さて暑い夏が過ぎて、雨の多い秋、そして気温が下がる冬を迎える。シェード類も、通気と遮光を目的としたものから、断熱と結露防止を目指したい。そこで、百均で買えるペラペラの銀シートでなく、ホームセンターに売っている、浴槽の水面に浮かべるための厚さ2~3mmの銀マットで、シェードを自作。キャンプ用8mmも考えたが、市販シェードの吸盤の使用などを考えてまずは中厚で。
ルームミラーステーの逃げや、ドア窓枠と車体側との干渉(挟み込み)も考えて段ボールで念入りに型紙を作り、仮り当てしてから銀マットを切断、市販シェードと同じ内径12mmのハトメを打ち込んで、吸盤を付ける。
まだマットの巻ぐせ、折り癖があるのでピッタリとは行かないが、まずまず良さそうだ。
暑さが過ぎたとはいえ、片側の窓は開けて寝たい。吸盤を外した市販の後席用メッシュシェードだが、ジムニーの場合、窓枠に引っ掛けて保持できる。強風じゃないかぎり、窓は全開でも、半開でも大丈夫だ。
三角ホロがある後部のシェードをどのように裁断し、固定するか、アイディアを練っている。
十年以上前に買ったMAGIC MOUNTAIN製のノンスリップピロー。タオル袋に入れて愛用している。バルブを開けるとある程度は自動的に空気が入る、セルフインフレータブルの枕である。昨年6月にパンク穴を発見し、セメダインSUPER Xで修理した。
先日、またパンク。この枕は膨らむ力が強く、ジムニーでの不安定な睡眠姿勢では凹まず不都合はないのだが、空気を抜いて収納した袋の中で膨張し、取り出すのに難儀する。そこで暇をみて、枕を膨らませて水に浸け、穴を発見。前回と同じくバルブの基部の角と表面の布地が擦れる部分である。枕を潰してバルブを閉めてから、爪楊枝を使ってセメダインSUPER Xを塗り込む。念のため前回の穴(左)と、下面の2か所にも塗り込む。前回は上からKENYONのクリアーテープを丸く切って貼り付けたが周囲から剥がれてきたので、今回は無し。
この枕よりさらに長い年月、高い頻度で使っているカスケードデザイン製サーマレスト・ウルトラライトは、パンクした事がない。改めてバルブの基部を見ると、基部の硬い部分は表面の上下の生地の接着面の中にあり、そのためにパンクしにくいのだと想像された。
このブログを立ち上げ、十年余りが経過した。当初はサブタイトルにあるように、厳冬の北海道を安全・快適に旅するノウハウを記述し、旅の実際例も少し書いてきた。
最近は本格的な冬旅はしていないが、毎冬、北海道にはライダーがやってくるし、楽しそうだ。ウェア類も進歩して快適さも向上しているのだろうか。
冬の北海道を走るのに欠かせない雪用タイヤであるが、左のスノータイヤ、中央のマカロニピン、右のカップピン、(それに写真はないがチップピン=先端が凸形)など、色々な種類がある。それぞれのタイヤに長所短所がある。
ピンの種類は、多分に好みやバイク&タイヤとのマッチングもあるが、圧雪アイスバーンが多いなら、グリップ力、操縦性、耐久性、いずれもカップピンが優れると思う。ただ、はげたかが昔、ホンダMTX125Rや200Rに21&18インチのトレールタイヤを履いていた際は、チップピンでも不満はなかった。逆にCT110では、2.75-17タイヤにマカロニピンだとかなりの不安があった。
オートバイの排気量、走行する地域によって、スパイクタイヤの使用に関するルールは様々なので、事前に良く調べて旅の準備をしたいものだと思う。
そのMTX125Rで、初めてツーリングらしい事をしたのは昭和59年12月か60年1月、氷濤まつりの準備が進んでいる。前後ともノーマルのトレールタイヤにチップピンフルピン。軽装で札幌市から支笏湖を往復。帰りの圧雪路で時速90kmをマークしたのは、19歳と若かったからか。後に乗ったMTX200R混合ガソリン仕様では、同じタイヤで札幌~函館なども走ったものだ。
最初にお断りしておくが、下の画像はすべて今から十年以上前のものである。現在、可能な行為かどうか責任は持てない。基本的には当時でもルール違反の可能性が高いので、ここに道の駅等の管理者、利用者にお詫び申し上げる。
道の駅「富士見」(遠別町)、道の駅「よってけ!島牧」(島牧村)。
島牧村大平の海岸にあるトイレ付駐車場。海アメマス釣りの人が利用するため、冬も開いている。道の駅「しりうち」(知内町)、管理人さんが指示してくれた冬期閉鎖中の物産館軒下のサイト。
道の駅「てっくいランド大成」(せたな町、旧大成町)、道の駅「香りの里たきのうえ」(滝上町)。
道の駅「スペース・アップル余市」(余市町)。道の駅「サロマ湖」(佐呂間町)、管理人さんが指示してくれた入口付近のサイト。
道の駅「むかわ四季の館」(むかわ町、旧鵡川町)、道の駅「なとわ・えさん」(函館市、旧恵山町)
道の駅「厚岸グルメパーク」(厚岸町)、「幌延町名山台パーキングエリア」(幌延町)。
宗谷岬パーキング(稚内市)。
冬に北海道をオートバイで旅する時、一番の難点は野営場所を見つけるのに苦労することである。夏場は豊富にあったキャンプ場も、冬にはほとんどやっていない。ひと気のない山中へは、除雪がされていないから行けない。ホテル・旅館泊まりもアリだが、金銭的な問題もあるし、そして何より旅の楽しさのためには、やはりテント泊を加えたい。北海道の冬には、多くの駐車場の公衆トイレは凍結防止のため閉鎖だ。確実なのは「道の駅」。ここだけの話「道の駅」は一般にキャンプ禁止である。もしどうしても泊まるなら、早朝に行われる除雪の邪魔にならないところ、駐車場の隅でこっそりやるようにしたい。テントを張りにくい雰囲気の場合には、正直に道の駅の職員の方に相談しよう。除雪や車、お客さんの邪魔にならないところを指示してくれるかも知れない。
ただし、はげたかが道の駅で野営したのは、十年以上も前の話。冬の道の駅は、一部を除いて来訪者は少数。当時は道の駅の職員の方に「この寒い中、宿に泊まるお金もない可哀想な人」と思われ、慈悲心で野営に目をつぶってくれただけかも知れぬ。車中泊マナーの低下が叫ばれている昨今、例え少数派の冬のオートバイ旅、二輪旅途中で仮眠・睡眠するにはテントが必要、とはいえ、道の駅での野営は厳禁となっているかも知れない。