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ゲーム音楽好きhideのブログです! 旧ブログから引っ越してきました。

Distant Worlds FFコンサート 日本公演レポート詳細版(1日目&2日目)

2010-11-09 21:49:00 | イベントレポート


『ファイナルファンタジー』シリーズの音楽をオーケストラで演奏する
コンサートツアー、「Distant Worlds」の待望の日本公演、
「Distant Worlds music from FINAL FANTASY Returning home」
11月6日と7日に開催されました。

自分は両日とも行ってきました! ってことでがっつりレポート書きます!
書きたいことをありったけ書きました。
そのため超長くなってます。冗談抜きで本当にありえないくらい長いので
ご注意ください。w(まぁナンゾーではいつものことですが・・・;w)
お時間ある際にゆっくりご覧いただければと思います。

残念ながらコンサートへ行けなかった方には
来年1月に出るDVDの前に会場の熱気を少しでも多くお伝えできれば、
行かれた方はコンサートのことを思い返していただければ
書き手としてはこの上なく幸いです。

※基本的に、1日目(11月6日)のことを書きます。
 2日目(11月7日)のことについては適宜補足します。

なお、2日目終演後の夜には、自由が丘の植松さんの事務所で行われた
植松さんとアーニーロスさんのサイン会にも行ってきました。
それについてももちろんレポりたいと思いますが、この記事に含めると
さらに長くなってしまうので、それはまた別記事で書きますねw
(※11/11追記)サイン会のレポも上げました。



まずは「Distant Worlds」について軽くご紹介を。
このDistant Worldsは、「遠き世界」と日本語訳されるその名の通り、
2007年のストックホルム公演から始まって、全米やヨーロッパ、アジアなどの
世界各地で開催され、軒並み大ヒットを記録したFFのコンサートツアーです。
今回はその日本凱旋公演という位置づけですね。

グラミー賞受賞歴を持つ指揮者、アーニー・ロスさんが指揮とプロデュースを担当し、
オーケストラの演奏はもちろんのこと、ステージ上に設置されたスクリーンには
FF各作品の映像が映し出されるという、音と映像を同時に堪能できるコンサートです。

日本でのFFコンサートは、2006年2月に行われた「VOICES」以来実に4年9か月ぶり!
2006年2月って、まだFF12が出る直前くらいの頃ですよ・・・
ちなみに自分は、ブログをまだ開設してませんでした;
それくらい日本ではかなり久しぶりの公演なんですねー。
(自分は今年2月に行われたDistant Worlds韓国公演にも行ってたので、
あまり久しぶりな感覚はありませんでしたが・・・;)






会場は、東京国際フォーラム ホールA
会場の収容人数は5000人、2日合わせると来場者は約10000人にものぼります。
国内のゲーム音楽コンサートでは間違いなく過去最大の規模ですね。

1日目は、開場時間の1時間前に会場へ着いたんですけど、
その頃から会場の外には折り返しがあるほどの行列ができてました。




食事のため少し会場を離れ、開場時間を過ぎた頃に会場へ戻ってきたら、
有楽町駅のほうまで届くんじゃないかというくらいの大行列になってました;
(少しわかりづらいですが、写真右側にあるのが行列ですね。
写真左奥側が国際フォーラム入口です。)






でもって列が少しずつ進み、入場!
ちなみに人込みが苦手な自分は、物販は人が多かったので華麗にスルーし、
終演後人がある程度はけた時点でパンフのみ購入しました。


これがパンフ!





内容は、指揮者アーニーロスさん、植松さん、浜渦さんのコメントや、
今回演奏を担当した神奈川フィルハーモニー管弦楽団や各ソリストの紹介、
演奏曲目、そして全ナンバリングFFシリーズの紹介・・・というものでした。
正直、一般市民の感覚としてはこれで2000円は高いって印象が否めないですね;
紙質はトゥルトゥルとした光沢あるものなので、そこにお金かかってるんでしょうけどね。w
お金出して買う、コンサートに行った記念品っていう感じでしょうか。

そしてホール内へ。
5000人も入るホールなのでほんっと広いのなんの。;
自分の座席は、1日目は1階のホール右手側真ん中あたり、
2日目は1階のホール中央の後方あたりでした。

開演時間になると、神奈川フィルの皆さんと指揮のアーニーさんがステージ上へ、
そして作曲者の植松さんと浜渦さんが客席を通って登場!(2日目は植松さんのみ登場)。
VOICESの時は植松さんは司会担当でしたが、今回は普通に観客として
聞かれるようで、ホール真ん中あたりに用意された座席に着席しました。

ちなみに、「2階席から植松さんが見えない!」という苦情が
1日目の時にあったからなのかは分かりませんが、2日目の植松さんは
席に座る前に客席前方へ向かって走り、2階席に向かって手を振ってました。
こういうファンサービスを忘れないところはさすが植松さんだと思いました。

そしてコンサートが始まりました!



