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椎間板ヘルニアからの復帰をめざしてただいま絶好調静養中!

観戦レポ。13/04/21、J2第10節、カターレ富山vsガンバ大阪

2013年05月26日 12時35分40秒 | カターレ富山の観戦レポ

2013年4月21日、16時04分キックオフ
J2第10節 カターレ富山vsガンバ大阪
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
-----------18西川優大---------
-----------7朝日大輔----------
30木村勝太-11ソ・ヨンドク-13キム・ヨングン-32國吉貴博
-----------6森泰次郎----------
---5舩津徹也----15平出涼---2足助翔---
-----------41守田達弥---------

控え:1飯田健巳、19池端陽介、4吉井直人、26大山俊輔、8大西容平、17木本敬介、10苔口卓也

ガンバ大阪
------9 レアンドロ----------
------------6倉田秋------
10二川孝広-----------41家長昭博
-----7遠藤保仁--15今野泰幸-----
4藤春廣輝-8岩下敬輔-26西野貴治-21加地亮
--------1藤ヶ谷陽介--------

控え:29木村敦志、2オ・ジェソク、5丹羽大輝、13阿部浩之、25岡崎建哉、27内田達也、18川西翔太


結果
カターレ富山 0-4 ガンバ大阪

得点者(カッコ内はアシスト)
富:
大:1'レアンドロ、26'レアンドロ、69'レアンドロ(pen.)、75'倉田秋(藤春廣輝)

交代
富:46'(HT)森泰次郎→苔口卓也、64'キム・ヨングン→大山俊輔、74'國吉貴博→木本敬介
大:64'二川孝広→阿部浩之、76'倉田秋→川西翔太、85'レアンドロ→内田達也

警告(カッコ内は累積枚数)
富:11'木村勝太(1)、69'足助翔→大山俊輔(1)
大:82'加地亮(2)

【備考】 2013年4月24日規律委員会の決定
69'足助翔選手(富山)の警告は、警告対象選手の「人違い」により、足助選手の警告累積には算入しない。
本来の対象選手である大山俊輔選手(富山)の警告累積に算入する。公式記録は変更されない。

退場
富:
大:

主審:吉田寿光 副審:平野伸一/馬場規 四審:下村昌昭
観客 13,639人

※ポジション変更
富山
森→苔口で、布陣を3-1-4-2に変更。苔口と西川の2トップで朝日が1ボランチの位置に移る
キム→大山は同じポジション、國吉→木本で布陣を3-1-3-2-1として最終的にはこうなる
----10苔口----
-18西川---17木本-
11ソ--26大山-30木村
----7朝日----
-5舩津-15平出-2足助-
----41守田----

G大阪
倉田→川西で2トップにして、レアンドロ→内田でこうなる
-----18川西-----
13阿部--7遠藤--41家長
--15今野--27内田--
4藤春-8岩下-26西野-21加地
-----1藤ヶ谷-----


・試練の4月、第4戦はJ1昇格最有力候補のガンバ大阪

カターレ富山にとって相性の悪いカードと、J1から降格してきたクラブとの対戦しかない「試練の4月」、
第3戦は対戦成績4勝3分2敗と相性は悪くはないものの未だ勝利のないアウェーでのFC岐阜戦でしたがついに初勝利。
とはいえ最下位で今季通算2得点の岐阜を相手に試合終盤の連続失点で一時は2点差を追いつかれるという苦しい展開でしたけどね。

そして第4戦はとうとうやってきました、ガンバ大阪戦。もちろん初対戦。

スタメン。
富山は神戸戦で負傷退場した大西容平は前節こそ欠場したものの、軽傷だったようでベンチスタート。
韓国人コンビが揃ってスタメンで、そこそこいいメンバーは組めたように見える。
G大阪は明神智和やパウリーニョら控えレベルの選手が何人か負傷で欠けているものの、スタメンはガチメンバー。
日本代表の遠藤保仁、今野泰幸はもちろん、元日本代表の加地亮、家長昭博、二川孝広、
そしてレアンドロ、倉田秋らそうそうたるメンバーが名を連ねる。

そしてそんなタレント軍団のガンバ大阪を生で観ることができるまたとない機会ということもあって、
カターレ富山史上初のチケット完売となった。


・楽勝の4発でガンバ大阪が圧勝

滅多にない大勢の観客が集まったスタジアムの雰囲気に富山の選手は浮足立ってしまい、
また、ガンバ大阪というチーム名や有名選手にビビっているのか、キックオフから前に出てくるガンバの攻撃に最初からあたふた。
バイタルエリアでどフリーにさせてしまった倉田にボールが渡りミドルシュート、GKがファンブルしたところをレアンドロが難なく押し込み
試合開始45秒でいきなりガンバ大阪が先制。

その後も、浮足立ってミスを連発するカターレ富山をあざ笑うかのようにガンバ大阪の攻撃陣が次々と決定機を連発。
20分ぐらい経過してようやくカターレも足が地について試合ができるようになったと思ったが、それもつかの間、
26分に朝日とソ・ヨンドクのミスからボールを奪われ、倉田の一発の縦パスで一対一を作られてしまいレアンドロが2点目。

それでもまだまだガンバの攻撃が緩むことはなく、その後も決定機を連発するも追加点は挙げられず0-2で前半終了。
手元のメモだとガンバの決定機は7回もあった、一方の富山はゴール前までボールを持っていくことは数回あったが、決定機はゼロ。
つまり0-7でもおかしくない試合展開だったことになる。

