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椎間板ヘルニアからの復帰をめざしてただいま絶好調静養中!

クラブライセンスを読む(8)

2012年07月23日 00時55分47秒 | クラブライセンスを読む

今年、Jリーグに「クラブライセンス」というものができまして、

一部のサッカー視聴者は、この制度でJ2下位や陸上競技場をホームスタジアムとするクラブの駆逐を期待しているみたいですが、
「クラブライセンス」とはいっても、一般的に知れ渡っているのは財務基準とスタジアム基準の一部分ぐらいだと思うんですよ。
というか僕もその程度しか知らないんですけど。

そこで、クラブライセンスを読んで、それをこのブログに記していこうかな思いまして、
「クラブライセンスを読む」というタイトルでこうして書いているわけです。本当にただ一読しているだけです。

ちなみに、クラブライセンスはこちらでダウンロードできます。

Jリーグ クラブライセンス交付規則・運用細則 (全116ページ)
http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/documents.html


今回は第11章、法務基準からです。


第11章 法務基準

第36条

L.01 A等級 AFCクラブ競技会出場への宣誓書
ライセンス申請者(クラブ)は、以下の内容を遵守するという内容の宣誓書を提出しなければならない
 1.FIFA(国際サッカー連盟)、AFC(アジアサッカー連盟)および国内協会、ならびに国内リーグ(Jリーグ)の、
   規約、規定、規則および決定が法的拘束力のあるものであることを認めること
 2.クラブが関係する国際的な次元の紛争、とりわけFIFAまたはAFCが関与している紛争について、
   CAS(スポーツ仲裁裁判所)の専属的管轄を認めること
 3.FIFAおよびAFC規約に基づく、普通裁判所への提訴の禁止を認めること
 4.JFA(日本サッカー協会)に公認されている競技会で競技すること
 5.AFCに公認されている競技会に出場すること(ただし、親善試合には関係しない)
 6.Jリーグクラブライセンス交付規則の条項および条件に従い、かつ遵守することを約束すること
 7.提出済みのすべての文書は完全かつ正確であること
 8.クラブライセンスの交付主体であるJリーグおよびJFAに対し、文書を検証し、かつ、情報を求め、
   また、上訴手続の際には、国内法令に従って関連する公共機関または民間団体に情報を求める権限を与えること
 9.AFCが評価プロセス(過程)および意思決定を評価するための国内レベルにおける
   スポットチェック(抜き打ち検査)を実施する権利を留保していることを認めること
 10.AFCが国内レベルにおける抜き打ち検査の手順の実施を怠った場合、FIFAが評価プロセスおよび意思決定を評価するための
    国内レベルにおける抜き打ち検査を実施する権利を留保していることを認めること
 11.定められた期限内に、ライセンス申請書類を提出した後に発生した、重大な変更、主要な経済的重要性のある事象または状況
    および事後的事象について、Jリーグに通知すること

L.02 A等級 クラブの登記情報
ライセンス申請者の定款原本の写し、登記簿謄本を提出しなければならない

※定款(ていかん)=目的、組織、活動に関する根本規則
※登記簿(とうきぼ)=法律に定める一定の事柄を記した帳簿
※謄本(とうほん)=原本の内容をすべて写して作った文書

L.03 A等級 他クラブの経営等への関与の禁止
ライセンス申請者は、クラブの経営、管理運営および/または競技活動に関わるいかなる自然人(個人)も法人も、
直接間接を問わず以下のいずれにも該当しないことを宣誓する文書を提出しなければならない
 ・同じ競技会に出場している・・・
  1.他クラブの証券または株式を、重大な影響を与えうる割合で保有または取引すること
  2.他クラブの株主の議決権の過半数を有すること
  3.他クラブの経営、管理運営および監督機関の構成員の過半数を任命するかまたは解任する権利を有していること
  4.他クラブの株主であり、かつ、そのクラブのその他の株主と締結した契約に従って、
    当該クラブの株主議決権の過半数を単独で有していること
  5.他クラブのメンバーであること
  6.他クラブの経営、運営管理または競技活動に何らかの地位において関与していること
  7.経営、運営管理または競技活動について何らかの権原を有していること

※権原(けんげん)=民法上、ある行為をすることを正当とする法律上の原因。権利の原因。(YAHOO!辞書、大辞泉)

L.04 A等級 クラブ内の懲戒手続き
ライセンス申請者は、国内法令ならびにFIFA、AFCおよび国内協会の規約、規程および規則に適合した、
法的に有効な懲戒規則、あるいはそれに似た文書を提出しなければならない
(細則)就業規則には、社員がJFAおよびJリーグの諸規定を遵守するという内容の条項を盛り込むのが望ましい。
    また、ライセンス申請者の取締役・監査役には、その役職の範囲に関わらずこの条項を従うことについて
    本人の書面による承諾を得ることが望ましい。

細則では、就業規則の原本の写しと、選手やスタッフとの契約書、覚書を提出することになっているので、
その規則や契約の中で、懲戒に関する規則をしっかり定められているか、という感じでしょうか。

L.05 C等級 選手と社員のための行動規範
ライセンス申請者は、国内法令ならびにFIFA、AFCおよび国内協会の規約、規程および規則に適合した、
選手およびオフィシャルのための法的に有効な行動規範を提出することが推奨される

