冬北海道バイク旅 ~私の場合~

厳冬の北海道を安全・快適に旅するために

幌ジムニーの雨漏り対策(追記あり)

2016-08-21 | ジムニー

 ジムニーの幌車に乗っていると、車内への雨水の浸入は多かれ少なかれ、経験するだろう。ネット検索すると、いろいろな記事がヒットする。
 例えば、前席足元への浸水。エバポレータ等の排水管が詰まって溢れてくる場合もあるようだが、我がジムニーは別の箇所、たぶんドアの周囲から雨水が垂れてくるようだ。しかし正確な浸入経路は解明されていない。後席足元への浸水は、Bピラーとリア・クォーターパネルとの接合部(スポンジのようなパッキンが挟まっている)からのようで、ある程度はしかたないであろう。いずれにしても前後足元への浸水は、フロアに古新聞を詰めておき、雨天後に乾いたものと交換することで大きな問題はない。
 なお平成24年と28年に施した板金作業で、Bピラーやクォーターパネル、ドアなどを脱着すると、雨漏りの位置や状況が変わるから興味深い。
 また、幌自体から雨漏りすることもある。我がジムニーは雨や雪で幌が凹むのを防ぐために、天井に百均の突っ張り棒を縦に3本入れている。雨の後、車輛に乗り込む際に傾いて、屋根に溜まった雨水がドドーッと体にかかるのも少しは防げる。そうならないように、雨の後は幌の屋根の端を指で引っ張って、雨水を流し落とすのが常識ではある。
 スプリントトップ、別の呼称をファストバックトップと言う、米国べストップ社製の幌。だいぶ前に生産中止になったようだが、まだ在庫しているお店はあるだろう。現在の幌は平成24年に装着したもの。川で転んで肋骨を骨折し、胸に固定バンドを巻いた状態で痛みに耐えながら取り付けた記憶がある。
 その前も同型の幌で、確か平成18年に装着、平成24年に雨漏りを発見。幌の劣化で緊張が強くなり、縫い目が広がって漏水するようになった。穴の裏側から透明コーキング剤を塗り付ける事で簡単に補修はできたが、この頃にはこの型の幌が生産中止となっていたため、在庫を探して新規購入し、古いのを予備として保管したのである。
 ちなみに平成17年以前も同型の幌だったので、スプリントトップの中古予備品は2枚あるのだが、素材の劣化・収縮があるので、もし車輛に装着するとしたら夏の暑い日にヘア・ドライヤーを使って、ということになるだろう。

 前置きが長くなったが、平成24年に装着したこの幌も、ファスナーの下部から雨漏りするようになった。右側だけである。車内から上を覗いても光を通すような穴はないようで、ファスナーそのものから水が染みこんでくるようだ。漏水速度はごく遅いので、丸1日の大雨でも、荷物の上に新聞紙とタオルを置いておけば大きな問題はないのだが、何かしらの処置をしたい。私、はげたかが18年ほど愛用しているICI石井スポーツの初期のゴアライトテント(キャンプ記事へ)は、出入り口ファスナー下部から雨漏りしたが、その部分にコーキング剤を塗って解消した。この幌のファスナーの漏水箇所もほぼ同じ構造だから、コーキング剤で処置すれば良さそうだが、まずは違う方法を試してみることにした。

 NIKWAX社の強力防水液。衣料品やテントなどにスプレーするものだ。はげたかは多用していて、とにかく強力。この液を筆でファスナー全体に塗ってみた。内側から観察すると防水液も、右のファスナーからだけ浸透してくる。何度か塗れば雨水を弾いて漏水が止まるかな、とも思っている。
 結果が出たら、追記したい。

 追記 その後、日高にて1時間に60mmという激しい雨に見舞われた他、何度か強い雨に降られた。しかも駐車場所は少し右に傾いている場所。結果、幌ファスナー右下からの漏水はほぼ無かった。NIKWAX社の防水液は有効だったと言える。ただ長持ちはしないであろうから、やはり内側にタオル等を置き、降雨後は確認が必要だろう。前席後席床への雨漏りと新聞紙の交換は相変わらずであるが、前席床への雨漏りは、今回の修理直後から比べて激減した。幌が車体になじんだからなのか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JA12Cジムニー、4年ぶりに大がかりな板金修理(札幌市)

2016-08-10 | ジムニー

 4年前の平成24年春に、JA12Cジムニー(平成9年式)の大がかりな板金修理を行った。修理箇所は、錆びで穴の開いた左右サイドシルと錆びが進行した左右クォーターパネルの交換、溶接等。
 本ブログ内の関連記事


 それから4年後、今度は左右フロントフェンダーのタイヤハウス周りの錆びが酷くなった。
 本ブログ内の関連記事
 そのまま乗れないわけではないが、機関は調子が良いし、この車にはまだまだ長く乗る予定なので思い切って修理することにした。
 事情でいつもの整備工場への依頼をあきらめ、ネットで他の整備工場を探すと、丁寧に作業してくれそうな札幌の会社を発見。実家のある恵庭市から国道36号を走れば1時間はかからないし、6月初めに車輛を持ち込んで見積もりを依頼。パテ等による修理は効果的でないとのことで、フェンダー交換と結論づけられた。その後、7月初めに入庫して修理を開始した。
 小林兄弟自動車工業有限会社
  当初は左右フロントフェンダー交換(タイヤハウスやインナーと一体)と、運転席ドア&サイドシルの一部の錆び修理だけの予定であったが、お店の丁寧な対応を見て、フロントガラス上部の錆び修理もお願いした。フロントガラス上部には幌を取り付けるためのレール状の部品が8本のビスで留められているのだが、このビスの穴から錆びてきているようだ。
 修理の様子は、小林兄弟自動車ブログジムニー修理ページも参照願いたい。
 フロントフェンダーはインナーと一体なので、交換時はエンジンの周りには何もない状態となる。細かな部品としては、フロントグリル周囲の金属部品や、ドアヒンジなども塗装、交換。暑い中、技術と根気の要る作業だったと思う。
 ところでフロントガラス周りの修理を施すために、幌の前部は当然外さなければならない。修理予定期間の1か月も幌を外していると、古く劣化した幌は縮んでパッツンパッツンになり後部のホックを留めるのに難儀するものだ。しかしこの工場では修理にかかる前に、後部のホックを外して幌前部を車体から抜いた後、再び幌後部を車体に被せてホックを留めてあった。そのため、修理完了後に幌を取り付ける際、ホックを外して楽に再装着できた。
 約1か月後の8月初めにジムニーを引き取りに行く。すっかり綺麗になった愛車。何か所か気になる点を修正していただき、日高に戻った。アンテナを脱着したせいか、ラジオの入りが非常に良くなった。

 錆びの修理の場合、その成果が分かるのは1~4年後だろう。とりあえず見た目は非常に綺麗になったので満足。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする