髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「えりかとさとるの夢冒険」 レビュー (ファミコン)

2012-12-27 19:29:46 | ファミコンレビュー
コマンド選択式アドベンチャーゲーム
ナムコから発売
アトラスが開発
1988年9月27日発売


あらすじ
仲良しの双子の兄と妹の「さとる」と「えりか」
その日は夏休み最終日。二人が新学期を残念がっていた時、ふと窓の外を見ると
猫が歩いているのが見えた。
その猫はなんと洋服を着てしかも2本足で立って歩いていたのだった。
そんな猫を見たことがない二人は

「あとをつけてみよう」

と、追いかけ始めるとその猫は消えてしまった。
風が強まり空を見上げるとどこからともなく声がする。

「…子供達よ…
 …子供達よ…

 『時の冠』を探すが良い。
 それを手にしたとき、本当の幸せを知る事が出来るだろう」

すると目の前に怪しげな虚無僧が立っている。

虚無僧「ふん ふん。
 お前達二人は、
 時の冠の力で
 この、不思議世界に
 呼び寄せられたのだな。

 この世界では
 全ての 動物が
 仲良く 暮らしておる。

 冠に 出会うまで
 くじけるでないぞ!

 それから二人に この
 ドリーム・バッグを
 ひとつづつやろう。

 何でも 入るし
 バッグの底が
 8次元空間で
 つながっていて

 どちらからも出せるのだ。

 お前たちの為に
 自転車を 行き先に
 用意しておこう。

 気を付けて 乗るのだぞ。」

虚無僧と分かれる2人。
それから様々な人や動物に出会い

それから様々な人々(って主に動物か)に出会い
最終的に本当の幸せを知ることができる「時の冠」を見つける事ができるのか?

折角取説付きを購入したので
取説の兄妹のイラストを乗せてみる。

   

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ゲームの特徴としては

・2人同時プレイ可能なアドベンチャー。
 特定の場所で2人だとミニゲームを行うことになる
 (1人プレイだとその場所で動物などに関するクイズとなる)
 
・章ごとの構成

・小さなマップを歩いて色んな場所を歩き回れる。

 これは「さんまの名探偵」をイメージすればわかりやすいだろうか?
 もっとメジャーな作品で言えば、ドラクエなどのRPGの町が各章毎になるという感じ。
 2人プレイ時は別々でマップを移動することが出来る。
 (1人プレイ時は『えりか』と『さとる』を個別に切り替えて移動させる。
  一緒に移動する事は出来ない)





操作方法

[フィールド時]

十字キー:移動、
 泳ぐ(自転車に乗ってない状態で水辺に方向キーを押す)

Aボタン:マップ上の施設の上で押すとその場所が開く(2人同時には不可)
 マップの『P』上で押すと自転車に乗る
Bボタン:マップの『P』上で押すと自転車から降りて歩く

セレクトボタン:『えりか』⇔『さとる』の操作切り替え
 ※2P時は1Pが『えりか』2Pが『さとる』を操作するので不要。

 『えりか』の仕様として長時間泳がせていると溺れてしまって行動不能になる。
 『さとる』を『えりか』に触れさせると『えりか』の行動が可能となる。
 溺れている『えりか』の救出の制限時間はない。
 (制限時間がないからといって妹がおぼれているんだから
  人道的に早く助けに行ってお兄ちゃん!!)

[場所オープン時]
十字キー:コマンドの操作、ポインタの操作
Aボタン:決定
Bボタン:キャンセル

アイコンの説明

[靴](移動):『OUT』でその施設から出る。
 『IN』でその施設に入る

[目](見る):画面に表示された物を見る。
 カーソルをスクロールして指定するのではなく、いくつか見る物は決まっている

[口](話す):そこの動物や兄妹で会話する。

[バッグ](持ち物)→[手]:そのアイテムを使う。
          [目]:そのアイテムを見る。

[虫取り網](取る):指定したものを取る。

[矢印と本](動かす):指定したものを動かす。

[ハンマー](叩く):指定したものを叩く

[ゲージみたいな奴](メッセージスピード):メッセージスピードを変更する。



点数は25点

良い点
・曲がいい。
・2Pプレイ可能
・文字のスクロール

悪い点
・二人一緒に行動が出来ない。
・総当たりでの調べ
・ご都合展開
・詰む
・ひでむし

良い点の解説
・曲がいい

 特にいい点がないとコレばっか誉めている気がするな(笑)
 でも、良曲が多いし何だか独自の音源チップを内蔵しているとか…
 そこらへんは詳しくない俺には良くわからん。


