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椎間板ヘルニアからの復帰をめざしてただいま絶好調静養中!

観戦レポ。13/04/28、J2第11節、カターレ富山vs東京ヴェルディ

2013年06月02日 16時10分13秒 | カターレ富山の観戦レポ

2013年4月28日、16時04分キックオフ
J2第11節 カターレ富山vs東京ヴェルディ
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
----------18西川優大----------
----------7朝日大輔-----------
30木村勝太-11ソ・ヨンドク-13キム・ヨングン-32國吉貴博
----------6森泰次郎-----------
---5舩津徹也---4吉井直人---15平出涼---
----------41守田達弥----------

控え:1飯田健巳、2足助翔、27吉川健太、8大西容平、26大山俊輔、17木本敬介、10苔口卓也

東京ヴェルディ
---44高原直泰----17常盤聡---
---16飯尾一慶----11西紀寛---
15小池純輝---14鈴木惇---19森勇介
--2石神直哉-3刀根亮輔-5金鐘必--
-------1佐藤優也-------

控え:31キローラン菜入、28楠美圭史、27前田直輝、10安田晃大、33杉本竜士、18巻誠一郎、21高木大輔


結果
カターレ富山 1-1 東京ヴェルディ

得点者(カッコ内はアシスト)
富:89'西川優大(苔口卓也)
東:76'常盤聡(西紀寛)

交代
富:79'キム・ヨングン→木本敬介、82'森泰次郎→苔口卓也、86'木村勝太→大山俊輔
東:90'+3常盤聡→巻誠一郎、90'+4小池純輝→高木大輔

警告(カッコ内は累積枚数)
富:29'朝日大輔(2)、59'ソ・ヨンドク(3)
東:67'常盤聡(1)、72'鈴木惇(1)

退場
富:
東:

主審:上田益也 副審:村田裕介/亀川哲弘 四審:山際将史
観客 4,883人

※ポジション変更
富山
キム→木本で、木本がトップ下、朝日がキムの位置に入る
森→苔口で、西川と苔口の2トップ、木本が朝日(キム)の位置に、朝日が1ボランチに入って3-1-4-2となる。

東京V
試合終了間際かなりゴチャゴチャしてたので選手交代によるポジション変更は不明


・試練の4月、最終戦はホームで毎回大量失点の東京ヴェルディ戦、しかも天敵ヤス付き。

カターレ富山にとって相性の悪いカードと、J1から降格してきたクラブとの対戦しかない「試練の4月」も今回がいよいよ最後。
第5戦は、元々相性は悪いがホームではもっと相性が悪くなる東京ヴェルディ戦。

通算対戦成績は富山の2勝7敗と大きく負け越しているが、そのうちアウェイでは2勝3敗で、3得点4失点。
どっちが勝つにしても全てが1点差ゲーム、5試合中4試合が1-0という接戦に持ち込めている一方で、
ホームでは4戦全敗、4得点15失点、全ての試合で3失点以上、うち3試合で3点差以上の完敗という無残な試合を繰り返している。

さらに今回はヴェルディの監督が天敵三浦泰年。
昨年までの2年間、ギラヴァンツ北九州で監督を務めていたわけですが、
カターレ富山はその三浦ギラヴァンツを相手に4戦全敗。三浦監督就任前のギラヴァンツ北九州とは2戦2勝だったので
三浦ギラヴァンツで一気に相性が逆転して悪くなってしまったということになります。

三浦泰年時代のギラヴァンツ北九州は2011年の富山での試合を1回だけ観たことがあるんですが
その試合は富山の失点に直結する凡ミス2つによる自滅の1-2負けだったものの、戦術的にも絶対にかなわない、
三浦がいる以上、ギラヴァンツには絶対に勝てないと確信した試合でもありました。
ちなみに三浦ギラヴァンツ相手に全敗したチームはカターレ富山だけです。FC岐阜や町田ゼルビアでも勝ち点1は取れてます。

そんな「絶対に大量失点するカード×絶対に負ける采配」の組み合わせという希望のかけらもない試合なわけですが、
4月ホーム4試合のスタンプラリーと市町村対抗グルメ勝負のT-1グランプリがあったので渋々行きましたよ。

