Hiro*のStarlight Note

デジタル天体写真初心者の奮闘を綴る備忘録です
2013年春ポタ赤で再発し14年秋オートガイド導入、装備だけ完全再発!

引っ越しを致します。

2019年05月07日 | 雑記
2013年8月からTOAST Proで天体写真復活をして以来、デジタル化の中、多くの経験をさせて頂きながら楽しませて頂いたgooさん、ありがとうございました。

引っ越し先は同じblog名
Hiro*のStarlight Noteです。

あちらではちょっとスタイルを変えて、引き続き日記を綴って参ります。

今後も綺麗で大きな画像が楽しめる写真処理を目指して行きます。そして、ブログでは1記事、複数カテゴリーの整理をができるところを探していました。

ご訪問頂いた皆さんありがとうございました。

NGC5907

2019年05月05日 | GS-200RC
やっと晴れました。
しかしGS-200RCの撮影はあ~だのこ~だのと楽しいです。またもやお試し撮影でした。


NGC5907(銀河)10.3mag 11.8′ x 1.3’

2019.05.03  23:41から撮影  
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai GS-200RC+ CCD47(×0.67) (D203mm f 1,088mm F5.36) バックフォーカス79mm
カメラ:Canon EOS60D SEO SP4改造
撮影:感度:iso3200  露出:480秒(8分) ×4枚(32分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング 導入:starbookTEN
処理:DNGonverter RAP2    CameraRAW   Stellaimage8    Adobe Photoshop cc   
    dalk 10コマ flat 30コマ+flatdalk    フォーサーズサイズにトリミングしています。

8分を9コマ撮って使えたのは4コマでした。子午線前後での赤経方向のガイド不良が顕著。


NGC5907はりゅう座にあるエッジオン銀河です。ほとんど真横からの細さです。このスケール感が楽しいです。

ネットを見ていると、銀河には銀河を取り囲むような見事で大きなループ構造の写真がありました。かつてあった伴銀河の名残かと言われています。
そのループの写真 ⇒  ⇒ NGC5907のループの姿
宇宙は深い!



・・・・・ 自分メモ ・・・・・備忘録・・・・・光軸調整試行

GS-200RCの光軸調整のその?。続きです。
前回の投稿で”自信なんてなかった光軸調整・・・・なまなま調整でき・・・・少し自信になり徐々にもう少し追い込んでみたいと思っています。”って書きました。
そのもう少し追い込もうと触ったのですが、徐々に迷宮にハマってしまい、目測で同心円状態を判断して調整、自宅前で試写。
結果は”どひゃ~~”・・・・・・・困りました。

そこで
目測に替わる測る基準として思いついたのは、OHPシート
同心円を描いたOHPシートをモニター画面上で状況画像へかざしてズレ具合を判断する方法です。

同心円状のパターンを照射するHowie Glatterのレーザーコリメータは手に入れられそうでありませんので、コリメート撮影の画像をモニターで確認しながらカット&トライの方法を取りました。

原始的ですがコスト安です。ですがOHPはどの店でも見当たりませんでした。無理を言ったら快く譲ってくださった星友Yさんへ感謝です。


で、下が自宅前試写のの写真。どこを見てもズレてしまっている状態。”これじゃ星が点になる訳がありません。”爺の眼は”点”( ;∀;)。


調整作業:GS-200RCをライトボックスへ向けて三脚へ載せた一眼50mmでセンタリングアイピース越しのコリメート撮影です。


EOSユーティリティーでディスクトップと繋いだままカット&トライは24コマ、所要2時間でした。
これが今のところ調整完了!と判断した状態。


中心部を拡大です。まあまあですが、センター辺りがチョット怪しいと思います。とりあえず試写してみて考えます。


と言うことで写真ばかりの記録説明ですが、どこか間違っていましたらご容赦願います。



おまけ


副鏡の調整ネジを思いっきり動かすと隠れている個所が見えてくる。
そして戻さずに他を色々いじってしまったのがまずかった。復帰が大変でした。学習にはもって来いですが一日遊ばれました。

