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【クロノ&DQ1】リトルジャックオーケストラ 第7回定期演奏会レポート詳細版

2010-11-16 22:31:00 | イベントレポート
おととい11月14日に開催された、ゲーム音楽を演奏する管弦楽団
「リトルジャックオーケストラ」さん(以下、リトルさん)の第7回定期演奏会へ行ってきました。
今回はその公演についてレポートしたいと思います!

いつものように書きたいことを書きまくって長いので、お時間ある際に
ゆっくりご覧いただければ幸いです。w
また、ドラクエ1とクロノトリガーのネタバレを一部含む恐れがありますので
未プレイ・未クリアの方は閲覧にご注意ください。

なお演奏会にあわせて、mixiのまったり系ゲーム音楽好き団体
「ゲーサン(ゲームサントラ)友の会」のオフ会もありましたが、
それについてはまた後日。w






会場は東京都多摩市のパルテノン多摩 大ホール
多摩センター駅から歩いて5分ほどのところですね。






開場前からホールには多くの人が。


開場時間になり、パンフをもらって中に入ります。
(なお、ロビーコンサートは今回はありませんでした;)




約1400席の座席は満員でした!
リトルさんはプレオーダーも含めたチケット制で、ゲーム音楽を演奏する
アマチュア楽団としては、最大手と言っても過言ではない人気ぶりです。
今回はドラクエ1、そしてクロノトリガー・クロノクロスが演奏されるということで、
昨年開催されたFF6の演奏会の頃からずっと楽しみにしていました。
否応なしに期待感が高まります。




これがパンフですね。
白地に羅針盤があしらわれたデザインで、クロノっぽいイメージです。
(クロノなら時計のほうがいいのでは…?というツッコミをしたくてしょうがないです;)




毎度思うのですが、リトルさんはパンフに掲載されている演奏楽曲の解説が
とても丁寧で、演奏会の度にすごく感心させられますねー。
ついつい読みふけってしまいます。

でもって、演奏会が始まりました。各曲ごとの感想を書いていきます!
なお、これまでリトルさんは司会の方を立てておらず、指揮の志村健一さんが
兼任する形だったんですが、今回は司会のお姉さんがいました。



■【第1部】交響組曲「ドラゴンクエストI」より

初代ドラクエからの演奏でした。
全部で8曲でしたが、ドラクエ1はこの8曲で全曲だというのが
改めて見るとちょっと驚いてしまいました;
必要最低限の曲にしぼってる、って感じがします。
まぁファミコンという容量の問題ももちろんあったんでしょうけどね。


1. 序曲

ドラクエの顔とも言うべき、おなじみのファンファーレ!
やはりドラクエはこれで始まらないと!
イントロは「ぱーっぱらっぱっぱっぱっ ぱっぱっぱっぱっぱっぱっ
ぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっぱっ ぱーぱらっ ぱーぱらっぱっ ぱっぱっぱ~~~」
ってバージョンですね。(これで伝わったでしょうか…;w)
ドラクエ1~3(ロトシリーズ)ではこれが使われてましたね。

このイントロでの序曲を生で聞いたのは初めてでしたが、改めて聴くと、
その後の(天空シリーズとかの)序曲のイントロよりも優雅な印象を受けました。
中盤では初めて聴くメロディが現れ、すこし音がおとなしくなった後に
また盛り上がる、そして最後にはまたおなじみのメロディになる…という流れでした。

予想以上に演奏時間が長く(歴代の序曲でこれが最長みたいですね)、
初めて聴くメロディだったので、聴いててとても新鮮でした。
演奏も、各楽器の音がとてもよく出てるなぁという印象でした!
カッコよかったです。


2. ラダトーム城

重厚な城のテーマですね。弦楽器のアンサンブルが美しかったです。
これを聞いてると、「おお ゆうしゃよ!しんでしまうとは なにごとじゃ!」
っていう王様のセリフが浮かんできますw
しかし改めてこのセリフ見ると、かなりシュールというか、
ゲームならではのセリフだなと思いますね;w


3. 街の人々

「ゆうべは おたのしみでしたね」
ドラクエ1の街といえばやっぱりこれ…ゲフンゴホン、えーと、はい、街の曲ですね!

