Gamemusic Garden

ゲーム音楽好きhideのブログです! 旧ブログから引っ越してきました。

『ラストストーリー』音楽担当は植松さん! 予約も開始。

2010-11-18 20:18:00 | ノビヨ師匠
社長が訊く『ラストストーリー』、
坂口博信さん&植松伸夫さん編が更新されました。
http://www.nintendo.co.jp/wii/interview/slsj/vol2/index.html

う、植松さんがいる・・・・!?
・・・ということからも分かるように、ラストストーリーの音楽担当は
植松さんというのが正式に発表されました!
いやまぁ、坂口さんの作品なんで予想はしてましたけど、
こうやって正式発表されるとやっぱうれしいですね。

今回は植松さんは40曲ほどの曲をつくられたようです。
あーもー楽しみすぎるー!
サントラももちろん出ると思うので、そっちも期待ですね。

なお公式サイトも更新されてますね。
それによると、早期購入者特典には「エレメント オブ ザ ラストストーリー」という名の
ミニサウンドトラックCDとビジュアルブックがつくようです。
Wii本体同梱版も発売されるようですねー。

なお、アマゾンでは予約も今日開始されたようですね。
購入予定の方は予約をお忘れなく!
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【クロノ&DQ1】リトルジャックオーケストラ 第7回定期演奏会レポート詳細版

2010-11-16 22:31:00 | イベントレポート
おととい11月14日に開催された、ゲーム音楽を演奏する管弦楽団
「リトルジャックオーケストラ」さん(以下、リトルさん)の第7回定期演奏会へ行ってきました。
今回はその公演についてレポートしたいと思います!

いつものように書きたいことを書きまくって長いので、お時間ある際に
ゆっくりご覧いただければ幸いです。w
また、ドラクエ1とクロノトリガーのネタバレを一部含む恐れがありますので
未プレイ・未クリアの方は閲覧にご注意ください。

なお演奏会にあわせて、mixiのまったり系ゲーム音楽好き団体
「ゲーサン(ゲームサントラ)友の会」のオフ会もありましたが、
それについてはまた後日。w






会場は東京都多摩市のパルテノン多摩 大ホール
多摩センター駅から歩いて5分ほどのところですね。






開場前からホールには多くの人が。


開場時間になり、パンフをもらって中に入ります。
(なお、ロビーコンサートは今回はありませんでした;)




約1400席の座席は満員でした!
リトルさんはプレオーダーも含めたチケット制で、ゲーム音楽を演奏する
アマチュア楽団としては、最大手と言っても過言ではない人気ぶりです。
今回はドラクエ1、そしてクロノトリガー・クロノクロスが演奏されるということで、
昨年開催されたFF6の演奏会の頃からずっと楽しみにしていました。
否応なしに期待感が高まります。




これがパンフですね。
白地に羅針盤があしらわれたデザインで、クロノっぽいイメージです。
(クロノなら時計のほうがいいのでは…?というツッコミをしたくてしょうがないです;)




毎度思うのですが、リトルさんはパンフに掲載されている演奏楽曲の解説が
とても丁寧で、演奏会の度にすごく感心させられますねー。
ついつい読みふけってしまいます。

でもって、演奏会が始まりました。各曲ごとの感想を書いていきます!
なお、これまでリトルさんは司会の方を立てておらず、指揮の志村健一さんが
兼任する形だったんですが、今回は司会のお姉さんがいました。



■【第1部】交響組曲「ドラゴンクエストI」より

初代ドラクエからの演奏でした。
全部で8曲でしたが、ドラクエ1はこの8曲で全曲だというのが
改めて見るとちょっと驚いてしまいました;
必要最低限の曲にしぼってる、って感じがします。
まぁファミコンという容量の問題ももちろんあったんでしょうけどね。


1. 序曲

ドラクエの顔とも言うべき、おなじみのファンファーレ!
やはりドラクエはこれで始まらないと!
イントロは「ぱーっぱらっぱっぱっぱっ ぱっぱっぱっぱっぱっぱっ
ぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっ ぱーぱらっ ぱーぱらっぱっ ぱっぱっぱ~~~」
ってバージョンですね。(これで伝わったでしょうか…;w)
ドラクエ1~3(ロトシリーズ)ではこれが使われてましたね。

このイントロでの序曲を生で聞いたのは初めてでしたが、改めて聴くと、
その後の(天空シリーズとかの)序曲のイントロよりも優雅な印象を受けました。
中盤では初めて聴くメロディが現れ、すこし音がおとなしくなった後に
また盛り上がる、そして最後にはまたおなじみのメロディになる…という流れでした。

予想以上に演奏時間が長く(歴代の序曲でこれが最長みたいですね)、
初めて聴くメロディだったので、聴いててとても新鮮でした。
演奏も、各楽器の音がとてもよく出てるなぁという印象でした!
カッコよかったです。


2. ラダトーム城

重厚な城のテーマですね。弦楽器のアンサンブルが美しかったです。
これを聞いてると、「おお ゆうしゃよ!しんでしまうとは なにごとじゃ!」
っていう王様のセリフが浮かんできますw
しかし改めてこのセリフ見ると、かなりシュールというか、
ゲームならではのセリフだなと思いますね;w


3. 街の人々

「ゆうべは おたのしみでしたね」
ドラクエ1の街といえばやっぱりこれ…ゲフンゴホン、えーと、はい、街の曲ですね!

ドラクエの街の曲は、どれも明るい感じのものが多いですけど、
この曲は、活気があふれるというよりは、ゆるやかで穏やかな時が
流れているような曲かなという印象を自分は持ってます。
はじめは、そういうイメージ通りの演奏だなーと思いつつ聴いていました。

しかし中盤になると、とたんに曲調が変わり、街の人の温かさを表すような
元気な感じの曲調になって。そうだ、そういえばこういう展開だったな!と、
改めてドラクエ音楽の深さを思い返させてくれました。
演奏も、しっかりそういった元気な表情が出されてて、聴いてて心地よかったです。


4. 広野を行く

9作目まで出て、パーティ編成が当たり前となっている現在のドラクエからは
ちょっと考えられませんが、ドラクエ1は全編誰も仲間がいないひとり旅なんですよねー。
ひとりで世界を旅する、という不安感やさびしさが、
またそれだけではなく、敵の居城に向かうという勇気や強い意志のようなものが
よく出ていた演奏でした。


5. 戦闘

ドラクエ1の通常バトル曲ですねー。
かっこいい…というよりかは、恐怖感や緊張感が出ている曲のように感じます。
そういえばドラクエ1って、全編通してタイマン(1対1)での戦闘なんですよね。
仲間が回復してくれたりということもなく、ほんとに自分1人だけでの戦いになるので
一瞬たりとも気が抜けないという。
そういう手に汗にぎるような雰囲気も演奏に表れてた気がします。


6. 洞窟

たいまつを手に、暗い洞窟をひとりきりで少しずつ進んでいく。。。
そんなイメージがすぐに湧く、とてもおどろおどろしい感じのダンジョン曲です。
下の階層へ降りて行くにつれて、どんどんテンポが遅くなり、音程も低くなるという・・・
そんな原曲を見事に演奏してました。ほんっと恐怖感あってぞくっと来ますね、この曲。


7. 竜王

洞窟から間髪入れずに始まった、ドラクエ1のラスボス・竜王とのバトルテーマ。
(考えてみたらドラクエ1はこの曲と通常戦闘曲の2曲しかないんですよね;)
ゆっくりとしたテンポの、威圧感や迫力のある演奏。
しっかりドラも用意され、激しく打ち鳴らされてました。
迫力を出すには充分すぎるほどの効果がありましたね。


8. フィナーレ

竜王を倒して、ラダトームに帰ってきた勇者を迎えるファンファーレ。
それをすぐに連想させるほど明るく、そして力強い演奏でした。
約40分と言う短い時間で、日本製RPGの元祖とも言えるドラクエ1の世界を
音楽で駆け抜けていきましたが、この初代ドラクエからすでにドラクエとして
完成されていたんだなぁ、としみじみ感じましたね。
すぎやま先生に乾杯!



■【第2部】「クロノ・トリガー」&「クロノ・クロス」より

15分の休憩をはさんで、今度はクロノからの演奏でした!