・2Pプレイ可能

 当時は友人や兄妹などでプレイしていたことだろう。
 物珍しさというのはあると思う。

・文字のスクロール

 下に本が表示されてそこに文字が記されるのだが
 スクロールするときにページがめくられるという演出は素敵。
 本を読んでいる気持ちにさせてくれる。


悪い点の解説
・二人一緒に行動が出来ない。

 1人プレイ時二人で一緒にいなければ
 イベントが発生しない場所では「えりか」か「さとる」かを切り替えて
 個別に操作して2人とも同じ場所に移動させなければならない。
 一緒に行動させてくれよ。
 大体、このゲーム。2人じゃないと進まないイベントばっかりなんだからさ。
 2人プレイ推奨で1人じゃプレイすんなって事?


・総当たりでの調べ

 アドベンチャーゲームと言ったら調べるのが基本だけど
 ちゃんと線になってない点が多くぶつ切りって感じ。
 小さな謎を解いたら白紙になってしまい
 次の謎を求めてさまよい歩くなんて事が多々発生する。
 少しでも画面が変わったら今まで出会った人また話しかけたりアイテム見せたりと
 「えりか」で話しかけたり、「さとる」ではなければなかったり、
 二人一緒でなければならなかったり、
 ヒントなしで総当たりでやらなければならないので結構面倒である。


・ご都合展開

 困る場面に直面するのはわかるけど事前に脈絡もなく物をもらえる事が多い。
 それで場面が解決してしまう事がある。
 少しだけなら気にならないけどもちょっと指摘したくなるレベル。
 『虚無僧』さんよ。手助けしすぎだろうに。


・詰む

フラグ管理がしっかりされてないのか「第5章」で
攻略サイトと同じことをやっても進行せず

髭人「30分くらい停滞して全く進まん!!ええい!
 ここまで来たらクリア動画に頼ろう!」

と、クリア動画を見たのだが攻略サイトと同じ事をしているのに
ゲームが進行するイベントが発生しない!

髭人「あ、これは、ゲーム内でおかしな事やったか?」

 そう思って電源を落とし、再度プレイすると問題なくイベントが発生し
 エンディングを迎えた。
 やはり進行するフラグが立たなくなるバグのようだ。
 ゲームオーバーもこのゲームにはないのでリセットを押すしかない。
 というかゲーム自体は動いているのだから気づかない人も多かったに違いない。

 どこでそういう状態に陥るのか詳しくは分からないが
 一応参考程度に、載せておこう。

 「『第5章』で時計台でのイベントを済ませた後
  再び時計台に入ると進行フラグが立たなくなる」

 というのが2ちゃんねるでの情報。
 自分は調べたわけではないが確かにイベント後の時計台に入った。
 総当たりで調べなければならないゲームなのでヒントを探すべく、
 さんざん同じ場所をさまよい歩いた結果、
 知らぬ間にバグにはまって数時間を無駄にする事になる。
 コレ、激しく減点である。

 ※昔のPCのアドベンチャーゲームは罠アイテムなどがあり、
 それを取ってしまうとフラグが立たなくなるという悪質なものがあるそうだ。
 「オホーツクに消ゆ」のPC版もあるという話。
 但し、このゲームに関してはそんなハマりを示すアイテムや記述はないので
 「故意」にやったというよりは「バグ(過失)」とみるべきだろう。