ドラクエの街の曲は、どれも明るい感じのものが多いですけど、
この曲は、活気があふれるというよりは、ゆるやかで穏やかな時が
流れているような曲かなという印象を自分は持ってます。
はじめは、そういうイメージ通りの演奏だなーと思いつつ聴いていました。

しかし中盤になると、とたんに曲調が変わり、街の人の温かさを表すような
元気な感じの曲調になって。そうだ、そういえばこういう展開だったな!と、
改めてドラクエ音楽の深さを思い返させてくれました。
演奏も、しっかりそういった元気な表情が出されてて、聴いてて心地よかったです。


4. 広野を行く

9作目まで出て、パーティ編成が当たり前となっている現在のドラクエからは
ちょっと考えられませんが、ドラクエ1は全編誰も仲間がいないひとり旅なんですよねー。
ひとりで世界を旅する、という不安感やさびしさが、
またそれだけではなく、敵の居城に向かうという勇気や強い意志のようなものが
よく出ていた演奏でした。


5. 戦闘

ドラクエ1の通常バトル曲ですねー。
かっこいい…というよりかは、恐怖感や緊張感が出ている曲のように感じます。
そういえばドラクエ1って、全編通してタイマン(1対1)での戦闘なんですよね。
仲間が回復してくれたりということもなく、ほんとに自分1人だけでの戦いになるので
一瞬たりとも気が抜けないという。
そういう手に汗にぎるような雰囲気も演奏に表れてた気がします。


6. 洞窟

たいまつを手に、暗い洞窟をひとりきりで少しずつ進んでいく。。。
そんなイメージがすぐに湧く、とてもおどろおどろしい感じのダンジョン曲です。
下の階層へ降りて行くにつれて、どんどんテンポが遅くなり、音程も低くなるという・・・
そんな原曲を見事に演奏してました。ほんっと恐怖感あってぞくっと来ますね、この曲。


7. 竜王

洞窟から間髪入れずに始まった、ドラクエ1のラスボス・竜王とのバトルテーマ。
(考えてみたらドラクエ1はこの曲と通常戦闘曲の2曲しかないんですよね;)
ゆっくりとしたテンポの、威圧感や迫力のある演奏。
しっかりドラも用意され、激しく打ち鳴らされてました。
迫力を出すには充分すぎるほどの効果がありましたね。


8. フィナーレ

竜王を倒して、ラダトームに帰ってきた勇者を迎えるファンファーレ。
それをすぐに連想させるほど明るく、そして力強い演奏でした。
約40分と言う短い時間で、日本製RPGの元祖とも言えるドラクエ1の世界を
音楽で駆け抜けていきましたが、この初代ドラクエからすでにドラクエとして
完成されていたんだなぁ、としみじみ感じましたね。
すぎやま先生に乾杯!



■【第2部】「クロノ・トリガー」&「クロノ・クロス」より

15分の休憩をはさんで、今度はクロノからの演奏でした!


1. 予感~クロノ・トリガー

予感。
あの「カツ・・・カツ・・・」という振り子時計の音からスタート。
そしてクロノトリガー、曲名が表す通りクロノの顔ともいえる代表的な曲ですね。
とにかく、掛け値なしにかっこいい! あの疾走感あるメロディを見事に演奏してました。


2. やすらぎの日々~ガルディア王国千年祭

やすらぎの日々。現代(AD1000年)で流れる、平和な曲。
この曲いいですよねー。
こんなにも「やすらぎ」ということばがしっくりくる曲もないと思います。
木管の方も弦の方も、皆ゆったりとした時間を奏でていました。

そしてガルディア王国千年祭、団員さんによってしっかりと
途中の「(゚д゚)ハッ!」という掛け声や手拍子が入ってましたw
最近は、LEWO(ラストエリクサーウインドオーケストラ)とか
東京ファンタジックブラスバンドとか、けっこうどこの楽団でもやってて
定番な感じになりつつありますけど、やっぱいいですねこの演出w


3. 風の憧憬

これはクロノの中でも特に人気の高い曲ですよね。
最近は色々なアーティストにカバーされてたりとか。
弦楽器や木管でのアンサンブルはとても透明感にあふれてて綺麗で、
ゲーム通り中世の風を感じさせるような美しさでした。


4. 王国裁判~隠された真実

異議ありィィィィィィィィッ!
すいません、逆転裁判ファンの自分はこの曲のあいだずっと逆転裁判連想してましたw
いやー、目を閉じて聴いてたらゲームの場面が思い起こされましたよ。
無罪になるように色々前準備してたなあ、とか。
まぁなんやかんややっても結局は投獄されちゃうんですけどね。w;