後半、富山は苔口を投入して攻勢に出るが、それも最初の10分だけ。
結局やっぱりガンバ大阪の一方的な展開となり、パス回しに翻弄されてPKを献上し、レアンドロが決めてハットトリック、
そして左サイド藤春のドリブル突破から倉田が決めるパーフェクトカウンターで4点目。

その後は、ガンバは倉田、レアンドロを下げ、遠藤をトップ下に上げる流し運転モードに入るも、
カターレ富山は全く手も足も出せず、0-4で試合終了。ガンバ大阪が超楽勝に圧勝した。


・敢えての「引かずにやる」が裏目に出たカターレ富山

カターレ富山は前回ホームのヴィッセル神戸戦同様、引いたところで相手選手をゴール前でプレーさせてしまうだけだからと、
敢えて前から積極的に行く狙いで試合に入ったものの、ヴィッセル神戸戦とは真逆で、それがマイナスに働いてしまった。
個人技にしろパスにしろ、一発で局面を打開できるものを持っているガンバ大阪にしてみれば、そういった前掛かりに来るチームは
むしろ「餌食」であって、パスミスや相手の守備でボールを奪われては1つの縦パスで決定機に持ち込まれる場面が続出した。


・ワンミスで攻撃終了、ツーミスで被決定機

今回の試合を見て、J1とJ2の違いを明確に感じたのは「1ミスの重み」。それを象徴する場面が、ガンバの2点目のシーン。

カターレ富山が攻撃をしていて、中盤でパスをつないでいたのですが、そのパスが少しずれてチャンスに持ち込める可能性がゼロになり、
そして次にボールタッチミスでボールを奪われてDFラインの裏に縦パス、ゴールというものだった。
今までたくさん試合を見てきたけど、J2レベルでは失点に直結する重大なミスが2つ出たのならともかく、
ボール1個分のパスのずれ、ボールタッチが少し大きくなったという、J2ならば頻繁に見られるミスで、
この程度ならば多少チャンスへの可能性は落ちてもまだ十分にカバーができるはずなのですが、
今回はチャンス自体が完全終了するばかりでなく、そこから失点にまで持ち込まれてしまう、
まさに「ミスの重みが違う」というシーンでしたね。


・弱小クラブがガチンコ勝負を挑む是非

ガチンコ勝負を挑み、あっさり玉砕したカターレ富山だが、そのゲームプランについては賛否が分かれるところで、
「賛」の部分については、今のカターレが普通にやって通用すること、通用しないこと、
改善させなきゃいけないことをハッキリ浮き彫りにできる、J1クラブとの実力差を知ることができる、という理由。
「否」の部分については、たくさん観客が入った試合でカターレの惨敗を見せてどうする、
今後の観客動員につなげるためにも守備的に戦い、僅差の勝負に持ち込むべきだった、という理由。

私がよく拝見させてもらってるコラムサイト「J3 Plus+」でも、初見の人にとっては勝ち負けこそが大事な要素なので、
もっと勝ちにこだわる姿勢を見せるべきだったとして、今回のカターレの試合運びに疑問を呈していたが、その考えは違う。

なぜなら、どっちにしろ来ないから、である。
これが地方の不人気クラブの実情。

2年前、カターレ富山はホームでFC東京に1-0で勝利した。
カターレのボール支配率は38%で、幾多のピンチにスリルを感じながら数少ないチャンスをものにする、という、
「普段カターレの試合を見ない人に、カターレが強豪クラブを相手に健闘し勝利した試合を見せる」という意味では理想的な試合だった。
そしてこの試合の観客動員は8,663人で、このシーズンのカターレ富山では最高の動員を記録した。

大勢の動員で、強豪を破る最高のゲーム、これは今後の動員にもつながる、誰もがそう思っていたはず。

しかし、次のホームゲーム・・・2,087人。

一気に夢から現実に引き戻された試合でした。
この年、これ以下の動員だった試合はすべて水曜開催で、つまり、週末開催の最低動員を出してしまったのである。

そうなんです、結局、来ないんです。

理由は簡単。カターレ富山はFC東京じゃないから。

しかも、こういうデータまで出ている。

2011年の観客動員
FC東京戦以前 平均3,061人(平日開催1回)
FC東京戦 8,663人
FC東京戦以後 平均2,890人(平日開催1回)

次に繋がるどころかむしろ下がってるという。
成績面でも、FC東京戦の前までは4勝6分11敗、FC東京戦以降は6勝4分6敗で成績も上向いていたし、
それでも減ってるというのは、「どっちにしろ来ない」という以外に理由はないだろう。

同様に、カターレ富山はガンバ大阪ではないし、遠藤も今野も所属していないので、
どういう戦いを選ぶにしろ観客動員が次に繋がらないことは確実なわけで、だったら選手にとって有益な方を選んだ方が良い
という考えに基づいたゲームプランを立てる方が正しいということになるのです。

ただ、「選手にとって有益な方」というのがガチンコ勝負なのかといえば、そうとは言い切れない。

大敗したことで、負け癖がついたり、自信を失ったりしてしまっては逆効果だし、
むしろ守備的に戦ってガンバの攻撃をどれだけ耐えたか、という手ごたえを得た方が有益だった、となる可能性も十分にある。
今回のカターレ富山の姿勢が正しかったかどうかは、今後の試合で結果を出すことでしか証明することはできない。