【第1部】

1-1. 片翼の天使(FF7)

ちょ!!!!!!!!!! まさかの片翼!!w
いやー、今まで必ずと言っていいほどアンコールに演奏されることが
多かった曲ですからね; 一瞬あっけにとられました。これはほんとに驚いた・・・
(1日目は、終演するまでプログラムを一切見てませんでした)

曲は再臨ではない通常の片翼ですね。
映像にはもちろんセフィロスが映ってました。
セフィロス好きな方はいきなりノックアウトされただろうなと思いますw

電撃のインタビューによると、これは植松さんが強く推したものだそうですね。
まさか!という意外性を重視したんでしょうか。
たしかにのっけからこれが来たらびっくりしますよね・・・
レストランでいきなりメインディッシュが出てくるみたいでしたw
というかこの時点ですでに、え、今日のアンコールどうするんだろ?って思いましたw

演奏後は、指揮、そしてMCも兼ねるアーニーさんが挨拶。
この公演では、アーニーさんは全編通して英語で話されており、
スクリーンに日本語の字幕がつく・・・という形でした。
ちなみにここでは「どうもありがとう!」「私はアーニーロスです!」と
日本語も少しだけ話されてましたw

アーニーさんからは作曲者の植松さんと浜渦さん(2日目は植松さんのみ)が
紹介され、ご両人は立ちあがって観客に向けて一礼してました。
その後演奏されたのはこの曲!


1-2. 勝利のテーマ

バトルに勝った時の、おなじみのファンファーレですね。
ほんとにファンファーレのみで、一瞬で終わりましたw 短すぎw
あまりの短さに会場からは笑いが起こってました。w
そして盛大な拍手が巻き起こりました。これはテンションあがりますね!


1-3. Don't be Afraid(FF8)

ファンファーレが終わった後、すぐさまスクリーンに
FF8のゲーム画面(ドールの電波塔に行く前のイベントシーン)が
映し出され、ゼルとスコール、サイファーの3人が現れます。
そしてワンワンという犬の鳴き声が響き渡ります。w
会場からは思わず笑いが。w

3人が電波塔に向かいはじめ、敵とエンカウント。
ゲーム画面で戦闘が始まるのに合わせて演奏も始まる!という演出でした。
ゲームの曲を生演奏!って感じがすごくして、超いいですねー。
客席からは「おおーー」という歓声や拍手も起こるほどでした。
ネットの感想を見て回っても、この演出は大好評だったみたいですね。
ちなみに韓国公演でも同じ演出がなされてました。


1-4. FINAL FANTASY I~III メドレー 2010
プレリュード/メインテーマ(FF1)/マトーヤの洞窟(FF1)/
水の巫女エリア(FF3)/ファイナルファンタジー/反乱軍のテーマ(FF2)

FF1~3のメドレーはこれまでのFFコンサートでも演奏されてきましたけど、
今回の「2010」バージョンは、チョコボのテーマが抜けて
代わりにファイナルファンタジーが入ってきた感じですね。
まぁそこしか違わないんですけどね。;w

いやー、ファイナルファンタジーから反乱軍のテーマにグァァァァって移るところは
鳥肌がやばかったです・・・!! この繋ぎ方はやられましたね。
いつもだったらファイナルファンタジー単独で演奏されることが多いですけど、
まさかメドレーに組み込まれるとは。そして反乱軍につながるとは。
反乱軍いいですよね・・・! いやあ胸が熱くなりました。
最後にひとこと。


「きさまら はんらんぐんだな!」
※ついさっきまで「きさま」だと思ってましたw


1-5. Love Grows(FF8)