・ひでむし
これは、ネタバレに記述する事にしよう。


個人的な不満としてはイラストとゲームのが似てないって事かな?
アドベンチャーゲームの特徴としてファミコンでも絵が大きく表示されるものだ。
本作もそうなんだけどさ。似てないんだよねぇ…
キャラゲーのアクションゲームなら抽象的であまり似てないにしても
ゲームとして面白ければ許される問題だけどアドベンチャーゲームだと
再現度はそれなりに高くないとさぁ。

だが、プレイしている髭人は希望を捨てきれなかった…

髭人「そうか…
 『えりか』はビジュアルシーンで髪型を変えてきているから
 別人のように見えるんだろう…
 なら、パッケージと同じ容姿の『えりか』がいずれ出てくるんだろうな」

って期待したんだが…

そんな事なかったゼ!!


しっかし、このゲーム。なかなか不親切。
第3章で行けるところ無くなって、

「詰んだ」

と、思ってネットで攻略サイトを開いてみると「泳いで…」と書いてあった。
自転車から降りて歩いた状態で水場に方向キーを入れると即座に泳ぎだすのである。
(自転車乗り状態では不可)

説明書付きを買って読み直したのだが、「泳げる」なんてどこにも書いてねぇ!
というかゲーム中
「水着を手に入れた」なんてイベントはないしアイテムですら存在しない。
だから初めから2人は泳げるのである。

そうそう。泳いだ後、二人は陸に水着姿で上がる。
「えりか」はビキニ。

「何―――!?
 小学生ぐらいの女の子のビキニ姿だとー!?ヒャッホ―――イ!!」

って一瞬、喜んだ人もいるかもしれないが焦るな焦るな。

ファミコンRPGのフィールドキャラレベルの大きさでしかないからね。

せいぜいファミコン版「ドラゴンクエストⅢ」の危ない水着って感じだから
過度の期待をしても拍子抜けするだけだぞ!
水着姿でイベントがあって大き目の『えりか』が拝めるって事はない。
ここら辺は大いに気にする人がいるかもしれないからね。
予め言っておく。

「それでも画像は小さくとも女の子のビキニって事は変わるまいッッ!!」

って言うのなら確かにその通りだ。

え?

「『えりか』の水着なんてど――でもいいんだ!
 『さとる』の水着はどうなんだって?」

『さとる』は男の子の普通の水着ですよ。パン一です。
『えりか』同様、ビジュアルシーンはなく、アイコン程度の大きさです。

うん。ま、まぁ…
趣味嗜好はいろいろありますからね。
平等に説明できて良かったですよ…。

水着は陸に上がってもそのままで、次に自転車に乗るまで水着でいることになる。
水着のまま町をうろついたり、人に会ったりして果てには墓場まで水着でいる。
そんなところを勝手にイメージして

「なんて罰当たりな!」

などと一人で考えていた。(笑)
水着状態でもビジュアルシーンが開くが
その時は、水着ではなくいつもの服装に戻っている。
にしてもどこで着替えてんだろ?
あらすじのうさぎを追いかける際に着込んでいたんだろうか?
夏休み最終日の夜に?次の日、始業式の後にプールに行って泳ぐためかな?
ちと気が早すぎない?(アホな、妄想です)

残念ながら二人の着替えシーンはありません。
水場に行くと即座に泳ぎ、自転車乗り場に行くと一瞬で着替えて自転車に乗る。


しかし、取説に「泳げる」って記述がなかったので
当然『えりか』が溺れる仕様だとみんな知らないだろう。
プレイしていて突然『えりか』が溺れだしてパニックになった方もいる事だろう。
一応どれだけ長時間溺れさせていても
『えりか』死亡でゲームオーバー…なんて事はないのでお安心を。
でも、早めに「えりか」を救助してやって!
人として!!