ちなみに東京ヴェルディは前節、アウェイでの松本山雅戦がこの時期にしてはとても珍しい積雪による試合中止のため、
これが2週間ぶりの試合となる。

スタメン。
富山は足助が軽いケガでベンチスタートになった以外は同じスタメン。吉井が栃木戦以来のスタメン。
東京Vは2週間前の試合と同じスタメン。ユース出身ルーキーの楠美が初めてのベンチ入り。


・にらみ合いの試合は両者守備が緩んだ隙を突かれてドロー

前半は前節に比べれば幾分かゆるい立ち上がりで、どちらかというとカターレ富山のカウンター攻撃の方が目立ってはいたが、
今まで同様パス精度の低さでチャンスを作ることはできず、見どころは少なく、両チーム合わせても13分に
東京ヴェルディ右サイド森のクロスから常盤がDFラインの裏に抜け出しボレーシュートを撃った場面しか決定機はなかった。

後半はヴェルディがしっかり修正してきた。サイドチェンジを頻繁に使い、相手の選手を動かすことで
「局面に人数をかける」という考えに基づくカターレの布陣を間延びさせ、機能させないようにしようという狙いが
しっかりハマって、後半開始からしばらくは完全に主導権を握る。
しかし、高原にボールが入っても後が続かない、いつもは嫌らしいプレーができるはずの飯尾が絡んでこないなど、
54分、右サイドからのフリーキックを大外に回り込んだ高原がヘディングで合わせた場面は決定的だったが、
それ以外の場面では決定機を作るところまでは行けなかった。

60分を過ぎたぐらいからは富山もようやく防戦一方を脱し、カウンター攻撃を何回か出せるようになってきて、
両チームともにゴール前での攻防に持ち込む回数が増えてきて、いつ均衡が破れてもおかしくない状態に緊張感も高まる。

そして76分、ついに均衡が破れる。
東京ヴェルディ、自陣右サイドから金鐘必(キム・ジョンピル)がロングフィード、西が頭ですらして前にボールを送り、
常盤がDFラインの裏に抜け出してGKと一対一、シュートを難なく決めて東京ヴェルディが先制。
富山の守備陣はシンプルな攻撃への警戒が甘く、西、常盤それぞれへの対応がおろそかで、自由にプレーさせてしまった。

その後も流れがどちらに傾くでもなく、五分五分の戦いが続いていたが、どちらかというと
シンプルにロングボールを高原に入れてくるようになった東京Vの攻撃に富山が耐えきれなくなって決壊しかけているように見えたので、
このままいけば0-1のままか、終了間際にヴェルディが追加点で0-2かなぁと思っていたのですが、

89分、富山ゴールキックから西川が頭ですらし、木本がダイレクトで前に送り、
途中出場の苔口が左サイドを駆け上がってクロス、ゴール前ニアサイドに走り込んだ西川にボールが渡り、
相手にマークはされていたが、強引に反転シュート、これが決まって富山、土壇場で同点に追いつく。
富山の攻撃陣に対しペナルティエリアで殆ど仕事をさせていなかった東京Vの守備陣だったが、
この場面では選手がちょっとバラけててゴール前の人数が不足し、対応しきれなかった。

その後は、同点では物足りない富山はキックオフを急いで逆転を狙いに行き、そして東京Vもそれに応戦して勝ち越しを狙いに行く、
攻め合いのオープンな試合展開になり、目が離せないスリリングな試合に。

90分、富山、右サイド木本、國吉と繋いでクロス、PA内の苔口に渡るがシュートは撃てない
91分、富山、相手DFの不用意なバックパスに食らいつくがクリアされる
92分、富山、左サイドソ・ヨンドクのパスもPA内で苔口がトラップミス
93分、東京V、西のDFの裏を狙ったパスに常盤が走り込むも相手DFがギリギリ間に合う
93分、東京V、左ショートコーナーからのクロスに、投入されたばかりの巻が大外からヘディングシュートもGKがナイスセーブ、
こぼれ球を石神が狙うが、詰めきれない。

短い時間の間に両者ともにペナルティエリア内でチャンス、決定機のある密度の濃い時間だったが、
ゴールは決まらず、1-1の引き分けで試合終了。
富山は相性のものすごく悪いホーム東京ヴェルディ戦でものすごく相性の悪い三浦泰年監督というダブル天敵を相手に、
初めて引き分けにまで持ち込むことができた。一方の東京ヴェルディは開幕からアウェイ4試合連続ドロー。


