髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「スーパーリアル麻雀PVパラダイス ~オールスター4人打ち~」 レビュー (スーパーファミコン)

2020-06-07 21:00:09 | SFCなどのレビュー
4人打ち麻雀
セタから発売
1995年4月21日発売


ちなみにタイトル「スーパーリアル麻雀PVパラダイス」の『PV』だが
『Promotion Video』の略ではなく『Part V(ファイブ)』の略である。
だから呼称は

✕:『ピーブイ』
〇:『ピーファイブ』

である。

あらすじ

「PV」の3人が「PII」+「PIII」の3人と「PIV」の3人に
招待状という名の挑戦状を送り付けた。
送られた方は後輩になめられたとしてやる気満々の模様。

そして、プレイヤーが一応ゲストという形で
計10名の麻雀大会が行われることとなった。







上、取説絵
(共に中学生である「III」の『香澄』と「IV」『愛菜』はうれしそうではある)


特徴

・「スーパーリアル麻雀」シリーズの「PII」~「PV」までのキャラが登場する4人打ち麻雀

・主なゲームは「トーナメントモード」
 4人打ち麻雀で上位2名が先に進める。
 プレイヤーが3位か4位だとミニゲームを成功させることでコンテニューすることができる。
 最終戦で1位だと優勝、
 2位だと優勝ではないがスタッフロールを見ることができる。

・各キャラ毎に見立てたミニゲームが9人分、つまり9種類ある。

 『ショウ子』:ゴキブリ捕獲。
  ボンバーマンのように網目状のマスにゴキブリが4匹、自由通る。
  2つだけのゴキブリホイホイで重複した進行ルートに仕掛けて捕獲する。

 『芹沢 香澄』:プレゼントを運べ
  風船についたプレゼントを
  Aボタンを押すことでペンギンが内輪で扇ぐので
  扇ぐことでプレゼントを調整して窓が開いた部屋に入れる。

 『芹沢 未来(みき)』:パズル
  4×4のパズルで1か所だけ穴が開いている。
  その部分をスライドさせて絵を完成させる。

 『愛菜(まな)』:射的
  紙にぬいぐるみがついていて
  右から左にスキー場のリフトのように移動している。
  紙に弾を2発命中させる事でぬいぐるみを落とせる。

 『悠』:丸太の上を走るバイクを通る
  川にかかった丸太の上をバイクで通過するが
  そのまま走ると傾いて川に落下するので
  上下キーで調整して渡らせる。

 『香織』:ホットケーキを『愛菜』に
  『愛菜』が皿をもって歩いているので
  皿に乗るタイミングでホットケーキを放り投げる。
  
 『遠野 みづき』:スキー
  坂でタイミングよくジャンプさせ
  崖の手前でブレーキをかける。

 『藤原 綾』:壊れたトースターでクッキーを焼く
  クッキーの色が目まぐるしく変わるので
  狐色に焼けた時にトースターから取り出す

 『早坂 晶』:ジュース早飲み
  連打することで晶がジュースを飲むが
  顔が赤くなりそのうちむせてしまうので
  息継ぎをしながら制限時間内にジュースを飲み干す。




点数は35点

良い点
特になし


悪い点
・キャラゲーとしてダメ
・ミニゲーム


悪い点の解説

・キャラゲーとしてダメ
 いくつも項目があるのでさらに分けてみる。

 ①各キャラの1枚絵なし

  対局時に胸から上辺りの姿がウインドウで3人出てきて
  打牌したときや鳴いたときや軽くアニメーションするが
  それぐらいなもので各キャラ全身の1枚絵はない。


 ②プレイヤーとの絡みもない

  各キャラ対戦とか勝敗を決したときに
  会話のようなものがあってもいいはずなのだが何もない。
  こちらが勝ったときは本人が悔しがるだけで
  「おめでとう」すら言ってくれない。


 ③キャラ毎の掛け合いもない

  上記、対局時の若干の動きぐらいで
  対戦時の組み合わせなどで掛け合いのような寸劇も一切ない。
  テキストすらもだ。


・ミニゲーム
 
 どれもこれもつまらない。
 それにはいくつか要因がある。

 ①連続プレイ不可

  1回クリアするとそれで終了してしまうし
  回数などの計測も行われない。
  連続成功回数は自分で数えるしかない。


 ②難易度設定なし

  「易しい」とか「難しい」などもなく共通


 ③スコアがない。

  スコアがないのでハイスコアを計測する事もない。


 ④キャラが出ないのもある。

  ミニゲーム内にキャラクターが出ないのもちらほら。
  ウインドウ内でプレイヤーがプレイしているミニゲームを見ているという状態である。
  自分で参加せーや。
  そうすること成功したら喜んだり、失敗したら悲しんだりっていう
  リアクション見られるやん!
  ウインドウからエールを送るだけって悲しいわ…


 ミニゲームは9個と数は多いが、全て底が浅く
 設定などでひと手間加えて面白くさせようという配慮さえない。
 1度やれば「もうええわ」という気にさせてくれる。
 完全にミニゲームはコンテニューの為にプレイするようなものだ。