『えりか』が溺れている際、『さとる』が建物などに入ってマップに戻ると
『えりか』がフィールドの水面から姿を消す。
見た目としては溺れて水中に沈んだということにしか思えないが
実際は見えないだけで『えりか』自身は溺れている状態であり
『さとる』で接触すると泳ぎを再開できる。

コレ、子供とかには

「うわ――――!!
 『えりか』が溺れ死んだ――――!」

としか思えんよなぁ~。
(『えりか』が溺れている状態で建物に入るって大概だと思うが…)

それにしてもそんなに泳ぎに自信がないのなら長時間泳ぐなんて無茶しなきゃいいのに…
命に関わるぞ…

「その時はさとるが助けてくれるから大丈夫」

っていう兄妹の絆って奴なんかな?
その気持ちは大切だが素直に浮き輪をするか救命胴衣を着用しなさい。
(なぜか真面目な話)


たまには髭人のこのゲームについて思い出があるので述べておきましょうか。

ちょっと因縁があるゲームである。結構前に買うかどうか非常に悩んだ経緯がある。
当時、なんの前知識もなくパッケージを手に取った。
パッケージを見て買おうかと思ったのだ。

パッと見では仲良しの幼馴染みがいろんなところを冒険するっていうイメージを抱いた。
ニヤニヤ展開が多いんじゃないかと期待していたわけだ。
自分は思春期の異性同士のこっちまで赤面したくなるような
恥ずかしげなやり取りが好きだからな。
後にプレイした「リップルアイランド」なんかスーパードストライク。
それはさておき、当時の自分としてはそれを認めるのにかすかな抵抗を抱いていた。
レジまで持っていく勇気がなかった。

髭人『こういうニヤニヤっぽい系を買うのが抵抗があるなぁ…
 エロ関係の方がまだ開き直って買えるからいいのに…』

だから結局、棚に戻してしまった。
でも、当時は買わなくて正解だったと言える。
上記の数々の問題でおそらく詰んで放置していただろうから…

その後、このゲームが気になってネットで

髭人「世間ではこの作品はどんな評価なんだろうか?」

って検索してみてとんでもない事実も知ってしまった。(その事実はネタバレに記述)

髭人「マジでそんなゲームだったのかよ!!」

心底、落胆し暫く放置していた。
だけど、ファミコンレビューを開始しファミコンを多めに取り扱っているお店に行くと
高確率でこのソフトを見かけた。

髭人「俺、ファミコンレビューもやっているし
 実際やってみなければどんなものかも言えんからな。買ってみよう」

と、思って箱&取説付きが安かったから遂に購入に至ったわけだ。
昔は幼馴染みかと思っていたら実際は双子の兄妹という関係を知って

髭人「何だよ…
 それじゃ、ニヤニヤ展開、期待出来ねぇじゃねぇかッ!」

と、軽くガッカリ。(血がつながっている方が寧ろ良いって言う人もいるようだが)
続編があったら実は血のつながりはないなんて展開があるのかもしれない…
ってどんだけニヤニヤ展開させたいねん。俺!!

って今から続編が公式から作られる事は未来永劫にないだろうがな!!
理由はネタバレを見ればわかる。

PS)攻略サイトなどを頼らないのならメモ推奨。
   話については覚える必要はないがとあるイベントにはあったほうがいい。

PS2)ネタバレ部分を改めて読んだけど…
 2012年ファミコン最後のレビューになんちゅ~ものをレビューしているんだろうか…(笑)

ここからがネタバレ



















上記のメモ推奨の話

第2章の4つ並んだお地蔵さんが出てくる。
(何か雰囲気が異様で怖い印象を受けるのだが…)
この地蔵に4つ頭巾をかぶせなければならないのだが
各お地蔵さんに対する順番が決まっているのだ。

1、2、3、4の順に付けるのか
1、2、4、3の順に付けるのか
1、3、2、4の順に付けるのか
1、3、4、2の順に付けるのか
1、4、2、3の順に付けるのか
1、4、3、2の順に付けるのか

2、1、3、4の順に付けるのか
………(略)………

つまり24通りあるわけだ。
こ、れ完全にノーヒントである。
「頭巾をかぶせる順番がある」なんて親切なヒントはない。
面倒くさがりな人はここで詰んだって方もいるんじゃないだろうか?

