東大阪親睦会

個人的な観点からの意見、情報、感想、思い等の記述です。

事業仕分け

2009-11-17 23:58:48 | Weblog
 鳴り物入りで始まった民主党による事業仕分け 連日マスコミがその状況を伝える。しかし、明確な方針、基準なき判断に首をかしげたくなる事例が目立つ。

 次世代スーパーコンピューター、大型放射光施設「スプリング8」、科学掘削船「ちきゅう」、細胞膜を無傷に保つことを可能とする「CAS冷凍」、GXロケットのエンジン開発などの科学技術関連の予算は軒並み凍結、見送りもしくは大幅カットされた。
一方で、「優良児童劇巡回事業」は廃止もしくは削減との意見が多かったにもかかわらず、「子どもたちに夢や希望を与える事業は、基本的に大切にすべきだ」として議長判断で初の「予算要求通り」となった。

 この差はいったいどこからくるのか理解に苦しむ。資源のない日本は、何よりも技術立国を目指すのではなかったのか。直ぐには実用化、商業化が困難であっても、新技術にチャレンジすることこそ、演劇などのフィクション以上に子どもたちに夢や希望を与える事業と思うのだが。

 そんな中、国債貢献として、インド洋沖の給油支援をしていれば80億円程度で収まる(しかも多くの国から継続を切望されている)ものをわざわざ中止して、既にマニフェストで約束したことだから、あるいは自民党との違いをアピールするといった単なる鳩山内閣のパーフォーマンスとしか思えない理由で、4500億円という膨大な民政支援を約束してしまった。これこそ、最大のムダである。
さらに、前原誠司国土交通相の旗振りの下、急きょ組成された「JAL再生タスクフォース」、10億円もの費用を使って、その成果は、単に「企業再生支援機構送り」、すなわち再度一から資産査定をし直すこととのこと。時間と費用の無駄遣いに他ならない。