1. 予感~クロノ・トリガー

予感。
あの「カツ・・・カツ・・・」という振り子時計の音からスタート。
そしてクロノトリガー、曲名が表す通りクロノの顔ともいえる代表的な曲ですね。
とにかく、掛け値なしにかっこいい! あの疾走感あるメロディを見事に演奏してました。


2. やすらぎの日々~ガルディア王国千年祭

やすらぎの日々。現代(AD1000年)で流れる、平和な曲。
この曲いいですよねー。
こんなにも「やすらぎ」ということばがしっくりくる曲もないと思います。
木管の方も弦の方も、皆ゆったりとした時間を奏でていました。

そしてガルディア王国千年祭、団員さんによってしっかりと
途中の「(゚д゚)ハッ!」という掛け声や手拍子が入ってましたw
最近は、LEWO(ラストエリクサーウインドオーケストラ)とか
東京ファンタジックブラスバンドとか、けっこうどこの楽団でもやってて
定番な感じになりつつありますけど、やっぱいいですねこの演出w


3. 風の憧憬

これはクロノの中でも特に人気の高い曲ですよね。
最近は色々なアーティストにカバーされてたりとか。
弦楽器や木管でのアンサンブルはとても透明感にあふれてて綺麗で、
ゲーム通り中世の風を感じさせるような美しさでした。


4. 王国裁判~隠された真実

異議ありィィィィィィィィッ!
すいません、逆転裁判ファンの自分はこの曲のあいだずっと逆転裁判連想してましたw
いやー、目を閉じて聴いてたらゲームの場面が思い起こされましたよ。
無罪になるように色々前準備してたなあ、とか。
まぁなんやかんややっても結局は投獄されちゃうんですけどね。w;


5. ガルディア城<勇気と誇り>~カエルのテーマ~魔王決戦

個人的今回の演奏会ナンバーワンでした!
いやほんっと、カエルのテーマかっこよすぎですよ。
地球の歴史上いまだかつてこんなにかっこいいカエルがいたか!!と。
カエルのあれやこれやについて語りはじめると長くなってしまうんで割愛しますが
本当に世界一かっこいいカエル!!! カエルかっこいいよカエル!!!!
(ち、ちょっと落ち着きますね。ゴクゴク…ふー)
演奏も力強さにあふれてて。聴いててかなりみなぎってました。

そして魔王決戦。風の音も入りつつの静かなイントロに始まり、
(風の音は、サンプリング音源を流したのか、何かの楽器で演奏したのか
微妙に分かりませんでした;)盛り上がるところへ移り・・・そしてまた最後に
カエルのテーマになるという。わかってますね、ツボをわかりすぎてますねリトルさん;
カエルファンの自分はたまりませんでした。ごちそうさまでした!


6. ティラン城~ボスバトル2

オケにベースやドラムが加わってのティラン城!
この曲って原始時代で使われますけど、そのわりには現代的な感じの曲な気がします;
途中でスッと入ってくる静かな曲調のところがけっこうお気に入りです。
そしてボスバトル2へ。
原曲は、主に恐竜人とのボスバトルなどで使われてるだけあってかなりの迫力ですけど、
演奏でも打楽器を多用してそれを表現していました。
でもって最後には、バトルに勝った時のテーマ(ファンファーレ1)が!
これはよかったですねw プログラムに載ってなかったぶん、
おお、ここで来るか!と驚き、思わずニヤリとさせられました。

ここで20分の休憩!
第2部の後半に入ります。



7. 時の最果て~時の回廊

ぽろん・・・ぽろん・・・という、優しいハープの音から始まる時の最果て。
ピアノやグロッケン(鉄琴)の奏でるあの静かなメロディが、
とても神秘的かつどこか物悲しい感じを醸し出していました。

時の回廊では、「シタール」というインドの楽器が登場。
奏者さんはステージ向かって左側のところに腰かけて演奏してました。
シタールの「シャラララ~ン」っていう音、いかにも原曲のイメージ通りでした!
エスニックな感じでいいっすね! とても神秘的な音に包まれていました。
(ただ、シタールが、演奏のタイミング的に明らかに出遅れていた箇所があったり、
その他の楽器もやや演奏のテンポがずれていたところがあったのが少し残念でした;)


8. 歌う山

ゲーム未収録曲ながら、ファンの中では名曲と名高いこの曲!
(DS版では追加ダンジョンで使用されているみたいですね)
ピアノソロで演奏されました。
この曲をやってくれるあたり、さすがリトルさん、ファン心理を分かってるなぁと思います。
とても情感あふれるピアノプレイで、じーんと来ました。
途中には少し『予感』のメロディも入ってましたね。


9. 封印の扉~シルバード<時を渡る翼>

封印の扉、この曲地味に好きなんです。
演奏を聴いていると、あのシルバードの行き先となる時代の選択画面が
思い浮かび、何とも言えない感情がこみあがってきました。
そしてシルバード!
金管、木管、ピアノ、どのパートも、すごく情熱的に演奏されてました!
目を閉じて聴いてるとどんどん浮かんできましたよ、延々この曲を聴きながら
シルバードであちこちの時代を駆け巡っていた時の思い出が。
やはりいいゲーム音楽は、遊んでいた時の記憶と密接にリンクしていて、
聴いているとすぐにその頃のことを思い出させてくれます。


10. 黒の夢~世界変革の時~ラストバトル

黒の夢。
ピアノを基調とした、緊張感がありながらどこか無機質なメロディ。
ラストダンジョンにふさわしい重厚な演奏でした。
そして間髪を入れずに「世界変革の時」へ。迫力ありました。これは熱くなりますね;
「クロノ・トリガー」のモチーフも入ってます。
そして「ぎゅわああああああおおおおおおおぅ!」という
ラヴォスの鳴き声まで楽器できちんと再現してのラストバトル。
ドラムも熱く打ち鳴らされ、演奏を盛り上げていました。


11. エピローグ<親しき仲間へ>~遥かなる時の彼方へ

ラストバトルから間髪をおかずに始まったエピローグ。
この曲は涙なしには語れないですね・・・!
ゲームをプレイした当時、ロボとルッカのやりとりで危うく泣きそうになったんですけど、
それを心の奥底からまた思い起こさせてくれるような演奏で。胸が熱くなりました。
思わず『目からオイルが…』って言いたくなるほどでしたw

そして「遥かなる時の彼方へ」。
悠久の時の流れを感じさせる、静かで、壮大なメロディ。
それを皆さん見事に奏でられていました。
自分はただただ、それに身を任せていました。素晴らしかったですね。
途中で入る時計の音も、ドラムできっちりと再現してました。
(もうちょびっとか細い音のほうがいいかなとも思いましたが・・・これは些細なことですね)


演奏が終わったあとは、司会のお姉さんがなぜか
「サラのテーマ、時の傷痕、時のみる夢を演奏いたしました」と言っていたのですが
司会の順番を間違えていたようですね;(この点については後述。)

でもって、ここでスペシャルゲストとして、クロノの作曲者である
光田康典さんが司会のお姉さんから紹介され、ステージに登壇しました!
というか光田さんは普通に座席に座られてました;w(自分は座られてたのに気づきませんでした;)
光田さんが喋られたことを簡単にですがまとめてみますね。

・「アレンジがとにかくよく出来ていて、原曲を崩さないようなものになっていた。
 聴いていて、昔のことを色々思い出した」

・制作当時のことについて聞かれて
 「締切に追われたり…といった、辛いことしか思い出せないです;」(会場笑)

・裏話として
「『予感』と『遥かなる時の彼方へ』は、コード進行が同じ。
 両方とも振り子の音が入っていて、OPとEDでリンクするようにつくられている。
 そういった細かいことも色々考えながらつくっていたが、
 なかなか気づいてくれる人が少ないです;」

・感想
「15年も前の作品を演奏してもらえて、とても嬉しい。
 クロノ・トリガーの曲を作ったのは、20歳くらいの時だったので
 聴いていてちょっと恥ずかしいが、こういう演奏会を開いてもらって本当に光栄です」

最後にはありがとうございます、と感謝の言葉を述べられていました。
なお光田さんはこの後、席に戻って引き続き演奏を聞かれてましたが、
さすがに混乱を防ぐためか、終演の直前に係員さんに付き添われて退席していました。


と、ここで司会のお姉さんが、
「アンコールはガルディア王国千年祭とエンディングです」と言って、袖にさがりました。
自分は「…おいおいお姉さん、『サラのテーマ』まだ演奏されてないんだけど;」と
不安になりました;
(司会のお姉さんは、この時点でもまだ順番の間違いに気づいてなかったようです;)
ステージ上の奏者の皆さんも、やや困惑していたような表情に見えました。

その後、指揮の志村さんとコンマスさんがごにょごにょ相談し、奏者さんから笑い声があがったのち、
志村さんが「・・・・えー、サラのテーマから!」と一言。
安心しました。w


12. サラのテーマ~クロノ・クロス<時の傷痕>~時のみる夢
(※パンフでは「時の傷跡」と表記されていましたが、正確には「時の傷痕」ですね)

