Before Sunrise

中米パナマで戸惑いながらも前向きに歩こうとする、一人の女の生き様を綴ります。(大袈裟)

CARTAS desde IWO JIMA(硫黄島からの手紙)

2007-02-26 15:01:25 | その他あれこれ
今日は「映画」の話を。
ところで菊池凛子、アカデミー助演女優賞逃しましたね。
(「BABEL」観ました。私はかなり好きな作品。秀作です。一緒に観た友人は「わけわからん」と小首傾げてましたが。笑。)

さて、また映画を観に行きました。
「CARTAS desde IWO JIMA(硫黄島からの手紙)」です。



クリント・イーストウッド監督が日米両方の視点から撮った二部作の「日本視点」版。

職場で、一番仲のいい同僚モンテネグロ氏(通称モンテ)。
先日そのモンテが「ユカ、CARTAS desde IWO JIMAを観たか?良かったぞ。」と。
正直戦争映画は苦手なジャンルですが、モンテがわざわざこう言ってくれてるわけです。
(私が日本人であることを意識して、話題作りの為に観てくれた気が。)
観ないわけにはいかんでしょ。
というわけで早速、金曜仕事後映画館へGO。

PM4:30の上映をチョイス。
あららこの時間にしちゃあそれなりにお客さん入ってますよ。
(ざっと30人くらい)
「BABEL」や「BORAT」「DREAM GIRLS」など話題作がひしめく中、なかなかの健闘ぶり。

いよいよ上映スタート。
パナマに居ながら全編日本語の映画を観るのは、なんとも不思議な気分です。
日本語を聴きながらも、ついついスペイン語の字幕を目で追ってしまう私。
意訳が目立ち、集中力が散漫になってきましたよ。
(ま、「鬼畜米英」なんつう言葉をスペイン語に変換するなど所詮ムリなお話。
それにしても「憲兵隊」をそのままKenpeitaiと訳すのはいかがなもんか。それじゃ意味分からんと思うが。)

案の定、苦手な「むごいシーン」のオンパレードで個人的にはかなりキツかったわけですが。
主人公の兵士(演:嵐の二宮和也)の飄々とした視点のおかげで多少救われました。
それにしてもつい60年前にこのような戦争があり、平和に暮らしていた一般市民が「天皇陛下、万歳」という唱和のもと家族から引き離され、多くの命が絶たれたのかと思うと、正直怒りと悲しみを抑えることはできませんでした。

しかし日本人の私から見ても、正直ゾッとするような当時の思想や軍規。
パナマ人はどのような気持ちであの映画を観ていたのでしょう。
席を立つ際、私をチラッと見て「あ、こいつ日本人」という顔をした人、数名。
そりゃ、ひくわ。

ま、しかし。
日本人の私としちゃあ、ツッコミを入れたくなる箇所がいくつかありましたよ。
たとえば・・・。
いくら欧米人から見て「日本人女性は若く見える」とはいえ
“ジャニーズ(嵐)の二宮和也と裕木奈江が夫婦役って、それどうよ”

かなり思い切ったキャスティングと言わざるを得ません。
裕木奈江といえば代表作は日テレドラマ「ポケベルが鳴らなくて」ですよ。
(このドラマ、知ってる時点で歳バレるわ)
ポケベル・・・。時代を感じずにはいられないこのタイトル。
湿度と粘着性の高い役柄でたちまち同性からのバッシングに遭い、
ブラウン管の彼方へ消えていった女優・裕木奈江。
ギリシャに演劇留学をしていると聞いたときには
「裕木奈江?なぜギリシャ?」との疑問を禁じえずにいたわけですが。
ここに来て突然の、ハリウッド映画出演!!
しかも主人公の妻役!!
人生、あきらめちゃイカンってことを裕木奈江は私に教えてくれました。
「捨てる神あれば、拾う神あり!!」
仕事においても、恋愛においても、この精神は持ち続けていたいものです。

