長年の趣味ですが、ずっと、ず~~と天体写真一筋。しかも星野写真ばかりでした。ふと気が付けば喜寿まで十んん年となって、欲が出てきました。
もっと星を楽しみたい。
そう言えば観望もしていません。写真も星野写真の500mm域まででしたのでもっとアップも撮りたい、惑星&月も楽しみたい、・・・・・ちょっと焦っています。
そんな訳で先ずは長い焦点距離の撮影への挑戦となりました。
前回投稿と同じ対象のM95・M96でテスト撮影。
(ノートリミング)
(拡大して)
M95(NGC 3351) 視等級:9.7m 視直径 :4.7' × 4.2'
M96(NGC 3368)視等級:9.2m 視直径 :4.1' × 2.7'
2019.02.24 撮影
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai Trading GS-200RC 直焦点(D203mm f1618mm F8)
カ メ ラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso6400 露出:300秒(5分) × 8枚(40分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(TOMITA D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング 導入:starbookTENまたはStellanavigator10
処理:DNGonverter CameraRAW RAP2 Stellaimage8 Adobe Photoshop cc
フラットナーも用意できてないが直焦点でのテスト撮影でした。
この写真で見ると中央だけまずまずでやはりフラットナーは必須のアイテムのようです。
8枚しかない撮影なのに5コマ目から中央に”ゴミ”が潜入、モニターでフラット作成して対処しました。
待ちに待った試運転。このシステムで運用できるのか、他にも試さないといけないことが多くあります。
当日は日没前に現地に入りして設営を行いました。明るいのはとても楽です。
夜を待つ新しい鏡筒 ご一緒した星友Yさんも設営中
気温は23時月の出時、約▲1℃と思ったほど下がりませんでした。
結果、いろいろですが、今までと違う画角での対象選びも楽しいです。楽しみたいと思います。
・・・・・ 自分メモ ・・・・・
今までの撮影での課題も改善しないとなりません。
○冷えたコードやケーブル類が固まって絡まり、そのテンションが鏡筒を引っ張りガイドの邪魔する。
コイルチューブをケーブル類へ巻きました。当日は氷点下になりましたが絡まりにくく効果があるようです。
○三脚周りで各ケーブルが絡まり危険。starbookTENの取り廻しのルール化を図る。
(※starbookTENは南側に設置し北側を回らない。ケーブルは下から。)
(※電源DC12VコードとSR232C駆動制御ケーブルは北側をまっすぐ降りてstarbookTENへ)
(※ノートパソコンも南側へ設置、鏡筒下部(接眼部カメラ・CCDガイダー)からの各ケーブルは鏡筒の東天・西天へ切り替えで南側を左右に振れ、そこから降りてノートパソコンへ繋ぐ。Stellanavigator10用のクロスLANケーブルもstarbookTENから南側をノートパソコンへ。)
鏡筒周りのケーブル類は接眼部下まで張り出したアリ型レールへひっかけている(写真参照)。
そのため離れたノートパソコンから自動導入にて鏡筒の向きを東天・西天へ切り替えてもケーブル配線は大廻りして絡まないことを確認できた。
今回の新鏡筒Kasai Trading GS-200RCを運用するための確認。とりあえず以下①~③。
①SXP赤道儀に積載、全体のバランスを構築する。
接眼側への繰り出しが長くてバランス調整が大変との評価が多数あります。確かにそうです。手前が重すぎる。
自作厚紙フード(重さ0.75㎏)を作成した。接眼部に大型リング(50mm+25mm+25mm)最延長+V-POWER接眼部+EOS6Dを組んでみた。写真参照。
念のため準備した、アリ型レールによる積載方法で対応が可能となりバランスは取れた。(鏡筒付属固定のビクセン規格アリ型をAstrostreetのアリ溝2個を介してK-Astec 3インチインチアリ型レールに搭載する、2段方式にした。不動点から遠くなるので不利ですが手前が重すぎるケースに対処するため採用した。)
ガイド鏡の搭載は親亀方式にした。コバンザメ方式でぶら下げた方が加重負荷が軽減されるが、ガイド鏡(約1㎏)が子午線越えした辺りでバランスが不安定に感じるので選択しなかった。
各重さを計量した。