・「相手はガンバだから仕方ない」で済ませてはいけない

これだけメチャクチャにやられて完敗してしまうと、「相手はガンバだから仕方ない」と、
割り切ろうとしてしまいがちだが、それはあまり良くないことだと思う。

カウンターのときに何度もパスミスでチャンスをふいにしてしまったことや、
バイタルエリアまで来ると前向きなプレーができないこと、余計なワンタッチでパスやシュートのタイミングを逃してしまうことは、
今までの試合でも何度もあったことなので、相手がガンバだからというのは関係ないし、
開始早々に失点したことで得点をするのが難しくなった、とする評論もちらほら見かけたが、
ガンバ大阪は今まで9試合のうち5試合で失点をしていて、そのうち3試合はガンバが先制した試合。
しかもロアッソ熊本に至っては前半2点ビハインドから後半2得点で同点にまで追いついた。
残り2試合は長崎と札幌がそれぞれ0-3から一矢報いた試合で、下位チーム、小規模クラブがこうして得点しているということは、
富山が無得点だったことを「相手がガンバだから」「開始早々に失点したから」と割り切ってはいけないということが言えます。

ただ、カターレ富山は現場が、というか安間からして言い訳ばかり並べて
「だからしょうがないよね」という流れにして目の前の問題点と真正面から向き合おうとしないので、
結局この試合で良くなかったこと、露呈した問題点のうち、「相手がガンバだから」で片付けてはいけないものまで
「相手がガンバだから」「ガンバが強かっただけ」で片付けちゃうんだろうなぁ。


・ガンバ大阪にファンタジスタなどいない

相手がガチンコ勝負を挑んできてくれたこともあり、実力差をそのままスコアに反映させることができたガンバ大阪。
今回の試合を見て私が思ったことは、ガンバ大阪にはファンタジスタなんていなかった、ということ。
特別すごいと思った選手はいませんでした。あ、家長のボールキープはすごかったかな。

ただ、基本的なプレーのレベルが全然違う。

攻撃も守備も適切なポジションと身体の寄せ、適切なボールの置き方で相手にやりたいことをさせず、
ボールを持っていない選手の動きと、それがなるべく最大限に活きるように合わせるパス、
相手のミスやこぼれ球を自分のものにする読みと反応の速さ、そのあたりは「この差がレベルの差」だと実感しました。

特殊な技能といえば家長が足元でボールをこねる場面ぐらいで、それ以外は本当に基本プレー、基本プレー、基本プレー。
空いてるところに走る、そこにパスを出す、次のプレーをする、そして最後はシュートする、それを連続させてるだけなんですよね。
当然、ポジションの取り方だったり、視野の確保、プレーの正確性、読み、集中力など、J2の選手と比べたらこれらの能力や
センスの部分で段違いなところがいっぱいあるんですけど、やってるプレー自体はJ2、あるいはそれ以下のリーグと
そんなに変わらないように見えました。

ただ、ハイレベルな選手となれば難しいプレーを簡単なプレーに見せてしまうものなので、
本当はめっちゃファンタジスタ集団なのに、それを簡単なことしかしていないと錯覚してるだけかもしれませんが(笑)。


・これがJ1基準

一昨年の天皇杯、富山で行われた横浜Fマリノス-松本山雅FCの試合を見て印象に残っているのが、
中村俊輔のハードワークとマリノスの連動した守備。これは天皇杯の観戦レポートにも書きましたが、
中村俊輔といえばスポーツニュースやハイライトでしか見ない人にはアシストとセットプレーの選手というイメージだと思うのですが、
実はハードワークが凄くて、特に献身的な守備は「あの中村俊輔がここまで守備に体を張るか」と驚いたほどです。

でも、それが特別なことではなく、ただのJ1基準だとわかったのが、今回の試合でした。

やっぱりハードワークなんですよ。
J1レベルで見れば「地蔵」とまで言われる家長ですら、J2下位基準で見れば十分なハードワーカーですよ。
J2で「運動量豊富」「ハードワーク」を特長としている選手の中でも家長にすら及ばない選手が
何割かいるんじゃないかなって思ったぐらいですよ。

当然、優秀な監督やコーチ、戦術理解力のある選手たちが、場面場面でやるべきプレーを少しでも明確にし、整理して、
効率よくプレーできるようにしているからこそ、やるべきことができている、ハードワークしているように見えるとも言えますし、
実際それが最も大きいんだとは思いますが、こうやって上手い選手が下手な選手よりハードワークしてたら、
そりゃ下手な選手は対抗できませんよ。下手な選手は「スーパーハードワーク」の領域まで行かなければならないですよ。

次は連動した守備ですが、
今回のカターレ富山の攻撃では1人か2人が前に立てば自然とガンバ側にボールが転がってくるぐらい、
難しい守備が求められる場面がなくて、こぼれ球が味方に渡る確率を高くする、ぐらいしかガンバの守備を見る場面がありませんでした。
これが守備の連動に値するものなのかどうかはわからないので飛ばします(笑)。

あと、今回レベルの差を痛感したのはフィジカルですね。
富山の選手がガンバの選手に身体を寄せても逆に弾き飛ばされる、という場面が何度かありました。
まるでスーパーマリオで無敵マリオに蹴散らされる敵キャラのようでした。鍛え方が違うんでしょうね。
見るからにフィジカルの強そうな家長に弾き飛ばされるのは当然として、加地にも弾き飛ばされてたし、
藤春にはスピードでぶっちぎられて彼のオーバーラップに対して守備対応すらできず、という感じでしたね。


・ガンバ大阪はJ1に昇格できるか

それで、ガンバ大阪がJ1昇格できるか、なんですが、普段、昇格候補とされているクラブを見る時は
「キックオフから試合を決めに来ているか」という目線で見ているんですけど、45秒で先制ゴール、
そのあとも、富山の最初のチャンスが19分なんですけど、それまでずっとガンバのターン。試合を決めに来ていましたね。
なので、悔しいですけど、J1昇格しちゃうかなと。