ってなことで、少しハプニングはありましたが無事演奏されたサラのテーマ。
綺麗かつ、どこか不安感の煽られる曲ですね。
個人的には、ドラムが入るのは若干余計かな?という気がしました。
もうすこしシンプルな編成の方がしっとりした曲の印象に合ってたかなと思います。

そしてサラのテーマから『時の傷痕』に繋がります。
この曲の良さはもう言わずもがなですね。ゲーム史に名を残す名曲です。
パーカッションの人がものすごいがんばってましたw

さらには時のみる夢。ラジカルドリーマーズや「クロノ・トリガー」と
同じモチーフもはいってますね。そして、最終的にはクロノトリガーになってました。
最後にこれに戻って締めるのは上手いなと思いました。さすがのアレンジです。



■アンコール

1. ガルディア王国千年祭(1400人バージョン)

でもって、ちょっと司会の方がフライングしちゃいましたが
客席参加型(手拍子と「(゚д゚)ハッ!」を観客全員でやる)での千年祭!
演奏前には、指揮の志村さんからの指導つきで練習が。

志村さん「はい、いきますよー。1、2、3、1、2ー」
会場の皆「ハァー!」
志村さん「ゆるいです!『ハァー!』でなく、『ハッ!』と短く!
     か、め、は、め、ハッ!って感じでお願いします!」
このダメ出しはおもしろかったですw 会場からは笑いが起きてましたw

でもって練習もそこそこに、ほぼぶっつけ本番で演奏された1400人での千年祭。
全員で声を合わせての「(゚д゚)ハッ!」、そして全員でリズムを合わせて手拍子。
一体感がものすごかったです。w
純粋に楽しかったですし。こういうのいいですね!
会場はとても楽しい雰囲気に包まれてました。

ちなみに演奏が終わったあとには、観客からの拍手のあとに、
奏者の皆さんからも観客に向けて拍手されました。
自分はこれまで数えきれないほどたくさんの演奏会で拍手してきましたが、
奏者さん側から拍手を受けたのはこれが初めてでしたww


2. エンディング~燃えよ!ボボンガ!~カエルのテーマ~遥かなる時の彼方へ

そして最後に、PS版&DS版に入っているムービーの、エンディング部分の曲が演奏されました。
ちなみに、この曲の冒頭のファンファーレ部分の作曲やメドレーアレンジは
THE BLACK MAGESメンバーの関戸剛さんが担当されてたりしますね。
(この曲の音源は、PS版およびDS版のサントラのみに入ってます)

この曲、DS版のゲームやサントラで聞いたり、海外でクロノがオケ演奏された映像
Youtubeで見たりして以来、一度生オーケストラで聴いてみたかったので、
感慨もひとしおでしたねー。
また、個人的に大好きなカエルのテーマや遥かなる時の彼方へが
また聴けたということもあり、純粋にうれしかったです。
これで本当に最後!と寂しさと、また聴けた!という嬉しさが入り混じりながら聴いてました。
サントラ収録の曲では「遥かなる時の彼方へ」がわりとあっさり曲が終わってしまうんですけど、
演奏では最後にもうひと盛り上がりしてくれたのがすごくよかったです。
とっても気持ちよく聞けました。
演奏終了後、観客からは惜しみない拍手が送られ、演奏会は終了しました。



・・・さて!
全体的には、というか演奏的にはとても聴きごたえがあって
すばらしい演奏会だったのですが、気になったことが2つありました。

1つ目が、開場から開演時間までの間隔です。
開場が13時半、開演が14時だったのですが、30分しか時間がなくて、時間が短いと感じました。
実際、お客さんが多くて入場に手間取ったせいか、開演時間もやや遅れてましたし・・・
1000人を超えるような規模のホールで開催する場合、特別な理由でもない限りは
最低でも1時間取ったほうがいいなと思いました。


そして2つ目。
これが今回、個人的にかなりマイナスな面だったのですが。
司会のお姉さんがとても残念でした・・・
正直言って、この方のせいで興を削がれた部分がけっこうありました。
例を挙げると、枚挙にいとまがないんですが、

・シルバードを「ジルバード」と言ってたり。
・カエ↑ルのテーマを「カエ↓ルのテーマ」というイントネーションで発音していたり。
 (「カイル」という外国人の名前のような発音になっちゃってた;)、
・サラのテーマを飛ばして光田さんの紹介に行っちゃったり。
・さらにはアンコールのネタバレをしてしまったり・・・

会場にいた多くの方が「え…?」と思ったことでしょう。
おそらくゲームを知らない方だったんでしょうね。
どれも、クロノというゲームが好きであればまず間違えることはないはずなので。
せっかく演奏がよかったのに、これは本当に残念ながらかなりマイナス印象になってしまいました。

会場には、観客はもちろん、演奏者の方も指揮者の方もゲームを愛している人が
たくさんいるわけで。
たとえ奏者の方がいい演奏をしても、司会の方がゲームを知らないようだと
観客もさめてしまい、会場の一体感もなくなってしまうと思いました。
(この点が気になるかどうかは、人それぞれ度合いが違うとは思いますが、
気になる方はとことん気になっちゃう所だろうなと感じました)

司会のお姉さんはたしかによく通るいい声でしたし、そういう理由で
司会を任せられたのかなと思うんですけど、案内役の立場であるはずの司会の方が
ゲームを知らないというのは、どうしても納得いかないのです。

以前、PRESS STARTの司会の方を見てまったく同じことを感じましたが、
やはりゲーム音楽の演奏会の司会はゲーム好きの方が担当してほしいと思うんですよね。
あるいは事前に、しっかりゲームについて学習をすべきだと思います。

これまでの演奏会で司会を入れていなかったにも関わらず、今回司会を立てたのは、
リトルさんなりに何か考えがあったんだと思うんですが、ゲーム好きが集う空間だからこそ、
こういった点にも気をつかってもらえたら・・・と思わずにはいられませんでした。
今回のことを教訓に、より良いスタイルを模索してもらえたら、と感じます。

・・・・・とまぁ、長々とねちねち文句つけてすいません!; どんまいですお姉さん!
サラのテーマ飛ばしちゃったのは緊張してて間違えたんすよね、たぶん。
とりあえず、クロノおもしろいから是非プレイしてみてねとお姉さんには言いたいです。w



そんなこんなで、気になる点もなくはなかったですが、
演奏は非常に素晴らしく、とても良い演奏会でした!
原曲を最大限に尊重してて、かつ迫力の増した、聴いててとても
気持ちのいい編曲になっていて、ゲームへの愛を感じました。
奏者のみなさんお疲れさまでした!
リトルさんは練習もとてもハードだと伺っていますが、練習の際も本番も、
きっと皆さん楽しんで演奏されてたんだろうなというのが聴いててとても伝わってきました。
素晴らしい演奏を本当にありがとうございました。心が満たされました。

・・・というか、この公演の音源を収録したCDが出て欲しいですねー、とても;
スクエニの版権的に難しいというのは充分知ってるんですけどね。
こんないい演奏がこの場限りでしか聞けないとは・・・もったいない気がします。
(スクエニが今後もしクロノのオケアルバムを作る機会があるのなら、
リトルさんとコラボしたりとかないかなぁ、とか妄想したり;)

あと、以前植松伸夫さんのファンクラブイベント(まだ「ノビヨのしっぽ」だった頃)で
演奏されていたように、定期演奏会だけでなく、様々な外部団体とのコラボ的なものも
是非また見てみたいなぁと思いますね。
東京ファンタジックブラスバンドGAMEバンドが「THEゲームメーカー」のDVDに
出演してたような感じで。
(現状、年1の演奏会をやるだけで精いっぱいなのかもしれませんが;)


ちなみに、リトルさんは来年の公演日もすでに決まっているそうで。
2011年8月28日に、横浜みなとみらい大ホールでやるそうです。
(演目は未定とのこと)
今から楽しみです! 来年も絶対行きます!
リトルジャックさんは、団が存続する限りというか自分が生きてる限り、
ずっと足を運び続けたいと思いますw
ゲーム音楽が好きならリトルさんは聴くっきゃないですね!

このブログでも、リトルさんの動きについては随時追っていくつもりです。
いちファンとして、今後もリトルさんの活躍を楽しみにしてます!


余談:




帰りには、パルテノン多摩前から多摩センター駅までの通りは
イルミネーションで彩られてて、とても綺麗でした。
演奏会の余韻に浸りつつ歩いてましたねー。


謝辞:
リトルジャックさんとクロノ、どちらも大ファンな演奏会ということで
だいぶ長くなりましたが、レポート読んで頂いてありがとうございました。
よかったらご意見ご感想などコメント頂けると幸いです。
(右下の拍手ボタンからでもヘレン個人宛にコメント頂けます。)


◇関連記事
リトルジャックオーケストラ 第5回定期演奏会[聖剣2、DQ6]行ってきた(2008/8/24)
リトルジャックオーケストラ 第6回定期演奏会[FF6] 詳細版レポート(2009/8/23)
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コメント (20)
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リトルジャックさんに行ってきた/ニーア購入/拍手コメントに返信。

2010-11-15 23:12:00 | 雑記


昨日のリトルジャックオーケストラさんの演奏会に行ってきました!
いやー、とても良い演奏会でした。司会の方がちょっと残念でしたが・・・
まぁ、詳しい感想はまたレポートで書きますね。w
レポは今準備中で、早ければ明日火曜日には、遅くとも水曜日には
上げられるかなと思います。
ちなみにクロノトリガーの作曲者である光田康典さんもいらっしゃってました。




んではレポの息抜き的に最近の雑記を。
『ニーア レプリカント』(PS3)買ってきました。・・・前から気になってたんですよねこのゲーム。
このゲームの音楽がものすごくいい出来で、よくサントラ聴いてたんですけど、
自分のポリシーに、「ゲーム音楽はゲームで聴いてなんぼ」というのがあるので。
それを実践すべく、買ってきてプレイを始めました。
(※ニーアの音楽の良さは、サントラの公式サイトで流れる音楽や、
Youtubeで視聴可能な楽曲たちを聞いてもらえれば、すぐにわかると思います)

まださわりの部分をちょっと遊んだだけなんですけど、ジャケットからも
わかるように、このゲームからは色々アブナい匂いがします・・・;w
この先どんな展開になるのか怖くもあり、楽しみです。


最近は、Wiiウェア『珍道中!! ポールの大冒険』(ネタがくだらなすぎて楽しいw)とか
Wii『ゼノブレイド』とかDS『大神伝 ~小さき太陽~』『レイトン教授と魔神の笛』とか、
わりかしどんどんゲームをクリアしてます。
まぁそれでも積んでるゲームはたくさんあるんですけどね;
折り合い見つつ消化していきます。
いや、消化って言い方はよくないな。じっくり楽しんでいきます。

なお、『ゼノブレイド』はゲームシステムも音楽も、全体的にとても素晴らしい作品で
感銘を受けたので、時間取ってレビュー書くつもりです。
いつごろアップできるかはわからんですけど。w


▼拍手コメントレス(10/20~11/12分)
各記事に頂いた拍手コメントに返信します。皆様コメントありがとうございます!

FCB(ファミコンバンド)10th Anniversary Live レポート

>ご来場及び詳細なレポ、ありがとうございました。
>楽しんで頂けたようで何よりです。
いえいえ! 本当にゲームへの愛にあふれたネタが満載で、
見ていてとても楽しかったです。次回もぜひ行きます!

>しかしハンパ無い行列ですね。地元民だからよく分かります(笑
>写真の中学校に通ってましたが、どんな大物がコンサートやっても、
>ここまでの行列を見た記憶は無いですよ。
>やはりファミコンは偉大ですね。
お久しぶりです! コメント頂いてうれしかったです。(お返事遅れてすみません;)
行列すごすぎました! FCBももちろんですが、ほんとすごいと思いますファミコンって!
今回は行けなかったとのことで残念です; 次回は是非どうぞ!


DWFFコンサート1日目に行ってきた/DVDもCDつきで発売決定。

>ご感想待ってます!
ありがとうございます!


Distant Worlds FFコンサート 日本公演レポート詳細版(1日目&2日目)

>欲を言えばもっと演者(色々な方面の)を増やして欲しかったと思いました。
たしかに今回は出演者さんの人数が少なめでしたね。
ふと思ったのですが、そういえば今回は歴代の主題歌を歌われていた方
(白鳥さんやRIKKIさん、アンジェラアキさんなど)が出られてなかったですね。
また機会があれば歌を聴きたいものです。

>はじめまして☆植松さん大好きで、FFも大好きですが、コンサートには足を運べず・・(:_;)
>読んでて興奮しちゃいました☆ありがとうデス☆
はじめまして! おっと、そうだったんですか・・・残念です;
興奮していただけましたか! 会場の熱気をお伝えできたようでよかったです!

>私も1日目に行きました。感想もほぼ同じで「そうそう♪」と思いながら読ませてもらいました。
>今後のFFはいろいろと心配ですが…。家に帰って早速FF8を再開してしまいました(笑)
読んでいただいてありがとうございます!
そうですね、いろいろ心配ですが; がんばってほしいですね。

>ありがとうございました!DVD楽しみです。
いえいえ! 少しでも会場の雰囲気が伝えられていれば嬉しいです!

>初めてお会いできてうれしかったですよー
自分も嬉しかったです!・・・・・・・・って、
名前書かれてなくて誰なのかわかりません!!w;

>ヘレンさん、素敵なレポートお疲れ様でした。そしてありがとうございます。
>今回のレポを拝読して一番嬉しかったのは、「辛口」コメントがあったことです(爆)
>私の周りの方はVII好きや、席が良すぎたせいか、「よかった!」という感想しかきけず、
>私には疑問が残っていたからです。
>今月はまだまだコンサートに行かれるようなので、またレポートを楽しみにしております。
こちらこそ読んで頂き&コメント頂きありがとうございました!
自分、基本的には褒めますが、言うときは言いますのでw
はい、これから行くコンサートはもちろんですが、過去のまだ書けてない
レポートも色々ありますので、マイペースに上げていきます!

>はじめてお邪魔いたします。一日目の公演に行った者です。
>余韻を味わうためにネットを徘徊していて、こちらにたどり着きました。
>当日の感動を思い起こすレポート、大変楽しませていただきました。(Distant World IIを聴きながら)
いらっしゃいませー!
楽しんで頂けたようで嬉しいです!(自分もDistant World IIを聴きながら)

>最高です!
おお、シンプルかつ嬉しいコメントw ありがとうございます!
コメント
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Distant Worldsレポ番外編:植松さん&アーニーさんのサイン会に行ってきた

2010-11-11 21:47:00 | イベントレポート


先日11月6日・7日に行われたFFコンサート、
「Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home」

その2日目(11月7日)終演後の夜に、自由が丘にある植松伸夫さんの事務所で
犬耳家の親族(植松さんのファンクラブ)限定で行われた、
植松さんとアーニー・ロスさんのサイン会に行ってきました。
※コンサート本編(両日とも)の感想レポートは⇒ こちら

とっても和気藹藹として楽しい、充実した時間でした!
今回はサイン会の様子についてレポートしてみたいと思います。




夜になって、自由が丘の某所にある植松さんの会社
「ドッグイヤーレコーズ」の事務所に到着。靴を預けて中に入ります。




約50名の参加者たちは、事務所地下の一室に通されました。
中に入ると一瞬、え!? 広っ!! って思ったんですけど、
実は部屋の奥側がガラス張りになってて、広く見えたのでした。w




軽食も用意されてました! お酒もありました。




しばらくして、植松さんと松下さんが登場。
この時点からみんな写真撮りまくってましたw


さらに、コンサートでピアノを弾かれていたベンヤミン・ヌスさんや
植松さんの新バンド・Earthbound Papasメンバーの成田さんも来ました!
ちなみに、スーザン・キャロウェイさんも来るかも?とのことだったんですけど
彼女はダウンしちゃったとのことでした; 残念;




アーニーさんが少し遅れて来るとのことだったので、先に軽めの乾杯。w
自分も植松さんと乾杯しました!
BGMではDistant WorldsのCDが流れてたんですけど、Swing de Chocoboなんかが流され、
とっても楽しい雰囲気。皆でわいわい騒いで、コンサートの打ち上げのような感じでした。




でもって、そのすぐ後にアーニーさんも到着!
植松さん「また乾杯やんなきゃねー」ってなことで、
アーニーさんが来ての乾杯は、皆で「Cheers!」言うてましたw
(※Cheers=「乾杯」という意味の英語)




でもってサイン会へ。
ベンヤミンさんも急遽サインに参加!




自分は持参したDistant Worlds IIのCDに、植松さんとアーニーさんと
ベンヤミンさん、3名のサインを頂きました!




途中、リコーダーを持参してた参加者の方が
FF9の『いつか帰るところ』などを吹いてたり。皆からは盛大な拍手が。w




その後はフォトセッションが。もう何でもありですね;w
自分も、アーニーさん&ベンヤミンさんとスリーショットで、
そして植松さんとツーショットで写真撮らせてもらいました!
これは一生ものです…!