・動きが重かった東京ヴェルディ

東京ヴェルディはいつもならばカターレ富山の守備では対応できないレベルのテクニックとスピードで
カターレ守備陣を楽勝で崩していたはずなのだが、今回はそのテクニックとスピードが鳴りをひそめ、
「試合するまでもなく結果は決まってる」というほどの絶対的な相性の良さを出すことができなかった。
終始動きが重そうに見えたので、前節試合がなくて2週間ぶりの試合だったことが、疲労回復のメリットよりも
むしろコンディション調整の難しさの方に傾いていたのではないだろうか。


・「3-3-2-2」では数的優位は作り出せず

私が三浦監督時代のギラヴァンツ北九州に絶対勝てないと思った理由が、
カターレ富山が「ボールサイドに人数をかけて数的優位を作る」という考え方でチームを作っているのに対して、
ギラヴァンツ北九州がそれを上回るように局面に人数をかけることができていたからなんですね。
数的優位から考える戦術を数的優位で上回られてしまった。つまり安間カターレ完全否定です。
なので、その1試合を観ただけで、ギラヴァンツに三浦監督がいる以上、カターレ富山は安間をクビにして
サッカースタイルそのものを変えない限り絶対に勝てないなという印象を持って、結局、その通り、全敗でしたよね。

その時のフォーメーションが、富山が3-4-2-1なのに対して、北九州が中盤ダイヤモンドの4-4-2。
そして今回の試合は、富山が3-1-4-1-1、東京Vが3-3-2-2でした。
東京Vの3-3-2-2が富山の3-1-4-1-1に対して数的優位を作れたかというと、そうは見えなかった。

とりあえず紙に書いて考えてみると、最近のJリーグで3バックを採用しているチームは、守備時には5バックになるようにしているので、
自陣ゴール前での守備に関しては東京Vは人数をかけることができるのですが、中盤やサイドでの攻防で考えると、
富山相手の3-3-2-2は、中盤ダイヤモンドの4-4-2に比べて数的優位に持ち込むのがちょっと難しいように見えたし、
もし富山が去年と同じ3-4-2-1だったと仮定してもあまり違いが浮き上がらなかったので、
3-3-2-2が富山相手にやる布陣としては有効性に欠けるやり方だったのかなという気がします。


・動きの重かったヴェルディに助けられたカターレ富山

ダブル天敵を相手に1失点、ドローに持ち込むことができた富山だが、前述の通り、相手の動きの重さに助けられた感は否めない。
しかし、普段ならば相手の調子が悪いと、それに合わせてより悪いパフォーマンスを出してしまうのがカターレ富山の癖なので、
そうはならなかったという意味では多少は評価しないといけないのかなという感じです。

ただ、今回の失点シーンがまたお粗末で、ロングフィード、頭ですらし、DFラインの裏に抜け出してGKと1対1を決めるという、
ウイイレの下手な人がやる得点パターンのように簡単なものでした。
この試合を含めて13失点なのですが、そのうち5点が長いパスからの失点なんですよね。
DFラインを上げるわりにそのリスク管理を無視している、ロングボールに対する守備対応が放置されっぱなしになっている、
これらの失点の原因は必ず潰しておかないと、これから対戦するチームは必ずその富山が守れないパターンに持ち込んで
ゴールを決めようとしますからね。これは喫緊の課題です。


・低調なパフォーマンスの朝日

今回の試合で目についたのは朝日大輔のパフォーマンスの悪さ。
先ほど、カターレ富山は相手の調子が悪いとそれに合わせて悪いパフォーマンスを出す癖があると書きましたが、
彼はカターレ富山の在籍歴が長いからなのか、カターレの選手の中でもその悪い癖が際立っていた。

特に後半はパスやシュートのタイミングを逃した上にプレーの選択に迷った挙句奪われる、
あるいはパスカットされるためのパスを出して当然奪われるといった場面が何度もあって、カターレの攻撃のブレーキとなっていた。

元々頻繁にシュートを狙ってくるタイプではないのだが、シュート数も少なく、パスでも相手の脅威にまでは至らず、
シャドーストライカー、あるいはトップ下としての役割はこなせていないように見える。
2列目の選手が決定機に絡めないとなれば、相手の守備はFWさえ気をつけていればそれで良いことになるので、
つまり今回の試合の場合は3バックと1ボランチで西川を見るという、相手にしてみれば非常に楽な試合になる。
朝日のパフォーマンスが低いと、周りの選手も抑えられてしまう、攻撃力が大きく落ち込んでしまうことになるわけです。