やっぱりね、J2サポとなれば、こういう強いクラブが苦しむところを見たいんですよ。
そしてJ2に残留させて「J2なめんなボケが」ってやりたいんですよ(笑)。
でも、こんな試合を見せられてしまったらしゃーないですよ。


・大量動員への期待は空振りに終わる

今回の試合はカターレ富山史上初のチケット前売り完売(メディア報道によると15,000枚)で、回数券、スポンサー招待、
子どもパスを含めて20,000人を超える動員が期待されていて、特別に周辺の施設の駐車場を使わせてもらって
パークアンドライドをやったり、警備体制の強化のために県警本部長が指揮を執るという異例の試合運営がなされて、
試合前、金曜日の地方ニュースでも、過去の大量動員の模様が紹介されたり(とやま国体とか鹿島時代の柳沢凱旋試合とか)、
ガンバ大阪の紹介、パークアンドライドの案内をやったりと、メディアまでも時間を割いてこの試合を扱ってくれたのですが、
結果はカターレ富山ホームゲームの最多動員は記録したものの、予想の6割程度、13,639人にとどまった。

原因はやはりカターレ富山恒例の試合にピンポイントで合わせてくる悪天候、
(試合前日まで天気が良くて、試合当日は朝から雨、しかし試合開始ぐらいから雨が止んで翌日からはまた天気が良い)、
そして6.8℃(公式記録)という寒さに他ならないでしょう。

このことからわかるのは、富山で生でガンバ大阪、現役日本代表の中心選手を観れるという、
これを逃すと今後あるかどうかわからない機会ですら悪天候というだけでこれだけ動員が落ち込むということですから、
結局のところ、富山の人間だとこの程度で諦めてしまうということですよね。これで現実をまた一つ知ってしまいましたよ。

よく、過去の大量動員の試合を挙げて「富山はこれだけ動員のポテンシャルがあるのに」と主張する人や、
「柳沢を獲れば一気に観客動員増えるのに」と主張している人がいますが、
「これを逃すと次ないかもしれない」という試合すら簡単にあきらめてしまう富山なんて動員のポテンシャルがないのと同じで、
結局なんだかんだ言っても来ないんですよ。


あ、動員の話ついでに一つ苦言を。

スタジアムに入った時、バックスタンドにブルーシートを敷いて席を確保していた団体が多数ありました。
代表者がその場で待っているわけでもなく、場内アナウンスで「ブルーシート等で席取りするのはやめてください」、というアナウンスが
繰り返しあったにもかかわらず、ブルーシートは撤去されることはありませんでした。

午前中に少年サッカーの何かがあったらしく、場所取りというのはその少年サッカーのチームなんですが、まぁ見苦しかったですね。
試合前にアナウンスで「少年サッカーの人たちが来てくれましたー」的な紹介があったので、
クラブにも事前に少年サッカーの人たちが団体で来るという話が行っていると思うのですが、
だったらカターレ富山側で席を確保して「ここは少年サッカーの人たちのエリアです」ってやれば、
見苦しさも、座席を探している一般客に対する不快感もなかったんじゃないかと思いますけどね。

まぁ、今後こういう機会はないと思うんで、別にいいですけど。
どうせこの少年サッカーの人たちも目当てはガンバのハイレベルなサッカーであって、
カターレに興味を示してくれることはないでしょうし。


・貴重な「くくる」体験をした今回のスタジアムグルメなど試合以外のこと

今回は特別態勢ということで、スタジアムグルメもいつもより出店が多く、
しかも、なんと、ガンバ大阪のホームスタジアムの定番グルメ、たこ焼きの「道頓堀くくる」が特別に出店されましたー。

道頓堀くくるはガンバ大阪を応援します
http://www.shirohato.com/kukuru/gamba/

たこ焼き(1箱8個入り550円)のみの販売でしたが、試合前に食べて、試合後にも食べて、さらにお土産でも買っちゃいました。

「道頓堀くくる」は北陸地区には全く進出していないことから知名度も全然ないうえ、
ガンバサポならずとも、J's GOALをチェックしているJリーグファンにはおなじみの要チェックグルメだということも
あまり知られていなかったようで、最初は行列覚悟で何分かかるかなーとか思ってたんですが、
最も待った時で1人待ちぐらいで、余裕で買うことができました。
スタッフを大量動員してたのもあるのでしょうが、注文口が4か所もあって、客捌きもスピーディーでした。
試合だけでなく、こういうところでも「J1基準」を体感してしまいました。

で、たこ焼きの方ですが、外側ふわっ、中がとろっ、そして大きめに切ったタコもしっかりと存在感。
そして特製のソースも甘めでたこ焼きにすごい合ってて、1箱食べるのもあっという間だし、また食べたくもなります。
というか実際に1日で2回食べちゃってるんですけどねww、大阪のたこ焼きは違うなーというのを実感しました。


それ以外のスタジアムグルメについては、今回は移動販売車「56gorock」のケバブサンドを食べました。
肉が2種類(鶏or牛)、ソースが3種類(白、赤、緑)あり、つまり6通りの楽しみ方ができます。並500円、大600円。
それで私は牛×赤ソース(トマトチリソース)の並サイズを食べましたが、牛肉は香ばしさとジューシーさで食べ応えがあり、
中に入ってる野菜(キャベツ?)と酸味のあるトマトチリソースでしつこさを出させないという組み合わせ、とてもおいしかったです。
今度別の組み合わせも試してみたいと思いました。

もしお近くに出店の際はぜひ。

56gorock フェイスブック
http://www.facebook.com/56kebab


そして今回の試合はローソンサンクスマッチということで、ローソン側でもいろいろやってくれまして、
Ponta(ローソンのポイントカード)のポイントでオリジナルグッズ交換というのをやっていて、
トートバッグ、スマホケース、手ぬぐいのいずれかを300ポイントで交換というものでしたが、
私は手ぬぐいをいただきまして、



おおおおこの試合限定のデザイン!
当初このキャンペーンのチラシに載っていたデザインとは違いますが、これは良い!
ちなみにこの手ぬぐいは限定100枚だったそうです。これは良いもんもらった。

しかし左にガンバ大阪、右にカターレ富山と書いてあると、まるでガンバがホームかのようでもありますが、
縦書きは右から左が原則だし、こういうデザインの場合はホーム側のクラブは左右どっちにするのが正しいんですかねぇ、とも思ったり。

さらに、ガンバ大阪戦記念缶バッジ(200円)も販売。



限定200個ということで、完売必至と思ってこれを買うのにちょっと急いだんですが、
どうやら試合後でも残っていた模様(苦笑)。うーん売れないかー。

ちなみにこれ、Jリーグ各クラブや日本代表のオフィシャルグッズでおなじみFLAGS TOWN製です。

なんかローソンさんって、今回の缶バッジに限らず、アクリルユニフォームとか、からあげクンのキャンペーンのカードとか、
いろいろローソン限定グッズを作ってもらってるんですが、こうして缶バッジが残ってて、
アクリルユニフォームとかカードはカターレの試合で店を出すときに大量の在庫を投げ売り状態で出したりしてるし、
ちょんと元は取れてるのかなー、作らすだけ作らせて全然売れてなくて迷惑しかかけてないんじゃないかなーとか
なんか申し訳ない気持ちになってしまいますよね。

※アクリルユニフォーム。通常時1個200円。左は2011年度、右は2012年度のもの。
銀色の袋に入っていて開けるまで何番が入っているかわからない仕様。



というわけでガンバ大阪戦、今までになかった体験をさせてもらいました。
16時キックオフでしたが、都合のよい駐車場に停めるために10時に家を出て、まぁ結果的にそこまで急ぐ必要はなかったんですが、
雨で気温が低い中、開場90分前から行列に並び、富山では食べられないグルメを楽しみ、テレビでしか見られないような選手を観る。
富山ではこういう機会は向こう何年間ないと思うし、次からはまた平穏で閑散とした県総が戻ってくることでしょう。

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観戦レポ。13/04/14、J2第8節、カターレ富山vsヴィッセル神戸

2013年05月15日 23時16分43秒 | カターレ富山の観戦レポ

2013年4月14日、16時04分キックオフ
J2第8節 カターレ富山vsヴィッセル神戸
場所、富山県総合運動公園陸上競技場

カターレ富山
---------10苔口卓也--------
---------18西川優大--------
30木村勝太-32國吉貴博-7朝日大輔-8大西容平
---------6森泰次郎---------
---5舩津徹也--15平出涼--2足助翔---
---------41守田達弥--------

控え:1飯田健巳、19池端陽介、4吉井直人、26大山俊輔、13キム・ヨングン、11ソ・ヨンドク、17木本敬介

ヴィッセル神戸
----11田代有三---13小川慶治朗---
8マジーニョ-----------20杉浦恭平
----18田中英雄---27橋本英郎----
3相馬崇人-5河本裕之-19岩波拓也-25奥井諒
--------22山本海人--------

控え:30徳重健太、23イ・グァンソン、10森岡亮太、15大屋翼、31松村亮、17吉田孝行、16有田光希


結果
カターレ富山 0-0 ヴィッセル神戸

得点者(カッコ内はアシスト)
富:
神:

交代
富:62'大西容平→ソ・ヨンドク、68'苔口卓也→キム・ヨングン、84'國吉貴博→木本敬介
神:46'(HT)橋本英郎→大屋翼、57'杉浦恭平→有田光希、82'田代有三→森岡亮太

警告(カッコ内は累積枚数)
富:41'國吉貴博(1)
神:83'田中英雄(1)

退場
富:
神:

主審:日高晴樹 副審:山村将弘/武部陽介 四審:八木あかね
観客 3,624人

※ポジション変更
富山
大西→ソで、ソはセントラルMF右に入り、國吉が右サイド、朝日がセントラルMF左に移る
苔口→キムで、キムはセントラルMF右に入り、ソと西川が1列ずつ上がる
神戸
橋本→大屋で、ダブルボランチの並びが右田中、左大屋に。
杉浦→有田で、右に田代、左に有田の2トップにして、小川が2列目右に落ちる。田代→森岡で森岡はFW起用(右有田、左森岡になる)


・試練の4月、第2戦はJ1からの降格組ながら富山に苦い思い出のあるヴィッセル神戸戦

カターレ富山にとっては相性の悪いカードと、J1から降格してきたクラブとの対戦しかない「試練の4月」、
その第2戦はJ1から降格してきたヴィッセル神戸との対戦。カターレ富山としては初めての対戦となる。

しかし、ヴィッセル神戸にとってここ富山は苦い思い出の地。
2006年の天皇杯3回戦、カターレ富山の前身クラブで、当時JFLに所属していたYKK APと、
この富山県総合運動公園で戦い、2-4でまさかの敗北を喫した。

==========================================

第86回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦 (2006年10月8日 富山県総合運動公園陸上競技場)
ヴィッセル神戸 2-4 YKK AP

メンバー

ヴィッセル神戸 (監督 松田浩)
スタメン(4-3-3)
30徳重健太、20丹羽竜平、2小林久晃、32柳川雅樹、43有村光史、
36遠藤彰弘、27中村友亮、42ガブリエル、21北野翔、14平瀬智行、9レアンドロ
リザーブ
34荻晃太、6原信生、16小森田友明、37キム・テヨン、11茂木弘人

YKK AP (監督 楚輪博)
スタメン(3-5-2)
1中川雄二、3堤健吾、6濱野勇気、2小田切道治、
5野嶋良、16景山健司、18黄学淳(ファン・ハクスン)、8牛鼻健、10星出悠、13長谷川満、9岸田裕樹
リザーブ
22青木大輔、23藤木亮以、17中田洋平、11大西康平、14原大史朗

得点者
神:25'北野翔、62'平野智行
Y:20' 86'牛鼻健、38'岸田裕樹、85'長谷川満

http://www.jfa.or.jp/archive/domestic/category_1/games/2006/ep_cup_2006/result03/M47_061008.html

==========================================

当時のヴィッセル神戸はJ2に所属していて、昇格争いの真っ最中。
そのためか、主力の殆どを休ませるサブ主体で当たったのもあるんですが、
J2上位クラブがJFLのアマチュアクラブに負けるというのは少なからずショッキングだったはずです。
当時のメンバーも殆どが退団してはいるものの、神戸としてはYKK AP改めカターレ富山に6年半越しのリベンジを果たしたいところ。

ちなみに神戸にレアンドロというFWが出場しているが、翌年神戸で15得点を挙げた現ガンバ大阪のレアンドロとは別人。
現カターレ富山の中心選手で当時YKK APにいた朝日大輔はおそらく離脱中。大西康平は大西容平の双子の弟。

スタメン。
富山は中盤の要の韓国人コンビがともにベンチスタート。足助翔がケガから復帰。
1トップに苔口卓也、トップ下に西川優大と少しメンバーをいじってきた。
神戸は相変わらずメンバー表で遊んでいて、メンバー表の上では橋本がDFで、田代1トップの5-4-1だが、
実際は上記フォーメーションのような4-4-2。ポポが前節退場処分を受けて今節出場停止で、
代わりに2列目での起用が続いていた小川慶治朗をFWに上げ、2列目には杉浦恭平を起用。
杉浦は愛媛FC時代にカターレ富山相手に決勝ゴールを決めている。


・両者追い風に乗り切れずスコアレスドロー

非常に風が強かった今回の試合、前半は神戸が風上、富山が風下に立つ。
風上の神戸が序盤から攻勢に試合を進める。前4人と橋本が流動的に動いてゴール前に侵入し、
また、前からの守備でボールを奪ってからのショートカウンターも何本も出すことができていて、
チャンスや決定機を次々と作るものの、富山のギリギリで体を張った守備に阻まれ、得点することができない。
富山はボールが持てていないわけではないが、パスがずれることが多かったり、相手に読まれる範囲のプレーで
引っ掛かってボールを失ったりと、なかなかうまくいかなかった。しかしそれでもカウンターや長いボールを使った攻撃で
ボールを運ぶことはできていて、なんだかんだで神戸の半分ぐらいの回数はチャンスを作ることができていた。

後半もボールポゼッションは神戸に分があったものの、風上に立った富山がカウンターで神戸ゴールに襲いかかる。
しかし51分、64分と2度あったビッグチャンスをいずれも決めることができず、さらに大西が負傷交代したことで
中盤が何もできなくなってしまい、しだいにボール支配の通りに神戸に流れが傾き、富山は防戦一方となる。
しかし神戸も67分に左サイド相馬のアーリークロスに小川がDFラインの裏に抜けて、
そして73分にはコーナーキックから小川がヘディングシュートも放つも、どちらも決めることができない。
75分を過ぎてからは五分五分の戦いとなり、富山は76分にカウンターから西川がシュート、
81分にソ・ヨンドクのブレ球FK、89分に右サイド木本のドリブル突破から西川のポスプレーを経てソ・ヨンドクのシュート、
94分にコーナーキックから西川のシュート、神戸は78分と86分にいずれもロングボールからDFラインの裏を取って決定機を作るものの、
両チームともにゴールネットを揺らすことはできず、0-0のスコアレスドローで終了した。
神戸はこれが今シーズン初の無得点。富山は降格組相手とは言え得点のチャンスもあっただけに悔しいドロー。


・敢えての「引かずにやる」が奏功したカターレ富山

富山は「引いたところで強力な攻撃陣をゴールに近づけるだけ」「田代をゴールから遠ざけるため」としてDFラインを高く設定した。
とはいえDFラインを高くして田代をゴールから遠ざけても、彼のポストプレーから小川が裏を突く、という形も神戸は持っていて、
実際に小川だけでなくマジーニョも飛び出してきて非常に手ごわかったのだが、カターレ富山はなんとか対応できた。わりとギリギリで。
カターレ富山はポストプレーで周りを活かす選手への対応が下手なので、おそらくDFラインを高くとは言っても、
田代のポストプレーからDFラインの裏に走られるのはある程度織り込み済みで、裏を狙ってきても対応できるスペースの広さを
考えたDFラインの設定だったのではないかと個人的には思った。

それでも田代を完璧に抑えることができたわけではなくて、何度かペナルティエリアの中でプレーさせてしまったんですが、
34分、左サイドマジーニョのクロスをヘッドで叩きつけた場面だったり、42分にロングフィードをペナルティエリアの中ですらして
マジーニョが飛び込んできた場面とか、ゴールに近いところでプレーさせるとやはり怖いというのは見せつけてくれましたけどね。