「この順番でかぶせたっけ?あの順番でかぶせたっけ?」

と、混乱する事になるのでメモを取ったほうが無難。

第4章で『えりか』がさらわれる。
ちょっと怖いシーン。
部屋の中で縛られて口に布を巻かれているような状態。
今だったら、薄い本のネタになっているんだろうな。

えりか「やめて!
 私に乱暴する気でしょう?
 エ○同人みたいに!」

みたいな…(もうこのネタ古いな…)


さて、この「えりかとさとるの夢冒険」のエンディング。
漢字変換して載せてみよう。

第5章、『ブジ山』の樹海の『ストーンサークル』にいき
石像の下にある穴に入り、マップの奥で…

(この先、名前表記がないのはこのゲーム
 台詞に名前がないので誰が喋っているのか未確定であるため
 台詞の口調などで発言者を髭人が決めて書いております。
 間違っていたらごめんなさい)

妖精「良く 来ましたね。

 私は、冠の妖精です。

 あなた達は、数々の
 試練を乗り越え、
 時の冠を
 手に入れたのです。」

「でも、冠なんて
 どこにも ないよ。」

妖精「時の冠は
 温かな 心でしか
 見る事が 出来ないの。

 目を閉じて お互いの
 頭に触れてごらん。」

えりか「何だか あったかいね。」
さとる「そうか これが
 時の冠なんだ!」

妖精「そうよ。子供たちの内
 試練を 乗り越えた
 者だけが もてるの。

 これからも 沢山の
 試練があるけど
 力を合わせて
 頑張るのよ。

 いつまでも
 その 温かい心を
 忘れないようにしてね。

 きっと 幸せに
 なれるでしょうから…
 さようなら…」

[最終章]

さとる「ふぁーあ!
 良く寝たなあ。」

えりか「ねえ ねえ
 あたし 凄い夢
 見ちゃった」

さとる「凄い夢ってなーに?」

えりか「あのね
 動物が 人間と
 同じように暮らしてる
 世界に行く夢なの。」

さとる「えっ!
 僕も そっくりな夢を
 見たよ。

 えりかと 一緒に
 動物の国を
 旅するんだ。」

えりか「ふーん。 不思議ねー。」

コン コン・・・
ドアをノックする音がする。

父「おはよう。
 二人とも 起きたかい。」

ドアを開けて父親が入って来る。

さとる「あっ お父さんだ。」
えりか「お父さん おはよう。」

父「ドアの所で聞いたけど
 二人で 同じ夢を
 見たんだって・・

さとる「うん」
えりか「ふしぎだなぁー。」

父「そうかね。

 いいかい。
 お前たちが 見た夢は
 意外と 本当の事
 かもしれないぞ。」

さとる「嘘だぁー。」

父「いや いや
 お父さんにも ちょっと
 心当たりがあってな。」

えりか「お父さんにも!」

父「そうなんだよ。

 お父さんも 丁度
 お前達ぐらいの頃
 やっぱり 同じような
 夢を見たことがあって

 まあ その頃は夢だと
 思っていたんだがなあ
 その内に 本当に
 あったんではないかとな」

えりか「へーェ
 ねえ お父さんの時は
 誰と一緒だったの?」

父「それはね・・・」

母「それは お母さんよ。」

母親が部屋に入って来る。

えりか「あっ!
 お母さん おはよう」

母「さあ さあ
 いつまでも 話してると
 朝ごはんが 冷めるわ。」

父「それじゃ 朝ごはんを
 食べに行こうか。」

えりか「ねえ お父さんたちも
 冠を 探したの?」

父「今は 言えない。
 それはな お前達が
 もう少し大人になれば
 分かるんじゃないかな。

 ところで、お前たちが
 借りた物は、
 返しておくからな。
 ふん ふん。」

父親のウィンク。

さとる「あっ!
 そういえば・・・」

おしまい


と、出て家族4人の写真が現れ、動かなくなる…(一応…)
スタッフロールはなし



そのような感じで軽く続編示唆が入っていた。
二人の両親もまた幼い頃に似たような世界を一緒に冒険をしていたらしいから。
道中で何度も手助けしてくる虚無僧の中身は父親だろうし
最後に出て来る妖精は母親だろう。
そして、物事の真相は後で分かるという事を明かしていた。