5. ガルディア城<勇気と誇り>~カエルのテーマ~魔王決戦

個人的今回の演奏会ナンバーワンでした!
いやほんっと、カエルのテーマかっこよすぎですよ。
地球の歴史上いまだかつてこんなにかっこいいカエルがいたか!!と。
カエルのあれやこれやについて語りはじめると長くなってしまうんで割愛しますが
本当に世界一かっこいいカエル!!! カエルかっこいいよカエル!!!!
(ち、ちょっと落ち着きますね。ゴクゴク…ふー)
演奏も力強さにあふれてて。聴いててかなりみなぎってました。

そして魔王決戦。風の音も入りつつの静かなイントロに始まり、
(風の音は、サンプリング音源を流したのか、何かの楽器で演奏したのか
微妙に分かりませんでした;)盛り上がるところへ移り・・・そしてまた最後に
カエルのテーマになるという。わかってますね、ツボをわかりすぎてますねリトルさん;
カエルファンの自分はたまりませんでした。ごちそうさまでした!


6. ティラン城~ボスバトル2

オケにベースやドラムが加わってのティラン城!
この曲って原始時代で使われますけど、そのわりには現代的な感じの曲な気がします;
途中でスッと入ってくる静かな曲調のところがけっこうお気に入りです。
そしてボスバトル2へ。
原曲は、主に恐竜人とのボスバトルなどで使われてるだけあってかなりの迫力ですけど、
演奏でも打楽器を多用してそれを表現していました。
でもって最後には、バトルに勝った時のテーマ(ファンファーレ1)が!
これはよかったですねw プログラムに載ってなかったぶん、
おお、ここで来るか!と驚き、思わずニヤリとさせられました。

ここで20分の休憩!
第2部の後半に入ります。



7. 時の最果て~時の回廊

ぽろん・・・ぽろん・・・という、優しいハープの音から始まる時の最果て。
ピアノやグロッケン(鉄琴)の奏でるあの静かなメロディが、
とても神秘的かつどこか物悲しい感じを醸し出していました。

時の回廊では、「シタール」というインドの楽器が登場。
奏者さんはステージ向かって左側のところに腰かけて演奏してました。
シタールの「シャラララ~ン」っていう音、いかにも原曲のイメージ通りでした!
エスニックな感じでいいっすね! とても神秘的な音に包まれていました。
(ただ、シタールが、演奏のタイミング的に明らかに出遅れていた箇所があったり、
その他の楽器もやや演奏のテンポがずれていたところがあったのが少し残念でした;)


8. 歌う山

ゲーム未収録曲ながら、ファンの中では名曲と名高いこの曲!
(DS版では追加ダンジョンで使用されているみたいですね)
ピアノソロで演奏されました。
この曲をやってくれるあたり、さすがリトルさん、ファン心理を分かってるなぁと思います。
とても情感あふれるピアノプレイで、じーんと来ました。
途中には少し『予感』のメロディも入ってましたね。


9. 封印の扉~シルバード<時を渡る翼>

封印の扉、この曲地味に好きなんです。
演奏を聴いていると、あのシルバードの行き先となる時代の選択画面が
思い浮かび、何とも言えない感情がこみあがってきました。
そしてシルバード!
金管、木管、ピアノ、どのパートも、すごく情熱的に演奏されてました!
目を閉じて聴いてるとどんどん浮かんできましたよ、延々この曲を聴きながら
シルバードであちこちの時代を駆け巡っていた時の思い出が。
やはりいいゲーム音楽は、遊んでいた時の記憶と密接にリンクしていて、
聴いているとすぐにその頃のことを思い出させてくれます。


10. 黒の夢~世界変革の時~ラストバトル

黒の夢。
ピアノを基調とした、緊張感がありながらどこか無機質なメロディ。
ラストダンジョンにふさわしい重厚な演奏でした。
そして間髪を入れずに「世界変革の時」へ。迫力ありました。これは熱くなりますね;
「クロノ・トリガー」のモチーフも入ってます。
そして「ぎゅわああああああおおおおおおおぅ!」という
ラヴォスの鳴き声まで楽器できちんと再現してのラストバトル。
ドラムも熱く打ち鳴らされ、演奏を盛り上げていました。