・良し悪しの苔口1トップ

今回の前線は1トップに苔口、トップ下に西川という起用でした。
苔口を起用すると、どうしても周りが彼のスピードを活かそうとしてロングボールを蹴っ飛ばすことが増えてしまって、
去年までの縦ポン一辺倒サッカーが入ってきてしまうのですが、今回のように全体的に押し上げて力で押し込もうとする相手に対しては、
苔口を走らせてそこにロングフィードという形が、相手DFに後ろを意識させて圧力を少しでも軽減させるという意味でも
効果的だったような気がします。

ただ、今の布陣でロングボール主体の攻撃にしてしまうと、去年よりも2列目の人数が減っているわけだし、
「3-1-4-1-1」の「4」の部分の選手も追いかけきれないし、また、苔口は西川と比べてボールを持ってない時の動きが少ない選手で、
中盤のつなぎに加勢しよう、相手の守備を動かしてゴール前に隙を作ろう、そこに中盤の選手を入りこませようという形も減ってしまい、
去年よりも攻撃にかける人数も攻撃の質も落ちてしまうと思うので、今年カターレ富山がやろうとしていることを踏まえると
あまりフィットしないんじゃないかという気がするので、継続的にやるのはどうなのかなとは思います。
あくまで使い方が限定されるやり方だと思います。

決定機を2つ外したことに関しては、51分の決定機についてはサイドからの速いアーリークロスに点で合わせなければいけなかった
難易度の高い局面だったし、64分の決定機についてはシュートもGKをうまく外そうという意図が感じられないものだったので
あまり良くはなかったのですが、その前の朝日のパスのタイミングや出した方向が悪かった上にパススピードも遅く、
それだけで可能性が大いに削がれた部分が大きかったと思うし、なので個人的にはチャンスメイクの質の部分に改善を要求したい。


・決壊しかけた右サイド

個人的に今回の試合を引き分けにできた最大のポイントはキム・ヨングンの投入だったと思ってます。
右サイド大西が負傷で交代した後、國吉が右サイドに入ったのですが、相手チームの狙いどころになって、
ゴール前でかろうじてボールを奪っても相手のプレッシャーに負けてすぐにボールを失い、何度も攻撃されていて、
大西の交代からキム・ヨングン投入までのわずか6分間で何度もピンチを迎えてしまい、いつ失点してもおかしくない状態になっていた。

キム・ヨングンが投入されてからは、彼が國吉と足助の守備のサポートをし、マイボールになれば
パスをもらえるポジションを取ってボールを貰い、巧みなボールキープで相手からのプレスをうまくいなして
すぐ相手にボールが渡るのを防ぐことができていたし、マジーニョや相馬のドリブルからピンチを迎える場面もなかった。


・ただ、去年もここまではできた

J1降格組のヴィッセル神戸に「勝てたかもしれない引き分け」をやったことで、今年は去年と違う、かなりやれる、
と思っている人がファン、サポーター、あるいはもしかしたらチーム内にも起きているかもしれませんが、
一つ勘違いしてはいけないのが、去年もここまではやれた、ということです。

去年、ヴァンフォーレ甲府にホームで引き分けました。その分を今年はこの試合で取ったにすぎないのです。
甲府と神戸は違うだろwwって思うかもしれませんが、去年のJ2優勝チームでしかも一昨年のJ1で16位だったチームと、
去年のJ1で16位のチーム、位置的には同じですよね。ついでに言えば、チームの核となる外国人選手が不在だったのも同じです。
それでも違うと思うのならばそれはただの思い込みです。

なので、この引き分けを過大評価せずに「これで去年と同じラインに来た」、と評すべきだと思うんですよ。

成績を上げるのに必要なことは何か。
得点を増やすこと、失点を減らすこと、それも間違いではないのですが、個人的には
「去年勝ったところに今年も勝って、去年勝てなかったところに今年は勝つ」ということだと思うんです。
得失点の改善だけならば、例えば去年1-0で勝った試合を2-0にすればそれ以外は去年と同じでもいいのか、
去年0-3の完敗だった試合を1-2の惜敗にしたらそれで目的達成なのか、そんなわけないですよね。

去年勝ち点3取ったカードで勝ち点3を取って、去年勝ち点0か1しか取れなかったカードで勝ち点3を取る。
これほど明確なものはないでしょ。得失点については、その結果どうなったか、ぐらいの捉え方でいいと思うんですよ。

なので、今何位かとか、去年○勝するまでに何試合かかったのを今年は○試合で達成したとか、
そういう都合の良い瞬間を切り取ることに意味はないと思うし、私としてはこういう成績の見方を提案したい。


このように、去年と今年の同一カードでどれだけの勝ち点差を出せたかで評価するという方式。
ホーム、アウェイの相性もあるので、単に相手ごとだけでなく、ホーム・アウェイも分けて考えます。
J1に昇格した甲府、湘南、大分、JFLに降格した町田のところには、替わってJ2に来たクラブをあてはめます。

そうすると、今年のカターレ富山は、去年と比べて勝ち点プラス6の状態だということがわかります。
それで、去年の成績に勝ち点をプラス6して、去年の最終順位に当てはめてみると・・・

15位 徳島 51
16位 愛媛 50
17位 草津 47
18位 福岡 41
19位 富山 38+6=44
20位 鳥取 38

1つしか順位が上がりませんね。
つまり、今のカターレ富山は成績上では13位ですが、まだ18位相当なわけですよ。
目標順位の15位に到達するには、去年の15位の徳島が勝点51ですから、大体の目安として、さらに勝点を7プラスできるまで、
「去年勝ったところに今年も勝って、去年勝てなかったところに今年は勝つ」を継続しなければならないわけです。