上映後、(気になった役者の名前をメモるべく)1人でエンドロールを見ていたら
なんとまぁ、裕木奈江が「NAE」に改名していることが判明!!
相原勇が突然「YASUKO」に改名した時にも似た、ある種の気合を感じずにはいられませんでした。
堂々たる「マーケットは世界よ」宣言。
皆さん、これからのNAE、目が離せませんよ。(悪いが、私は目を離す。)

っていうか、そんなことを考えているうちに、最初の方で赤痢で死んだ兵士役の役者名と、
「ノザキ」役の役者名をチェックするの忘れてました。チェッ。
しかもこの投稿、気が付きゃ裕木奈江の話ばっかだし。とほほ。

「流浪の民」的、夏休みの過ごし方。

2007-02-21 16:30:08 | 今日の出来事
先週の木曜から家に帰っていません。
パナマをさすらっています。
友達ん家渡り歩いてます。
やってること、田舎の家出少女と変わりません。涙。

いや、しかし。
決して反抗期ではないのです。
パナマを、パナマ人をより深く知る旅。
そして他の隊員の活動から、学び刺激を受ける旅なのです。



まずは同期T隊員のセミナー(隊員が、現地の教職員に向けて行う指導法等の研修授業)
を見学すべくペノノメという街へ。
参加しているパナマ人は皆、現役の物理の教員やアシスタント教員。
とはいえ皆、まるで子供のように無邪気な表情で実験を行っています。

しかしまぁワタクシ、悲しいまでに物理オンチ。
(高校では「生物」を選択)
何の実験だか、その目指すとこは何なのかがサッパリ理解できません。
高校以来、久しぶりに自分の理系科目バカぶりに涙しました。



翌日はサンチャゴという街へ。
今度は同期S女史の「小学校算数」のセミナーを見学。
(前述の通り、受講生は現役教員。)

熱い授業に熱心に耳を傾ける参加者。
しかし・・・・、参加者から妙な質問が飛び出しましたよ。

「平行四辺形って何??どんなの?」

えっ・・・・。?????
知らんの??教員やのに・・・・。
しばし絶句。

まぁ、そんなビックリ質問を乗り越えつつ、
S女史の体当たり授業は無事終了。



素晴らしい授業のお礼に、とダンスを披露してくれるパナマの先生たち。



気付いたら、私たち日本人も前にひきずり出され。
(ダンス歴ゼロの私は、組み方から教えてもらう有様)
拙い妙なダンスを披露し、パナマ人の失笑を得ることに成功。涙。



その翌日は、これまた同期のS隊員の任地マカラカへ。
地元の川で童心にかえって水浴び。

川泳ぎ→ビールという黄金コースに一同大満足。



川からの帰り道。
まさに「夏休み」な一枚。

この一週間の収穫。
それはパナマ人の天真爛漫さに、いっぱい触れられたこと。
そして同期の存在にあらためて感謝できたこと。

いやーー。幸せな一週間でした。
ごっつあんです。

私も活動がんばろっと。

祭りだ。

2007-02-21 16:03:56 | 今日の出来事
こんにちは。
久々にネット環境にありつきました。
皆さん、お変わりございませんか?
日本は真冬の峠を越えた頃でしょうか??

こちらパナマはまさに真夏ド真ん中。
カーニバルの季節ですよ。
会場では、老いも若きも男も女も唄い踊り、まさに狂い咲き。

さらに放水車が出動し、群集に向かって水撒き散らし放題。
「agua!agua!(水くれ水くれっ)」と全身ズブ濡れで声を上げる人々・・・。
あ、その中の一人だったんですけどね、私も。
水着着用で、ラスタブラスとペノノメという二大カーニバルメッカを
制覇してきました。
我がカーニバル人生に一片の悔いなし。(大袈裟)

でまぁ、何が言いたいのかというと
水を恐れてデジカメを持ち歩かず、写真が一枚もないっちゅうことです。涙。
(初のフォトなし投稿。)

そんなわけで先週末から今週にかけて、
仕事はお休みなんです。(国民の休日)
その休みを利用してまたパナマをウロウロしてきたので
(どこからどう見ても、家出少女)
次の投稿では、その辺をじっくりと。