2014年8月3日(日曜日)、18時03分キックオフ
2014Jリーグ ディビジョン2 第25節 横浜FC-カターレ富山
場所:ニッパツ三ツ沢球技場
横浜FC 7勝8分9敗 16位
監督:山口素弘
GK:18南雄太
DF:15市村篤司、2野上結貴、4ドウグラス、27中島崇典
MF:10寺田紳一、36松下裕樹、24松下年宏、14小池純輝
FW:13野崎陽介、39パク・ソンホ
控え:1渋谷飛翔、32永田拓也、17安英学、5野村直輝、8佐藤謙介、23ナ・ソンス、9黒津勝
カターレ富山 2勝3分19敗 22位
監督:安間貴義
GK:1飯田健巳
DF:3御厨貴文、5秋本倫孝、20高准翼
MF:2木村勝太、4平出涼、26大山俊輔、16國吉貴博
FW:9白崎凌兵、33中島翔哉、10苔口卓也
控え:31柴田大地、19池端陽介、27吉川健太、24ヤン・ヘジュン、17木本敬介、15三上陽輔、18西川優大
結果
横浜FC 2-0 カターレ富山
得点者(カッコ内はアシスト)
横:49'野崎陽介(パク・ソンホ)、58'松下年宏(小池純輝)
富:
交代
横:72'野崎陽介→安英学、81'松下年宏→ナ・ソンス、84'パク・ソンホ→黒津勝
富:59'大山俊輔→木本敬介、70'國吉貴博→西川優大、76'苔口卓也→三上陽輔
警告
横:26'寺田紳一
富:34'中島翔哉
退場
横:
富:
主審:上田益也 副審:小椋剛/塚越由貴、四審:福岡靖人
観客 3,922人
※試合中のポジション変更
横浜FC
前半途中から寺田が1列下がって4-2-3-1に布陣変更、ボランチは右に寺田、左に松下裕、トップ下に松下年
後半開始からは野崎がトップ下で、2列目右に松下年、左に小池
72'野崎陽介→安英学で、安英学はボランチ右に入り、寺田がトップ下に入る
カターレ富山
59'大山俊輔→木本敬介で、木本は左ウイングバックに入り、國吉がボランチ左に移る
70'國吉貴博→西川優大で、3-3-2-2に布陣変更。平出のワンボランチ、2列目が右に中島、左に白崎、2トップは右に西川、左に苔口の並びになる
三ッ沢です。
カターレ富山はぶっちぎりの最下位独走中で、4月の時点で既に座して死を待つ状態だが、試合放棄するわけにもいかないので試合します
横浜FCは3週間前の天皇杯でまさかまさかの屈辱的敗戦を屈した相手、カターレ富山へのリベンジマッチ
前半
3分、富山、自陣で奪ったボールを9白崎に預け、右サイドに流れながらドリブルで持ち上がる。相手陣に入ったところからゴール前に
ロングボールを入れたところ、相手選手がクリアを空振りしてしまったが、33中島と10苔口がかぶってしまいシュートは撃てなかった
7分、富山、右サイド2木村のアーリークロスをPA内右寄りで相手選手がクリアするもボールは真上に上がってしまい、
落ちてきたボールを33中島がボレーシュートを放つが枠の左
11分、富山、9白崎がバイタルエリア手前から闇雲にロングシュートを放つも枠の外
16分、横浜、相手陣センターサークル付近から24松下年、14小池と繋いで右サイドに展開、15市村が少し持ち上がって中にパスを入れ、
13野崎がミドルシュートを狙うもミートせず、弱いシュートは枠の左に外れる
17分、富山、右サイド2木村からのパスを受けた9白崎が単騎突破でPA内侵入を図るが、2野上のスライディングが奇麗に決まって阻まれる
29分、横浜、右サイドを15市村、10寺田と繋いでクロス、ゴール正面で39パクがダイビング気味にヘディングシュートを放つも弱い
32分、横浜、右CK、24松下年のボールは大きくなりファーに流れ、27中島が強引にシュートを狙うも枠の上
38分、横浜、相手陣低い位置でボールを受けた39パクが左サイドに展開、27中島がドリブルで持ち上がってバイタルエリアで中の14小池に
パスを入れるも通らなかったが、こぼれ球を24松下年が拾って反転シュート、しかしGK正面
40分、富山、33中島が自陣からドリブルで持ち上がり、バイタルエリアまで来たところで縦パスを入れるも、受けた10苔口のトラップが
大きくなってしまい、奪われる
44分、横浜、正面遠めのフリーキック、36松下裕がストレートに伸びるボールで直接狙うもGKにキャッチされる
後半
48分、横浜、左サイドでボールを持った10寺田が中にパスを入れ、24松下年、39パクと繋いでPAに侵入したがシュートは撃てなかった
48分、横浜、右サイドから24松下年がミドルシュートを狙うも枠の上
49分、横浜、左サイド高い位置からのスローイン、27中島が入れたボールを13野崎がフリック、39パクがPA内左で体を入れようとした相手DFの
前に体を入れてボールを奪い、こぼれ球に13野崎が走り込んてシュートを叩き込み横浜FCが先制 横浜FC1-0富山
53分、富山、33中島の闇雲ロングシュートは枠の上