L.06 C等級 顧問弁護士(リーガルオフィサー)
ライセンス申請者は、常勤・非常勤を問わず、ライセンス申請者の活動における法務事項について
責任を有する顧問弁護士を置くことが推奨される


っていうね、ほとんど書き写しですよ。

その道の勉強をしていなければなじみのない専門用語が出てきたり、いろいろ難しいこと書いてありますけど、
ざっくり言えばルールは守れ、ルールは法律や規約の範囲内で定めろ、他のチームをコントロールしようとするな、
ってことですよね?ざっくりしすぎですか?ww


次は「第12章 財務基準」です。

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クラブライセンスを読む(7)

2012年07月21日 13時08分54秒 | クラブライセンスを読む

今年、Jリーグに「クラブライセンス」というものができまして、

一部のサッカー視聴者は、この制度でJ2下位や陸上競技場をホームスタジアムとするクラブの駆逐を期待しているみたいですが、
「クラブライセンス」とはいっても、一般的に知れ渡っているのは財務基準とスタジアム基準の一部分ぐらいだと思うんですよ。
というか僕もその程度しか知らないんですけど。

そこで、クラブライセンスを読んで、それをこのブログに記していこうかな思いまして、
「クラブライセンスを読む」というタイトルでこうして書いているわけです。本当にただ一読しているだけです。

ちなみに、クラブライセンスはこちらでダウンロードできます。

Jリーグ クラブライセンス交付規則・運用細則 (全116ページ)
http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/documents.html


今回は第10章、人事体制・組織運営基準からです。


第10章 人事体制・組織運営基準

第35条 [人事体制・組織運営基準]
(1)目的
   ・ライセンス申請者(クラブ)がプロフェッショナルな方法で運営管理されること
   ・一定のノウハウおよび経験、スキルのあるスペシャリストを持つこと
   ・選手が、資格を持つコーチによるトレーニングを受け、必要な医療スタッフによりサポートされること

P.01 A等級 クラブ事務局
事務所の所在地や役員・社員の一覧、問合せ先電話番号やメールアドレスなどを記した書類を提出すること

P.02 A等級 代表取締役
会社法に定める手続きに従い、株主総会で選ばれた取締役の中から任命された代表取締役がいなければならない

P.03 A等級 財務担当(ファイナンスオフィサー)
P.04 A等級 運営担当(オペレーションオフィサー)
P.05 A等級 セキュリティ担当(セキュリティオフィサー)
P.06 A等級 広報担当(メディアオフィサー)

クラブはこれらの担当を置かないといけませんよという規定。それぞれに資格や実務経験などの要件がありますが省略。
(細則)P.04の運営担当とP.05のセキュリティ担当は兼務可

P.07 A等級 マーケティング担当
マーケティングに関する事項について責任を有するマーケティング担当として、以下のいずれかに該当する者を置かなければならない。
ただし、マーケティング担当は、ライセンス申請者の従業員、あるいは、ライセンス申請者との契約に基づいて常駐している、
外部企業に属する者とする
 ・Jリーグが特定するマーケティングに関する課程に参加し、その課程を修了した者
 ・最低1年の実務経験を有し、Jリーグから発行される「マーケティング担当適正証」を有する者
(細則)ここでいう実務経験とは、クラブまたは企業ににおいて以下のいずれかの業務(関連する業務を含む)を
    1年以上経験していることを指す
     1.ブランド価値の向上
     2.スポンサーや商業パートナーとの取引関係管理
     3.地元テレビ局、メディア媒体との関係構築・管理
     4.営業管理
     5.マーチャンダイジング(商品の適正かつ適切な供給に関する事柄)管理
     6.顧客関係管理
     7.イベント管理
     8.スタジアムに関係するイベント活動の管理

P.08 A等級 医師(メディカルドクター)
トップチームへの医療面でのサポートおよびアドバイス、ならびにドーピング防止方針について責任を有する
日本国医師免許を保有する医師を1名以上置かなければならない。
当該医師は、試合およびトレーニング中の医療面のサポートを確実に行うものとする。
(細則)Jリーグ規約52条により、Jクラブはすべての試合にドクターを同行させなければならない

P.09 A等級 理学療法士
医師をサポートして、トップチームのトレーニングや試合中の医療手当およびマッサージについて責任を有するメディカルスタッフを置き、
Jリーグに届け出なければならない。なお、メディカルスタッフは次のいずれかの国家資格等を保有しているものとする。
 ・理学療法士
 ・柔道整復師
 ・あん摩マッサージ指圧師
 ・はり師
 ・きゅう師
 ・財団法人日本体育協会公認アスレティックトレーナー

P.10 A等級 トップチーム監督
次のいずれかの条件を満たす者をトップチームの監督(ヘッドコーチ)に置かなければならない
 ・JFA(日本サッカー協会)公認S級ライセンス、またはそれに相当するとJFAが認定した指導者としての実績
 ・AFC「プロ」資格
 ・UEFA「プロ」資格
(細則)準加盟クラブの場合は、Jリーグ入会後の最初のシーズン開幕までに当該監督が条件を満たすようにしなければならない

たしか南米が指導者資格1種類しかないんでしたっけ。
そういう、日本の指導者資格と互換性が認められないものについて「指導者としての実績」という条件が適用されるものと思われます。

P.11 A等級 トップチームのアシスタントコーチ
次のいずれかの条件を満たす者を1名以上トップチームのコーチとして置かなければならない
 ・JFA公認A級ライセンス、またはそれに相当するとJFAが認定した指導者としての実績
 ・AFC「A級」資格
 ・UEFA「A級」資格
(細則)準加盟クラブの場合は、Jリーグ入会後の最初のシーズンまでに当該コーチが条件満たすようにしなければならない

疑問:細則について、「開幕までに」という表記がないことから、コーチの場合はJ2初年度の開幕には間に合わなくても、
    シーズン中に基準に相当する資格を取得できれば大丈夫ということ?

P.12 A等級 アカデミーダイレクター
次のいずれかの条件を満たし、かつ、国内外での登録チームでの指導経験が3年以上ある者を
アカデミーダイレクター(育成責任者)に置かなければならない。
 ・JFA公認A級ライセンス、またはそれに相当するとJFAが認定した指導者としての実績
 ・AFC「A級」資格
 ・UEFA「A級」資格
(細則)準加盟クラブの場合は、Jリーグ入会後の最初のシーズンまでに当該ダイレクターが条件を満たすようにしなければならない

P.13 A等級 アカデミーチーム監督
第33条S.02(各年代のアカデミーチームの設置を定めたもの)に定める各カテゴリーのアカデミーチームに
次のいずれかの条件を満たす専任の監督を任命しなければならない
 ・JFA公認B級ライセンス、またはそれに相当するとJFAが認定した指導者としての実績
 ・AFC「B級」資格
 ・UEFA「B級」資格
(細則)準加盟クラブの場合は、Jリーグ入会後の最初のシーズンまでに当該監督が条件を満たすようにしなければならない

P.14 A等級 アカデミーチームコーチ
各カテゴリーのアカデミーチームに次のいずれかの条件を満たすコーチを1名以上置かなければならない
 ・JFA公認B級ライセンス、またはそれに相当するとJFAが認定した指導者としての実績
 ・AFC「B級」資格
 ・UEFA「B級」資格
(細則)準加盟クラブの場合は、Jリーグ入会後の最初のシーズンまでに当該コーチが条件を満たすようにしなければならない

P.15 A等級 安全・警備組織:警備員
(1)(2)ライセンス申請者は、次のいずれかの条件を満たすことで、ホームゲームの運営に際する安全と治安を確保しなければならない
 ・警備員を雇用する
 ・警備員を提供するスタジアム所有者と書面による契約を締結する
 ・警備員を提供する外部の警備会社と書面による契約を締結する
(3)ライセンス申請者は、ホームゲームの際、適切な資格を有する警備員を配置しなければならない

P.16 A等級 権利と義務
P.02からP.15までに記された人員の職務上の権利と義務を書面にて定義しなければならない

P.17 A等級 ライセンス申請書類提出後の変更通知義務
ライセンス申請書類をJリーグに提出後、P.01からP.15について提出済みの情報に変更があった場合、
当該変更の発生日から10日以内に詳細を文書にてJリーグに通知しなければならない。
(細則)変更後の内容がクラブライセンスに影響すると判断された場合は、FIB(クラブライセンス第一審機関)が審議する

P.18 A等級 ライセンス交付シーズンにおける後任の選任義務
(1)(2)P.02からP.14についてシーズン途中に欠員が出た場合は、ただちに補充しなければならない
(1)ライセンス申請者の支配の及ばない事由(病気や事故など)で欠員が出た場合
  →補充された人員が、属する職務に相当する基準を満たしていない場合、
   当該人員の任期はライセンスが交付されたシーズンの末日まで
(2)ライセンス申請者の決定(解任など)により欠員が出た場合
  →それぞれの職務に相当する基準を満たした人を補充しなければならない
(3)交代を決定した日から7日以内に文書でJリーグに通知
(細則)変更後の内容がクラブライセンスに影響すると判断された場合は、FIB(クラブライセンス第一審機関)が審議する


第10章はここまで。

プロクラブとしてやっていくにあたって必要な人事体制ということなので、外野があれこれ気するような項目は特にないですね。

P.10で「監督(ヘッドコーチ)」、P.11ではアシスタントコーチの規定で条文では「コーチ」としているのは、
日本では監督と言われる役職が海外ではヘッドコーチ、日本でコーチと言われる役職が海外ではアシスタントコーチと
呼ばれていることからこういった表記になっているんでしょうか???


ちなみにカターレ富山の場合・・・

P.10 S級のトップチーム監督 安間貴義 (えっ、こいつ監督なの?)
P.11 A級のコーチ1人以上 米田徹、山口直哉 (東保成A級受講中、宇野秀徳はB級まで確認、A級は不明、細田慎一郎B級)
P.12 A級のアカデミーダイレクター 平井秀尚
P.13 B級のアカデミーチーム監督 U-18西野貴博(A級)、U-15高橋勇菊(A級)
P.14 B級のアカデミーチームコーチ1人以上 小田切道治、上園和明、中川雄二

というように、しっかり基準を満たす指導者資格を持った人が揃っています。

※あくまで資格の有無だけがクラブライセンスの基準であり、また、指導者資格は手腕や能力を保証するものではありません。


次は「第11章 法務基準」です。

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クラブライセンスを読む(6)

2012年07月16日 01時34分36秒 | クラブライセンスを読む

今年、Jリーグに「クラブライセンス」というものができまして、

一部のサッカー視聴者は、この制度でJ2下位や陸上競技場をホームスタジアムとするクラブの駆逐を期待しているみたいですが、
「クラブライセンス」とはいっても、一般的に知れ渡っているのは財務基準とスタジアム基準の一部分ぐらいだと思うんですよ。
というか僕もその程度しか知らないんですけど。

そこで、クラブライセンスを読んで、それをこのブログに記していこうかな思いまして、
「クラブライセンスを読む」というタイトルでこうして書いているわけです。本当にただ一読しているだけです。

ちなみに、クラブライセンスはこちらでダウンロードできます。

Jリーグ クラブライセンス交付規則・運用細則 (全116ページ)
http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/documents.html


今回は第9章、施設基準の途中からです。


第9章 施設基準

第34条 [施設基準]

I.09 A等級 トレーニング施設
(1)ライセンス申請者(クラブ)は、年間通じてトレーニングに利用できる以下の施設を有していなければならない
   ・常時使用できる天然芝もしくは人工芝のピッチ1面および屋内トレーニング施設
   ・クラブハウス
   ・メディカルルーム
(2)、(1)に定める施設についてはライセンス申請者が所有するか、あるいは施設所有者との間で
  ライセンス申請者が年間通じて利用可能であることが書面にて合意されていることが必要。
(細則)・トレーニング施設のピッチには夜間照明が設置されていることが望ましい
     ・屋内トレーニング施設とは、屋内ピッチや、クラブハウス・トレーニング施設内に設置されたトレーニングルームなど、
     屋内で何らかのトレーニング活動ができる環境があることを指す。
     ・メディカルルームとは、ドクター、トレーナー等による選手へのメディカルケアが可能なスペースと器具を有する部屋のこと。

I.10 A等級 アカデミーのトレーニング施設
I.09の基準と殆ど同じだが、細則が微妙に違う
(細則)・トレーニング施設には夜間練習ができるよう、夜間照明が設置されたピッチが設けられていなければならない。
     ・屋内トレーニング施設についての規定はI.09と同じ
     ・メディカルルームとは、ドクター、トレーナー等による選手へのメディカルケアが可能な機材を有する屋内の部屋または
     スペースのことを指す。
(細則)S.01(アカデミー申請書の提出、アカデミー選手の義務教育の保証)がアウトだとこの規定もアウト

※細かな違い
夜間照明のあるピッチ:I.09では「望ましい」としているのに対して、I.10では「設けられていなければならない」と規定
メディカルルーム:I.09「選手へのメディカルケアが可能なスペースと器具を有する部屋」
           I.10「選手へのメディカルケアが可能な機材を有する屋内の部屋またはスペース」

疑問:メディカルルームについて、I.09ではあくまで「部屋」で、部屋の中でメディカルケアを行うということになっているが、
    I.10では「屋内の部屋またはスペース」とあり、また、「ケアが可能なスペース」という記述もないため、例えばロビーの隅っこに
    機材置場を設定してそこがアカデミーのメディカルルームですよということにしても良いということになるの?
疑問:これらのトレーニング施設はトップチームとアカデミーの共同使用でも良いのか、別々に設けなければならないのか

I.11 A等級 スタジアム:基本原則
次の情報を含む試合運営に関する基本原則を定め、観客が読むことができるよう表示されなければならない。
・入場する権利に関する事項
・試合の中止または延期に関する事項
・禁止事項、自粛事項
・座席に関するルール
・スタジアムから退場処分となる行為
・緊急避難経路

運営管理規定、観戦マナー、観戦ルールに相当する部分ですね。

I.12 B等級、(4)のみC等級 スタジアム:衛生施設
(1)スタンドには、どの席からもアクセス可能な場所に、男女別のトイレ設備を十分に備え、
  かつ、車椅子席の近くには多目的トイレを備えなければならない。
(3)1,000名の観客に対して少なくとも洋式トイレ5台、男性用小便器8台を備えなければならない
(4)Jリーグでは、1,000名の男性観客に対し、少なくとも洋式トイレ3台、男性用小便器15台および洗面台6台、
  1,000名の女性観客に対して少なくとも洋式トイレ28台、洗面台14台を備え、
  5,000人の観客に対して多目的トイレ1台を備えることが望ましい。
(細則)洗面台の数、洗面所に設置されたタオルまたは消毒液あるいはハンドドライヤーの数を計測する
    (※計測してどうするという規定はなし)

基準の中に「洋式トイレ」と明記されているのが大事なポイントですね。和式便所はダメではないと思いますが、ノーカウントになります。
クラブライセンス自体がACLを視野に入れたAFC基準をもとにしたものなので、これはおそらく海外のクラブと試合をするときのことを
考えてこう規定されているのでしょう。海外から来たお客さんに和式便所は都合悪いですしね。

疑問:ところで、この場合の「観客」とは、平均?最大?スタジアムの収容人数?