Love Growsは、FF8の主題歌「Eyes On Me」のインスト曲ですね。
このメロディ大好きです!
この曲では、数々のピアノコンクールでの受賞歴を誇る実力派ピアニスト、
ベンヤミン・ヌスさんが登場し、オケとともにピアノを演奏されました。
ちなみにベンヤミンさんは先週の犬耳家親族会議vol.5にも出演されてましたね。
(当ブログのレポはこちら) とても綺麗な演奏で魅了されました・・・!
フェイウォンさんの生歌による「Eyes On Me」もいつか聴いてみたいものです。
色々難しいんだろうけど;

なお、この曲では映像がありませんでした。
全部の演奏に映像がつく、というわけではないんですねー。
おそらくピアノ演奏を引き立たせ、音楽に集中してもらうためにそうしてたんでしょうね。


1-6. Ronfaure(FF11)

Distant WorldsなのにDistant Worldsが演奏されないのはこれいかに!
いえ、まぁ、たわごとです。w
自分はFF11を未プレイなのでそれほど思い入れはないんですけど、
勇ましさのなかにもどこか寂寥感のある、いい曲だと思います。
FF11の中でも特に人気のある曲みたいですね。
ちなみにこの曲は植松さんがFF11で最初に作曲したもののようです。


1-7. J-E-N-O-V-A(FF7)

これはしびれました!
もともとかなりカッコイイ曲ですけど、オケもドラムもさらにコーラスも
入ることによって、かっこよさも迫力も格段に上がってますね。
ただ流れた映像に関して言うと、この曲でジェノバシリーズとの戦闘シーンが
全く入ってないのはどうなんだろう?と、少し疑問に感じました;


1-8. 親愛なる友へ(FF5)

台湾のギタリスト、メン・フェン・スーさんが登場しての
ディアフレンズ(英題で言ってみた)。温かみのあるギタープレイでした。
「FFでギターに合う曲ランキング」をつけるとしたら
1、2を争うんじゃないかなと思います!w

なお、2日目ではギターのチューニングができてなかったようで、
アーニーさんがいったん演奏を止め、やり直すというハプニングもありました;
まぁこれも生ならではの醍醐味ってやつですね。
客席からも、気にすんなーがんばれー!的な拍手が送られてました。

ちなみに個人的には「はるかなる故郷」もいつかやってほしいなと思ってます。
おねがいしますノビヨ師匠。w


1-9. Vano' alla flamenco(FF9)

浜田雅彦ォ!

はい、空耳アワーは置いといて。w この曲大好きです!
この曲もメン・フェン・スーさんがギターを担当。
この曲聴くとここほれチョコボやりたくなるのは自分だけではないはず…w

映像は、ジタン達が南ゲートを突破するところや、オープニングのビビ、
アレクサンドリア城前のガーネットなど、FF9のムービーが色々使われてました。
聞きながら色々プレイ当時のことを思い出してました・・・けど、
曲にはあんまりマッチしてなかったような気がします;
ただ、曲が盛り上がるところで使われた魔の森を脱出する映像は
けっこう音とマッチしてたかなと個人的には思います。


1-10. エアリスのテーマ(FF7)

FFでは1、2を争う人気曲ですね。
アーニーさんのMCでも「人気のある曲」として紹介されました。
(アーニーさんもこの曲がお気に入りだそうです)

この曲は映像との相乗効果が特に高かったように思います。
クラウドとエアリスの会話シーンや、エアリスが・・・なシーンが
映像で流れながらのエアリスのテーマでしたからね。
思わず目頭が熱くなった方も多いのではないかなと思います。
自分も心が震えました。生エアリスはやっぱしヤバいです。

ちなみに某シーンの直接的なアレはさすがにネタバレになるのか、
カットされてました。(その前後は流れましたけど。)
まぁPSPやPS3のゲームアーカイブスで今まさにプレイ中の人も
もしかしたら居るかもしれませんからね。当然あるべき配慮だと思います。
あと、クラウドとエアリスの会話シーンはセリフ送りがやけに早いなと思いました;
もう少しゆっくり(せめてセリフが読めるように)進めてほしかったな、と。