11. エピローグ<親しき仲間へ>~遥かなる時の彼方へ

ラストバトルから間髪をおかずに始まったエピローグ。
この曲は涙なしには語れないですね・・・!
ゲームをプレイした当時、ロボとルッカのやりとりで危うく泣きそうになったんですけど、
それを心の奥底からまた思い起こさせてくれるような演奏で。胸が熱くなりました。
思わず『目からオイルが…』って言いたくなるほどでしたw

そして「遥かなる時の彼方へ」。
悠久の時の流れを感じさせる、静かで、壮大なメロディ。
それを皆さん見事に奏でられていました。
自分はただただ、それに身を任せていました。素晴らしかったですね。
途中で入る時計の音も、ドラムできっちりと再現してました。
(もうちょびっとか細い音のほうがいいかなとも思いましたが・・・これは些細なことですね)


演奏が終わったあとは、司会のお姉さんがなぜか
「サラのテーマ、時の傷痕、時のみる夢を演奏いたしました」と言っていたのですが
司会の順番を間違えていたようですね;(この点については後述。)

でもって、ここでスペシャルゲストとして、クロノの作曲者である
光田康典さんが司会のお姉さんから紹介され、ステージに登壇しました!
というか光田さんは普通に座席に座られてました;w(自分は座られてたのに気づきませんでした;)
光田さんが喋られたことを簡単にですがまとめてみますね。

・「アレンジがとにかくよく出来ていて、原曲を崩さないようなものになっていた。
 聴いていて、昔のことを色々思い出した」

・制作当時のことについて聞かれて
 「締切に追われたり…といった、辛いことしか思い出せないです;」(会場笑)

・裏話として
「『予感』と『遥かなる時の彼方へ』は、コード進行が同じ。
 両方とも振り子の音が入っていて、OPとEDでリンクするようにつくられている。
 そういった細かいことも色々考えながらつくっていたが、
 なかなか気づいてくれる人が少ないです;」

・感想
「15年も前の作品を演奏してもらえて、とても嬉しい。
 クロノ・トリガーの曲を作ったのは、20歳くらいの時だったので
 聴いていてちょっと恥ずかしいが、こういう演奏会を開いてもらって本当に光栄です」

最後にはありがとうございます、と感謝の言葉を述べられていました。
なお光田さんはこの後、席に戻って引き続き演奏を聞かれてましたが、
さすがに混乱を防ぐためか、終演の直前に係員さんに付き添われて退席していました。


と、ここで司会のお姉さんが、
「アンコールはガルディア王国千年祭とエンディングです」と言って、袖にさがりました。
自分は「…おいおいお姉さん、『サラのテーマ』まだ演奏されてないんだけど;」と
不安になりました;
(司会のお姉さんは、この時点でもまだ順番の間違いに気づいてなかったようです;)
ステージ上の奏者の皆さんも、やや困惑していたような表情に見えました。

その後、指揮の志村さんとコンマスさんがごにょごにょ相談し、奏者さんから笑い声があがったのち、
志村さんが「・・・・えー、サラのテーマから!」と一言。
安心しました。w


12. サラのテーマ~クロノ・クロス<時の傷痕>~時のみる夢
(※パンフでは「時の傷跡」と表記されていましたが、正確には「時の傷痕」ですね)

ってなことで、少しハプニングはありましたが無事演奏されたサラのテーマ。
綺麗かつ、どこか不安感の煽られる曲ですね。
個人的には、ドラムが入るのは若干余計かな?という気がしました。
もうすこしシンプルな編成の方がしっとりした曲の印象に合ってたかなと思います。

そしてサラのテーマから『時の傷痕』に繋がります。
この曲の良さはもう言わずもがなですね。ゲーム史に名を残す名曲です。
パーカッションの人がものすごいがんばってましたw

さらには時のみる夢。ラジカルドリーマーズや「クロノ・トリガー」と
同じモチーフもはいってますね。そして、最終的にはクロノトリガーになってました。
最後にこれに戻って締めるのは上手いなと思いました。さすがのアレンジです。



■アンコール

1. ガルディア王国千年祭(1400人バージョン)

でもって、ちょっと司会の方がフライングしちゃいましたが
客席参加型(手拍子と「(゚д゚)ハッ!」を観客全員でやる)での千年祭!
演奏前には、指揮の志村さんからの指導つきで練習が。