そして、DWの公演中に植松さんやアーニーさんらが着用していた
パスケース4つ(しかも皆さんのサイン入り)をかけてのジャンケン大会が。
今まで自分、こういう勝負事って運がなく、1回目で負けたりすることが
ほとんどだったんですけど・・・




どういうわけか自分、最後まで勝ち残って、パスケース頂いちゃいました!
自分、ここ一番ってとこで運使うなぁと思います……
ちなみに、受け取ったところでちょうど勝利のファンファーレが流れました。w
見計らったかのようなタイミングでしたね。
ありがたいことです・・・! 家宝にしたいと思います。




最後は参加者全員での記念撮影。
写真に謎の白い物体(?)が映りこんだらしくて、
オカルト大好きな植松さんは超ーーー食いついてました。w




そんなこんなで、サイン頂けて、写真撮ってもらえて、間近で色々お話もできて、
サイン入りパスケースまで頂けて、個人的にすごく思い出深いサイン会になりました。
お酒も入ってかなり無礼講な感じで、とっても楽しい時間でした!

DW、そしてサイン会でお会いできた皆さんありがとうございました。
特に、サイン会へお誘いくださったCailyさんには本当に感謝しています!
また是非こういうイベントやってほしいなーと思います。
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Distant Worlds FFコンサート 日本公演レポート詳細版(1日目&2日目)

2010-11-09 21:49:00 | イベントレポート


『ファイナルファンタジー』シリーズの音楽をオーケストラで演奏する
コンサートツアー、「Distant Worlds」の待望の日本公演、
「Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home」
11月6日と7日に開催されました。

自分は両日とも行ってきました! ってことでがっつりレポート書きます!
書きたいことをありったけ書きました。
そのため超長くなってます。冗談抜きで本当にありえないくらい長いので
ご注意ください。w(まぁナンゾーではいつものことですが・・・;w)
お時間ある際にゆっくりご覧いただければと思います。

残念ながらコンサートへ行けなかった方には
来年1月に出るDVDの前に会場の熱気を少しでも多くお伝えできれば、
行かれた方はコンサートのことを思い返していただければ
書き手としてはこの上なく幸いです。

※基本的に、1日目(11月6日)のことを書きます。
 2日目(11月7日)のことについては適宜補足します。

なお、2日目終演後の夜には、自由が丘の植松さんの事務所で行われた
植松さんとアーニーロスさんのサイン会にも行ってきました。
それについてももちろんレポりたいと思いますが、この記事に含めると
さらに長くなってしまうので、それはまた別記事で書きますねw
(※11/11追記)サイン会のレポも上げました。



まずは「Distant Worlds」について軽くご紹介を。
このDistant Worldsは、「遠き世界」と日本語訳されるその名の通り、
2007年のストックホルム公演から始まって、全米やヨーロッパ、アジアなどの
世界各地で開催され、軒並み大ヒットを記録したFFのコンサートツアーです。
今回はその日本凱旋公演という位置づけですね。

グラミー賞受賞歴を持つ指揮者、アーニー・ロスさんが指揮とプロデュースを担当し、
オーケストラの演奏はもちろんのこと、ステージ上に設置されたスクリーンには
FF各作品の映像が映し出されるという、音と映像を同時に堪能できるコンサートです。

日本でのFFコンサートは、2006年2月に行われた「VOICES」以来実に4年9か月ぶり!
2006年2月って、まだFF12が出る直前くらいの頃ですよ・・・
ちなみに自分は、ブログをまだ開設してませんでした;
それくらい日本ではかなり久しぶりの公演なんですねー。
(自分は今年2月に行われたDistant Worlds韓国公演にも行ってたので、
あまり久しぶりな感覚はありませんでしたが・・・;)






会場は、東京国際フォーラム ホールA
会場の収容人数は5000人、2日合わせると来場者は約10000人にものぼります。
国内のゲーム音楽コンサートでは間違いなく過去最大の規模ですね。

1日目は、開場時間の1時間前に会場へ着いたんですけど、
その頃から会場の外には折り返しがあるほどの行列ができてました。




食事のため少し会場を離れ、開場時間を過ぎた頃に会場へ戻ってきたら、
有楽町駅のほうまで届くんじゃないかというくらいの大行列になってました;
(少しわかりづらいですが、写真右側にあるのが行列ですね。
写真左奥側が国際フォーラム入口です。)






でもって列が少しずつ進み、入場!
ちなみに人込みが苦手な自分は、物販は人が多かったので華麗にスルーし、
終演後人がある程度はけた時点でパンフのみ購入しました。


これがパンフ!





内容は、指揮者アーニーロスさん、植松さん、浜渦さんのコメントや、
今回演奏を担当した神奈川フィルハーモニー管弦楽団や各ソリストの紹介、
演奏曲目、そして全ナンバリングFFシリーズの紹介・・・というものでした。
正直、一般市民の感覚としてはこれで2000円は高いって印象が否めないですね;
紙質はトゥルトゥルとした光沢あるものなので、そこにお金かかってるんでしょうけどね。w
お金出して買う、コンサートに行った記念品っていう感じでしょうか。

そしてホール内へ。
5000人も入るホールなのでほんっと広いのなんの。;
自分の座席は、1日目は1階のホール右手側真ん中あたり、
2日目は1階のホール中央の後方あたりでした。

開演時間になると、神奈川フィルの皆さんと指揮のアーニーさんがステージ上へ、
そして作曲者の植松さんと浜渦さんが客席を通って登場!(2日目は植松さんのみ登場)。
VOICESの時は植松さんは司会担当でしたが、今回は普通に観客として
聞かれるようで、ホール真ん中あたりに用意された座席に着席しました。

ちなみに、「2階席から植松さんが見えない!」という苦情が
1日目の時にあったからなのかは分かりませんが、2日目の植松さんは
席に座る前に客席前方へ向かって走り、2階席に向かって手を振ってました。
こういうファンサービスを忘れないところはさすが植松さんだと思いました。

そしてコンサートが始まりました!



【第1部】

1-1. 片翼の天使(FF7)

ちょ!!!!!!!!!! まさかの片翼!!w
いやー、今まで必ずと言っていいほどアンコールに演奏されることが
多かった曲ですからね; 一瞬あっけにとられました。これはほんとに驚いた・・・
(1日目は、終演するまでプログラムを一切見てませんでした)

曲は再臨ではない通常の片翼ですね。
映像にはもちろんセフィロスが映ってました。
セフィロス好きな方はいきなりノックアウトされただろうなと思いますw

電撃のインタビューによると、これは植松さんが強く推したものだそうですね。
まさか!という意外性を重視したんでしょうか。
たしかにのっけからこれが来たらびっくりしますよね・・・
レストランでいきなりメインディッシュが出てくるみたいでしたw
というかこの時点ですでに、え、今日のアンコールどうするんだろ?って思いましたw

演奏後は、指揮、そしてMCも兼ねるアーニーさんが挨拶。
この公演では、アーニーさんは全編通して英語で話されており、
スクリーンに日本語の字幕がつく・・・という形でした。
ちなみにここでは「どうもありがとう!」「私はアーニーロスです!」と
日本語も少しだけ話されてましたw

アーニーさんからは作曲者の植松さんと浜渦さん(2日目は植松さんのみ)が
紹介され、ご両人は立ちあがって観客に向けて一礼してました。
その後演奏されたのはこの曲!


1-2. 勝利のテーマ

バトルに勝った時の、おなじみのファンファーレですね。
ほんとにファンファーレのみで、一瞬で終わりましたw 短すぎw
あまりの短さに会場からは笑いが起こってました。w
そして盛大な拍手が巻き起こりました。これはテンションあがりますね!