1-11. チョコボメドレー 2010

前半は初めて聴くアレンジ、後半はFFコンサートでよく演奏される、
アーニーさんが編曲した「Swing de Chocobo」と同じでした。
メドレーというにはちとアレンジ数が少ないかなーと思います;
アーニーさんのMCではFF14という単語が出ていたので、
前半のはもしかしたらFF14でのアレンジだったりするのかな?と思います。

というか、映像がここだけなんかやたらと凝ってましたねw
FFシリーズのいろんなチョコボが走りまくってましたよ。
さらに最後は C! H! O! C! O! B! O!
ひと文字ずつ出てきて、ヒナチョコボが飛んできてぶつかって
「Chocobo!!」で締めるという力の入れようでした。w

しかしFF13のヒナチョコボの愛くるしさは異常です。
ああもう・・・飼いたい。飼いたい。ちょっと自分もアフロにしてくるか。



【第2部】

2-1. オープニング~爆破ミッション(FF7)

20分の休憩をはさんで第2部の開始!
始まりを告げるという意味ではこの曲はぴったりですね。
(まぁ冒頭のいきなり片翼のインパクトにはかないませんがw;)
この曲もだいぶ定番になってきた気がします。
この時点でFF7の曲がやけに多いなぁと感じてきましたw


2-2. ザナルカンドにて(FF10)

定番中の定番ですね!
自分はオケで聴くのはいったい何回目なんだろうってくらいです;
泣くぞ、絶対泣くぞ、ほら泣くぞ。(ジェクトボイスで)

映像ではユウナの異界送りのシーンが流れました。意外と合ってたように思います。
映像の綺麗さに見とれてたんですけど、考えてみたらこれもう9年前の作品なんですよね;
なんというか、プリレンダ(リアルタイムで操作できない)CGムービーのクオリティは、
FF10の時点ですでにかなりのクオリティまで行ってたんだなーと思いました。
リアルタイムに動かせるポリゴンは、今考えてみたらまだまだ当時は
発展途上だったんだなと思いますけどね。技術の進化はすごい・・・


2-2-1. 闘う者達(FF7)※2日目のみ演奏

ベンヤミン・ヌスさんが再登場してのピアノソロ演奏でした。
FF7ピアノコレクションズ収録バージョンの「闘う者達」ですね。
これは生で一度聴いてみたかったので嬉しかった!

しっかしこの方のピアノテクニックは本ッ当にはんぱないですね。
かなりテンポの早い曲ですけど、華麗に弾きこなしていました。
彼はどういう指してるんだろう・・・w 間近で演奏を見てみたいです。
次はベンヤミンさんがピアコレのいろんな曲を演奏するイベントとか
どうでしょうスクエニさんw


2-3. 妖星乱舞(FF6)

きたッ! Dancing Mad!
第一楽章から第四楽章まで全てのパートが演奏されました。
オケありコーラスあり、そしてオルガンもありという贅沢仕様。

なお「Distant Worlds II」のCDに収録されている妖星乱舞は
第四楽章がEarthbound Papas(植松さんの新バンド)が演奏してたのですが、
今回は第四楽章含めすべてがオーケストラ演奏でした。
Earthbound Papas バージョンの演奏も聴いてみたかったですけど、
それは今後またライブだとかでやってくれるんじゃないかなーと期待してます。w

なお、自分は本物のパイプオルガンでの演奏をリトルジャックオーケストラさんで
すでに聴いていた
ので、インパクト的にはそれほどではなかったのですが
(というか、あれがスゴすぎたんです。; 今も深く記憶に刻み込まれてます。)
やはり「くる」ものがありますねこの曲は。とんでもない曲です。
こんなヘンな曲(褒めてます)を作曲された植松さんはすごいっすやっぱし。

映像は、天野喜孝さんのイラスト、オリジナルゲーム画面のドット絵、
PS版の3Dモデリングなど、いろんなバージョンのケフカが次々に現れてました。
でもって第四楽章はディシディア版のケフカまで登場。w
ケフカとティナが戦ってました。

えーとですね、ディシディアの映像使うのは別にいいんですけど、
ティナがフルボッコされてるのは正直見てていい気持ちはしませんでした;
しかも最後ケフカ勝ってるし! ティナ負けてるし!!!;
「WIN!」じゃねーよ! とw
いやまあ確かに妖星乱舞はケフカのテーマのようなものですけど・・・
ティナファンの人は(自分も含め)複雑だっただろうなと思います;w