本作の感想はっと…
デモ画面ではアーケード版のデモ画面のアニメーションが入る。

『みづき』なら缶ジュースを飲むところ
『綾』なら木陰でこちらに微笑みかけるところ
『晶』ならこちらに向けて手を振るところ

それに加えて9人キャラ全員のプロフィール的な感じで
麻雀の打ち筋などを紹介してくれる。 

「お!スーパーファミコンにしては頑張っているじゃん!」

と、テンションが上がるがどうやらこのゲームの頑張りは
そのデモ画面で力尽きたようで後は下がる一方であった(悲)
ただPVのデモ画面は当然見たことがあるものなので面白味はない。

オールスターというだけあってキャラは集めました。
ただ、それ以上何もない。
キャラを集めただけで絡みがないので非常に薄く浅い。
対局時に胸から上のキャラクターが若干のアニメーションを行うが
リアクションはそれほど面白いのも少なく
服装は普段着であり、乳揺れなんかもないのでこれといって印象にも残らない。
それにキャラ毎に個別にスポットライトが当たらないという状態はキャラゲーとして致命的である。


ミニゲームは悪い点の通りどれもこれも面白くない。
そうやねぇ…
髭人が即興で考えるのなら

「紙に円を描いてテーブルに置き、その上に硬貨を指ではじいて円に入れる」

そんなレベルのミニゲームがズラっと並んでいる。
それでも、点数制を導入して円の中心であればあるほど取得点数が増えてハイスコアを競うとか
何回連続成功できるか連続成功数を競うとか
円を小さくして難易度をあげてどれだけ小さい円に入れられるかなど…
小さい工夫次第でいくらでも面白味を高めることは十分に可能なはずだが
ミニゲームをプレイするだけで満足してしまっているようでこのゲームはプレイヤーに楽しませようという気持ちがない。


個人的には「スーパーリアル麻雀 PIV」のスーパーファミコン版のパワーアップ版を目指せばよかったんじゃないと思うのだ。
前作は獲得した累計点数に応じていろんなデートが出来たけど全て単発のデートであり
全種類のデートを行っても何事もなくゲームは継続し続けるという実を結ばないデートであったので
本作は「PV」3人だけに絞り
全部のデートを終えると告白されるとか逆にこちらから告白するなんてのもあってもよかった。

そのようにせず前作とは違いゲームを一新するのなら
「PV」3人は学生なんだから本人たちの学校生活をするのもいい。
夏であれば夏祭りで浴衣になったり、海やプールで水着になるのもいい。
秋になったら体育祭で体操着に着替えたり
冬になったらクリスマスパーティとか…
そんな学園ギャルゲーのテンプレ的な内容でもキャラのファンには
好みのキャラの普段見たことがない服装などがみられるというのはうれしいことだろう。

何故にこうなってしまったんだろうか…
まぁ…取説のキャラクターイラストや
4コマ漫画を見るのがこのソフトの親しみ方ってところかねぇ…
折角だから載せてみる。














その取説の4コマ漫画もシリーズ毎の3人グループにまとまってしまっている。
(「II」と「III」だけが人数的にシリーズを越えてくっついているが…)
『悠』が「PVのガキども」呼ばわりしているけど
いやいや年齢的には同い年やん。
スーパーリアル麻雀シリーズの面々は年齢よりも芸歴に厳しいようである。

4コマ漫画ぐらいシリーズ越えろや…
キャラの趣味でまとめることだってできるやん。
年齢でまとめることもできるだろうし…
キャラ同士の意外性がある絡みがないのは実に残念である。





ここからがネタバレ
























女子キャラが多数出るのでサービスシーンを期待していて
それを購入の条件に決めている紳士の皆様がいると思われるので
詳しく描写についてまとめておこうか…

乳首:×
ブラ:×
パンツ:×
水着:×


お色気要素なくて全然うれしくねぇ…
タイトルに『パラダイス』ってつくのならそれっぽく水着で麻雀やれや(個人の感想です)

さて…
エンディングに関してだが実質4回戦であるが
4回戦目で2位になってもスタッフロールが流れる。
1位だと、優勝つってくす玉が割れてペンギンが喜ぶ。
それで記念撮影ってことで登場した9人の1枚絵と共にスタッフロール。

普段着のままである。(えぇ…)
せめてよぉ…
スタッフロール中にでも9キャラからの
プレイヤーに対しての祝福メッセージ入れろや…

普通に「PV」の3キャラを掘り下げていくようなゲームにすればよかったのに…
人数が増えれば薄くなるのは当然だろう。
ただ、本作の場合は薄くさせた…
何が何でもオールスターにしなければならなかったんかねぇ…
大人の事情でそれはしょうがないにしても
作りこんでプレイヤーに楽しんでもらおうという意図が全く感じられなかった。
「オールスター4人打ち」ねぇ…
オールシューティングスターって感じだったね。
流星って燃え尽きて消えてしまうものだから…


締めとして

スタッフロールを終えると
アーケード版(PV)のゲームオーバー画面の1枚絵と同じものが出て

「またやってね」

なんて書かれていたが…
髭人はこう答える。



いいえ。もう結構です





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2 コメント

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どこのドイツ (ガーゴイル)
2021-01-01 02:06:38
遠野みづきは本当の設定では黒人の男である。
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設定 (髭人)
2021-01-17 22:00:47
ガーゴイル殿
コメントさんきゅ~です。

マジですか?
どこ情報ですか?
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