1-3. Don't be Afraid(FF8)

ファンファーレが終わった後、すぐさまスクリーンに
FF8のゲーム画面(ドールの電波塔に行く前のイベントシーン)が
映し出され、ゼルとスコール、サイファーの3人が現れます。
そしてワンワンという犬の鳴き声が響き渡ります。w
会場からは思わず笑いが。w

3人が電波塔に向かいはじめ、敵とエンカウント。
ゲーム画面で戦闘が始まるのに合わせて演奏も始まる!という演出でした。
ゲームの曲を生演奏!って感じがすごくして、超いいですねー。
客席からは「おおーー」という歓声や拍手も起こるほどでした。
ネットの感想を見て回っても、この演出は大好評だったみたいですね。
ちなみに韓国公演でも同じ演出がなされてました。


1-4. FINAL FANTASY I~III メドレー 2010
プレリュード/メインテーマ(FF1)/マトーヤの洞窟(FF1)/
水の巫女エリア(FF3)/ファイナルファンタジー/反乱軍のテーマ(FF2)

FF1~3のメドレーはこれまでのFFコンサートでも演奏されてきましたけど、
今回の「2010」バージョンは、チョコボのテーマが抜けて
代わりにファイナルファンタジーが入ってきた感じですね。
まぁそこしか違わないんですけどね。;w

いやー、ファイナルファンタジーから反乱軍のテーマにグァァァァって移るところは
鳥肌がやばかったです・・・!! この繋ぎ方はやられましたね。
いつもだったらファイナルファンタジー単独で演奏されることが多いですけど、
まさかメドレーに組み込まれるとは。そして反乱軍につながるとは。
反乱軍いいですよね・・・! いやあ胸が熱くなりました。
最後にひとこと。


「きさまら はんらんぐんだな!」
※ついさっきまで「きさま」だと思ってましたw


1-5. Love Grows(FF8)

Love Growsは、FF8の主題歌「Eyes On Me」のインスト曲ですね。
このメロディ大好きです!
この曲では、数々のピアノコンクールでの受賞歴を誇る実力派ピアニスト、
ベンヤミン・ヌスさんが登場し、オケとともにピアノを演奏されました。
ちなみにベンヤミンさんは先週の犬耳家親族会議vol.5にも出演されてましたね。
(当ブログのレポはこちら) とても綺麗な演奏で魅了されました・・・!
フェイウォンさんの生歌による「Eyes On Me」もいつか聴いてみたいものです。
色々難しいんだろうけど;

なお、この曲では映像がありませんでした。
全部の演奏に映像がつく、というわけではないんですねー。
おそらくピアノ演奏を引き立たせ、音楽に集中してもらうためにそうしてたんでしょうね。


1-6. Ronfaure(FF11)

Distant WorldsなのにDistant Worldsが演奏されないのはこれいかに!
いえ、まぁ、たわごとです。w
自分はFF11を未プレイなのでそれほど思い入れはないんですけど、
勇ましさのなかにもどこか寂寥感のある、いい曲だと思います。
FF11の中でも特に人気のある曲みたいですね。
ちなみにこの曲は植松さんがFF11で最初に作曲したもののようです。


1-7. J-E-N-O-V-A(FF7)

これはしびれました!
もともとかなりカッコイイ曲ですけど、オケもドラムもさらにコーラスも
入ることによって、かっこよさも迫力も格段に上がってますね。
ただ流れた映像に関して言うと、この曲でジェノバシリーズとの戦闘シーンが
全く入ってないのはどうなんだろう?と、少し疑問に感じました;


1-8. 親愛なる友へ(FF5)

台湾のギタリスト、メン・フェン・スーさんが登場しての
ディアフレンズ(英題で言ってみた)。温かみのあるギタープレイでした。
「FFでギターに合う曲ランキング」をつけるとしたら
1、2を争うんじゃないかなと思います!w

なお、2日目ではギターのチューニングができてなかったようで、
アーニーさんがいったん演奏を止め、やり直すというハプニングもありました;
まぁこれも生ならではの醍醐味ってやつですね。
客席からも、気にすんなーがんばれー!的な拍手が送られてました。

ちなみに個人的には「はるかなる故郷」もいつかやってほしいなと思ってます。
おねがいしますノビヨ師匠。w


1-9. Vano' alla flamenco(FF9)

浜田雅彦ォ!

はい、空耳アワーは置いといて。w この曲大好きです!
この曲もメン・フェン・スーさんがギターを担当。
この曲聴くとここほれチョコボやりたくなるのは自分だけではないはず…w

映像は、ジタン達が南ゲートを突破するところや、オープニングのビビ、
アレクサンドリア城前のガーネットなど、FF9のムービーが色々使われてました。
聞きながら色々プレイ当時のことを思い出してました・・・けど、
曲にはあんまりマッチしてなかったような気がします;
ただ、曲が盛り上がるところで使われた魔の森を脱出する映像は
けっこう音とマッチしてたかなと個人的には思います。


1-10. エアリスのテーマ(FF7)

FFでは1、2を争う人気曲ですね。
アーニーさんのMCでも「人気のある曲」として紹介されました。
(アーニーさんもこの曲がお気に入りだそうです)

この曲は映像との相乗効果が特に高かったように思います。
クラウドとエアリスの会話シーンや、エアリスが・・・なシーンが
映像で流れながらのエアリスのテーマでしたからね。
思わず目頭が熱くなった方も多いのではないかなと思います。
自分も心が震えました。生エアリスはやっぱしヤバいです。

ちなみに某シーンの直接的なアレはさすがにネタバレになるのか、
カットされてました。(その前後は流れましたけど。)
まぁPSPやPS3のゲームアーカイブスで今まさにプレイ中の人も
もしかしたら居るかもしれませんからね。当然あるべき配慮だと思います。
あと、クラウドとエアリスの会話シーンはセリフ送りがやけに早いなと思いました;
もう少しゆっくり(せめてセリフが読めるように)進めてほしかったな、と。


1-11. チョコボメドレー 2010

前半は初めて聴くアレンジ、後半はFFコンサートでよく演奏される、
アーニーさんが編曲した「Swing de Chocobo」と同じでした。
メドレーというにはちとアレンジ数が少ないかなーと思います;
アーニーさんのMCではFF14という単語が出ていたので、
前半のはもしかしたらFF14でのアレンジだったりするのかな?と思います。

というか、映像がここだけなんかやたらと凝ってましたねw
FFシリーズのいろんなチョコボが走りまくってましたよ。
さらに最後は C! H! O! C! O! B! O!
ひと文字ずつ出てきて、ヒナチョコボが飛んできてぶつかって
「Chocobo!!」で締めるという力の入れようでした。w

しかしFF13のヒナチョコボの愛くるしさは異常です。
ああもう・・・飼いたい。飼いたい。ちょっと自分もアフロにしてくるか。



【第2部】

2-1. オープニング~爆破ミッション(FF7)

20分の休憩をはさんで第2部の開始!
始まりを告げるという意味ではこの曲はぴったりですね。
(まぁ冒頭のいきなり片翼のインパクトにはかないませんがw;)
この曲もだいぶ定番になってきた気がします。
この時点でFF7の曲がやけに多いなぁと感じてきましたw


2-2. ザナルカンドにて(FF10)

定番中の定番ですね!
自分はオケで聴くのはいったい何回目なんだろうってくらいです;
泣くぞ、絶対泣くぞ、ほら泣くぞ。(ジェクトボイスで)

映像ではユウナの異界送りのシーンが流れました。意外と合ってたように思います。
映像の綺麗さに見とれてたんですけど、考えてみたらこれもう9年前の作品なんですよね;
なんというか、プリレンダ(リアルタイムで操作できない)CGムービーのクオリティは、
FF10の時点ですでにかなりのクオリティまで行ってたんだなーと思いました。
リアルタイムに動かせるポリゴンは、今考えてみたらまだまだ当時は
発展途上だったんだなと思いますけどね。技術の進化はすごい・・・


2-2-1. 闘う者達(FF7)※2日目のみ演奏

ベンヤミン・ヌスさんが再登場してのピアノソロ演奏でした。
FF7ピアノコレクションズ収録バージョンの「闘う者達」ですね。
これは生で一度聴いてみたかったので嬉しかった!

しっかしこの方のピアノテクニックは本ッ当にはんぱないですね。
かなりテンポの早い曲ですけど、華麗に弾きこなしていました。
彼はどういう指してるんだろう・・・w 間近で演奏を見てみたいです。
次はベンヤミンさんがピアコレのいろんな曲を演奏するイベントとか
どうでしょうスクエニさんw


2-3. 妖星乱舞(FF6)

きたッ! Dancing Mad!
第一楽章から第四楽章まで全てのパートが演奏されました。
オケありコーラスあり、そしてオルガンもありという贅沢仕様。

なお「Distant Worlds II」のCDに収録されている妖星乱舞は
第四楽章がEarthbound Papas(植松さんの新バンド)が演奏してたのですが、
今回は第四楽章含めすべてがオーケストラ演奏でした。
Earthbound Papas バージョンの演奏も聴いてみたかったですけど、
それは今後またライブだとかでやってくれるんじゃないかなーと期待してます。w

なお、自分は本物のパイプオルガンでの演奏をリトルジャックオーケストラさんで
すでに聴いていた
ので、インパクト的にはそれほどではなかったのですが
(というか、あれがスゴすぎたんです。; 今も深く記憶に刻み込まれてます。)
やはり「くる」ものがありますねこの曲は。とんでもない曲です。
こんなヘンな曲(褒めてます)を作曲された植松さんはすごいっすやっぱし。

映像は、天野喜孝さんのイラスト、オリジナルゲーム画面のドット絵、
PS版の3Dモデリングなど、いろんなバージョンのケフカが次々に現れてました。
でもって第四楽章はディシディア版のケフカまで登場。w
ケフカとティナが戦ってました。