志村さん「はい、いきますよー。1、2、3、1、2ー」
会場の皆「ハァー!」
志村さん「ゆるいです!『ハァー!』でなく、『ハッ!』と短く!
     か、め、は、め、ハッ!って感じでお願いします!」
このダメ出しはおもしろかったですw 会場からは笑いが起きてましたw

でもって練習もそこそこに、ほぼぶっつけ本番で演奏された1400人での千年祭。
全員で声を合わせての「(゚д゚)ハッ!」、そして全員でリズムを合わせて手拍子。
一体感がものすごかったです。w
純粋に楽しかったですし。こういうのいいですね!
会場はとても楽しい雰囲気に包まれてました。

ちなみに演奏が終わったあとには、観客からの拍手のあとに、
奏者の皆さんからも観客に向けて拍手されました。
自分はこれまで数えきれないほどたくさんの演奏会で拍手してきましたが、
奏者さん側から拍手を受けたのはこれが初めてでしたww


2. エンディング~燃えよ!ボボンガ!~カエルのテーマ~遥かなる時の彼方へ

そして最後に、PS版&DS版に入っているムービーの、エンディング部分の曲が演奏されました。
ちなみに、この曲の冒頭のファンファーレ部分の作曲やメドレーアレンジは
THE BLACK MAGESメンバーの関戸剛さんが担当されてたりしますね。
(この曲の音源は、PS版およびDS版のサントラのみに入ってます)

この曲、DS版のゲームやサントラで聞いたり、海外でクロノがオケ演奏された映像
Youtubeで見たりして以来、一度生オーケストラで聴いてみたかったので、
感慨もひとしおでしたねー。
また、個人的に大好きなカエルのテーマや遥かなる時の彼方へが
また聴けたということもあり、純粋にうれしかったです。
これで本当に最後!と寂しさと、また聴けた!という嬉しさが入り混じりながら聴いてました。
サントラ収録の曲では「遥かなる時の彼方へ」がわりとあっさり曲が終わってしまうんですけど、
演奏では最後にもうひと盛り上がりしてくれたのがすごくよかったです。
とっても気持ちよく聞けました。
演奏終了後、観客からは惜しみない拍手が送られ、演奏会は終了しました。



・・・さて!
全体的には、というか演奏的にはとても聴きごたえがあって
すばらしい演奏会だったのですが、気になったことが2つありました。

1つ目が、開場から開演時間までの間隔です。
開場が13時半、開演が14時だったのですが、30分しか時間がなくて、時間が短いと感じました。
実際、お客さんが多くて入場に手間取ったせいか、開演時間もやや遅れてましたし・・・
1000人を超えるような規模のホールで開催する場合、特別な理由でもない限りは
最低でも1時間取ったほうがいいなと思いました。


そして2つ目。
これが今回、個人的にかなりマイナスな面だったのですが。
司会のお姉さんがとても残念でした・・・
正直言って、この方のせいで興を削がれた部分がけっこうありました。
例を挙げると、枚挙にいとまがないんですが、

・シルバードを「ジルバード」と言ってたり。
・カエ↑ルのテーマを「カエ↓ルのテーマ」というイントネーションで発音していたり。
 (「カイル」という外国人の名前のような発音になっちゃってた;)、
・サラのテーマを飛ばして光田さんの紹介に行っちゃったり。
・さらにはアンコールのネタバレをしてしまったり・・・

会場にいた多くの方が「え…?」と思ったことでしょう。
おそらくゲームを知らない方だったんでしょうね。
どれも、クロノというゲームが好きであればまず間違えることはないはずなので。
せっかく演奏がよかったのに、これは本当に残念ながらかなりマイナス印象になってしまいました。

会場には、観客はもちろん、演奏者の方も指揮者の方もゲームを愛している人が
たくさんいるわけで。
たとえ奏者の方がいい演奏をしても、司会の方がゲームを知らないようだと
観客もさめてしまい、会場の一体感もなくなってしまうと思いました。
(この点が気になるかどうかは、人それぞれ度合いが違うとは思いますが、
気になる方はとことん気になっちゃう所だろうなと感じました)

司会のお姉さんはたしかによく通るいい声でしたし、そういう理由で
司会を任せられたのかなと思うんですけど、案内役の立場であるはずの司会の方が
ゲームを知らないというのは、どうしても納得いかないのです。