さて、ここからは最近出たFF曲の演奏です。
1日目はFF13の曲が5曲、2日目はFF14の曲が4曲演奏されました。
両日分それぞれの曲について書いていきますね。


◆【1日目】『ファイナルファンタジーXIII』の曲を演奏
演奏されるのはてっきり1、2曲くらいなのかな、と思ってたんですけど
まさかの5曲。w まじかよ!多いな!と驚きました;


2-4. 閃光

閃光きた! いいすね! かっこいい!
FF13の戦闘曲ですね。いいかんじにオケアレンジされてました。
ややテンポが遅めになってたように感じます。
これは弦楽器がとんでもなく映える曲だと思うので、
どうせなら2ループ目の途中で、少しだけソロヴァイオリンでの独奏が
入ったりしても良かったんじゃないかなーと思いました。
映像ではライト姉さんが躍動しまくってましたよw


2-5. ファングのテーマ

この曲、壮大で好きです!
よくも悪くもゲームそのままな印象でしたね。
まぁゲームの音源もオケ演奏だったから当たり前なんですけど。w


2-6. ドレッドノート大爆進!

ベンヤミン・ヌスさんが再登場してのピアノソロ演奏でした。
この曲はピアノでやって正解だなーと思いますね。
ほんとに他に何もオケの入らないピアノオンリーだったんですけど、
「進む」っていう感じがよく出てました。
ピアノひとつでここまで表現できるのもすごいですね。


2-7. ファブラ・ノヴァ・クリスタリス

オリジナルと同じ、フランシス・マヤさんが登場して歌声を披露されました。
マヤさんは声がとても透き通ってて・・・素敵すぎますね。幻想的でした。
ただ、演奏時間がちょい短めだったのが少し残念でしたね;
「えっ、もう終わり?」って思っちゃいました。

この曲のメロディは「誓い」(FF13のタイトル画面で流れる曲)と同じなんですけど、
途中で「サンレス水郷」調でのアップテンポになったりしないかなー、かなーとか
ちょっと思ったりしました。w
もしまた機会があればサンレス水郷をぜひ聴いてみたいです!w
ていうかなんでサンレス水郷やんないんすか!
FF13では一番人気ある曲だと思うんですけどねー・・・;


2-8. ブレイズエッジ

かなり人気の高い、ボス戦の曲ですね。
これはかなりかっこよかった! なかなかオケ映えする曲だなと思いました。
FF13のオケアルバムとか・・・は予算かかるだろうから出すのは難しいですかね;
まぁこの公演のDVDに、コンサート音源の入ったCDがついてくるみたいなんで
それで我慢しますかね。w



◆【2日目】『ファイナルファンタジーXIV』の曲を演奏
演奏されたのは4曲でした。1日目のFF13より1曲少ないですが、
その1曲ぶんが2日目のみにピアノ演奏された「闘う者達」ってわけですね。


2-4. 潮風の集う街 ~リムサ・ロマンサのテーマ

FF14のPVでよく流れていた曲ですね。
とても勇壮でいいと思います! オケにもよく映えてたなと。
ゆったりとしたテンポで、冒険の始まりを予感させるような感じです。

映像はFF14のオープニングムービー(たしかそのはず…)でした。
主人公の男性たちがモルボルと戦ってるんですけど、モルボルが気持ち悪いのなんの。w
あと、主人公の男性がモルボルの触手に絡まれて映像が終わるのは
終わり方としておかしいだろうと思いましたw


2-5. ザナラーンの黄昏

しっとりした、かつ壮大さを感じる曲ですねー。
途中にはヴァイオリンのソロパートもあったんですけど、
そこがまた鳥肌が立つくらいよかったです。かなりお気に入り。
ゲーム中、どんなシーンで流れるのか分からないので
感情移入できないのが少し残念でした;


2-6. Answers

FF14のメインテーマ「Answers」。
ボーカリストのスーザン・キャロウェイさんが登場して歌われました。
ちなみに彼女はDistant Worldsの海外公演で、「素敵だね」や
「Melodies of Life」を歌ったこともある方ですね。

かなり艶やかで、よく通る声だと思いました。色っぽかったですねー。。。
曲調はゆったりした、かつ壮大なバラード調。聞き惚れました。
この曲はまだ音源化されてないので、FF14の全曲収録サントラに期待したいところです。