えーとですね、ディシディアの映像使うのは別にいいんですけど、
ティナがフルボッコされてるのは正直見てていい気持ちはしませんでした;
しかも最後ケフカ勝ってるし! ティナ負けてるし!!!;
「WIN!」じゃねーよ! とw
いやまあ確かに妖星乱舞はケフカのテーマのようなものですけど・・・
ティナファンの人は(自分も含め)複雑だっただろうなと思います;w



さて、ここからは最近出たFF曲の演奏です。
1日目はFF13の曲が5曲、2日目はFF14の曲が4曲演奏されました。
両日分それぞれの曲について書いていきますね。


◆【1日目】『ファイナルファンタジーXIII』の曲を演奏
演奏されるのはてっきり1、2曲くらいなのかな、と思ってたんですけど
まさかの5曲。w まじかよ!多いな!と驚きました;


2-4. 閃光

閃光きた! いいすね! かっこいい!
FF13の戦闘曲ですね。いいかんじにオケアレンジされてました。
ややテンポが遅めになってたように感じます。
これは弦楽器がとんでもなく映える曲だと思うので、
どうせなら2ループ目の途中で、少しだけソロヴァイオリンでの独奏が
入ったりしても良かったんじゃないかなーと思いました。
映像ではライト姉さんが躍動しまくってましたよw


2-5. ファングのテーマ

この曲、壮大で好きです!
よくも悪くもゲームそのままな印象でしたね。
まぁゲームの音源もオケ演奏だったから当たり前なんですけど。w


2-6. ドレッドノート大爆進!

ベンヤミン・ヌスさんが再登場してのピアノソロ演奏でした。
この曲はピアノでやって正解だなーと思いますね。
ほんとに他に何もオケの入らないピアノオンリーだったんですけど、
「進む」っていう感じがよく出てました。
ピアノひとつでここまで表現できるのもすごいですね。


2-7. ファブラ・ノヴァ・クリスタリス

オリジナルと同じ、フランシス・マヤさんが登場して歌声を披露されました。
マヤさんは声がとても透き通ってて・・・素敵すぎますね。幻想的でした。
ただ、演奏時間がちょい短めだったのが少し残念でしたね;
「えっ、もう終わり?」って思っちゃいました。

この曲のメロディは「誓い」(FF13のタイトル画面で流れる曲)と同じなんですけど、
途中で「サンレス水郷」調でのアップテンポになったりしないかなー、かなーとか
ちょっと思ったりしました。w
もしまた機会があればサンレス水郷をぜひ聴いてみたいです!w
ていうかなんでサンレス水郷やんないんすか!
FF13では一番人気ある曲だと思うんですけどねー・・・;


2-8. ブレイズエッジ

かなり人気の高い、ボス戦の曲ですね。
これはかなりかっこよかった! なかなかオケ映えする曲だなと思いました。
FF13のオケアルバムとか・・・は予算かかるだろうから出すのは難しいですかね;
まぁこの公演のDVDに、コンサート音源の入ったCDがついてくるみたいなんで
それで我慢しますかね。w



◆【2日目】『ファイナルファンタジーXIV』の曲を演奏
演奏されたのは4曲でした。1日目のFF13より1曲少ないですが、
その1曲ぶんが2日目のみにピアノ演奏された「闘う者達」ってわけですね。


2-4. 潮風の集う街 ~リムサ・ロマンサのテーマ

FF14のPVでよく流れていた曲ですね。
とても勇壮でいいと思います! オケにもよく映えてたなと。
ゆったりとしたテンポで、冒険の始まりを予感させるような感じです。

映像はFF14のオープニングムービー(たしかそのはず…)でした。
主人公の男性たちがモルボルと戦ってるんですけど、モルボルが気持ち悪いのなんの。w
あと、主人公の男性がモルボルの触手に絡まれて映像が終わるのは
終わり方としておかしいだろうと思いましたw


2-5. ザナラーンの黄昏

しっとりした、かつ壮大さを感じる曲ですねー。
途中にはヴァイオリンのソロパートもあったんですけど、
そこがまた鳥肌が立つくらいよかったです。かなりお気に入り。
ゲーム中、どんなシーンで流れるのか分からないので
感情移入できないのが少し残念でした;


2-6. Answers

FF14のメインテーマ「Answers」。
ボーカリストのスーザン・キャロウェイさんが登場して歌われました。
ちなみに彼女はDistant Worldsの海外公演で、「素敵だね」や
「Melodies of Life」を歌ったこともある方ですね。

かなり艶やかで、よく通る声だと思いました。色っぽかったですねー。。。
曲調はゆったりした、かつ壮大なバラード調。聞き惚れました。
この曲はまだ音源化されてないので、FF14の全曲収録サントラに期待したいところです。


2-7. 原始の審判

コーラスの入った、ボス戦っぽい曲でした。
この曲についてはややメロディが単調であまり印象に残らなかったんですけど、
これの前の3曲はどれもいいなぁと思いました。FF14いい曲多いですね!
ちょっとFF14をやってみたくなりました。
(FF14評判悪いですけど、今後どうなっていくんだろう・・・;)




でもってここからはまた両日演奏された曲です。
(※2日目の「2-8」がないですが、それが2-2-1の「闘う者達」に当たります)


2-9. The Man With Machine Gun(FF8)

これはFFコンサートでは毎回と言っていいほど演奏されてますね。
人気曲なんでしょうねー。
映像ではラグナ、キロス、ウォードが出てきてました。


2-10. ティナのテーマ(FF6)

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勇壮にオケアレンジされたティナのテーマ。
オリジナルよりもテンポがゆっくりめになってます。
演奏とともに、FF6オープニングの魔導アーマーが雪の中を歩いていく映像が
流れたんですけど、ゲーム制作スタッフの部分がコンサートのスタッフクレジットに
変わってました。この演出はとてもいいと思いました。じーんときますね。

ただ、文字がバラバラと表示されすぎて、少しだけ読みづらく感じました;
ここはやや演出過剰だったかな、と。
元のゲーム版みたいに、普通にフェードインフェードアウトで表示すれば
文字が読みやすく、また演出的にもよりしっとりした感じになったかなと思いました。
この演出手法自体はとっても好きですけどね。
(ちなみに、この演出は韓国公演と同じものでした)


ここでパンフ上のプログラムはすべて終了。
植松さんと浜渦さんが(2日目は植松さんのみ)ステージ上に登場して
観客に向かって深々と一礼していました。
客席からは延々と鳴りやまない盛大な拍手。

でもってアンコール! 妖星乱舞も片翼も出て、
何が来るのかまったくもって予想できなかったんですが、
本当に意外なものがきました。


【アンコール】

ex. ビッグブリッヂの死闘(FF5)

これやんのかあああああああああああああああああ!!
アーニーさんから曲目が発表された瞬間、客席からは大きなどよめきや歓声が。
オーケストラで生演奏されるのは日本では初めてだと思います。
自分もかなり驚きました; 完全にしてやられましたねー。

これは日本公演のために特別に編曲されたものだそうです。
これが演奏されるとは本当に意外だったんですが、同時に納得でもありました。
というのも、Wii『チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮』のサントラ
植松さんのライナーで、「いつかビックブリッヂがコンサートで演奏されたら、
このサントラがきっかけだったと思って間違いないでしょう」的なことが
書かれてたんですよね。
まさか実現するとは思ってませんでした・・・こんな伏線があったとは。

アレンジは、FF12でのオケチックなアレンジを基調としつつ、
さらにピアノも入ったり、コーラスも「ハッ!ハッ!」って入ったりと
豪華なものでした。やっべーっすよこれはシビレましたよw

映像についてはギルガメッシュの名(珍?w)場面集でした。w
「あおーい空・・・ひろーい海・・・このいい気分に浸っている
私をジャマするのはだれだーーー!!」とか
「このとびらのうしろで待っていたぞ!
来なかったらどうしようかと思っていたところだ!」とか。w
個人的には最後のあのシーンも見たかったですけど、ネタバレを配慮してか
入ってませんでした。(FF5を未プレイだけどこれからやってみたい、という方も
いらっしゃるでしょうし、妥当な判断でしょうね。)

いやーこれは参りました。あっぱれ!