以前、PRESS STARTの司会の方を見てまったく同じことを感じましたが、
やはりゲーム音楽の演奏会の司会はゲーム好きの方が担当してほしいと思うんですよね。
あるいは事前に、しっかりゲームについて学習をすべきだと思います。

これまでの演奏会で司会を入れていなかったにも関わらず、今回司会を立てたのは、
リトルさんなりに何か考えがあったんだと思うんですが、ゲーム好きが集う空間だからこそ、
こういった点にも気をつかってもらえたら・・・と思わずにはいられませんでした。
今回のことを教訓に、より良いスタイルを模索してもらえたら、と感じます。

・・・・・とまぁ、長々とねちねち文句つけてすいません!; どんまいですお姉さん!
サラのテーマ飛ばしちゃったのは緊張してて間違えたんすよね、たぶん。
とりあえず、クロノおもしろいから是非プレイしてみてねとお姉さんには言いたいです。w



そんなこんなで、気になる点もなくはなかったですが、
演奏は非常に素晴らしく、とても良い演奏会でした!
原曲を最大限に尊重してて、かつ迫力の増した、聴いててとても
気持ちのいい編曲になっていて、ゲームへの愛を感じました。
奏者のみなさんお疲れさまでした!
リトルさんは練習もとてもハードだと伺っていますが、練習の際も本番も、
きっと皆さん楽しんで演奏されてたんだろうなというのが聴いててとても伝わってきました。
素晴らしい演奏を本当にありがとうございました。心が満たされました。

・・・というか、この公演の音源を収録したCDが出て欲しいですねー、とても;
スクエニの版権的に難しいというのは充分知ってるんですけどね。
こんないい演奏がこの場限りでしか聞けないとは・・・もったいない気がします。
(スクエニが今後もしクロノのオケアルバムを作る機会があるのなら、
リトルさんとコラボしたりとかないかなぁ、とか妄想したり;)

あと、以前植松伸夫さんのファンクラブイベント(まだ「ノビヨのしっぽ」だった頃)で
演奏されていたように、定期演奏会だけでなく、様々な外部団体とのコラボ的なものも
是非また見てみたいなぁと思いますね。
東京ファンタジックブラスバンドGAMEバンドが「THEゲームメーカー」のDVDに
出演してたような感じで。
(現状、年1の演奏会をやるだけで精いっぱいなのかもしれませんが;)


ちなみに、リトルさんは来年の公演日もすでに決まっているそうで。
2011年8月28日に、横浜みなとみらい大ホールでやるそうです。
(演目は未定とのこと)
今から楽しみです! 来年も絶対行きます!
リトルジャックさんは、団が存続する限りというか自分が生きてる限り、
ずっと足を運び続けたいと思いますw
ゲーム音楽が好きならリトルさんは聴くっきゃないですね!

このブログでも、リトルさんの動きについては随時追っていくつもりです。
いちファンとして、今後もリトルさんの活躍を楽しみにしてます!


余談:




帰りには、パルテノン多摩前から多摩センター駅までの通りは
イルミネーションで彩られてて、とても綺麗でした。
演奏会の余韻に浸りつつ歩いてましたねー。


謝辞:
リトルジャックさんとクロノ、どちらも大ファンな演奏会ということで
だいぶ長くなりましたが、レポート読んで頂いてありがとうございました。
よかったらご意見ご感想などコメント頂けると幸いです。
(右下の拍手ボタンからでもヘレン個人宛にコメント頂けます。)


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20 コメント

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Unknown (マーチ)
2010-11-16 22:57:52
毎度の長文レポお疲れ様です~。

絶対、今回の定演のアンケートには
「司会が蛇足だった」って書いたかたが
かなりおられるような気がいたしますね……残念ながら。

個人的には指揮者の志村さんと団員のかたの掛け合いが
リトルジャックのトークの形としてはベストに思えます。


ともあれ、演奏は非常によかったです!

自分もまた……行くんだろうな…。
返信する
Unknown (こっこ)
2010-11-16 23:28:29
またまた、長文レポ、お疲れ様でした。
同じように感じたことが多々ありました。

1400人千年祭、楽しかったですね。
カエルへの愛をたっぷり感じた、素晴らしい演奏会でした。
時の傷痕は、何度聴いても、いいですね。

リトルジャックさんは、
私も、ずっと、応援し続けていきたいです。
返信する
Unknown (みかん)
2010-11-16 23:43:54
おお!ヘレンさんのカエルへのあふれる愛を感じますw

リトルジャックさんお上手でしたね!クオリティが高い演奏で脱帽です。緊張しただろうに、お見事としか言えません!