58分、横浜、左サイド14小池のクロスにファーサイドでGKと相手DFがかぶってしまい競れなくなったところを24松下年がフリーで頭で合わせて
あっさり追加点 横浜FC2-0富山
62分、富山、右サイド2木村のアーリークロスにPA内で10苔口が合わせるもGK正面。決定機
65分、富山、横浜FC36松下裕がセンターサークル付近からDFラインに戻そうとしたパスが10苔口へのプレゼントパスになり、
ドリブルでPA内まで持ち込むもシュートは懸命に戻ってきた36松下裕のスライディングに阻まれた。決定機
69分、横浜、14小池のパスをPA内右寄りで受けた39パクのシュートは枠の上、決定機
78分、横浜、左サイドでボールを持った14小池がドリブルでカットイン、PA手前左からミドルシュートもGK正面
79分、横浜、右サイドでボールを持った15市村が相手の守備に対して粘ってボールキープし、PA手前右からミドルシュートもポストに当たる
40分、富山、バイタルエリアで15三上からのパスを受けた9白崎がシュートもGK正面
87分、横浜、誰かがPA内ゴール正面で1対1を作ったがシュートはGKにセーブされる。決定機
88分、富山、中央から33中島がドリブルで仕掛け、プレスを回避しながらPA内右サイドからシュートも枠の左に外れる
イージーな点の入り方で横浜FCが無難に2-0で勝利した。
横浜FCは立ち上がりは素早く39パクソンホにボールを送るサッカーだったが、競り合いでファウルを取られることが多く、
機能しないと見るや10寺田をボランチに下げてしっかりボールを回して両サイドからチャンスを作る攻撃に変更、
すると、簡単に39パクソンホにボールを入れなくなった分、競り合いのファウルで攻撃が終わる回数が減り、主導権を握れるようになった。
それでも前半は3連勝中とは思えない低調ぶりで決定機を作ることができなかったが、
後半立ち上がりに相手のクオリティの低さからポンポンと2得点を挙げると、それ以降は36松下裕のセカンドボール奪取と
素早いサイドへの展開で相手を簡単にいなし、1つ大きなミスこそあったものの、無難に試合を進めて無失点で試合を終わらせた。
ただ、決定機の数から言えばもう2点は行けたような気がする。
負けた富山は25試合で20敗に到達。
立ち上がりから飛ばし気味にゲームに入ったものの、PAまでボールを運んでもシュートが撃てず、結局9白崎と33中島がPAの外から
30m~40m級のロングシュートを闇雲に撃つしかなく、相手ゴールを脅かせるだけのクオリティではなかった。
20分を過ぎるともう集中力が切れてしまったのか、交錯してすぐには起き上がれない選手にパスを出す、誰もいないところにパスを出す、
前か後ろに2~3歩動けば作れるパスコースが作れない、パスが通ってもトラップできないなど、目に見えてプロレベルとはほど遠いミスを
連発してしまい、また、ボールの奪いどころも定まっておらず、前線や中盤のプレスはただ個々にボールを追いかけているだけで
お世辞にもプレスと呼べるものではなく、20分以降はゴール前で守って遠くに蹴っ飛ばすだけのサッカーに終始してしまった。
試合終盤になってもパワープレーで強引に点を獲ろうという姿勢さえ見られず、言葉には出さないけどみんな諦めているんだろうなというのが
ありありとわかる試合でした。
なお、21位のカマタマーレ讃岐が栃木SCに2-1で勝利したため、入替戦でワンチャンJ2残留の可能性がある21位との勝ち点差が6に広がった。
あと17試合で勝ち点6差だと、まだひっくり返せる勝ち点差ではあるのだが、25試合で勝ち点9しか取れてないクラブが、
監督交代や大型補強などの大きな変革もなく、讃岐が今後稼ぐ勝点プラス6の勝点を稼げるとは到底思えず、
J3降格はもう決まりとして、その決定日がより近づいた。
横浜FCはここまでFC岐阜、ジュビロ磐田、コンサドーレ札幌を下して3連勝中だったが、
天皇杯で屈辱を味わったことから、調子に乗るな、前回のような屈辱的な敗戦を絶対に繰り返してはいけないと、
本来はサポーターの横断幕を貼り付けているゴール前のフェンスが白い布で覆われ、「浮かれるな 今日は絶対 浮かれるな」と、
たとえ弱い相手といえど、舐めた態度でゲームに入ることを決して許さないメッセージが掲げられていた。
なお、無事に横浜FCが勝利したということで、試合後には「勝ったから 今日はみんなで 浮かれよう!」の横断幕が掲げられた。
いやいやそれでも浮かれるなとは思いましたけど。あと、どっちも五七五になってるんですね。
一方のカターレ富山のゴール裏は、いまだに残留を意識づけるような横断幕すらなかったし、
ゴール裏もなんかきれいごと言ってたけどまだ危機感がないか、あるいは本心ではもう諦めてるんだろうな。