(ガイド鏡+正立ファインダー=1.5㎏ GS-200RC+接眼部セット+EOS6D=8.3㎏ アリ型レール+アリ溝+紙フード=2.2㎏)=約12㎏ ← 不動点から27㎝ なんと12㎏もの重さとなった。
(必要なウエイト X ) ←不動点から45㎝※2個のウエイトの中央と仮定した。
12㎏×27㎝=324 =( X ㎏)×45㎝ 必要なウエイト X=7.2㎏
バランスウエイトは3.7㎏2個 7.4㎏でバランスは図れた。3.7㎏1個を購入した。
②新ガイド鏡とQHY5L-Ⅱ、 PHDガイディングによるガイド精度の確認。
現在はコーワの100mmのミニレンズでガイド(ε130D 430mm)していました。今度は1600mmもあるので240mmで試してみることにしました。
造りはしっかりとしているD60mmf240mmF4.0のガイド鏡で接眼部最繰り出し+直進ヘリコイド半分の繰り出しで合焦点出来た。星像も良くQHY5L-Ⅱ1秒露出中、視野内のM95とM96もモニタリングできた。
PHDガイディングは当日無風の好条件であったが、順調なガイドグラフを見せていた。
これによるミスはなかった。1600mmがガイドできたことはオフアキは考えないで良さそう。風があるときはどうかである。
③純正の0.75×レデューサーの写りとフラットの確認。
あちゃ~!噂には聞いていましたが、これです。ハズレを引いてしまったと思いたい。もう少しバックフォーカスを探ってみます。今回は75mmで試写です。
星野のアップ写真が目標でもあったので、フラット補正の確認が優先テーマであったが、それ以前に周辺星像がこれでは問題外の結果であった。中心も鋭くない。
金魚鉢の底のようなこれは再検証課題です。
今回のまとめ。
そんな訳で、直焦点に切り替えてテスト撮影となったが露出は40分分しか確保できなかった。
しかし、1600mmのオートガイドが上手く行き、このサイズのアップは今後を期待するものがあります。正直、楽しみである。
ε130D用のキャリーハンドルを取り付けることができました。抱えにくい鏡筒を安全に載せるためですが爺様にはとても助かります。今回整備の隠れたヒット部品だと思います。
それと露出300秒でiso6400ですがヒストグラムで50%辺りです。基準になりそうです。心配していたアンプノイズも無いようで安心、dalk減算処理も綺麗です。あとは周辺星像です。flat対応はたぶん大丈夫と思います。
道のりは長そう!ですが楽しいです。
もっと星を楽しみたい。
そう言えば観望もしていません。写真も星野写真の500mm域まででしたのでもっとアップも撮りたい、惑星&月も楽しみたい、・・・・・ちょっと焦っています。
そんな訳で先ずは長い焦点距離の撮影への挑戦となりました。
前回投稿と同じ対象のM95・M96でテスト撮影。
(ノートリミング)
(拡大して)
M95(NGC 3351) 視等級:9.7m 視直径 :4.7' × 4.2'
M96(NGC 3368)視等級:9.2m 視直径 :4.1' × 2.7'
2019.02.24 撮影
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai Trading GS-200RC 直焦点(D203mm f1618mm F8)
カ メ ラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso6400 露出:300秒(5分) × 8枚(40分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(TOMITA D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング 導入:starbookTENまたはStellanavigator10
処理:DNGonverter CameraRAW RAP2 Stellaimage8 Adobe Photoshop cc
フラットナーも用意できてないが直焦点でのテスト撮影でした。
この写真で見ると中央だけまずまずでやはりフラットナーは必須のアイテムのようです。
8枚しかない撮影なのに5コマ目から中央に”ゴミ”が潜入、モニターでフラット作成して対処しました。
待ちに待った試運転。このシステムで運用できるのか、他にも試さないといけないことが多くあります。
当日は日没前に現地に入りして設営を行いました。明るいのはとても楽です。
夜を待つ新しい鏡筒 ご一緒した星友Yさんも設営中
気温は23時月の出時、約▲1℃と思ったほど下がりませんでした。
結果、いろいろですが、今までと違う画角での対象選びも楽しいです。楽しみたいと思います。
・・・・・ 自分メモ ・・・・・