ちなみに同様にプレーオフを視野に入れた場合、去年の6位は勝点が71でしたから、71-44=27なので、
つまり、富山の場合は残りの34試合で、去年と勝ち点27の差を出せるだけの成績を出さなければならない。
順位表の上では6位との勝点差はわずかに1ですが、こう考えるとプレーオフへの道が非常に険しいのがわかりますね。


・ポポ不在が痛かったヴィッセル神戸

今シーズン初の無得点に終わり、6年半越しのリベンジにはならなかったヴィッセル神戸。
こううまくいかないときにはポポが個の力で相手の守備を切り裂いたり、弾丸ミドルシュートを食らわせて
チームを勝利に導いていたんだと思いますが、その「いざというときの一手」がなく、活路を見出せないまま90分が過ぎてしまった。

また、橋本が足の違和感を訴えてハーフタイムで交代したのも痛かった。
前半は豊富な運動量で相手の攻撃を好きにさせず、攻撃に転ずれば高い位置、あるいはペナルティエリア内にまで顔を出して
富山の守備をてこずらせていて非常に厄介な存在だったのですが、後半は風下に立った影響もあるとはいえ、
代わって入った大屋がその役を担いきれず、富山に決定機を作られたり、攻撃面でも押し込めなかったりと、
攻撃も守備も少しトーンダウンしてしまった感じはあったと思います。


・ヴィッセル神戸はJ1昇格できるか

それでヴィッセル神戸がJ1昇格できるかどうかなんですが、立ち上がりから点を取りに来てたし、そこでチャンス、決定機も
作れていたので、昇格できるチームではあると思うんですが、でもなんか、これがJ1残留争いのチームなんだろうなあという感じも
あったりして、今の時点だと昇格はできてもJ1では厳しいんじゃないかなという気がします。


・アウェイグッズ販売

今回はヴィッセル神戸のチームグッズの販売もしていて、売り場で商品を見ていたら、その間に「応援への道すじカレー」(牛すじカレー)が
次々と売れていってました。私は1個500円のアクリルユニフォームストラップを買いました。6番(エステバン)と19番(岩波拓也)。
数年後、「俺、神戸で19番だった時のストラップ持ってんだー」って自慢できるほどブレイクしてほしいですね岩波選手(笑)。
あとタオルマフラー2000円するんですね。


・黙れいしかわ

なんかこの試合のちょっと前に安間シンパのライターいしかわごうがまた安間のサッカーを絶賛するコラムを出したらしいですね。
彼は2年前にも安間のサッカースタイル「3-3-3-1」を大絶賛し、その途端に3-3-3-1が破綻、チームが低迷して、
6月には20チーム中19位、下には木村孝洋監督のFC岐阜しかいないという状態にまで落ちて結局フォーメーション変更と、
いわばデスコラム、デスライターみたいな存在なのですが、そんな彼がまた出しゃばってきたというので、個人的には非常に不愉快です。

巷でたまに話題になる東原亜希のデスブログみたいな、事件や現象とブログ内容をこじつける程度の物ならば、
ただからかってバカにしてそれで終わりなのですが、例によってこういう布陣を採用する考え方をバラした上に、
しかも今回は取材で安間に3-1-4-1-1のシステムを説明してもらったノートの画像までブログにアップしているというからタチが悪い。
いしかわは「これじゃ誰にもわからない」と、もはや自分自身が安間のスパイになっているという自覚が全くないようですが、
わかる人にはわかると思うし、それが富山対策の助けになっている可能性もあるわけだし、
そもそも彼が絶賛してる時点で死亡フラグなのも加えると、これからちょっと低迷の覚悟はしないといけないのかなという感じです。

で、こう書くといしかわは決まって「そうやって他人のせいにするのは自分自身と向き合ってない証拠」とか言いだして
「そう言われてみればそうかも」と思わせにかかるわけですが、これって安間と同じ手口ですよね。そう簡単には引っ掛かりませんよ。

負け続ける原因はチームの中にあるはずで、負けフラグとか法則という言葉に逃げてしまうのは愚かなこと、
と言いたいのかもしれませんが、ただ、負け続けるということは、同時にそれだけライターが絶賛していたものが否定される
ということでもあるので、そうやって自分のコラムをバカにする人をバカにしている一方で、
あなたは自分の書いたコラムとちゃんと向き合ってるのかね?ということを問いたいですよね。
後々振り返った時に、J2下位に沈んだクラブのサッカーを「最先端」「サッカー革命」とか書いてたら非常にバカバカしいし、
そういうの見て恥ずかし・・・あ、こういう類の人らはバカバカしいとか恥ずかしいとか思わないのかな。
だからこの人に限らず、他にも何人かいるけど、的外れな主張や勝てないものを絶賛するコラムを繰り返しちゃうんだろうね。

ただ、そういう安易なネタバラシを許してしまっているクラブ側にも問題があるわけで、
もしかしたら「紹介してくれた方が興味を持ってくれる人が増えるかも」という安易な気持ちでいるのかもしれませんが、
ネタバラシと釣り合いのとれる動員増には絶対にならないと思うし、結局デメリットが大きすぎるんですよね。
なので、クラブ側にも意識改善を要求したいところです。
安間に関しても同様で、戦術をバラしてそれでも結果を出せるほどの手腕があるわけではないんですから、
いくらいつでも自分の肩を持ってくれる数少ない(唯一の?)ライターとはいえなんでも喋ってしまうのはダメだと思いますよ。
サッカーは相手をどこまで理解できているかで決着がつくことだってあるんですから。

コメント
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