カターレ富山の場合・・・
2011年は平均3,275人、最大8,663人でした。
最低限必要なB等級の(3)を満たすためには
平均が基準だと、洋式トイレ16台、男性用小便器26台
最大が基準だと、洋式トイレ43台、男性用小便器69台
収容人数が基準だと、洋式トイレ126台、男性用小便器202台
が必要ということになります。

I.13 (1)B等級、(2)C等級 スタジアム:屋根
(1)観客席の1/3以上が覆われることが推奨される
(2)すべての観客席を覆うことが望ましい

ペナルティ付き必須項目なのに「推奨される」という言葉が使われているのが少し意味がわかりませんが・・・。

I.14 C等級 スタジアム:案内サインと動線
(1)スタジアム内外の看板は、Jリーグで定めた国際的に理解可能なピクトグラフ(絵文字的言語)で表記することが望ましい
(2)スタジアムの案内サインは、できるだけ高い位置に、日本語・英語の両方で表記し、夜間でも視認できるようにすることが望ましい
(3)スタジアムには視覚障がい者のための案内サインを設置することが望ましい
(4)スタジアムへの動線(通り道)およびスタジアム周辺、そしてスタジアム内には、異なるセクター(エリア)へ誘導するための、
  明確な案内サインを設置することが望ましい
(5)試合のチケットには、座席の位置が明確に確認できるように表示されていることが望ましい
  また、チケットに印刷されている情報は、スタジアム内外に設置されている案内サインと関連付けられるものであることが望ましい
(6)チケットの半券には、入場後に観客を誘導する情報が含まれていることが望ましい
(7)試合のチケットは席種別に色分けされていることが望ましい
(8)入場者を誘導するために、スタジアムの壁には案内図を表示することが望ましい

I.15 C等級 スタジアム:車椅子席
(1)スタジアムには、車椅子の入場者の付添人用の椅子を備えることが望ましい
(2)スタジアムには車椅子用のスロープを確保することが望ましい
(3)車椅子席は、観戦の際の安全が確保される場所にあることが望ましい
(4)車椅子席は、ホームとビジター(アウェイチーム側)に分けて設置することが望ましい
(5)車椅子席は、雨に濡れることなく、前列の観客により視野を妨げられない場所にあることが望ましい


施設基準は以上です。
「プロスポーツの試合運営を行う」「プロのスポーツチームとしてやっていく」という観点からの規定が多かったですね。

そうなんです、陸上トラック付きスタジアムの駆逐に繋がるような規定なんてないんです。
スタジアムのことを語る人って、大体「自分が快適に試合を観たい」という観点からしか語らないことが多い気がしますが、
それよりも前にやらなければいけない基本的かつ最重要なことがこんなにあるんです。


次は「第10章 人事体制・組織運営基準」からです。

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クラブライセンスを読む(5)

2012年07月14日 18時28分49秒 | クラブライセンスを読む

今年、Jリーグに「クラブライセンス」というものができまして、

一部のサッカー視聴者は、この制度でJ2下位や陸上競技場をホームスタジアムとするクラブの駆逐を期待しているみたいですが、
「クラブライセンス」とはいっても、一般的に知れ渡っているのは財務基準とスタジアム基準の一部分ぐらいだと思うんですよ。
というか僕もその程度しか知らないんですけど。

そこで、クラブライセンスを読んで、それをこのブログに記していこうかな思いまして、
「クラブライセンスを読む」というタイトルでこうして書いているわけです。本当にただ一読しているだけです。

ちなみに、クラブライセンスはこちらでダウンロードできます。

Jリーグ クラブライセンス交付規則・運用細則 (全116ページ)
http://www.j-league.or.jp/aboutj/document/documents.html


前回は第8章、競技基準までやりました。
次は特に陸上競技場の駆逐と陸上競技場を本拠地とするクラブの追放を願ってやまない人たちが最も気にしている部分に入りますよ。


第9章 施設基準

第34条 [施設基準]
(1)目的
  ・安全で快適なスタジアムを持つこと
  ・所属選手の技術向上のために適切なトレーニング施設を持つこと

I.01 A等級 公認スタジアム
(1)AFC(アジアサッカー連盟)やJリーグの試合が開催できる、次のいずれかの条件を満たすスタジアムを確保しなければならない。
  ・ライセンス申請者(=クラブ)が所有するスタジアム
  ・ライセンス申請者とスタジアム所有者との間で、Jリーグの公式試合、AFCチャンピオンズリーグのホームゲーム(出場する場合)で
   スタジアムを使用できることが書面で合意されていること。
   (Jリーグの公式試合でスタジアムを使用するというのは、ホームゲームの80%以上をそのスタジアムで開催することを指す)
(2)スタジアムは日本国内にあり、JFAおよびJリーグ公認で、Jリーグ規約に定める要件を満たしていなければならない。
  ただし、AFCクラブ競技会の会場として開催可能か否かを決める権限はAFCに留保される。
(細則)審査項目=Jリーグ規約第29条第2項、第30条、第32条、第35条を満たしているか
     ・第29条第2項=ピッチの広さ、ゴールポストなど、ピッチの基本的なことに関する規定
     ・第30条=運営本部、更衣室、記者会見室など、付帯設備の設置を定めた規定
     ・第32条=ベンチの設置に関する規定
     ・第35条=広告看板を設置するスペースが必要という規定
(細則)また、審査の結果、第33条第1項第4号の要件を満たせずJリーグの公式戦を開催できなくなってもアウト
     (第33条第1項第4号=ピッチ内外でフェアプレーを遵守すること)

※ホームゲームの80%以上=J1は14試合以上(17×0.8=13.6)、J2は17試合以上(21×0.8=16.8)

I.02 A等級 スタジアムの認可
(1)国内の法律や地域の条例による安全性と避難計画に関する規定を満たし、認可を受けて建設されたスタジアムであること。
(2)地元警察や消防などの公的機関と密接に協力し、安全に関するさまざまなことを定めなければならない。
  (スタジアムの安全性、収容人数、安全や治安についての戦略、緊急事態時の対策など)

I.03 A等級 スタジアム:入場可能数
J1は15,000人以上、J2は10,000人以上。J2基準のみを満たすスタジアムだとJ1ライセンスは出ない。

I.04 A等級 スタジアム:運営本部室および警察・消防司令室
(1)スタジアム内をすべてコントロールできる運営本部室、および警察・消防司令室が備えられなければならない。
(2)運営本部室、警察・消防司令室は、次の機能を満たし、かつそれらのために十分な広さと設備を整えなければならない
  ・運営本部室
    ・試合運営を統括できる(記録室、場内放送室、大型映像装置操作室関連を含む)
    ・警備員、係員、ボランティア等の自主警備をコントロールできる
    ・チケットコントロールができる
    ・交通アクセスのコントロールができる
    ・天候など試合運営に関する情報を集約できる
  ・警察・消防司令室
    ・警察、消防による監視指令ができる
    ・緊急部隊、緊急車両の発動が指示できる

I.05 A等級 スタジアム:観客エリア
各スタンドは異なるセクターに分離することができるようにしなければならない

疑問:エリアに関する規定ですから、SS席、S席、A席というふうに分けることができるように、という解釈でいいのかな?

I.06 A等級 スタジアム:医務室・救護室
医療援助を必要とする観客、関係者などを手当てするために以下の機能を満たす十分な広さと設備を整えた医務室および救護室が
備えられなければならない。ただし救護室は仮設でも可。
・医務室:場内外の医事運営を統括できる
・救護室:主として場内の観客を対象とした応急措置ができること

I.07 A等級 スタジアム:安全性
スタジアムは国内の法令に基づき安全性が確保されたものでなければならず、ライセンス申請者はスタジアム所有者と協力の上、
スタジアムが次の各号を満たすよう努めなければならない。
1.スタジアムおよびスタンドのすべての部分は、安全基準に準拠していること
2.観客エリア内のすべての一般用通路および階段を明るい色で塗装すること(例:黄色)。
  なお、観客エリアから競技エリアへ移動するためのゲート、およびスタジアムの外へ移動するための出口となる
  すべての扉やゲートについても含まれる。
3.すべての一般用通路や通路、階段、扉、ゲート等に、観客の動線の流れ(人の通り道)を妨げる可能性のある障害物が
  置かれていないことを確認すること。また、その確認手順を定めること。
4.スタジアム内のすべての出口およびゲート、および観客エリアから競技エリアへ移動するためのすべてのゲートは、
  観客側から見て外側に開くように設置し、観客がスタジアム内にいる間は施錠しないでおくこと。
5.扉やゲートは、常に不正使用がないように警備する係員が付き、緊急避難時には緊急の避難経路として確保すること。
6.不法侵入や不法占拠を防ぐために、扉やゲートは、その内側にいる人が簡単にかつ素早く施錠できるようにしておくこと。
  ただし、いかなる場合においても、観客がスタジアム内にいる間は、これらの扉やゲートを施錠してはならない。
7.スタジアムに避雷針を設置すること。
8.クラブおよび警察・消防司令が、十分に強力で信頼性の高い場内放送システムあるいは大型映像装置を使用して、
  スタジアム内外にいる観客との連絡に対応できること

疑問:1の安全基準とはどこかに明記されているのか
疑問:2について、床(地面)、壁、天井と全ての面が対象になるのか、あるいは壁だけ、というように一部でも十分なのか
    ゲートについても、扉の部分だけで十分なのか、柱や床(地面)も含まれるのか
    あるいは、「努めなければならない」とあるように努力規定だからそこまで細かく考える必要もないのか

I.08 A等級 スタジアム:承認された避難計画
緊急時にスタジアム内のすべての人が避難できる内容であると地元の警察や消防に承認された避難計画を定めなければならない


まだまだ施設基準は続くのですが、けっこう長くなってきたので一旦ここでストップします。
今の段階では、試合運営と安全確保に関する規定がメインとなっていますね。

個人的には通路を明るく塗装しなければならないと定められていたのがちょっと意外でした。

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観戦レポ。12/07/01、なでしこリーグカップ第2節、アルビレックス新潟Lvsジェフユナイテッド千葉L

2012年07月10日 00時01分23秒 | サッカー観戦レポ

2012年7月1日、14時30分キックオフ
プレナスなでしこリーグカップ2012 powered by クリクラ グループA第2節
アルビレックス新潟レディースvsジェフユナイテッド市原・千葉レディース
場所、魚津桃山運動公園陸上競技場

スターティングメンバー
アルビレックス新潟レディース
---------17久保田麻友-------
6山崎円美---10上尾野辺めぐみ---24佐伯彩
-----16斎藤友里---5川村優理-----
2山本亜里奈-3北原佳奈-13中村楓-11平井咲奈 
---------1大友麻衣子--------

