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カセ系バッフル設計1

2015-02-11 07:00:00 | 40cm反射望遠鏡
 2014年9月1日のブログ記事 【 40cm反射の製作開始 】 からの続きです。


 40cm反射望遠鏡の鏡筒を2015年2月から作り始めます。

 今回製作するのはカセグレン式の望遠鏡です。
 カセグレン式は、筒底に配置する大きな凹面鏡 (主鏡) と筒先に配置する小さな凸面鏡 (副鏡) の2枚の鏡から成り立ち、屈折式と同様、鏡筒の後方から覗く形式の反射望遠鏡です。

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 カセグレン式の口径402mm主鏡と口径127mm副鏡です。
 2枚の鏡は友人の夢作さんに光学研磨してもらった高精度非球面反射鏡で2014年8月に納品されました。


 ところで、カセグレン式反射の場合、迷光を防ぐバッフルという遮光部品をどのように設計配置するかが重要になります。

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 これは、宮古島観測所の口径50cmカセグレン式望遠鏡の主鏡です。主鏡清掃をするため鏡筒から外したところを撮影。
 手で持っている黒く細い筒が主鏡バッフル。バッフルは中空のパイプです。

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 これは、1980年代に作った口径246mm変形カセグレン式 (ドールキルハム・ニュートン式) 反射望遠鏡の副鏡バッフルと設計図です。副鏡の口径は75mm。研磨は若き日の夢作さんです。

 主鏡バッフルと副鏡バッフルの配置が不適切だと、視野のコントラストが低下したり、主鏡で集められた光が遮られたりします。


 バッフル設計は、これまで作図で行っていました。
 
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 グラフ用紙に横縮尺1:5、縦縮尺1:1で光路を描き、バッフルの最適位置を求めます。
 鉛筆で薄く書いているためわかりにくいですが、左側の縦線が副鏡、中央やや右側の縦線が主鏡、右端の縦線が接眼部の焦平面を表し、40cm反射の研磨発注前に構想を練るため2013年3月に作図したものです。


 2014年8月、主鏡と副鏡が納品されたので、実際の光学寸法でバッフル設計をする必要があります。

 作図のほうが視覚的に優れていますが、今回は副鏡位置とバッフル位置を少しずつ変えながら何度もシミュレーションするので、どうしても作図枚数が多くなってしまいます。
 打開策は 2015年2月13日のブログ記事【カセ系バッフル設計2】 で。
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