にしても両親が幼い頃、一緒に冒険していたって事は両親が結婚している以上、
最終的に『えりか』と『さとる』は二人はくっつけるつもりだったのかなぁ?
『えりか』と『さとる』は案外、血のつながりがない義理の兄妹という関係だったとかね。
(ありがちだな)
そう考えたら上で語ったようなニヤニヤ展開も期待できる。フッフッフ…
(くどいな…我ながら…)

髭人が身勝手な妄想を垂れ流しておりますが重ねて言う。
今後絶対に「えりかとさとるの夢冒険」の続編は
公式では作られないだろうと断言できる。
理由はこれから記述します。読んで頂ければお分かりになられるはずです…

では、皆さんお待たせいたしました!!
ここで上記の「悪い点」で指摘しておきながら「ネタバレにて」と書かなかった

・「ひでむし」

についてここで明かそう。
この「ひでむし」とは「えりかとさとるの夢冒険」の製作スタッフの名前だ。
と言っても、うちのブログを検索して見つけた人は既にご存知だろう。
何といっても「えりかとさとるの夢冒険」で検索すると

「隠しメッセージ」だの
「衝撃の内容が!」だの

とインパクトがある検索結果が一面の上の方ににズラッと並ぶもの。
(うちのブログはそれらの項目のかなり下に表示される)
たまに某掲示板のまとめサイト等でも
「衝撃だったゲーム」などでこのゲームが挙がることだってあったしな。

その「ひでむし」氏が残したメッセージが大問題なのである。
大まかな内容としては…

「製作当時、問題や迷惑をかけたスタッフに対して
 実名+本人の性癖とか『淫』に関わるようなエピソードを載せていたのだ」

その内容を記述するのはやめておく。
実名だし、生々しすぎる…
流石のバカで変態で色んな意味で手遅れの髭人でも

「これは…ないわ~」

と、ドン引きしたぐらいなので…
気になる方はご自分でググって下さい。

あ?うちのレビューもドン引きするような内容だって?
その点についてはもう諦めろ!!

さて、話を戻すがこの隠しメッセージの件。
ROM解析で2004年にこのメッセージの存在が明るみに出て某掲示板で
ひっそりと語られていたことだったが当時のスタッフらしき人が
その掲示板に君臨し言及したという話だ。

そのメッセージが発見され軽く祭りになっていたようで
それが本当であると証明しようと動画などにして挙げようと
四苦八苦している様子が伺えた。
(当時はネット上の回線やファイル容量などで
 すぐに動画を挙げるなんてことは困難だったからな)

動画を送るのも視聴するのも楽々となった今では
様々な動画サイトに挙げられ老若男女問わず見られてしまう。
スマホなどの高性能通信機器を持っていれば1分とかからず確認が可能だろう。
2012年現在、インターネットによって世界中に
このメッセージ大公開になるなどとは
ぶっこんだ「ひでむし」氏自身も夢にも思わなかったことだろうねぇ…

その動画なんかの再生数もかなりのものだ。
「wiki」でも軽く触れてあるのだから好奇心を刺激されて見てしまう方が大半だろう。
自分もそのうちの一人。
ゲームをプレイする前に見てしまった…

それによって当時、このゲームをそんな事を知らずに

「このゲーム楽しくて好き」
「えりかカワイイ」or「さとるカワイイ」
「登場キャラが動物ばかりでほのぼのする~」
「続編示唆してあったけど、続きが気になる~」

そんな風に純粋にクリアしたなんかは
泥塗りつけられたぐらいの衝撃を覚えたことだろうと予想できる。
メルヘンチックな雰囲気から一気に
そんな雰囲気のゲームを作った人達の
生々しい現実に引きずり下ろされるようなものだから。
その人達もかなりの被害者であると言える。

まぁ、ゲーム中でもそれを伺わせるような物はうす~~~~~く感じられたけどね。

例えば
第4章で『ケイト・ブッシュ』というアイドル歌手が歌っていのだが…
(とある「ガンダム」でレールを支えた結果、焼かれた人とはもちろん無関係)