昨シーズンの終盤にはボランチを経験し、今シーズンも試合途中にアンカーを任される時間帯があるなど、
チームで攻守のバランスをとる役割を求められつつある朝日、彼の攻撃的なセンスはもう終わってしまったのだろうか。
「朝日がいないと全く攻撃ができない」というのを去年の低迷で証明してしまったカターレ富山だが、
その朝日がいまいちとなると、やはり去年を繰り返してしまうのではないかなという不安は出てきますよね。


・試練の4月は勝ち点5で終える

というわけで、相性が悪いカードと降格組戦しかない試練の4月はこの試合で終了。
5試合を1勝2分2敗、勝ち点5で終えることができました。勝ち点1、あるいは0も十分あり得ただけに、
とりあえず予想以上の数字は出て良かった、という感じでしょうか。

ただ、それでも、自分たちで勝ち点をゼロにした栃木戦、通算2得点の相手に2点差を追いつかれた岐阜戦など、
5試合のうち2試合、あるいは3試合で自分たちで苦戦、あるいは悪い結果に導いている試合があったので、
予想以上の勝ち点を取れたとはいえ、まだまだ勝ち点は取れたはずだし、
神戸戦のレポートで「今のカターレ富山は成績上では13位ですが、まだ18位相当なわけです」と書きましたけど、
その通り、18位相当だなと感じさせる戦いぶりだったのは間違いないので、あまり高く評価はしてはいけない。
特にカターレの場合は、良い時期の2倍以上の悪い時期を作ってしまう癖があるし、
また、都合の良い瞬間を切り取って過度に高く評価して、悪い時期のことをなかったことにする悪い癖があるので、
なおさら評価は保留にとどめるべきだと思います。


・T-1グランプリ

今回の試合では富山県内10市町村のグルメ対決「T-1グランプリ」が開催されました。
2年前にスタートして、これが3回目です。

エントリーは以下の通り
富山市・・・白えびコロッケ、三角どらやき
高岡市・・・高岡流お好み焼きととまる『にこにこととまる』
魚津市・・・蜃気楼お好み焼き、かまぼこ焼き
滑川市・・・深層水入白エビどんどん焼き、深層水仕込み油淋鶏、深層水入ねぎたこ焼
黒部市・・・宇奈月 地ビール、名水ポーク メンチカツバーガー、完熟りんごサイダー
小矢部市・・・おやべコロッケ、こんぶコロッケ、メルギュー焼き
南砺市・・・岩魚塩焼き、どじょう・鯰蒲焼、城端地ビール
射水市・・・白えび餅べえ
立山町・・・米粉シフォンケーキ
入善町・・・入善ブラウンラーメン、入善レッドラーメン、入善ジャンボ西瓜サイダー

そして結果は
1位 高岡市 高岡流お好み焼きととまる『にこにこととまる』
2位 滑川市 深層水入白エビどんどん焼き
3位 小矢部市 メルギュー焼き
4位 滑川市 深層水入ねぎたこ焼

過去2回連覇の白エビどんどん焼き、ついに敗れる。
そして過去2回準優勝だった高岡市の「ととまる」が初の王者に輝きました。

「ととまる」は、簡単に言えば「魚肉お好み焼」。
お好み焼きは水で溶いた小麦粉を生地にしますが、ととまるはその部分を魚肉のすり身で作ります。
また、富山は昆布の消費が多い地域ということもあり、仕上げの削り節と一緒に細く刻んだ昆布もかけます。

ちなみに今回私はととまるもどんどん焼きも食べてなくて、
深層水入りねぎたこ焼き、かまぼこ焼き、お持ち帰りに米粉シフォンケーキとメルギュー焼きを買いました。

その中で一押しは、小矢部市のメルギュー焼き。小矢部市のキャラクター「メルギューくん」の形をしている、
全国どこにでもあるような人形焼き系の、中にあんこやカスタードが入っているおやつです。
ただ、生地に米粉が入っていてモチモチしているのが特長。1つ150円と気軽に買える値段だし、
あんこ、カスタード、いちごクリーム、チーズクリームなど種類も豊富。運良く作りたてが買えるとなおうれしい。
おすすめの一品なのでいつかどこかで買える機会がありましたらぜひ試してみてください。

ただ、試合終了後にはほとんどの店が片付けていたのはもったいないよなあと。
メルギュー焼きは試合後も売ってたから買ったけど。

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