ひまわりてんびんへの道

会社は変われど、一貫して企業法務に携わってきました。思いつくまま、気の向くまま、気長に書き続けます。

法と経済学

2008年08月24日 | ロースクール
夏休み中、集中講義というものを受けていました。

前にも少し書きましたが、「法と経済学」を受講しました。

単位の関係で取得する必要があったのと、以前から、こういった本を読んでいて、法律と同じ実学である経済学に興味を持っていたからです。

行動経済学というのは、なにやら面白そうです。
でも、今の経済学は、さらに進んで、MRI(磁気画像)で人間の脳のニューロンを研究して、どういう行動を起こしたときに、脳のどこが反応するかを研究する分野もあるそうです。(神経経済学)

で、肝心の法と経済学ですが、結構、自分としては、面白かったです。
いろんな定理があって、なるほどと思うことしきり。

たとえば、この分野では、有名な「コースの定理」というのがあって
・交渉がうまく合意に至る場合には、法的な権利の割り当ては、資源の配分になんら影響しない。
・交渉の取引費用が0(ゼロ)の場合には、法的な権利の割り当てにかかわらず、私的交渉によって効率的な帰結が得られる。
・取引費用が高いことで交渉が阻害される場合、資源配分が効率的になされるか否かは、法的権利の割り当てに依存する。
というものなんですが、具体的な事例に即してご説明しないと、さっぱりですね。

ここでは、限りがあるので、ご面倒をおかけしますが、こちらを参照ください。

とまあ、いろいろ面白かったのは、いいのですが、この科目もテイクホーム試験があり、
レポートを提出しなければなりませぬ。

課題は、3つある課題の中から、
「講義で触れたテーマに関連する現実の課題について、法と経済学の観点から批判的に検討せよ。」
というのにしました。

講義で触れたテーマは、「囚人のジレンマ」を取り上げて、現実の事例として、独禁法の課徴金減免制度(リーニエンシー)を取り上げようかと考えています。(って、締め切りは、明日なんですけど・・・・。)

大学の図書館には、経済学関係の本は数えるほどしかなく、地元の県立図書館で、図書を借りたり、関連用語をググッたり、アメリカのロースクールで、Law&economicsを勉強されていた弁護士さんのブログから、方と経済学に関する一連のカテゴリーを印刷して読んだり、法と経済学会の機関誌を読んだりしました。

これから、1日かけて、じっくり、とっとと仕上げます。


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