2-7. 原始の審判

コーラスの入った、ボス戦っぽい曲でした。
この曲についてはややメロディが単調であまり印象に残らなかったんですけど、
これの前の3曲はどれもいいなぁと思いました。FF14いい曲多いですね!
ちょっとFF14をやってみたくなりました。
(FF14評判悪いですけど、今後どうなっていくんだろう・・・;)




でもってここからはまた両日演奏された曲です。
(※2日目の「2-8」がないですが、それが2-2-1の「闘う者達」に当たります)


2-9. The Man With Machine Gun(FF8)

これはFFコンサートでは毎回と言っていいほど演奏されてますね。
人気曲なんでしょうねー。
映像ではラグナ、キロス、ウォードが出てきてました。


2-10. ティナのテーマ(FF6)

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勇壮にオケアレンジされたティナのテーマ。
オリジナルよりもテンポがゆっくりめになってます。
演奏とともに、FF6オープニングの魔導アーマーが雪の中を歩いていく映像が
流れたんですけど、ゲーム制作スタッフの部分がコンサートのスタッフクレジットに
変わってました。この演出はとてもいいと思いました。じーんときますね。

ただ、文字がバラバラと表示されすぎて、少しだけ読みづらく感じました;
ここはやや演出過剰だったかな、と。
元のゲーム版みたいに、普通にフェードインフェードアウトで表示すれば
文字が読みやすく、また演出的にもよりしっとりした感じになったかなと思いました。
この演出手法自体はとっても好きですけどね。
(ちなみに、この演出は韓国公演と同じものでした)


ここでパンフ上のプログラムはすべて終了。
植松さんと浜渦さんが(2日目は植松さんのみ)ステージ上に登場して
観客に向かって深々と一礼していました。
客席からは延々と鳴りやまない盛大な拍手。

でもってアンコール! 妖星乱舞も片翼も出て、
何が来るのかまったくもって予想できなかったんですが、
本当に意外なものがきました。


【アンコール】

ex. ビッグブリッヂの死闘(FF5)

これやんのかあああああああああああああああああ!!
アーニーさんから曲目が発表された瞬間、客席からは大きなどよめきや歓声が。
オーケストラで生演奏されるのは日本では初めてだと思います。
自分もかなり驚きました; 完全にしてやられましたねー。

これは日本公演のために特別に編曲されたものだそうです。
これが演奏されるとは本当に意外だったんですが、同時に納得でもありました。
というのも、Wii『チョコボの不思議なダンジョン 時忘れの迷宮』のサントラ
植松さんのライナーで、「いつかビックブリッヂがコンサートで演奏されたら、
このサントラがきっかけだったと思って間違いないでしょう」的なことが
書かれてたんですよね。
まさか実現するとは思ってませんでした・・・こんな伏線があったとは。

アレンジは、FF12でのオケチックなアレンジを基調としつつ、
さらにピアノも入ったり、コーラスも「ハッ!ハッ!」って入ったりと
豪華なものでした。やっべーっすよこれはシビレましたよw

映像についてはギルガメッシュの名(珍?w)場面集でした。w
「あおーい空・・・ひろーい海・・・このいい気分に浸っている
私をジャマするのはだれだーーー!!」とか
「このとびらのうしろで待っていたぞ!
来なかったらどうしようかと思っていたところだ!」とか。w
個人的には最後のあのシーンも見たかったですけど、ネタバレを配慮してか
入ってませんでした。(FF5を未プレイだけどこれからやってみたい、という方も
いらっしゃるでしょうし、妥当な判断でしょうね。)

いやーこれは参りました。あっぱれ!