クラシカルなDQの後に、ドラムとエレキが加わったクロノはとても新鮮でした♪
返信する
Unknown (あさぎ)
2010-11-17 00:05:41
レポお疲れ様です&当日はありがとうございましたm(_ _)m
おかげで最高の時間を過ごせました!

司会の人は気になりましたねー。
私が司会やろうかと思ったくらいw

リトルジャックさんは本当に素晴らしいですね。
普段あまり聴く機会のないクロノということで
期待してましたが、期待以上でした。

次回のプログラムが気になりますね。
また次回もお願いしますね!(ぉぃ
返信する
Unknown (ヘレン)
2010-11-17 01:30:23
>>マーチさん

ありがとうございます!
まぁ、個人的には司会の方はいてもいいと思うんですが、
その方がゲーム好きかどうか。という点ですね、重要なのは;

>個人的には指揮者の志村さんと団員のかたの掛け合いが
>リトルジャックのトークの形としてはベストに思えます。
そうですね・・・前回までがその形でしたけど、
それでうまく行ってたように思うので、無理して司会を
入れなくてもいいのかな、という気はたしかにしますね。

>ともあれ、演奏は非常によかったです!
ですね! 演奏面はとても素晴らしかったです。
また行きましょう、是非!
返信する
Unknown (グラーツィア)
2010-11-17 01:42:31
こんばんは♪(^▽^)レポお疲れです!そして初コメント失礼いたします!

ドラクエは、ホルンが頑張ってましたね♪あとは【フィナーレ】の盛り上がりが最高でした!

リトルジャックさんの演奏会は5月の【リバイバトル】で初めて伺いまして、司会が入らなかったのでいつもそういう方針なのかな?と思ってたら、今回は司会アリ。

…そしてまさかの事態に…ww

やっぱりこれまで司会をたててなかったんですね…であればそれを貫いていただきたかったなぁ…と思いました。ともあれ、演奏はホントに素晴らしかったですね!

長々と失礼しました~<(_ _*)>
返信する
Unknown (ヘレン)
2010-11-17 01:48:45
>>こっこさん

ありがとうございます!
あの大人数での千年祭は本当に楽しかったですねー。
一体感もありましたし。
カエル大好きな自分としてはとてもみなぎりましたw

>リトルジャックさんは、
>私も、ずっと、応援し続けていきたいです。
ですね!共に応援していきましょう!
返信する
Unknown (ヘレン)
2010-11-17 02:00:49
>>みかんさん

はい、カエル大好きですー! カエルかっこよすぎますw

リトルジャックさんの上手さは、ゲーム音楽を演奏する
アマチュア楽団では随一だと思いますね。
ドラクエもクロノも素晴らしい演奏でしたね!
返信する
Unknown (ヘレン)
2010-11-17 02:07:37
>>あさぎさん

おつありがとう&こちらこそでーす!
楽しんでもらえたようでよかった!

>司会の人は気になりましたねー。
>私が司会やろうかと思ったくらいw
ちょw あさぎさんが司会やったら濃い話バンバン飛び出しそうっすねw

>リトルジャックさんは本当に素晴らしいですね。
ほんとですよね。
セミプロと言っても過言じゃないと思いますよ。

>次回のプログラムが気になりますね。
ですねー。今から気になってしょうがないです。

>また次回もお願いしますね!(ぉぃ
了解ですw
返信する
Unknown (ヘレン)
2010-11-17 02:17:55
>>グラーツィアさん

こんばんは!コメントありがとうございますー!

>ドラクエは、ホルンが頑張ってましたね♪
>あとは【フィナーレ】の盛り上がりが最高でした!
そうですね、フィナーレは短めな曲ながらツボを押さえた演奏で、
かなりお気に入りでした。交響組曲のCD買おうかなと思いますw

>…そしてまさかの事態に…ww
そうですね、今までは司会は立てていなかったようで
今回が初だったようなのですが。。。それが裏目に出てしまいましたね;
司会については今後の演奏会でどういう形になるか分かりませんが、
またぜひ次も素晴らしい演奏を聞かせていただきたいですね!

>長々と失礼しました~<(_ _*)>
いえいえー。またコメント頂けると嬉しいです!
返信する

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