今までの撮影での課題も改善しないとなりません。
○冷えたコードやケーブル類が固まって絡まり、そのテンションが鏡筒を引っ張りガイドの邪魔する。
コイルチューブをケーブル類へ巻きました。当日は氷点下になりましたが絡まりにくく効果があるようです。
○三脚周りで各ケーブルが絡まり危険。starbookTENの取り廻しのルール化を図る。
(※starbookTENは南側に設置し北側を回らない。ケーブルは下から。)
(※電源DC12VコードとSR232C駆動制御ケーブルは北側をまっすぐ降りてstarbookTENへ)
(※ノートパソコンも南側へ設置、鏡筒下部(接眼部カメラ・CCDガイダー)からの各ケーブルは鏡筒の東天・西天へ切り替えで南側を左右に振れ、そこから降りてノートパソコンへ繋ぐ。Stellanavigator10用のクロスLANケーブルもstarbookTENから南側をノートパソコンへ。)
鏡筒周りのケーブル類は接眼部下まで張り出したアリ型レールへひっかけている(写真参照)。
そのため離れたノートパソコンから自動導入にて鏡筒の向きを東天・西天へ切り替えてもケーブル配線は大廻りして絡まないことを確認できた。
今回の新鏡筒Kasai Trading GS-200RCを運用するための確認。とりあえず以下①~③。
①SXP赤道儀に積載、全体のバランスを構築する。
接眼側への繰り出しが長くてバランス調整が大変との評価が多数あります。確かにそうです。手前が重すぎる。
自作厚紙フード(重さ0.75㎏)を作成した。接眼部に大型リング(50mm+25mm+25mm)最延長+V-POWER接眼部+EOS6Dを組んでみた。写真参照。
念のため準備した、アリ型レールによる積載方法で対応が可能となりバランスは取れた。(鏡筒付属固定のビクセン規格アリ型をAstrostreetのアリ溝2個を介してK-Astec 3インチインチアリ型レールに搭載する、2段方式にした。不動点から遠くなるので不利ですが手前が重すぎるケースに対処するため採用した。)
ガイド鏡の搭載は親亀方式にした。コバンザメ方式でぶら下げた方が加重負荷が軽減されるが、ガイド鏡(約1㎏)が子午線越えした辺りでバランスが不安定に感じるので選択しなかった。
各重さを計量した。
(ガイド鏡+正立ファインダー=1.5㎏ GS-200RC+接眼部セット+EOS6D=8.3㎏ アリ型レール+アリ溝+紙フード=2.2㎏)=約12㎏ ← 不動点から27㎝ なんと12㎏もの重さとなった。
(必要なウエイト X ) ←不動点から45㎝※2個のウエイトの中央と仮定した。
12㎏×27㎝=324 =( X ㎏)×45㎝ 必要なウエイト X=7.2㎏
バランスウエイトは3.7㎏2個 7.4㎏でバランスは図れた。3.7㎏1個を購入した。
②新ガイド鏡とQHY5L-Ⅱ、 PHDガイディングによるガイド精度の確認。
現在はコーワの100mmのミニレンズでガイド(ε130D 430mm)していました。今度は1600mmもあるので240mmで試してみることにしました。
造りはしっかりとしているD60mmf240mmF4.0のガイド鏡で接眼部最繰り出し+直進ヘリコイド半分の繰り出しで合焦点出来た。星像も良くQHY5L-Ⅱ1秒露出中、視野内のM95とM96もモニタリングできた。
PHDガイディングは当日無風の好条件であったが、順調なガイドグラフを見せていた。
これによるミスはなかった。1600mmがガイドできたことはオフアキは考えないで良さそう。風があるときはどうかである。
③純正の0.75×レデューサーの写りとフラットの確認。
あちゃ~!噂には聞いていましたが、これです。ハズレを引いてしまったと思いたい。もう少しバックフォーカスを探ってみます。今回は75mmで試写です。
星野のアップ写真が目標でもあったので、フラット補正の確認が優先テーマであったが、それ以前に周辺星像がこれでは問題外の結果であった。中心も鋭くない。
金魚鉢の底のようなこれは再検証課題です。
今回のまとめ。
そんな訳で、直焦点に切り替えてテスト撮影となったが露出は40分分しか確保できなかった。
しかし、1600mmのオートガイドが上手く行き、このサイズのアップは今後を期待するものがあります。正直、楽しみである。
ε130D用のキャリーハンドルを取り付けることができました。抱えにくい鏡筒を安全に載せるためですが爺様にはとても助かります。今回整備の隠れたヒット部品だと思います。
それと露出300秒でiso6400ですがヒストグラムで50%辺りです。基準になりそうです。心配していたアンプノイズも無いようで安心、dalk減算処理も綺麗です。あとは周辺星像です。flat対応はたぶん大丈夫と思います。
道のりは長そう!ですが楽しいです。