そんなこんなで大盛況のうちにコンサートは終了しました。
んでは、各要素ごとの感想に入ります。


【曲目・選曲】

妖星乱舞など、日本での初演となる新曲もけっこうありましたが、
全体的にはFF7と8の曲がやけに多く、やや偏りがあったかなという印象です。
そして、FF4と12の曲がまったくないのはどうかなと思いました・・・
FF4が好きな方は多いでしょうし。FF12が好きという方もいるでしょうし。
(実際、FF12大好き!という知り合いが数人います)
FF12の曲もやってあげてください、崎元さんも呼んでください;

もう少し全体的にバランスを見てまんべんなく選曲してほしいな、と思いました。
例えばシリーズで必ず1曲は演奏する、というルールを決めて選曲するとか。
(再演曲もけっこう多かったですよね。まぁ人気さを反映したのでしょうけども)
FFはいい曲がたくさんありすぎるので、どの曲を演奏するか選ぶのも
相当大変だろうなと思いますけどね;(プレスタも同じことが言えますね)
みんながみんな満足する選曲ってのは難しいですよね・・・;

また、コンサート終了後インタビューでのアーニーさんによると、
FF13と14の曲を紹介するのも今回のコンサートの趣旨のひとつだったそうなのですが、
その趣旨をふまえて考えても、FF13と14の曲数はやや多かったかなと感じます。
個人的には、3曲が多すぎず少なすぎず、バランス的にはベストなのではと思いました。

FF14については、曲自体はいいものが多いなと感じました。
ただ、やはりゲーム音楽はまずそのゲームありき、なんですよね。
プレイしてないゲームの音楽は、たとえそれをオケで豪華に演奏されても
それほど感情移入できないのです。いいなぁとは思えるんですけどね。

それにしてもDS版FF3の『風の追憶 ~悠久の風伝説~』はなんで演奏されないんでしょうかorz
かなり生オケの演奏に映える曲だと思うんですけど・・・
まぁこのあたり書き始めるときりがないので、これだけにとどめておきますがw

ちなみに、個人的にはVOICESで出てたモーグリーズの再登場をほんのちょびっとだけ
期待してましたけど、やはり出てくれませんでしたね;
またあの5人見てみたいなぁ・・・w


【音響・演奏】

音響的には、箱の大きい国際フォーラムということで
スピーカーで音を拾って拡散する方式なので、正直微妙な感じでした。
(スピーカーからガサガサという音が聞こえるのが多い点も気になりました。)
まぁこれは2002年に同じく国際フォーラムで開催されたFFコンサート「20020220」でも
指摘されていたそうですし、箱の大きさを考えるとある程度はしょうがないかなと
割り切るしかなさそうです。

FFほどの人気ゲームだと、キャパがかなり大きくないと客が入りきらないんでしょうけど
やはりオケはそのままの音を堪能できるのがベストだなと思います。
なんでもそうですけど、生が一番。
音質は、気になる人はとことん気になってしまうところでしょうね。
また、座席の場所によっても音の聞こえ方がかなり違うらしく、
たとえばスピーカーの目の前だと音の聞こえ方が本当に悪くなるようで・・・
この点は、国際フォーラムでは本当にいかんともしがたいことなのかなと思います。

演奏的にはまぁ、素人の耳からしたら特に問題なく聴けましたが、初日については
やや鍵盤楽器(ピアノやオルガン)の演奏ミスが多く耳についた印象でした。
2日目の方が全体的に演奏の音がよかったように感じます。
まぁ前日からすぐ後の2回目の演奏なので、当たり前かもしれませんが。


【映像・演出】

映像の演出効果は素晴らしいですね。
もちろん演奏のみに集中したい方もいらっしゃるでしょうけど、
ゲームのことを思い出し、感慨に浸れる、懐かしむことができるという点では
とてもいいなと思います。これはまぁスクエニ協力だからできることなんですけどね。
ほかのコンサートだとなかなかこうはいかないです。
天野喜孝さんのイラストが流れるっていうのもよかったなぁと思います。

ただ、曲のテーマに合ってない映像がところどころあったなという印象です。
その曲のテーマとなるものに対して、もっとリンクした編集になっていれば
より満足度が高くなったかなと思いますね。


【座席・マナー】

少し前からネットでも話題になってましたけど、一番いい席のはずのSS席が
会場の7割を占めていたという。。。; ここは今でも納得いってないです;

あと、会場内で携帯のアラームが鳴っていたのを1度だけ耳にしたんですけど、
コンサートでのマナーは守ってもらいたいです。本当に。
皆のためというのはもちろんですが、自分の身を守る
(白い目で見られないようにする)ってことにもなりますから。


【MC】

MCは指揮のアーニーさんが兼任し、スクリーンで日本語訳が表示される形でしたが、
これはアーニーさんがプロデュースしているDistant Worlds、世界を股に掛けた公演ということで
「世界」というイメージを出したかったのかなと思いました。
これはよかったなと思います。ゲストソリストの方も外国の方ばかりでしたし。