このアイドル歌手が非常にカワイイ。かなり力をいれて描かれている。
その可愛さをメインヒロインである『えりか』にも分けてやれよ…
おっと、話がそれた。
そのアイドル歌手の歌詞がなかなかキレているんだよな。

「ラブリーわたしのコイはー
 モモンガみたいなアノひと
 わたしの ハートのなかで
 ゆうたいぶんり するわ。」

「マンダラみたいなアナタ、
 わたしのオーラがドキドキ
 ヒランヤ ヒランヤ ああ
 チャクラもドッキリよー。
 レッツ・ゴー!」

これだけ支離滅裂な歌詞だと何かのヒントかなと思って
大体の内容をメモにとった訳だが…(正確かどうかは不明)

そんな事なかったゼ!!

誰が考えたのか知らないがこの歌詞は理解不能!理解不能!

しかし、実名で色々とバラすのはなぁ~酷いよな。
バラした「ひでむし」氏自身は本名で名乗ってないくせに。
発売してから24年の歳月が過ぎた。
当時ゲームを作っていた人たちなんて20代30代ぐらいだろう。
ということは実名を明かされた人たちは未だ存命の可能性が高い。
(業界に残っている人もいるかもしれない)
バラされた人は

「別人だ」

と言い張ってひっそりと生きていってんだろうなぁ…

というか、ゲーム中、使われてない音楽を使ってまで言うことか?
その容量を他に回せよ。
スタッフロールを入れろ!
あ?
あのメッセージが実質的なスタッフロール?
冷静に言っておく…

そんな訳ないから…

不満があればノートにでも書けっつーの!

他にも同姓同名の人もツライ!!
全く関係ないのにそのように言われるのだから。
「てめェーだよ。てめェー」とかいじられ方をするんだろう。

最近でもネットのニュース記事で取り上げられている。

ネット上での記事


熱り冷めたら数年後どこかでまた「ファミコンのゲームで…」
ってな取り上げられ方するんだろうなぁ。
きっと永久ループだろう…

他にも上記「ひでむし」氏のメッセージとは別件で
2012年に新しい事がこのゲームから発見された。
このゲームを色々と解析していた人がいて
(こんな闇深いゲームを解析だなんて…物好きの極地だな…)
その人はいくつものパスワードを見て変わらない固定文字がある事を発見。
その文字を抜き出して並べてみると世にも恐ろしい文章になった。
発見した人は、夜中に驚いて嫁を起こしたという。(気になる人は調べてね)

そんな固定文字のせいでパスワードを
何文字か短くできただろうが!
いらん仕込みを入れやがって…
このゲーム、パスワードの文字数結構あるんだよな。
全部で20字ぐらいか?
何とも苛立たしいッッ!!


色々と考えると上で挙げたアイドル歌手の歌詞も怪しく思えてしまうな。
一見すると意味不明な言葉の羅列であるのだが
ある法則に従って並べ替えると誰もが震え上がる世にも恐ろしい文章になるとか…
俺はそんなの探ったりしませんよ。
怖くて怖くて…。

だからこそこういう事が明るみになったゲームに
続編が作られるわけは決してないというわけだ。
仮に…仮に…仮に…
続編が作られようものなら
ゲーム本編そっちのけでこんな裏の仕込み探しの方にみんな躍起になるだろう。

「今作では、どんなスタッフ批判を入れられているんだろうか?」
「やらかしたスタッフの変態面白エピソードを知りたい!」

ってね(笑)

しかし!!
そんなものを知ったからこそ言いたい!!