今回はOHPシートのお蔭でズレ具合が判りやすくなりました。 
光軸調整試行爺の眼じゃまともには写ってくれませんのでとても助かります。


月明りなし、晴れ、無風、が待ち遠しいと記事を下書きして出撃を待っていました。。








M20(三裂星雲)

2019年04月13日 | GS-200RC
M20   大きさ:29’×27’

2019.04.08  26:29から撮影  
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai GS-200RC+ RC用マルチフラットナーⅡ(D203mm f1624mm F8)バックフォーカス55mm
カメラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso6400  露出:240秒(4分) × 30枚(120分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング 導入:starbookTEN
処理:DNGonverter RAP2    CameraRAW   Stellaimage8    Adobe Photoshop cc   
    dalk 10コマ flat 30コマ+flatdalk



気象予報された雲の通過もなく,風も治まり快晴が続きましたが、夜露が降り始め大気中の湿度が増していたようです。
目の前に夏の星雲が昇ってきたので撮らないわけにはいきません。ちょっとモードを上げて露出120分と頑張ってみました。
青い星雲が囲む姿は美しいです。
明るい星雲ですが思ったより小振りだと感じました。400mm域で撮っていたときはM20と同じ視野で脇役でしたから、主役にしてみましたがやはり控えめでした。



・・・・・ 自分メモ ・・・・・

撮影開始2時半は高度がまだ20度に達していなく、かなり靄っていて白く被った画面でした。
仕方なく露出を1分短縮して4分で始めました。高度が上がる最初の10コマ位までは切れの良くない眠い画像になってしまいました。
しかも最後は薄明開始時刻を超えてしまいました。撮影計画の難しいところです。



処理は欲張りで全部一緒にコンポジットしてしまっていますが、低い高度の画像は使わない方が良いのでしょう。

デジカメのカラー一発撮りの難しいところでしょうか?各色S/N比も弱めの元画像になっているのでしょうか。解像度も今一歩に思えます。
CR2現像でCameraRAW の色温度と色カブリ補正を行いRGBのヒストグラムを合わせていく作業は行っていますが、ヒストグラムの山の左上側を合わせるのみです。どうなんでしょうね。
低空撮影は輝度情報だけを撮影できるモノクロCCDが優位なのかと思われる結果をみた感じです。RGBは対象高度が上がってからの撮影が良いと思いました。
そんなカメラは持ち合せていないので無理。南中前後の綺麗な画像を日にちをかけて溜め込んでスタックするしかありません。


4月もあっという間だと思います。春の銀河も急がないと終わりますが、この度のGS-200RCの導入で銀河撮影の面白みに嵌ってしまいました。楽しいです。

自信なんてなかった光軸調整。恐る恐る触っているだけで感触が判ってきました。そしてなまなま調整できたことでひと段落です。
少し自信になり徐々にもう少し追い込んでみたいと思っています。
そうそう、後回しにしている純正のレデューサー×0.75の試写を残しています。


夜間の冷え込みも和らぎ少し楽になってきました。夏の散光星雲などもアップでどんどん楽しめそうです。







M81

2019年04月11日 | GS-200RC
4/8はレデューサーの試写も行いました。
GS-200RCを導入するに当たり、f1,600mmでF8は流石に暗い。でもレデューサー対応で明るめのf1,000mm~1,200mm域との2兎を追った訳です。
VixenのR200SS用のエクステンダーPH キット発売の情報を知っていたら選択が変わったかもしれません。

M81
光度:6.9 mag, 直径:24.9'x 11.5'
ノートリミングで掲載
2019.04.08  21:52から撮影  
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai GS-200RC+ CCD47(×0.67) (D203mm f 1,088mm F5.36) バックフォーカス85mm
カメラ:Canon EOS60D SEO SP4改造
撮影:感度:iso5000  露出:180秒(3分) × 20枚(60分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング 導入:starbookTEN
処理:DNGonverter RAP2    CameraRAW   Stellaimage8    Adobe Photoshop cc   
    dalk 10コマ flat 30コマ+flatdalk


kasai Tradingの純正レデューサー×0.75はf1,218mmでF6.0です。テスト撮影は未完です。
思いとしてはFが5前後のもう少し明るい補正レンズを探していました。
ブログ等の情報でGS-200RCのユーザーさんで使われているAstro Phisics社 のreducerで×0.67圧縮のCCDT67が実績があり気になっていました。