ただゲストの方や、植松さん・浜渦さんのトークが全くなかったのが
ちょっとどうなんだろうと思います・・・
自分は、先週の犬耳家親族会議vol.5での握手会の時に、
「今回のコンサートも植松さんが司会なんですか?」と植松さん本人に尋ねたのですが、
「今回は僕じゃないんです。今回は(MCの人を立てず、)音楽をじっくり楽しんでもらう、
という趣旨でやってます」と仰っていたので、コンセプト的にそうなっていたということみたいですね。

ただ、それにしても極端にあっさりしすぎだなと感じました。
まぁ、MCがないぶんだけたっぷり音楽聴けるのはいいんですけど、
FFのコンサートは、ある意味FFファンへの感謝祭的な要素もあると思うので、
最後に植松さんや浜渦さんが少し(1分程度)喋るくらいは
あってもいいんじゃないかなと思いました。

ちなみに2日目については、最後の最後に植松さんがほんのちょっとだけの時間、
「今日はご来場ありがとうございました! また(日本に)戻ってきます、
それまで待っててください!」とノーマイクで叫んでいました。
これはファンとしては嬉しかったし、こういうのがちょっとあるだけで、
そのコンサート全体の印象がまったく異なるなと感じました。


【思ったこと】

ゲーム音楽のコンサートは、会場の皆で生演奏での迫力を全身で体感して味わい、
ゲームを遊んだ皆と感動を共有できるのが最大の醍醐味ではないかなと思います。
特にFFは思い入れが深い人が多いと思うので、その共有感がとても大きかったなと
感じました。

今ちょっとFFはゲームのクオリティという本質的な部分で厳しい局面を迎えてますが、
これまで植松さんや浜渦さんの創られた珠玉の音楽たちは、これからもずっと変わらず
名曲として語り継がれていくと思います。
FFコンサート、またいつの日か開催してくれることを願ってます!

それにしても、10000人もの観客を動員した今回のコンサート。
これだけ多くのファンに愛されてるんだなぁと改めて実感したんですけど、
映像と音楽がよくても、肝心のゲームが面白くないとだめなんですよね。
せっかくの音楽がもったいないです。
FF14については、プレイ環境がないためプレイしていない人間ですし
多言は控えますが、ゲーム音楽は元のゲームがあってこそ存在できるものです。
なので、昔の神がかったクオリティとは言わないまでも、スクエニにはしっかり
ゲームとしておもしろく遊べるものを今後も作っていってほしいなと切に思いますね。


余談:
普段は離れていて、ネット上でしかやりとりができないみなさんと会場で直接
お会いできる、というのもこういうコンサートの楽しみのひとつだと思います。
このコンサートでは、過去最高と言ってもいいくらい、
数えきれないほど多くの方にご挨拶することができました。
また、初めてお会いできた方も8名にのぼります。
好きなFFについて語り合えたり、とある方に「ずっと前からブログ読んでます!」と
言っていただいたのがとても嬉しく、延々と話し込んだり・・・
本当に楽しいひと時をすごせました。
お会いできた皆さん本当にありがとうございました!





なお冒頭にも書きましたが、2日目の夜に行われた
植松さんとアーニーロスさんのサイン会にも行ってきました。
これについてはまた次の記事で書きます!
とっても楽しく、温かく、充実した時間でした。
(※11/11追記)サイン会のレポも上げました。




なお、今回のコンサートの模様を収録したDVDが来年1月19日に発売されるそうなので、
行けなかった方はもちろん、行った方もぜひどうぞ!
ちなみに初回特典として、コンサート音源を収録した2枚組のCDが付くそうです。
価格は5600円とちと高めですけど、アマゾンだとかなり安くなってるので
自分はそこで予約しようと思います。(DVDはかなり値引き率高いんですよねw)


謝辞:
2日分の内容を1記事に詰め込んだので、だいぶ膨大なボリュームになりました;
こんな長いレポートを読んでいただいてありがとうございました、
そしておつかれさまでした。w
よかったらご意見ご感想などコメント頂けると幸いです。
(右の拍手ボタンからでもヘレン個人宛にコメント頂けます。)
コメント (14)
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