色々と仕込む暇があるのならデバッグしろッ!ボケがッ!
詰むようなゲーム作ってんのにスタッフ批判とか笑わせんなよッ!マヌケがッ!
詰んだせいで俺の1時間が無駄になったじゃねぇかッ!アホがッ!
仕込みの容量をもっと別の事に使えるだろうがッ!バカがッ!
特に『えりか』をちゃんとパッケージと似せやがれッ!クソがッ!
(これが本音だったりして…)

一応、「ひでむし」氏について軽くフォローするのなら
それだけ無茶苦茶な環境でゲームを作っていたというのは伺えた…それだけかな…
ただ、それが言えるのはせめてキチンとゲームを完成させてこそ…
取説で「泳ぎ」については書かねばならんし
バグがあるし、ヒントなども薄い。
至らぬ点が残っているのにこんな酷いだけの仕込みを入れている場合じゃーねーわ。


製作スタッフの中で本気で作っていた人は本当に悲しいだろう。
例えば、とある人に

Aさん「お前ってファミコン作っていたんだっけ?で、代表作は?」
製作者「『えりかとさとるの夢冒険』」

なんて言った日には

Aさん「ああ…あの『ひでむし』って人のゲームね」or
 「ああ…隠しメッセージでスタッフの事を暴露したゲームね」

などと言われてしまう。当然、その話題となる事と言えば

Aさん「『ひでむし』って人はどんな人?」
 「製作状況って暴露するほどヤバかったの?」

なんて風にゲームについてではなくスタッフについての質問攻めとなる事は間違いない。
もうこのゲームについて話題に出す事すら憚れる事は間違いない。
完全に黒歴史だわな。
だけど…

えりか「夢冒険だけど、夢じゃなかった――――!!」
さとる「夢冒険だけど、夢じゃなかった――――!!」

涙が出るね…

でも、こんなのバラした「ひでむし」氏、相当憎まれるだろうよ。
というか、逃亡癖があって
「ひでむし」氏を最も怒らせた人よりもそれ以外の方がダメージは深いだろう。
怒らせた人達に関してはかなり淫な情報が多いのだが
最も怒らせた人についての情報は非常に薄いのだ。
きっとその逃亡癖がある人の情報を「ひでむし」氏は
接点が乏しかったから分からなかったのだろう。
だから、おかしな情報も載せられなかった…(載せたかっただろうけど)
だったら他の人たちの情報も載せるのやめとけや…
それに、良い人として紹介された人も
苗字だけだが知られたくないような情報が含まれているため
この人たちも実際の所、被害者と言えよう。

それにしてもそんなバラされた人たちはその「ひでむし」氏のいろんな事情を
知っているだろうから
ネット上で匿名で「ひでむし」氏の実名や性癖などを公開すればいいのにそれをしない。
このソフトを製作していた時期は言われても仕方ない事もあったかもしれないが
今でも反撃に出ないというのは「ひでむし」氏よりよっぽど人格者であろう。
(でも、それやっちゃうとただの同姓同名ではなく
 自らが本人って認めちゃう結果になるけどね)


ん?
こんなに「ひでむし」氏を批判するような内容を書いていると…

「髭人、てめェーだよ。てめェー。
 クソそのものみたいなくっせぇブログの癖に…」

とか言われかねない!
皆をドン引きさせてしまうため墓場にまで
持っていかなければならない髭人の異常な性癖を
大公開されてしまうとか…

やめて―――――――――――――――!!

しかし、ここまで見ていくとエンディングの妖精の台詞が沁みるわ。

妖精「これからも沢山の試練があるけど力を合わせて頑張るのよ。
 いつまでもその 温かい心を忘れないようにしてね。」

迷惑かけたスタッフにも事情があったのかもしれないが…
温かい心を忘れ去った人たちによって作り上げられたゲームといえるのだろうな(しみじみ)



さて、長々と続いたが
今回のレビューを締めるとしますか。

えりかとさとるの夢冒険

そのタイトルにもなっている双子の兄妹の主人公
『えりか』と『さとる』の冒険の目的が『時の冠』という
「本当の幸せを知る事が出来る物を見つける冒険の旅」だった。

「ひでむし」氏を含めたこのゲームの製作スタッフ全員は
確かに『時の冠』を見つけ、本当の幸せを知る事が出来たのだろう。



このゲームに関わらなければ幸せだった…



と…(涙)






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2 コメント

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Unknown (名無し)
2016-09-13 12:17:18
あっそ
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そうなのです。 (髭人)
2016-09-13 19:14:03
名無し殿
コメントさんきゅーです。
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