星見屋さんに聞いたところ現在入荷が困難な状況ですが、ドイツ・テレスコップ・サービサー社から同等品がCCD47として入荷しているとのことでした。
そんな訳で、F5.36の明るさと、頃合いの焦点距離f1,088mmに魅かれて手に入れました。良像範囲はAPScサイズまでですが、仕方ないです。

主焦点の光軸調整も粗方整ってきましたのでCCD47の試写をしました。バックフォーカスはメーカー推奨の85mmです。
四隅は円弧を描くような星像があり、現時点での調整では長辺で2割位トリミングした方が良いようです。
バックフォーカスはもう少し長くても良いかもしれません。



・・・・・ 自分メモ ・・・・・

露出は3分でヒストグラムは30%ぐらいがピークでした。一コマの露出は5分でも良いかもしれません。今回は1時間分しか撮っていませんので次回は倍以上でしょうか。
M81は明るく大きな系外星雲ですが、1,088mmともなると迫力が違うと感じます。

更に倍の焦点距離があれば↓(又は1インチセンサーサイズ)


段階露出でバジルの描写対応がいりますね。





M65 M66 NGC3628

2019年04月10日 | GS-200RC
遠征へ行きたい病です。アストロGPVなどの気象情報をみていると、当日4月8日を逃すとこの新月時期はもう望み薄です。
光軸調整の結果確認のための試写が目的なので遠征と言っても、納得の一枚が目的ではありません。気持ち的にはGS200RCが届いて2ヶ月目も終わりになるので軌道に載せたい思いです。

NGC3628  10.2mag  12.0′x 1.5′ 上
M65(NGC3623) 10.2mag  7.8′x 1.5′ 右
M66(NGC3627)  9.7mag  8.0′x 2.5′ 左

2019.04.08  24:05から撮影  
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai GS-200RC+ RC用マルチフラットナーⅡ(D203mm f1624mm F8)バックフォーカス55mm
カメラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso6400  露出:300秒(5分) × 19枚(95分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング 導入:starbookTEN
処理:DNGonverter RAP2    CameraRAW   Stellaimage8    Adobe Photoshop cc   
    dalk 10コマ flat 30コマ+flatdalk


GPV気象予報では21時位まで雲量30~20%で深夜に一団の雲が1・2時間通過の予報でした。

薄明時間帯に移動中の車中から見た空は現地に近づくにつれ、鉛色の重たい雲の覆われてしまいました。
気分は沈みますが様子をみていると20時頃から晴れ始め透明度の良い空が広がってきました。
2m以上と思われる吹いてた風も徐々に弱まり予報の通りを確信しました。

まずは、最初にレデューサーの試写でM81で試しました。

次に当夜の主目的のGS200RCの光軸です。主鏡の向きを調整していますので全面フラットな星像を期待しています。
結果はご覧の上の写真の通りでした。光軸調整の練習を込めてまだまだ追い込まなくてならないと思いますが、本気モードの取り組みが出来そうなところまできました。
したがって、GS-200RC+ RC用マルチフラットナーⅡ(D203mm f1624mm F8)ファーストライトと言うことにしました。バックフォーカスは55mmで良しとします。

深夜に通過の雲も現れることもなく結局試写が完了しました。


・・・・・ 自分メモ ・・・・・

M100を撮っている時。

しし座トリオは撮影の条件も良く、高度は70度以上ある南中を超えた場所でしたが、SXP赤道儀の追尾は安定しません、赤経方向のバランスでしょう。西天を追尾の場合、ウエイト側を軽めにして鏡筒を押し上げて追尾するようなセッティングが良いのかもしれません。
色々試してみないとと思います。
焦点距離が長くなると、風の影響などでガイド不良が発生して歩留まりが落ちます。しし座トリオは歩留まり8割で19コマでした。この辺りのテーマもあります。
最初の一コマ二コマは追尾がぎこちないがその後は安定して追尾してくれると言う傾向もあります。
ε130Dでは思いもしなかったこんなことも経験中です。でも結構楽しんでいます。