そんなこんなで大盛況のうちにコンサートは終了しました。
んでは、各要素ごとの感想に入ります。


【曲目・選曲】

妖星乱舞など、日本での初演となる新曲もけっこうありましたが、
全体的にはFF7と8の曲がやけに多く、やや偏りがあったかなという印象です。
そして、FF4と12の曲がまったくないのはどうかなと思いました・・・
FF4が好きな方は多いでしょうし。FF12が好きという方もいるでしょうし。
(実際、FF12大好き!という知り合いが数人います)
FF12の曲もやってあげてください、崎元さんも呼んでください;

もう少し全体的にバランスを見てまんべんなく選曲してほしいな、と思いました。
例えばシリーズで必ず1曲は演奏する、というルールを決めて選曲するとか。
(再演曲もけっこう多かったですよね。まぁ人気さを反映したのでしょうけども)
FFはいい曲がたくさんありすぎるので、どの曲を演奏するか選ぶのも
相当大変だろうなと思いますけどね;(プレスタも同じことが言えますね)
みんながみんな満足する選曲ってのは難しいですよね・・・;

また、コンサート終了後インタビューでのアーニーさんによると、
FF13と14の曲を紹介するのも今回のコンサートの趣旨のひとつだったそうなのですが、
その趣旨をふまえて考えても、FF13と14の曲数はやや多かったかなと感じます。
個人的には、3曲が多すぎず少なすぎず、バランス的にはベストなのではと思いました。

FF14については、曲自体はいいものが多いなと感じました。
ただ、やはりゲーム音楽はまずそのゲームありき、なんですよね。
プレイしてないゲームの音楽は、たとえそれをオケで豪華に演奏されても
それほど感情移入できないのです。いいなぁとは思えるんですけどね。

それにしてもDS版FF3の『風の追憶 ~悠久の風伝説~』はなんで演奏されないんでしょうかorz
かなり生オケの演奏に映える曲だと思うんですけど・・・
まぁこのあたり書き始めるときりがないので、これだけにとどめておきますがw

ちなみに、個人的にはVOICESで出てたモーグリーズの再登場をほんのちょびっとだけ
期待してましたけど、やはり出てくれませんでしたね;
またあの5人見てみたいなぁ・・・w


【音響・演奏】

音響的には、箱の大きい国際フォーラムということで
スピーカーで音を拾って拡散する方式なので、正直微妙な感じでした。
(スピーカーからガサガサという音が聞こえるのが多い点も気になりました。)
まぁこれは2002年に同じく国際フォーラムで開催されたFFコンサート「20020220」でも
指摘されていたそうですし、箱の大きさを考えるとある程度はしょうがないかなと
割り切るしかなさそうです。

FFほどの人気ゲームだと、キャパがかなり大きくないと客が入りきらないんでしょうけど
やはりオケはそのままの音を堪能できるのがベストだなと思います。
なんでもそうですけど、生が一番。
音質は、気になる人はとことん気になってしまうところでしょうね。
また、座席の場所によっても音の聞こえ方がかなり違うらしく、
たとえばスピーカーの目の前だと音の聞こえ方が本当に悪くなるようで・・・
この点は、国際フォーラムでは本当にいかんともしがたいことなのかなと思います。

演奏的にはまぁ、素人の耳からしたら特に問題なく聴けましたが、初日については
やや鍵盤楽器(ピアノやオルガン)の演奏ミスが多く耳についた印象でした。
2日目の方が全体的に演奏の音がよかったように感じます。
まぁ前日からすぐ後の2回目の演奏なので、当たり前かもしれませんが。


【映像・演出】

映像の演出効果は素晴らしいですね。
もちろん演奏のみに集中したい方もいらっしゃるでしょうけど、
ゲームのことを思い出し、感慨に浸れる、懐かしむことができるという点では
とてもいいなと思います。これはまぁスクエニ協力だからできることなんですけどね。
ほかのコンサートだとなかなかこうはいかないです。
天野喜孝さんのイラストが流れるっていうのもよかったなぁと思います。

ただ、曲のテーマに合ってない映像がところどころあったなという印象です。
その曲のテーマとなるものに対して、もっとリンクした編集になっていれば
より満足度が高くなったかなと思いますね。


【座席・マナー】

少し前からネットでも話題になってましたけど、一番いい席のはずのSS席が
会場の7割を占めていたという。。。; ここは今でも納得いってないです;

あと、会場内で携帯のアラームが鳴っていたのを1度だけ耳にしたんですけど、
コンサートでのマナーは守ってもらいたいです。本当に。
皆のためというのはもちろんですが、自分の身を守る
(白い目で見られないようにする)ってことにもなりますから。


【MC】

MCは指揮のアーニーさんが兼任し、スクリーンで日本語訳が表示される形でしたが、
これはアーニーさんがプロデュースしているDistant Worlds、世界を股に掛けた公演ということで
「世界」というイメージを出したかったのかなと思いました。
これはよかったなと思います。ゲストソリストの方も外国の方ばかりでしたし。

ただゲストの方や、植松さん・浜渦さんのトークが全くなかったのが
ちょっとどうなんだろうと思います・・・
自分は、先週の犬耳家親族会議vol.5での握手会の時に、
「今回のコンサートも植松さんが司会なんですか?」と植松さん本人に尋ねたのですが、
「今回は僕じゃないんです。今回は(MCの人を立てず、)音楽をじっくり楽しんでもらう、
という趣旨でやってます」と仰っていたので、コンセプト的にそうなっていたということみたいですね。

ただ、それにしても極端にあっさりしすぎだなと感じました。
まぁ、MCがないぶんだけたっぷり音楽聴けるのはいいんですけど、
FFのコンサートは、ある意味FFファンへの感謝祭的な要素もあると思うので、
最後に植松さんや浜渦さんが少し(1分程度)喋るくらいは
あってもいいんじゃないかなと思いました。

ちなみに2日目については、最後の最後に植松さんがほんのちょっとだけの時間、
「今日はご来場ありがとうございました! また(日本に)戻ってきます、
それまで待っててください!」とノーマイクで叫んでいました。
これはファンとしては嬉しかったし、こういうのがちょっとあるだけで、
そのコンサート全体の印象がまったく異なるなと感じました。


【思ったこと】

ゲーム音楽のコンサートは、会場の皆で生演奏での迫力を全身で体感して味わい、
ゲームを遊んだ皆と感動を共有できるのが最大の醍醐味ではないかなと思います。
特にFFは思い入れが深い人が多いと思うので、その共有感がとても大きかったなと
感じました。

今ちょっとFFはゲームのクオリティという本質的な部分で厳しい局面を迎えてますが、
これまで植松さんや浜渦さんの創られた珠玉の音楽たちは、これからもずっと変わらず
名曲として語り継がれていくと思います。
FFコンサート、またいつの日か開催してくれることを願ってます!

それにしても、10000人もの観客を動員した今回のコンサート。
これだけ多くのファンに愛されてるんだなぁと改めて実感したんですけど、
映像と音楽がよくても、肝心のゲームが面白くないとだめなんですよね。
せっかくの音楽がもったいないです。
FF14については、プレイ環境がないためプレイしていない人間ですし
多言は控えますが、ゲーム音楽は元のゲームがあってこそ存在できるものです。
なので、昔の神がかったクオリティとは言わないまでも、スクエニにはしっかり
ゲームとしておもしろく遊べるものを今後も作っていってほしいなと切に思いますね。


余談:
普段は離れていて、ネット上でしかやりとりができないみなさんと会場で直接
お会いできる、というのもこういうコンサートの楽しみのひとつだと思います。
このコンサートでは、過去最高と言ってもいいくらい、
数えきれないほど多くの方にご挨拶することができました。
また、初めてお会いできた方も8名にのぼります。
好きなFFについて語り合えたり、とある方に「ずっと前からブログ読んでます!」と
言っていただいたのがとても嬉しく、延々と話し込んだり・・・
本当に楽しいひと時をすごせました。
お会いできた皆さん本当にありがとうございました!





なお冒頭にも書きましたが、2日目の夜に行われた
植松さんとアーニーロスさんのサイン会にも行ってきました。
これについてはまた次の記事で書きます!
とっても楽しく、温かく、充実した時間でした。
(※11/11追記)サイン会のレポも上げました。




なお、今回のコンサートの模様を収録したDVDが来年1月19日に発売されるそうなので、
行けなかった方はもちろん、行った方もぜひどうぞ!
ちなみに初回特典として、コンサート音源を収録した2枚組のCDが付くそうです。
価格は5600円とちと高めですけど、アマゾンだとかなり安くなってるので
自分はそこで予約しようと思います。(DVDはかなり値引き率高いんですよねw)


謝辞:
2日分の内容を1記事に詰め込んだので、だいぶ膨大なボリュームになりました;
こんな長いレポートを読んでいただいてありがとうございました、
そしておつかれさまでした。w
よかったらご意見ご感想などコメント頂けると幸いです。
(右の拍手ボタンからでもヘレン個人宛にコメント頂けます。)
コメント (14)
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