控え:21諏訪江利乃、23若林美里、7中岡麻衣子、15中村早樹、19児玉桂子

ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
----18山本菜桜美---8深澤里沙------
9筏井りさ----19保坂のどか----15河村乃里子
---------20柳井里奈----------
5細川元代-4高橋佐智江-7河村真理子-24千野晶子
--------17山根恵里奈----------

控え:1船田麻友、28安田早希、10花桐なおみ、25島田綾子、23清水由香
※28安田早希は下部組織チーム登録選手

結果
アルビレックス新潟レディース 3-0 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース

得点者(カッコ内はアシスト)
新:5'山崎円美(上尾野辺めぐみ)、44'佐伯彩、90'川村優理(久保田麻友)
千:

交代
新:62'山崎円美→児玉桂子、90'+2大友麻衣子→諏訪江利乃
千:30'河村乃里子→清水由香、60'山本菜桜美→安田早希、75'筏井りさ→島田綾子

警告(カッコ内は累積枚数)
新:62'佐伯彩(1)
千:

退場
新:
千:

主審:吉澤久恵 副審:嶋智英/平祐樹 四審:福沢満保
観客 1,248人
※前半18分、濃霧のため42分間中断

※選手交代によるポジション変更
新潟
山崎→児玉で、児玉が2列目右サイド、佐伯が左サイドに。大友→諏訪はGK同士の交代。
千葉
河村乃→清水は同じポジション
山本→安田で、安田はCB右、CB右の河村真が2列目右、2列目右の清水がFWに入る。
筏井→島田で、島田はボランチに入ってダブルボランチの4-4-2に。2列目左サイドには保坂が入る。
80分ぐらいからは清水と河村真が元の2列目右サイドとCBに戻り、安田が左サイドバック、細川が2列目左サイドに移り、
2トップが保坂の深澤の組み合わせに。
最終的にはこんな感じ。
---19保坂---8深澤---
5細川---------23清水
---25島田--20柳井---
28安田-4高橋-7河村真-24千野
------17山根-----


・富山県初のなでしこ開催

富山県内のメディアでは「県内初のなでしこリーグ開催」みたいな言われ方をしていましたけど、
リーグ戦ではなくリーグカップ、男子で言うところのナビスコカップに相当する試合です。
魚津市制60周年記念事業ということで、チケットには「石崎産業サンクスデー」とあったので、
魚津市に本社のある石崎産業が招へいに動いたのでしょうか。
そんな富山県初のなでしこリーグカップの試合はアルビレックス新潟レディースとジェフユナイテッド市原・千葉レディースの対戦。

しかし当日はあいにくの雨で、しかも前日まで、そして翌日から天気が良かったという運のなさ。
しかも前線通過による急激な気温の低下で、試合前練習の時に一時的に霧が濃くなることもあるなど、
選手にも観客にも厳しいコンディションでの試合となった。


・新潟がスコアも内容も快勝

試合はいきなり動きだし、5分、右サイド佐伯のスローインから上尾野辺がグラウンダーのクロス、
ペナルティエリアのぽっかり空いたスペースに山崎が走り込みシュート、これが決まっていきなり新潟が先制。
その後も地力で勝る新潟が押し気味に試合を進めていたものの、10分を過ぎたあたりから霧が立ち込めはじめ、
15分ごろにはスタンドから手前側のタッチラインもよく見えないほどの視界不良となり18分に一旦中断。
試合再開後は新潟がゲームを支配しているもののどちらにも傾きそうにない展開が続き、そのまま1-0で前半を終えるかと思われた
44分、新潟MF佐伯が右サイドをドリブルで駆け上がり、中にカットイン、そしてペナルティエリア外から思い切って狙った
左足のシュートがバーに直撃してゴールイン。見事なミドルシュートが決まって2-0で前半を終える。

このシュート、現地で見た時は最初DFラインとGKの間にボールを落としてFWに合わせてもらおうとしたのかなと思って、
あーあ、パス大きい、FWを越えちゃったよ、GKも通り過ぎてゴールキッ・・・うおおおおお!!は、入った!!!すげえええええ!!!
っていう、パスが伸びたのがそのまま入っちゃったように見えたのですが、試合後の佐伯選手のコメントによると、狙った、とのことです。

後半は霧もかなり晴れてきて、雨も弱まってきてました。
早いうちに1点を返したい千葉は49分、ゴール前のわりといい位置でフリーキックを獲得、
筏井のキックは絶妙な位置に飛んで行ったが新潟GK大友がかろうじてセーブ、しかしそのあとボールがバーに直撃して、
そのこぼれ球に両チームの選手が詰めたが新潟の方が勝り、ボールはクリア。
その後は、バイタルエリアまでは持っていけるもののその先の一手が出せない新潟と、クロスやフィードが安直で
ことごとく対処されてしまう千葉という、なかなかゴール前の攻防に持ち込めない状態が長く続く。
そしてこのまま終わるのかなと思ったが、90分、新潟が左サイドコーナーキック上尾野辺からのボールをニアで久保田がすらし、
ゴール正面にいた川村が右足アウトで流し込み追加点。

その後、アディショナルタイムに新潟がGKを交代し、千葉がセットプレーからのチャンスも得点には至らず試合終了。
3-0で新潟がスコアも内容の面でも快勝した。

なお、試合のMVPを毎回選出しているようで、今回は素晴らしいミドルシュートを決めた佐伯彩が選ばれました。


・複数の場所でボールが持てる新潟

アルビレックス新潟は、ショートパスをつないでのサイドアタックを中心に攻め込んでいたのですが、
今回の試合で私が気になった選手は、ボランチの川村優理選手とサイドの佐伯彩選手。

