など作品を拝見すると露出時間はどんどん長~~くなっています。そうなると一夜に撮れるのも数限られます。
もっと他も撮りたい!と。しかしカメラ複数管理の実践では欲をかくとろくなことは無いのですが・・・

それでもやってしまう、天体写真鏡 と カメラレンズ による2式展開ですね~。
で!カメラレンズの一式はTOAST Pro + Apo-Sonnar T* 2/135 ZEをメインにと画策しています。

と言うことでやっとこ、このセカンドシステムの話です(笑)
しかし説明は苦手、写真をいっぱい貼って(笑)。

"ほったらかし"はバランスが重要!一応これで135mmまではバランスが取れるようです。



・全景横構図セット(後ろ2枚は縦構図セット)    ・嬉しいのは子午線越えを気にしなくて良し  ・オフセットバランス      この辺りを見てください。

他に
①ピント管理と撮影済みのコマの確認にEOSユーティリティーによるPC管理。高齢者にやさしい大画面(笑)《写真ではタイマーを付けています》
②夜露対策は大型ポンプによる乾燥空気送風装置 これがなかなかいい。
③カメラ電源はACアダプター。《写真では付けていません》
全てDC→AC電源で供給・・・・・と言うことで配線とチューブでわやです。ポータブルとは言い難いありさまです。
って具合です。
   ・
   ・
   ・
今更ですが”ほったらかし追尾”で歩留まりを追うより、一軸でもガイドができるUNITECのSWATにM-GENと言う選択の方が精神衛生上良ったか・・・!

しかし既にここまでの装備。   お値段も結構高こうございます(涙(笑))。
この上は”TOAST Pro のほったらかし追尾”で、なんとか一つ位、自己満足の作品にせねばなりません!

結果は如何に!       新月期よ早く来い!!

小物備品を調達

2016年08月01日 | 機材備品・撮影技法など
調達したのは以下の二つです


①120mm ノーダル スライド プレート Desmond Nodal Slide Rail DNR-120
②ASTROLABE(天文ハウスTOMITA)のバーティノフマスク

いずれも、サブシステムTOAST Pro にてApo-Sonnar T* 2/135 ZEを運用させるためのものです。

①はトップヘビーのApo-Sonnar をジンバルフォーク雲台に載せてバランスを取るためです。


Kumaさん天文台2のkuma-sanより教えて頂いていたアイテムです。フォークの腕が深くないので合わせて120mmのものをチョイスしました。
縦構図では赤緯30℃以北はカメラのグリップが干渉して向けることが出来ませんが、横位置なら向きます。重量バランスも取ることができていい感じです。
これで、ほったらかしサブシステムの135mmガイドエラー歩留まりテストができそうです。上手く行けばナイスなのですが。

②はApo-Sonnar T* 2/135のフードに合わせて購入しましたので、開放に近い絞りで使う時は特に重宝しそうです。ピント合わせの必須アイテムです。




梅雨時の独り言(その3)

2016年06月27日 | 機材備品・撮影技法など
写真はTOAST Pro へジンバル雲台経由でApo-Sonnar T* 2/135 ZE.+ EOS60D SEO SP4を載せた写真です。追尾100%成功で運用したいのですが、ご覧の通り。
現状では重心を無視してカメラボディのネジ一本で載せていますのでバランスが取れていません。レンズ重量は930グラムもあり、強く締めても追尾中にズレはしないかと心配しています。


今までバランスの調整のため色々なアルカスイスプレート等を試してみましたが、ボディーの底面よりレンズの径の方が大きくて、プレートを使ってレンズ側に重心を移動させて載せる手段がありません。
K-ASTECから一度販売された「Carl Zeiss Apo Sonnar T*2/135専用のレンズ保持用バンド」はレンズ側で支えるバンド方式ですが、残念なことに、およそ1年前に生産を終了してしまいました。

残念がってもやりようがないので、アンバランスは承知の上、撮影はiso感度を上げ(iso3200)、レンズ絞りを開け(F2.8位で)て、露出時間を切り詰めることで多数枚撮影でチャレンジしてみようかと思っています。
どうなりますか?ね!


今日、月曜日は晴れ後雨。昨日日曜日は運よく梅雨の晴れ間でした。松江市・境港方面へ家族サービス、たくさんの妖怪に会いました。