川村優理は身長167cmの大柄なボランチ、佐伯彩は積極的な縦への仕掛けが特長のサイドアタッカーっぽいのですが、
この2人のところにボールが入ると、ある程度時間を作れていて、ボランチと2列目、あるいは中と外にボールを持てる箇所を作ることが、
新潟のボール支配率を上げるのに良い影響を与えているのではないかなと思いました。

川村は代表に呼ばれることもあり代表で2試合出場しているレベルの選手で、そういう選手はいるんですが、
一方で、なでしこジャパンの主力ボランチ阪口夢穂が移籍、代表候補だった大型FW菅澤優衣香が前十字靭帯損傷で長期離脱中、
上尾野辺めぐみも相手のマークが厳しくあまり好き放題できないという、あまり楽な戦いができない状況ですけど、
それでも周りの選手もここまでやれるのか、ボールを持てるのかと感心しました。


・千葉は安定したゲーム運びができず

千葉はわりと完敗気味にやられたので下位チームなのかな?と思ったのですが、リーグでは新潟と勝ち点1しか差がないんですね。
こちらは新潟と同じくサイドからの攻撃でも、ロングボールやサイドチェンジなど大きな展開でサイドを突いて攻め込んでいましたが、
相手守備を破るまでには至らなかったり、フィードの精度が悪くて良いボールを供給できなかったりとあまり怖さを出すことができなかった。

また、いつも試合を見ているサポーターにとっては「これはこういう狙いですよ」みたいなことを書けるのかもしれませんが、
前半からの選手交代や頻繁なポジション交代がよくわかりませんでした。30分の河村乃の交代もケガではなかったと思うのですが・・・。
ポジションもコロコロ替えていると、選手の中でそれぞれの役割とかが把握しきれなさそうな気がしますけれども。


・まさかの濃霧中断

湿度の高さと急激な気温の低下、しかも気温が上下しやすく霧が出やすい山の中のスタジアムだったというのもあったのでしょうか、
ものすごい霧が濃くなって、一時はスタンドから手前側のタッチラインもよく見えないぐらいになってしまいました。
視界不良になってから3分間ぐらいは普通に試合が続いていたのですが、目の前のプレーすらよくわからない状態だったので、
試合中断の判断をもう少し早くできなかったのかなというのが正直なところです。
審判だってプレーが見えなかったら適切なジャッジができないんですから。
試合は42分間の中断を経て再開されましたが、これ以上霧が続いていたら中止もありえましたね。

(クリックで拡大)
試合前練習の時からこの霧

(クリックで拡大)
しかし間もなく霧は晴れたので大丈夫かと思われたが・・・

(クリックで拡大)
前半13分ぐらいからこんな感じで霧が立ち込めはじめて・・・

(クリックで拡大)
こんな状態に。選手がほとんど見えません

(クリックで拡大)
試合中断。

(クリックで拡大)
霧が晴れてきたので試合再開。一応逆サイドまで見えますが、まだ視界が良くないですね。

(クリックで拡大)
しかし後半にはここまで霧が晴れ、雨も弱まり、たまにやんだりという状態に。


・試合後にはサイン会

試合後には新潟の選手のサイン会がありました。
事前の告知では先着100名様ということで、スタジアムを出るのが少し遅かったし、その後グッズ売り場でグッズを漁っていたので、
さすがにもう無理だろうなあ、試合終わるの遅くなったし早く帰ろうかと思っていたのですが、それでもまだ整理券が残ってて、
結局並びました。今回のサイン会は6山崎円美、10上尾野辺めぐみ、11平井咲奈の3人でした。
サインノートを持っていかなかったので、慌てて売店で手ぬぐいを買って、それにサインしてもらったのですが、
まだサイン書くスペースが半分残ってます。またアルビレックス新潟レディースの試合を見に行く機会を作らなきゃいけないですね(笑)。


・メインスタンド完売という割には・・・

観客数は多いのか少ないのか1,248人。
今回のチケットを買ったのはカターレ富山vs京都サンガの試合会場なので6月2日、試合の約1か月前でして、
この時点ですでにメインスタンド椅子席が完売になってて、高さがなく観戦に不向きな芝生席を買ったんですけど、
上の試合中画像を見ての通り、メインスタンドの埋まり具合は3割ぐらいで、とてもチケットが完売した座席とは思えませんでした。
興行なので、利益が出るに越したことはないはずなんですが、この程度で完売というのは理解ができないです。
当日券でもメインスタンド椅子席の販売はありませんでした。
ニュースやハイライト映像でのカメラ映りを良くするために、カメラの映る芝生席にお客さんが入るよう、
意図的にメインスタンドのチケットの販売を抑えた、とかでしょうか。それぐらいしか考えられないですよ。

ぶっちゃけ、この試合で4,000人ぐらい入って「カターレより多いwwwカターレ女子以下ざまぁwww」みたいなのを
期待していた人もいたかもしれませんが、残念でしたw。


・ちなみに・・・

試合後に佐伯選手にインタビューをしていた小柄のおっさん、彼がスカパー!J2カターレ富山ホームゲームの実況、牧内直哉です。

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